芸術家の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

芸術家の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

芸術家は資格・試験や学歴、年齢などに一切関係なく、なろうと思えば誰でもなることができますが、出身大学やコンクールなどの実績を評価されることはあるようです。また、基礎知識や技術の習得目的で民間資格や検定などを受検する人もいるようです。本記事では、芸術家に役立つ可能性がある資格などについてご紹介します。

芸術家の資格とは?

資格や学歴がなくても成功できる

芸術家として活動するために資格や学歴は不要です。無資格・独学でも芸術家になることも可能です。

芸術家の資格は国家資格などがなく、音楽指導者の民間資格や美術検定などがある程度です。学歴については、芸術大学や短大・専門学校などは多数あるので、進学を目指す人は多くいます。

一方で、学歴がなく芸術家として大成した人もいます。

版画・絵画・彫刻の池田満寿夫

版画や絵画・彫刻などの分野で活躍した池田満寿夫は、芸術大学の進学を志したものの何度か不合格となり、結局大学へは進学しませんでした。しかし、若い頃から別の仕事をしながら独学で創作活動をしていて、美術展などに出品したところ作品が評価されて芸術家になりました。

ヴァイオリニストの五嶋みどり

ヴァイオリニストの五嶋みどりは、子供の頃から世界中の一流音楽家達に実力を認められ、小学生の時から一流のオーケストラをバックにソリストを務めるなど、高い評価と名声を得ていました。

世界に名高い音楽大学「ジュリアード音楽院」のプレカレッジを15歳で中退しているので、音楽に関する最終学歴はいわゆる「中卒」ということになりますが、その後も世界的に名高いヴァイオリニストとして活躍しています。

五嶋みどりは最終的には音楽とは別の心理学の分野で大学院を終了していますが、芸術家としてみれば、中卒で大成功した人と言えます。

このように、若い頃から抜きん出た才能があり、業界関係者に評価されれば、学歴がなくても芸術家として成功することはできます。

資格より経歴・学歴重視?

芸術家の評価というのは作品そのものの良し悪しに加え、これまでの実績で決まると言えます。また一見、学歴とは関係なさそうですが、学歴をある程度重視する人もいます。

芸術作品を販売することや演奏会を開催して入場料収入を得ることを考えてみましょう。どちらの場合も作品そのものが良ければ芸術家としての評価は上がりますが、それだけではそもそもお客様を会場へ集客することができません。

有名なコンクールで優勝した人の作品が出ているから行ってみようとか、以前に演奏を聴いて良かったからまた行ってみよう、というように、お客様に「行ってみようか」と思わせる「何か」が必要です。

そのためには、コンクールに応募して良い成績を上げるほかに、有名大学を卒業した、有名な芸術家に師事した、といった実績や知名度が求められます。ですから学歴がある方が有利と考える人も多くいます。また、大学での人脈が将来役に立つこともあります。

仕事を紹介してもらえるとか、画廊などに作品を売り込む際に口ぞえしてもらえるといったこともあるでしょう。このように芸術大学に様々なメリットを感じ、進学を志す芸術家は多くいます。

一方で、芸術家の大学進学を推奨しない人もいます。大学で決められたカリキュラムに従って学ぶうちに、芸術家の命である個性が失われ、画一的な芸術家になってしまうという考え方です。この考えによれば、独学で芸術家を目指すのがベストということになります。

芸術家に役立つ資格としてのコンクール

資格よりコンクールの実績が重要

芸術家の民間資格・検定等は芸術家になれるかどうかにはほとんど関係ありません。

若手芸術家の登竜門としては、コンクールや作品展などで優秀な成績を修めることが挙げられます。コンクールなどで高く評価されれば仕事のオファーが来ることもありますし、特待生として大学に進学できることもあります。

コンクール・作品展などは国内外に多数ありますが、絵画や版画の分野で代表的なものとしては、「損保ジャパン日本興亜美術賞(FACE)」を挙げることができます。

「年齢・所属を問わず、真に力がある作品」を公募

するという趣旨で毎年開催されているもので、審査員には有名な美術関係者が名を連ねていますし、グランプリは賞金300万円というのも魅力です。この賞がきっかけで名をはせた人もいます。

日本音楽コンクール

音楽の分野で有名なものとしては、「日本音楽コンクール」を挙げることができます。毎日新聞社とNHKが主催していて1932年から開催されている伝統あるコンクールです。

参加には年齢制限があるため、若手音楽家の登竜門として位置づけられています。なお、年齢制限はピアノが27歳以下、声楽は35歳以下、ヴァイオリンと管楽器・作曲は29歳以下です。審査は管楽器が3年に1回、それ以外は毎年実施されています。

上位者の演奏はテレビやラジオで放送されたり、新聞で紹介されたりするので、名前を知ってもらうためにもとても有効です。賞金もあり、第1位は60万円です。

その他、芸術家に関する資格

美術検定

株式会社美術出版社が実施している「美術検定」は、美術の知識や教養を問う内容で1級から4級まであります。1級は2級を取得していることが受験の条件ですが、それ以外の級は受験資格が特になく誰でも受けることができます。

試験は筆記試験のみで実技試験はありません。創作に関する実力を判定する検定ではありませんが、美術に関する勉強の当面の目標としたり、自分の知識がどのくらいかを客観視したりするために受験してみるのも良いでしょう。

ヤマハ音楽能力検定制度

一般財団法人ヤマハ音楽振興会による民間資格「ヤマハ音楽能力検定制度(ヤマハグレード)」は、音楽業界で比較的良く知られています。全ての楽器が対象というわけではありませんが、初心者からプロまで幅広い層が受験する内容となっています。

具体的には、ピアノ・エレクトーンやドラム・管楽器・クラシックギターを習っている人が上達度合を確かめたり練習目標としたりする目的で受験したり、音楽教室の指導者を目指すプロが自分の実力を客観的に示すために受験したりしています。

この資格は内容別に2級から13級までに分かれていますが、下位の級は初心者でも受験できますので将来芸術家を目指す第一歩として受験してみるのも一つの手でしょう。

芸術家に役立つ資格が取れる学校

芸術大学や短大、専門学校など

芸術家は資格や学歴が必須ではないので、進路もひとそれぞれです。

芸術分野の大学や短大・専門学校などは多数ありますが、東京藝術大学・多摩美術大学・武蔵野美術大学などが特に有名です。芸術大学では、有名な芸術家が教授となっていることが多いので、師事したい教授がいる大学に進学する人が多数います。

また、芸術の分野では今師事している先生から格上の指導者を紹介してもらえるとか、進学先への推薦状を書いてもらえるといったこともよくあるので、将来を見据えて進学を目指す人も多くいるようです。

一方、若くして有名コンクールで優秀な成績を修めたなどの実績があるので、学校へ行く必要がないという人もいるでしょう。

学校へ行くのではなく、芸術家に弟子入りして学ぶ人もいます。工芸・陶芸などの分野では、工房で下働きをさせてもらいながら自分の勉強もしている人も多くいます。

芸術家の資格・試験まとめ

資格より経歴が重視される世界

芸術家に必須の資格・試験はありません。民間資格などはありますが、それよりもコンクールでの実績や有名大学卒業といった経歴の方が重視されます。

子供の頃から抜きん出た才能を発揮し、業界関係者に評価されていれば学歴も資格もコンクール実績も無関係に芸術家になることができます。

まだ無名の芸術家や芸術家志望者は、まずは自分の芸術作品を世間に知ってもらえるよう経歴を積むことが大切です。

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