メンタルトレーナーの給与・年収は?初任給や平均月収などの収入統計

メンタルトレーナーの給与・年収は?初任給や平均月収などの収入統計

メンタルトレーニングは近年日本でも研究が進められている分野ですが、専門家であるメンタルトレーナーはまだまだ育成や普及が進んでおらず、統計もまとめられていないのが現状です。今回は、メンタルトレーナーに当てはまる仕事に関する平均年収や給与、年収を上げる方法などを紹介していきます。

メンタルトレーナーの初任給

「メンタルトレーナー」そのものを専門的に務めている人はまだ少ない

日本では、メンタルトレーナー専門での就職はまだ少なく、初任給などの統計もまとめられていないのが現状と言われます。

メンタルトレーニングの分野の研究は、近年日本でも急速に進められていますし、スポーツの現場でのメンタルトレーニングの重要性が叫ばれている昨今ですが、まだまだ専門職としてのメンタルトレーナーは人口が少なく、統計的な信頼性に足る絶対数に達していないという現状があります。

なので、正確な「メンタルトレーナーの給与・年収」に関する情報は極めて少なく、客観性の高い情報もまだ統計的にまとめられていません。ですが、メンタルトレーニングの重要性そのものは日本社会にも浸透しつつあります。

現状では、例えばスポーツインストラクターやパーソナルトレーナー、健康運動指導士、心理カウンセラー、介護福祉士など、心理やスポーツに関わる職業の人たちが、それぞれの職務の一環としてメンタルトレーニングを取り入れているのが殆ど、というのが実情です。

なので、メンタルトレーナーの正確な初任給を導き出すことは現時点では難しいと言えるでしょう。

メンタルトレーニングを担当している仕事の平均的な初任給

メンタルトレーニングを担当している仕事としては、スポーツトレーナー、介護福祉士、健康運動指導士、心理カウンセラー、臨床心理士などが挙げられます。メンタルトレーニングの分野はまだまだ発展途上で、現在では心理学に関わる仕事やスポーツ心理学に関わる仕事において取り入れられています。

スポーツトレーナーや介護福祉士・健康運動指導士などの平均的な初任給は16〜18万円ほど、心理カウンセラーや臨床心理士の平均的な初任給は18〜20万円ほどと言われています。

スポーツに関わる仕事の初任給は低い水準にある傾向にあり、心理学のアカデミックな教養を積んだカウンセリング系の仕事の初任給は一般の会社員と同等レベルかそれより少し低い程度の水準となっています。

スポーツ系、心理系ともに勤務先は多種多様であり、勤務先の業種によって初任給などの待遇も大きく変わると言われていますが、大まかな平均をまとめると、少なくとも新人のうちは、少し厳しめの待遇と言えそうです。

特にスポーツに関わる仕事に関しては給与は低めの傾向があり、資格も民間資格で間口が広いことから、あまり高い専門性も求められず、収入が低くなる傾向にあるようです。就職先はスポーツジムやフィットネスクラブ、介護施設、医療施設などが挙げられます。

臨床心理に関わる仕事の場合は、特に「臨床心理士」は民間資格でありながらも取得するまでのハードルが高い(指定大学院や専門職大学院を出ないといけない)ことによってスキルの信頼性がある職業と言われていて、その分給与などの待遇は高くなる傾向にあります。

メンタルトレーナーの平均給与

健康運動指導士・スポーツトレーナー等の平均給与は23万円前後

スポーツ、運動指導関連職の場合、平均給与は23〜25万円前後と言われています。勤務先によって大きく値が分散する傾向にありますし、フリーランスの従事者も多い仕事なので、統計としてはどうしても低めになってしまいます。

全ての年代を足しての平均がこの水準ですので、やはり運動指導関連職はあまり給与待遇は高くないという事実が導き出されます。

臨床心理士・心理カウンセラーの平均給与は28万円前後

厚生労働省による賃金構造基本統計調査や、国税庁による労働白書などの統計を紐解くと、臨床心理士の平均給与は、28万円前後と言われています。専門職ではありますが、勤務先企業の規模や業種によって非常にばらつきが大きく、サラリーマンの平均年収よりは低くなっています。

年代別に見ると、20代が25万円、30代が27〜30万円前後、40代が35〜40万円前後となっていて、40代以上になってもそこまで給与水準が上がるわけではないようです。心理カウンセラーもほぼ同じ平均値となっています。

正規でも非正規雇用と同等の収入の場合もある

スポーツトレーナー、ジムトレーナー、健康運動指導士などはスポーツ関連施設、介護や医療施設にて運動指導にあたることが多いですが、スポーツ系の施設でも介護系の施設でも非正規雇用者の割合が多い傾向にあります。

そうした非正規雇用者の時給は1,000円ちょっととあまり高くはありません。田舎の場合だと900円台に落ち込む場合があります。スポーツの運動指導系の職業は正規職員でも待遇が低い場合が多く、初任給が16万円を下回る場合もあります。そうした場合、手取り額を考えると非正規雇用と概ね同程度となる場合も少なくありません。

心理系の仕事も、スポーツ系の仕事とあまり事情は変わりません。ただ、先述した通り臨床心理士の場合は資格が取りにくい分、待遇も上がる傾向があります。また、メンタル管理の専門性も心理学系の仕事の方が優位に立てます。

スポーツ分野においてはトレーナー職の立場の方が選手のことをよく理解できることから、スポーツの分野ではスポーツトレーナーがコーチングの一環としてメンタルトレーニング指導を実施する場合が多いです。しかし実業団など大規模になると、臨床心理士が選手のメンタルトレーニングを専任する場合も少なくありません。

賞与が出る場合もありますし、勤続年数を重ねていけばもちろん正規雇用の方が収入は上がりますが、転職したてや新人の頃、またフリーランスになりたての頃は、非正規並みの収入を余儀無くされる場合もあるようです。

介護福祉士、健康運動指導士のフリーランスの場合、施設によっては条件がボランティアに近い場合もあるようで、月収が数万円にしかならないこともあるようです。独立したら、契約する仕事先は慎重に選ぶ必要があるでしょう。

メンタルトレーナー平均年収

スポーツトレーナーや健康運動指導士の平均年収は200〜400万円

一般的なスポーツジムや整体院などに勤務するスポーツトレーナーやスポーツインストラクター、介護施設やフィットネスクラブに勤める健康運動指導士などの全体の平均年収は、概ね200〜400万円の範囲に収まるような形です。

しかし実業団やプロスポーツチームに勤めるスポーツトレーナーになると平均給与は大きくなり、300〜650万円の範囲にまで水準が上昇し、プロスポーツチームでも有名選手のトレーナーになれば、年収800〜1,000万円に近くなることもあるようです。

臨床心理士全体の平均年収は、300〜400万円

先述した厚生労働省による統計や国税庁のデータなどを参照すると、臨床心理士の全体の平均年収は、おおよそ300〜400万円となっています。勤務先や企業規模によっても収入の差も大きくなりますが、全体の平均としてはこの範囲となるようです。

先述のスポーツ系の職業との平均と比べても概ね範囲は一致していて、心理カウンセラーの平均年収もほぼ似た範囲にありますが、心理カウンセラーの方が独立して稼いでいる人が多い分、平均年収としては350〜460万円と、臨床心理士よりも少し多い値が出ています。

また、かなり少ない例ではありますが、カウンセラーやメンタルコーチなどを雇用して、メンタルトレーニングを専門に受注する企業もあり、その企業のモデル年収としては300〜400万円と言われていますので、これまでの例を纏めるとメンタルトレーナーの平均年収としては概ね300〜400万円前後と推計できます。

統計でサラリーマン全体の平均年収が420〜430万円ほどと出ていますので、一般的な会社員よりは低い水準にあります。

将来性は非常に高い、今後需要が大きくなる仕事

先述した通り、メンタルトレーナーとして専門で仕事をしている人の数はまだまだ少なく、メンタルトレーニングの研究も発展途上にあります。現代社会はストレス社会と言われていて、精神を弱らせてしまう人が増え続けていますので、様々な職業においてメンタルトレーニングの重要性が広まりつつあります。

メンタルトレーナーといえば、海外においてスポーツ心理学の分野で研究が進められたこと、資格の推進を日本スポーツ心理学会などが行っていることから、主にスポーツ心理学と結びつきやすい仕事と考えられていますが、実際は会社員や主婦、学生など様々な立場の人々に応用できる仕事です。

メンタルトレーニングは心理的な側面から鍛錬を積むことで人間としての様々な活動におけるパフォーマンスの向上、精神的な安定性を保つことを目的としています。そのためスポーツ選手のみならず、様々な分野への応用が期待されている分野です。

スポーツ以外の分野では主に心理カウンセラーや臨床心理士などが医療施設、福祉施設、学校、公共施設、会社などに常駐して、従業員や生徒、教師のメンタル的な相談に乗っていることからも、心理学的なアプローチが社会全般においていかに重要であるかがわかります。

メンタルトレーナーの給与・年収まとめ

今後需要は確実に増えていく。知名度上昇により待遇が良くなる可能性も

現代社会においてメンタル管理は非常に重要とされています。」メンタルトレーナーが担当する精神鍛錬は、スポーツ分野を筆頭に様々な分野への応用が期待される分野であり、研究もまだまだ発展途上です。しかし今後ますますメンタルトレーナーの重要性は大きくなっていくと予想されます。

現在は大まかな推計としては決して年収が高いとはいえない状態ですが、今後日本でもメンタルトレーナーの知名度が向上し重要性が高まるにつれて、待遇が大きくなる可能性もあります。

年収UPも可能なオススメ転職・就職支援サービス

doda(デューダ)は、転職活動の疑問に応える充実のコンテンツであなたをサポート! 約10万件の求人数・転職の悩みを解決・転職に役立つサービス満載・doda限定の求人も多数・タイプ: 営業職, エンジニア, 事務職, 販売サービス, 人事, 総務, 法務, 経理, 財務。

メンタルトレーナーの参考情報

平均年収300万円~500万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種心理・福祉・リハビリ

統計情報 出典元:

役立ったら応援クリックお願いします

にほんブログ村 資格ブログへ

メンタルトレーナーの関連記事

心理・福祉・リハビリに関する他の職業KANREN JOB