PAエンジニアの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
専門的な職業であるPAエンジニアとして働く上で、資格や試験に合格していれば就職や転職に有利に働く可能性があります。今回はこの記事で、PAエンジニアに関連する代表的な舞台機構調整技能士と音響技術者の試験の情報をご紹介します。
PAエンジニアに役立つ資格「舞台機構調整技能士」
舞台機構調整技能士はコンサートや演劇の出来を左右する国家資格
舞台機構調整技能士は厚生労働省が認定する音響技術者のための国家資格です。舞台の音響バランスやクオリティを任させる仕事であり、ミキサーとしての基本能力が試されます。
演劇などの舞台の音響プランを作成できる資格で現場では欠かせない存在でもあります。合格すれば華やかな舞台を音に特化して支えるスタッフとしてスキルの証明になるでしょう。
舞台機構調整技能士の試験概要
合格率 | 級によって異なる |
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受験資格 |
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受験費用 |
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出題範囲 |
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試験を受けるには一定の経験が必要
舞台機構調整技能士の資格試験は、実験資格対象者が決まっています。一番初心者向けの3級を受けるためにも実務経験があるか専門学校の関連学科に在籍する必要があります。1級の取得は最長でも7年の実務経験が必要になります。
舞台機構調整技能士の難易度・合格率
級によって難易度は異なる。十分な試験対策を
舞台機構調整技能士は1級から3級までに分かれていて初心者向けから上級者向けまでありますが、3級の合格率は60%程と割と高めです。暗記だけでなく頭を使う問題も多い事から1級の取得は難しいでしょう。
舞台機構調整技能士試験は、学科試験と実技試験に別れ、その中でも実技試験は作業試験と要素試験に分かれています。国家試験として難易度は高めなので、専門学校で勉強しつつ問題集を徹底的に行い問題に慣れて行くのが合格への近道と言えそうです。
PAエンジニアに役立つ資格「音響技術者資格」
音響技術者資格は音をクリアに調整するための資格
音響技術者は、幅広い年齢層の男女に人気の高い民間資格です。舞台や広場、レコーディングスタジオなどあらゆる現場で音をクリアに調整するために必要な資格です。音に対する鋭い感覚が必要になる資格で、PAエンジニアとして活躍するために持っておくと便利な音響技術者です。
音響技術者の試験概要
合格率 | 級によって異なる |
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受験資格 |
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受験費用 |
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出題範囲 |
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試験は年に数回行われる!確認をしよう
音響技術者の試験は年に4〜5回行われています。基本的に2月に行われることが多いですが、年によって異なることもあるのでホームページを確認しておくことが大切です。音響技術者の試験は、定員が40名と決まっていて、人気もある事からすぐにいっぱいになってしまうので、受付が始まったら早めに申し込むようにしましょう。
音響技術者の試験難易度・合格率
1級取得は実務経験も必要!長期的な学習をしよう
3級は実務経験が不要で講座を受講するだけで取得することは出来るので比較的簡単ですが、2級は筆記試験があります。2級以上を受験する場合には実務経験も必要になってくるので長期的な学習が必要でしょう。
1級は、ジャズビッグバンドのミキシングや演劇の効果音再生操作、筆記試験、聴能試験もあり、ボリュームがあります。合格率は公表されていませんが、1級の資格は実務経験も必要になるため難易度は高めと考えられます。
その他のPAエンジニアに関連する資格
国家資格以外にもPAエンジニアに関する資格はさまざま
舞台機構調整技能士や音響技術者の資格以外にもPAエンジニアの仕事に関連する資格はいくつかあります。
PAエンジニアに必要な機材を運んだりすることも多いので、普通自動車免許や中型自動車免許などを取得していると有利になる可能性は高いです。
- 普通自動車免許
- 中型自動車免許
- サウンドレコーディング技術認定試験
- Pro Tools技術認定試験
- 照明技術者技能認定
- MIDI検定試験
- Ableton認定トレーナー
一覧にあるサウンドレコーディング技術認定試験は、音楽的な素養と機器操作・技術的な素養の二つが必要な資格でエンジニアとしても重要性が高いです。
舞台や映像などエンターテインメントの世界に欠かせない照明についての知識を測るのが、証明技術者技能認定で、取得する事でPAエンジニアとして幅広い活躍が出来ると言えます。
PAエンジニアの資格が取れる学校
専門学校東京ビジュアルアーツ
専門学校東京ビジュアルアーツは、PAエンジニアを目指す人のために映像学科テレビ放送専攻の放送技術コースが設けられています。
プロが使う撮影や機材で学ぶことが出来ますし、在学中から番組制作に参加することができます。細かく目指す職業に合わせて少人数制の授業がスタートして、PAエンジニアとしての資格の取得もしやすい環境にあります。1,000時間を超える実習授業で、実践力と即戦力を養うことができるのが特徴です。
最新設備や機材がすぐに使える
専門学校東京ビジュアルアーツでは、業界のニーズに合わせて最新の設備を導入していて、授業時間以外でも個人的な作品制作に使用することが出来ます。
平日の授業時間外や休日に教室の開放をしていて、事前に予約が必要ですが自由に使えるのは大きな魅力。2年間の在学の中で長期的なレンタルも可能で、夏休みの作品作りにも活かすことが出来るのです。
HAL東京
HAL東京は、業界の最前線がそのまま教育に直結していて希望者就職率は100%を誇ります。新宿駅徒歩3分と通学はもちろん、就職活動や情報収集にも便利な立地です。
ビジネスからエンターテイメントまで、世界中の情報が集結する最先端の立地環境が、活きています。制作実習の技術がプロの現場で活かせるPAエンジニアとして必要な資格の取得もしやすい環境です。
様々なサポート体制が魅力的
卒業時に就職が出来ない場合に、就職が決まるまで2年間必要な学費を負担する完全就職保証制度はHAL東京の大きな魅力。
他にもインターンシップ制度は在学中に長期間、それぞれ希望の職種を体験することが出来て、自分の進路を明確にすることが出来ます。就職作品プレゼンテーションはそれぞれの分野の企業から担当者を招いて、就職作品を自らアピールすることが出来ます。指名採用を含めて就職を有利に進めることが出来ます。
PAエンジニアの資格・試験まとめ
PAエンジニアになるなら舞台機構調整技能士と音響技術者を目指そう
PAエンジニアは専門的な仕事でありながら特別な資格や試験に合格していなくても業務に就くことは可能です。それでも転職や就職を考える場合には資格を取得しておくと有利でしょう。国家資格の舞台機構調整技能士を取得すれば一定の知識やスキルの証明に役立つと考えられます。
PAエンジニアに関連する資格試験は他にも様々な試験が行われています。まずは舞台機構調整技能士や音響技術者の資格取得を目指しつつ自分の理想とするPAエンジニアに役立つ資格を目指してみてはいかがでしょうか。
PAエンジニアの参考情報
平均年収 | 400万円~600万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 音楽・ラジオ |
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