PAエンジニアになるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

PAエンジニアになるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

PAエンジニアになるには、音楽やそれを構成する音の仕組み、響き方に熟知し、的確な音響システムを構築するスキルが必要不可欠となります。PAエンジニアの需要は今後ますます高まると予想されています。今回は、PAエンジニアに向いている人の適性や、必要な能力、資格について紹介します。

PAエンジニアになるには何が必要か?

音楽が好きであり、音の響き方や音の構造への深い理解が不可欠

PAエンジニアは、主にライブイベント、コンサートをはじめとした音楽を主体としたエンターテインメント全般において、音作りを細かいところまで構築する繊細な仕事です。

PAエンジニアは、多種多様な会場、演奏者、観客、その場の環境や人など、全てに適した理想的な音を日々追求しています。特定の施設に所属するPAエンジニアであっても、毎日違った人間が違った音を奏でるので、毎日少しずつ違う音作りをしなければならない仕事で、セオリーや王道というものが通用しにくい世界です。

毎日初対面の演奏者と接し、様々な楽器に接し、最適な音作りをリハーサルなどの限られた時間の中で行わなければならない大変な仕事です。そうした仕事を毎日行っていくためには、まず音楽が好きであることと、音の響き方や音が生まれるメカニズムに対する包括的、かつ深い理解が必要不可欠です。

同じ会場で定期的に同じ演奏者がパフォーマンスを行うとしても、その時々で予期せぬトラブルが生まれたり、前は完璧だった連携がうまくいかない場合もあり得ます。気圧や温度、湿度ひとつとっても音の響き方は細かく異なっていきます。

一つとして全く同じ環境がないといっても過言ではなく、その瞬間に応じた最適な音を作り、かつ、最適な形に保ち続けなければなりません。非常に大変で、かつ、繊細な感性が求められる仕事といえるでしょう。

そうした繊細な感性を磨くにあたって、音楽が好きであるということは何より大事な「素質」であるといえます。特に、様々な音楽ジャンルを抵抗なく聴き、理想をいえば音楽を聴きながらこういう音作りを行うにはどういったプロセスを経ているのかを、妄想でもいいので考えを巡らせることができるとなお良いでしょう。

演奏者や、他のクルーとの綿密な連携力が大切

PAエンジニアは、小規模な会場の場合は一人で全ての仕事を担当する場合もありますが、基本的には数人〜数十人の体制で音作りを行っていきます。PAエンジニアが一人であっても、一人ないし複数の演奏者との密なコミュニケーションを取ることで、演奏者の好みや適切な音の出し方、響き方を見出していきます。

また、PAエンジニアもチーム制で動くことが多く、複数人のPAエンジニアが、メインスピーカーの音作りを担当するハウスミキサー、モニタースピーカーの音作りを担うモニターミキサー、ステージ内の機材セッティングやマイキング(マイクを適切な位置にセッティングすること)、配線などのケアを担当するステージクルーに分かれて行動します。

それぞれの場所にいる複数のPAエンジニアが行う音作りを逐一自分の行う音作りと密接に連携させていき、良し悪しを意見し合いながら、少しずつ全体にとって理想的な音環境に近づけていきます。

そうした集団での仕事において大切なのは連携力です。時には自分の意見を殺し、時には突き通していく、その場その場に合った判断をしつつ、折れるべきところでは折れ、通すべきところは通すなどの柔軟な対応が必要になってきます。得意分野がある人には、ある程度その分野を任せることも大切です。

PAエンジニアは短い時間の中で最適な連携を見出していかないといけないので、集団作業において必要な連携力が他の職種よりもシビアに問われる仕事といえるでしょう。

PAエンジニアに向いている人、適性がある人

コミュニケーション能力が高い人

PAエンジニアは、先に説明した通り、非常に多岐にわたる環境の中で、様々な人々の好みや状況に合わせて、最適な音作りを行う必要があります。そのためには、演奏家や他の仕事を担うスタッフとの信頼関係が何よりも大切になってきます。

PAエンジニアは誰よりも音に対して繊細な感性を持たないといけない仕事ではありますが、こだわりすぎるあまり、押しつけがましくなってしまっては、信頼関係が弱くなり、連携が崩れてしまいます。

自分のこだわりだけでは仕事ができない、セオリーや王道を構築しづらいのがPAエンジニアの仕事です。何よりも大切なのは、演奏家への深い理解と共感、かつ律すべきは律することのできる立ち位置の確保です。

演奏家の我が強い場合にも、演奏家が抱いている不満は何なのか、PAエンジニアとしてそれに応えて改善していくための策はどういったものがあるのかをしっかり考えることが大切ですし、時には演奏家に改善を求めなければならない立場でもあります。

人の感性がぶつかり合うのは当たり前で、その中で最適な妥協点、改善点を見出していくことで理想的な音作りが行えます。音楽を作るうえで大切なのは、人と人との関係性といわれています。そのため、PAエンジニアにコミュニケーション能力は必須です。

洞察力に優れていて、臨機応変な対応ができる人

PAエンジニアはある程度はリハーサルで音作りの方針を固めます。しかし時にはイベントの都合上、リハーサル時間が取れなかったり、あらかじめ完璧な音作りを構築して臨んでも、予期せぬトラブルが発生してしまうこともあります。

どうしても人間が行う表現活動である以上、音楽イベントにトラブルはつきものですし、本番で感情を爆発させる演奏者もいて、リハーサルで綿密に作り上げた最適な音環境が崩れてしまうことは多々あります。

そのため、基本的には全て計画通りにうまくいくことはほぼないといっていいでしょう。トラブルがいざ起きた時、些細な音の変化であったとしても、原因をすぐさま把握する洞察力が、PAエンジニアには求められます。

そのためには普段から音楽を構成する楽器と音響装置の関係性、音を構成する会場の隅々まで、様々な場所を観察して、どこからトラブルが起こる可能性があるのかを常日頃からしっかりとリサーチしていくことが大切です。そうしたことも、「音楽が好き」であることで培われていく能力といえるかもしれません。

配線トラブルや、弦が切れてしまったり、音が突然出なくなってしまったり、そうしたトラブルを、なるべく観客に悟られないうちに修正することができれば理想ですが、状況によっては難しいことも十分あり得ます。

特にステージクルーを担当する場合には、トラブルに応じて臨機応変に動き、すぐに対応するなど、できる範囲で早急に改善できるスキルが大切です。

PAエンジニアになるための学校・教室

プロから体系的に基礎を学べる専門学校への進学がベスト

PAエンジニアは、ミュージシャンにおけるローディ(かつてバンドボーイやボーヤと呼ばれたミュージシャンの弟子的立場の人)と同じように、「とにかく現場に出て、見て覚えろ、体で身につけろ」といわれていた時代がありました。

アナログミキサーで音作りをしていた時は特に、先輩のPAエンジニアに弟子入りし、音の作り方から演奏者とのコミュニケーションの取り方まで先輩の技術を見ては盗み、自己の音作りに取り入れながら現場で徹底的に鍛えられていく、というのが一般的なコースでした。

しかし今では、機材の発達や専門学校における教育の質が向上したこともあって、現役のプロから体系的な基礎をじっくりと学べる専門学校への進学をすすめるプロも増えてきました。今は宅録機器も発達していますので小規模な環境であれば自分で学ぶこともできますが、ある程度大きなミキサーを扱うには、どうしても独学では限界があります。

音楽系の専門学校でもPAエンジニアを育てるコースや、音響全般を学べるコースが充実してきました。東京芸大や洗足音大など4年制大学でも音響を学ぶことができるコースはありますが、専門学校では学校によるライブイベントの開催などでより現場を意識した実践的な学習が可能です。

PAエンジニアになるには?まとめ

音楽イベントで活躍できるPAエンジニアは今後需要が上がっていく

PAエンジニアが活躍するのは、直接音楽と触れ合えるライブやコンサートなどの現場です。CDで音楽を聴くだけでは味わえない感動を作るために、PAエンジニアは日夜理想の音作りを追求しています。

CDが売れなくなった反面、音楽業界はライブやコンサートを重視し、積極的なイベント開催が今後ますます活発化していくだろうといわれています。そのような現場で欠かせないPAエンジニアの存在は、今後ますます必要とされていくでしょう。

PAエンジニアの参考情報

平均年収400万円~600万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種音楽・ラジオ

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