アニメーターの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

アニメーターの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

アニメーターを目指す場合は、多くの人が専門学校などに通い技術や知識を習得しますが、アニメーターとして仕事をする上で、必須となる資格や試験はありません。本記事では、アニメーターが取得しておくことで役立つ可能性がある資格など、資格についてご紹介します。

アニメーターの資格とは?

アニメ業界は実力重視の世界と言っても過言ではありません。そのため、アニメーターとして仕事をする上で、必ず求められる資格や試験はありません。アニメ制作会社やスタジオに就職するときに採用条件の一番材料となるものは「画力」です。

基本的には画力が認められれば、高卒・大卒・専門学校などの学歴は一切関係なく、アニメーターとして採用に至ることでしょう。

採用する側の会社では全くの未経験者でも募集しているところはありますが、やはり基本的な知識・デッサン力・ソフト使用歴などのアニメーターに関する技量を少しでも身につけておくほうが仕事をする上では有利です。

ここでは、アニメーターとして持っていた方が良い資格を2つご紹介します。

アニメーターに役立つ資格「CGクリエイター検定」

「CGクリエイター検定」は公益社団法人画像情報教育振興協会が行っている、クリエイターやデザイナー、ディレクターのための検定です。

この検定はアニメーターだけでなく、アプリ開発・ミュージックビデオ・CM・ゲーム・映画などを制作するにあたり、決められた日程・予算・絵コンテ・シナリオなどの条件をもとに、いかにCG技術を有効的かつ効率的に使用できるかという能力を判断するために作られました。

CGクリエイター検定はレベルの違いによって「CGクリエイター検定ベーシック」と「CGクリエイター検定エキスパート」の2種類に分かれています。

CGクリエイター検定ベーシック

「CGクリエイター検定ベーシック」は、CGの静止画像制作・デザインや2次元CGと3次元CGに関する基礎的な理解力や知識を測るために設置された検定です。CGをこれから勉強したい人や、CGに携わっている歴が浅い人などに適した検定といえるでしょう。

出題範囲は「CGの歴史や特性・知的財産権や著作権に関する基本的な知識・3次元CG作品の制作方法や手順」などです。

CGクリエイター検定エキスパート

「CGクリエイター検定エキスパート」は、3次元CG映像の制作に関する専門的な知識の有無や、その知識を応用できる能力を測るために設置された検定です。CGに関する基礎知識をすでに持ち、ある程度の制作歴がある経験者などに適した検定といえるでしょう。

出題範囲はベーシックよりも広く「モデリングやリギング・映像制作工程・編集や表現手法」などについての知識が問われます。

CGクリエイター検定の難易度・合格率

検定レベル 実施期間等 受験者数 合格率
CGクリエイター検定ベーシック 2018年度前期 1,424人 63.7%
2018年度後期 2,813人 60.5%
CGクリエイター検定エキスパート 2018年度前期 959人 20.0%
2018年度後期 981人 21.7%

2018年度後期におこなわれた「CGクリエイターベーシック」の合格率は60.5%(受験者数2,813人)、同年前期の合格率は63.7%(受験者数1,424人)でした。過去5年間の合格率は60%から高くても80%となっており、およそ7割の合格率を考えれば、難易度はそれほど高いということはないでしょう。

一方、専門的な知識を求められる「CGクリエイターエキスパート」の2018年度後期の合格率は21.7%(受験者数981人)、同年前期の合格率は20.0%(受験者数959人)でした。過去5年間の合格率はおよそ20~40%の範囲で推移していますが、近年2年間の合格率は20%台で以前よりも低くなっている傾向が見られます。

ベーシックに比べて出題範囲が広く、専門的な知識を問われることから、近年のエキスパートの難易度は高いと判断してよいでしょう。

アニメーターに役立つ資格「CGエンジニア検定」

「CGエンジニア検定」は記述のCGクリエイター検定と同じ「公益社団法人画像情報教育振興協会」がおこなっている検定です。

AR・アプリ・アニメ・ゲーム制作に関係するCGプログラマ・テクニカルディレクター・ソフトウェアエンジニア・ゲームプログラマなどが検定受験の対象者にあたります。

この検定は基礎知識を測る「CGエンジニア検定ベーシック」と専門知識の応用力を測る「CGエンジニア検定エキスパート」の2つに分かれます。

GCエンジニア検定ベーシック

「CGエンジニア検定ベーシック」は、プログラミングやCG技術に関する基本的な知識の有無を測るために設置された検定です。出題範囲はディジタルカメラモデル・モデルレンダリングなど。

アニメーションの分野に関しては、CGアニメーションの構成・実写画像との合成・手続き型アニメーションやリアルタイムアニメーションの基礎知識の有無を問われます。

GCエンジニア検定エキスパート

「CGエンジニア検定エキスパート」は、ベーシックの出題範囲を深掘りした知識やパイプライン、座標交換などの知識が問われます。アニメーションにおいてはベーシックの出題範囲に加え「物理ベースアニメーション」の分野も追加されています。

アニメーターにCG技術が必要な理由

近年ソフト技術の開発により、以前では全て手書きで行われていたアニメーターの作業も、3DCGツールを使用しておこなわれることが格段に多くなりました。ツールを使うことによって絵の正確性の向上・完成までの時間短縮・手間がかかる作業の減少などのメリットが増えました。

そのため、アニメーターとして仕事をするためには基本的なデッサン力や構成力などの画力を持ち合わせていることに加えて、CGソフトを使いこなせる能力や知識が現代では必要とされています。

CGエンジニア検定の難易度・合格率

検定レベル 実施期間等 受験者数 合格率
CGエンジニア検定ベーシック 2018年度前期 796人 66.2%
2018年度後期 857人 62.0%
CGエンジニア検定エキスパート 2018年度前期 377人 29.4%
2018年度後期 426人 45.2%

2018年後期におこなわれた「CGエンジニア検定ベーシック」の合格率は62.0%(受験者数857人)、同年前期の合格率は66.2%(受験者数796人)でした。過去5年間の合格率は60~70%の範囲を推移しているので、半数以上の人が合格することを考えれば検定難易度はそれほど高くはないようです。

一方「CGエンジニア検定エキスパート」の2018年後期の合格率は45.2%(受験者数426人)、同年前期の合格率は29.4%(受験者数377人)でした。過去5年間の合格率の推移は約30~55%となっており、合格率に若干の幅が見られます。

ベーシックよりも難易度が高いことは当然ですが、しっかり受験対策をおこなって試験に挑めば、合格が難しいということはないでしょう。

その他、アニメーターに役立つ資格

ここでは、アニメーターの仕事に役立つ関連資格を見ていきましょう。

色彩検定

「色彩検定」は公益社団法人色彩検定協会が開催している民間資格です。

色に関する技能や知識を測るために設置されたもので、アニメーターはもちろん、インテリアデザイナーやファッション関係、各種デザイナーなど多くの人が活用することでできる資格とされています。

制作する作品を豊かな感性で表現するためには、色彩に関する多様な感性を持ち合わせていることが大切です。検定レベルは従来の1~3級に加え、2018年冬期からUC級(色のユニバーサルデザイン)も新設されています。

Illustrator・Photoshopクリエイター能力検定試験

IllustratorとPhotoshopクリエイター能力検定試験は両者ともサーティファイが主催している民間資格です。

アニメ業界の中でも、これらのソフトを使う機会が多いのはキャラクターデザイナーです。アニメ制作においては実力や実績のあるアニメーター(原画マン)がキャラクターデザインの原案を任されることがあるため、動画マンから昇格・昇進を希望して仕事をする場合はこれらの知識や技術を持っていた方が有利といえるでしょう。

アニメーターの資格・試験まとめ

絶対的な資格はないが、有利となる資格は多数ある

アニメーターとして必要とされる資格はありませんが、今回ご紹介した関連資格を取得しておいた方が、仕事をする上で習得した知識や技術が有利に働くことが考えられます。

画力が一番大事とされるアニメーターですが、これからの時代はCGの役割がさらに大きくなっていくと予想されます。手書きの技術と同時に、積極的にCGなどの勉強をしてほうがよいでしょう。

アニメーターの参考情報

平均年収150万円~350万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種マンガ・アニメ・ゲーム

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