e-Sports選手(プロゲーマー)になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

e-Sports選手(プロゲーマー)になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

e-Sports選手になるには、一体どういったスキルや資格が求められるのでしょうか。職業として収入を得るためには、単純にゲームが好きというだけではなく、戦略やテクニックを磨き続けることが重要です。今回は、e-Sports選手になるために必要なスキルや考え方、向いている人の特徴などをご紹介します。

e-Sports選手になるには?

e-Sports選手に資格は不要!誰でもなれる

e-Sports選手になるには、特に必要とされる資格や学歴があるわけではありません。

誰でもなることができますし、いつからでも目指すことができる職業です。年齢や国籍などが問われることもなく、世界中の誰もがe-Sports選手として活躍できる可能性を秘めています。

e-Sports選手を目指すための専門学校も存在しますが、独学や独力でプロを目指すことも可能です。そういった意味では大きな可能性を秘めている世界であり、チャレンジのしがいがある職業と言えます。

ただし、e-Sports選手として稼ぐことや生計を立てることは簡単ではありません。生計を立てるためには自分のスキルを磨き、大会で勝ち続ける必要があります。日本でもトッププロとして活躍するのは一握りの存在であり、アルバイトや他の仕事を掛け持ちしながらプロを目指す方も少なくありません。

資格や学歴が必要ない分、客観的に実力があることを証明するためには大会で勝利することが求められます。そのための努力を欠かさずに行えるかどうかが、プロゲーマーとして大成するかどうかの分岐点となっていきます。

まずはスキルアップから

e-Sports選手になるには、まずスキルアップを目指すことが重要です。単純にゲームが好きな人やゲームを長時間やっているだけではプロゲーマーとは言えません。

e-Sportsの舞台で勝利して活躍するためには、対戦相手を倒せるだけのスキルや戦略を身につける必要があります。単純に趣味の範囲で行っているうちはプロとして活躍することはできないでしょう。

そうではなく、仕事としてゲームと向きあい、相手に勝つためのスキルを身につける必要があります。その点においてはスポーツアスリートと似た部分があり、プロの舞台で活躍するために必要な技術を身につける努力を欠かしてはいけません。

プロとして活躍する人の中には1日10時間以上ゲームをしたり、週に60時間ほど練習に時間を割いたりする人もいます。それだけの覚悟を持って挑戦することが大切です。

チームを作る

e-Sports選手として活動するためには、チームを作ることも重要です。多くのe-Sports大会では個人戦ではなく、チーム戦が行われているからです。個人で参加できる大会もありますが、プロとして活動するためにはチームを作っておいた方が良いでしょう。

チーム戦の場合は、個人のスキルが高くてもチームワークが良くなければ勝てないことがあります。特に一度に複数のメンバーで戦うようなゲームでは、チーム力を強化することも大切です。

まずは個人のスキルアップや上達が前提となりますが、チームを作って切磋琢磨し合える環境を作ることもポイントです。チームの中にはシェアハウスを借りて共同生活をするなど、チーム力向上や練習環境の確保ために工夫しているケースもあります。

大会に出場して好成績を目指す

チームを作ることができたら、大会に出場して好成績を目指すことになります。最初は日本国内の大会に出て優勝を目指します。日本国内で実力をつけて結果も出てくると、世界大会にチャレンジできるようになります。

e-Sports選手として稼いでいくためには、基本的に世界の相手と対等に戦って結果を残すだけの実力が求められます。大会で優勝したり好成績を収めたりすれば、賞金を手にすることができます。

賞金をもらえるようになれば、本格的にe-Sports選手と名乗れる存在になっていくでしょう。大会に出ても、すぐに敗退しているうちは賞金を手に入れることができません。まずは、賞金を手にできるくらいのスキルと実力、勝負強さを身につけることがポイントです。

スポンサーについてもらう

大会に出場して好成績を収めるようになると、e-Sports業界でも知名度が上がっていきます。知名度が上がって多くの人に知られるようになると、企業スポンサーや個人スポンサーについてもらえるようになります。

スポンサーについてもらうことができれば、広告収入を手に入れることができるので、本格的にプロを名乗って活動することができます。大会で結果を出して賞金を獲得することも重要ですが、スポンサーについてもらえれば定期的に安定した収入を得られます。

スポンサーについてもらうためには大会での活躍やSNSなどを活用した発信力がポイントであり、プロゲーマーとして有名であることや圧倒的な実力があることが求められます。

大会で結果を残し続ける

スポンサーについてもらって満足してしまう人もいますが、それではプロゲーマーとして活躍し続けることはできません。スポンサー契約は短期契約であることも多く、長年にわたって契約してもらえるわけではないからです。

一度契約してもらったとしても、その後の成績が芳しくなければ契約を解除されてしまう可能性もあります。長期間にわたってスポンサー契約を結んでもらうためには、大会で結果を残し続ける必要があります。

最初は国内で活躍することが目標となりますが、次第に海外や世界大会での結果を求められるようになっていきます。世界を相手にした時でも実力を発揮できるように、日頃から努力を積み重ねていくことが大切です。

スポンサー収入がe-Sports選手として最も安定的な収入となるので、ここを切らさないようにすることがポイントです。

e-Sports選手に向いている人、適性がある人

ここからは、e-Sports選手に向いている人や適性がある人について取り上げていきます。まだまだ歴史が浅い世界ですが、若年層を中心にe-Sports選手を目指す人も増えてきています。

世界で活躍することができれば億単位の収入を手に入れられる夢のある職業です。実際にプロゲーマーを目指す上で向いている人や、適性がある人の特徴について確認していきましょう。

強い精神力がある人

e-Sports選手に向いている人の特徴として、強い精神力がある人が挙げられます。

ゲームと聞くと単なるお遊びと考える人もいますが、仕事として行っていく場合は遊びではありません。スポーツアスリートと同じような鍛錬や集中力が必要であり、日々スキルアップのための努力を欠かさないようにすることが求められます。

チームで練習することもあれば、個人で練習に取り組むこともあります。まさに自分との戦いであり、自分に打ち勝つことができなければ大会で相手に勝つことはできません。

また、日本国内や世界の大会ともなれば、相当なプレッシャーもかかってくることが想定されます。多くの観客に見守られながらプレイすることに緊張したり、プレッシャーを感じたりすることもあるでしょう。実力をつけて有名になるほど、勝たなければならないという重圧がかかってくるものです。

そうしたプレッシャーや緊張感にも打ち勝てるぐらいの精神力を身につけておくことが重要です。大会でも自分の実力を発揮できるように、日頃から訓練できると良いでしょう。

常に最新の情報をキャッチアップできる人

e-Sports選手に向いている人として、常に最新の情報をキャッチアップできる人も挙げられます。特にオンライン系ゲームの世界は戦略や戦術の変化が激しく、昨日まで通用していた技やテクニックが通用しなくなるということは珍しくありません。

自分自身も努力を重ねてスキルアップを目指していますが、それと同様に世界中の人も日々スキルアップやテクニカル的な部分のアップデートを進めています。その点において、過去の情報だけに捉われるのではなく、最新の情報を入手して取り組む姿勢を持つことが大切です。

戦略も重要

最新の情報を入手する術を持っていれば、戦略も常にアップデートし続けることができます。これまで通用していた戦術や技が通用しなくなってきたら、新しい戦術や技を考えなければなりません。

自チームの分析はもちろんのこと、相手チームの分析も欠かさずに行い、勝つための戦略を練ることが重要です。そのためにはいろいろな情報にアンテナを張り、選択肢を増やせるようにすることが求められます。

試合に応じて柔軟に戦術を変えることも大切であり、いろいろな情報や考え方を習得できる状況を作り出すことがポイントです。

コミュニケーション能力がある人

e-Sports選手として活躍するためには、コミュニケーション能力があることも大切です。実際の大会ではチーム戦が採用されていることが多く、チームメイトと円滑にコミュニケーションを取りながら、相手に勝つためのスキルやテクニックを発揮する必要があります。

普段の練習においても、チームメイトや関係者とコミュニケーションを取りつつ戦略を練ることが重要です。ゲーム自体は個人で行うものですが、それ以外の部分で多くの人と関わりながらスキルアップを図ることが必要となるので、相応のコミュニケーション能力があった方が良いでしょう。

英語力があるとなお良い

世界の大会に出場する場合は、外国人とのやり取りも多くなります。その点において、英語力があるとなお良いでしょう。世界で活躍するようになると、インタビューも英語で行われますし、対戦チームのメンバーとのコミュニケーションも英語で行われることがほとんどです。

通訳を交えることもありますが、個人で英語を話すスキルがあればそれだけ意思疎通も円滑に行いやすくなります。必ずあった方が良いスキルとは言えませんが、英語力を鍛えておくと海外で戦う場合も有利に働きます。

とにかくゲームが好きな人

e-Sports選手に向いている人の特徴や適性にはさまざまなものがありますが、とにかくゲームが好きであるというメンタルも重要な部分です。プロゲーマーとして活躍するためには、1日10時間以上の訓練が必要となることもあります。

ゲームが好きという気持ちだけで強くなることはできませんが、それだけ長時間ゲームをやり続けるためには、根底にゲームが好きという気持ちがなければ続かないでしょう。

よく仕事と趣味は違うと言われますが、ゲームの世界でも同じです。好きという気持ちだけで続けることは難しいですが、少なくとも好きという気持ちがあった方が仕事としても成果を出しやすくなります。

e-Sports選手を目指したいという場合、それだけの気持ちや覚悟があるのかどうか見つめ直してみると良いでしょう。

e-Sports選手になるための学校や講座

ここからは、e-Sports選手になるための学校や講座について取り上げていきます。e-Sports選手になるためには、特に学歴や資格が必要となるわけではありません。

独学でも目指すことはできますが、専門学校に通うことでプロへの道も拓かれやすくなっていきます。専門学校の事例なども含めて、e-Sports選手になるための方法を確認していきましょう。

e-Sports選手になるための専門学校も存在

e-Sports選手を養成するための専門学校が全国に存在しています。

独学でもスキルを磨くことはできますが、専門学校に入学して仲間と一緒に知識やスキルを身につけていくことも有効です。専門学校としては以下のような学校を挙げることができます。

  • 東京デザインテクノロジーセンター専門学校
  • 東京アニメ・声優専門学校
  • バンタンゲームアカデミー高等部(東京校)
  • 大阪デザイン&IT専門学校
  • 総合ヒューマンアカデミー
  • 北海道ハイテクノロジー専門学校
  • 札幌アニメ・声優専門学校
  • 新潟コンピュータ専門学校
  • 福岡デザイン&テクノロジー専門学校

上記の専門学校や高等部では、e-Sports選手を養成するためのコースや学科、専攻が用意されており、プロゲーマーとして活躍するためのスキルや知識を学ぶことができます。学校によって2年制から4年制まで、学ぶ年数は変わっていきます。

若いうちからe-Sports選手を目指したいという心構えがある場合は、専門学校に入学して必要な情報を入手することもおすすめです。

東京デザインテクノロジーセンター専門学校の事例

プロゲーマーを養成する専門学校として、東京デザインテクノロジーセンター専門学校の事例を紹介します。

東京デザインテクノロジーセンター専門学校では、e-Sports選手専攻とe-Sportsプロマネジメント専攻のいずれかで、e-Sportsに関する勉強を行うことができます。

e-Sports選手専攻は3年制となっており、以下の仕事を目指すことができます。

  • e-Sports選手
  • ストリーマー
  • キャスター
  • チームオーナー
  • 監督
  • コーチ
  • マネージャー

e-Sports選手専攻では基礎カリキュラムや専門カリキュラム、就職対策カリキュラムなど、目指す仕事のタイプに応じて必要な専攻や授業を選べるシステムとなっています。初年度の学費は150万円前後かかりますが、e-Sports業界で活躍したい方にとってはおすすめです。

また、e-Sportsプロマネジメント専攻は4年制となっており、主に以下の仕事を目指すことができます。

  • e-Sportsマネージャー
  • e-Sportsイベントスタッフ
  • ゲームディレクター
  • ゲームクリエイター
  • ゲームプランナー
  • ゲームプログラマー

e-Sportsプロマネジメント専攻の場合は、プレイヤーを目指すというよりも、マネジメントやイベントスタッフ側として活躍したいと考えている方におすすめです。

こちらもe-Sports選手専攻と同様にカリキュラムがしっかりとしており、学びたい内容に応じて授業を選択することができます。

プレイヤー側でもマネジメント側でも何らかの形でe-Sportsに関わりたいと考えている場合は、専門学校に入学して必要な知識や情報を得ることも選択肢の1つです。

ライセンス制度も

e-Sports選手になるために必要な資格はありませんが、ライセンス制度が存在しています。ライセンスを取得しなければプロになれないというわけではありませんが、ライセンスを持っていた方が、プロゲーマーとして活動しやすくなるという側面はあります。

具体的には、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)と呼ばれる組織が発行しているライセンスであり、ライセンスの種類も分かれています。ライセンスを発行してもらうためには、さまざまな条件や規約をクリアする必要がありますが、目指してみるのも良いでしょう。

条件を含めたライセンス発行については一般社団法人日本eスポーツ連合の公式サイトで確認することができます。

ライセンスの種類

それではライセンスの種類について確認していきましょう。e-Sports選手のライセンスにはe-Sports・プロライセンスとe-Sports・ジュニアライセンス、そしてe-Sports・チームライセンスの3つがあります。

それぞれの内容について紹介します。

e-Sports・プロライセンス

まず、e-Sports・プロライセンスがいわゆるプロゲーマーとして認定された証となるライセンスです。このライセンスを取得していることで、日本eスポーツ連合が主催している大会にプロとして参加することができます。

個人でライセンスを持っていなくても、チーム内にe-Sports・プロライセンスかe-Sports・ジュニアライセンスを持っている人が1人以上いればチーム戦に参加可能です。

e-Sports・ジュニアライセンス

e-Sports・ジュニアライセンスは13歳から15歳の子供が対象となるライセンスです。義務教育を終えていない子供でも、一定の条件を満たしていてなおかつ親権者の同意を得られれば、ライセンスを発行してもらえます。

e-Sports・チームライセンス

e-Sports・チームライセンスは法人向けのライセンスです。日本eスポーツ連合が十分な実績があると認めた上で、公認プロライセンス発行が妥当だと判断したチームに対して発行されるライセンスとなっています。

e-Sports選手になるには?まとめ

e-Sports選手になるには努力を続けられる根気強さが必要

e-Sports選手になるために必要な資格や学歴があるわけではありませんが、とにかくスキルを磨いて大会で結果を出し続ける必要があります。そのためには、日々技術を磨くために努力を重ね、常にゲームのことを考えて生活する根気強さが求められます。

趣味でやっているうちは楽しいのがゲームですが、仕事となると楽しさばかりではありません。スポーツアスリートと同じような集中力や精神力、動体視力や判断力なども必要です。世界で勝ち続けることは簡単なことではなく、e-Sports選手の寿命は20代後半から30代前半とも言われています。

それだけ若年層が活躍しやすい環境でもあり、プレイヤーとして長く活躍し続けるのは難しい実情があります。10代や20代のうちにひたすら努力をし続けることで、プロゲーマーとして大成することができるでしょう。そのためには、相当の努力や忍耐力が必要となることを覚悟することが重要です。

まずはe-Sports選手専攻などがある専門学校などに入学して、一緒に切磋琢磨できる仲間を見つけてみてはいかがでしょうか。

e-Sports選手(プロゲーマー)の参考情報

平均年収400万円~1000万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種マンガ・アニメ・ゲーム

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