消防士の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

消防士の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

みなさんは「消防士」がどのような仕事をしているのかを知っていますか?多くの方は火災現場での消火活動を行っているというイメージを持っていると思いますが、具体的な仕事内容について知っている方は少ないでしょう。本記事では、消防士の仕事内容や、仕事をする中でやりがいを感じることができる瞬間についてご紹介していきます。

消防士とはどんな仕事?

消防士の主な仕事は大きく分けて5つある

消防士の主な仕事は、大きく分けて「消化」「防火」「救助」「救急」「予防」の5つだといわれています。

火災や事故などが起きた場合はすぐに現場へと駆け付けるといったイメージを持つ方が多いと思いますが、あらゆる被害を未然に防ぐ予防を行うことも消防士の重要な仕事です。

消防士は「消化隊」「救急隊」「救助隊」の3つの部隊に分類されていて、それぞれで担当する仕事や出動する現場が異なります。しかし、どの部隊も「人の命を救い安全を守る」という1つの目的を持って活動しています。

現場によっては自分の命も危険にさらすことがありますが、何よりも人命救助を優先しなければなりません。また、どんな状況であっても迅速かつ冷静な判断を下す必要があるため、強靭な精神力・正義感・使命感が求められる仕事だといえるでしょう。

どんなときでも通報があれば出動しなければならない

火災や事故などの通報を受けた場合は、どんな状況であってもすぐに出動しなければなりません。

消防士は24時間勤務の交代制によって活動しています。そのため、食事をしているときや睡眠を取っているときなどに出動いなければならないこともあります。

十分な食事や睡眠を取れないまま現場へと急行し、火災であれば20㎏以上もある装備を身に付け、なおかつ機材を使った消化活動や人命救助を行わなければなりません。

常に万全の状態で仕事に取り組むということが難しいので、消防士の仕事は非常にハードだといわれています。

装備点検や車両の手入れ、訓練なども消防士の重要な仕事

全国ではさまざまな災害や事故などで消防士の出動が要請されていますが、ときには通報を受けることなく平和な1日を過ごすこともあります。そのようなときには、いつでも出動できるように装備の点検や車両のお手入れを行っているそうです。

また、消防士の仕事はハードなのでトレーニングや訓練などを行うなどをして、緊急事態に備えています。

通報を受けて現場に出動するというだけでなく、出動要請がなくても装備点検・車両の手入れ・訓練なども消防士の重要な仕事だといえるでしょう。

防火や防災関連のイベントの開催や参加も仕事の1つ

消防署では防火や防災関連のイベントを開催することもあり、消火器を使用した消化体験をはじめ、実際の火災現場の環境を再現した施設での体験などを行っています。他にも、職場体験で小学生に署内の見学や消防車への搭乗なども行っているそうです。

また、各施設で行われる防災訓練に参加して、適切な方法や手順などを説明することも消防士の仕事です。消防団を結成して地域の方とのコミュニケーションも大切にしており、災害を未然に防ぐ予防活動を行っています。

このように、防火や防災関連のイベント開催や参加は災害を未然に防ぐことに繋がるため、予防となる消防士の重要な仕事の1つだといえるでしょう。

消防士の具体的な仕事内容

火災現場で消化活動や人命救助を行う「消化隊」

消化隊に配属された消防士は、火災現場での消化活動や人命救助が主な仕事になります。一般的に多くの方がイメージする消防士の仕事は消化隊となっていて、別名「ポンプ隊」とも呼ばれているそうです。

消化隊の活動は基本的には火災現場となっていますが、最近では救助が必要となる現場でも活躍しているそうです。

例えば、交通事故の現場ではガソリンが漏れ出すことで火災が起きてしまう可能性もあるため、消化隊も同行して万が一の事態に備えています。

また、災害や事故で負傷した方の多い現場で人手不足の場合も、消化隊が参加して救急車の運転や消防車で負傷者を病院へと搬送することもあるそうです。

人命救助の現場に同行する消化隊の隊員は、救命救急士や救助隊の資格を持つ方が優先して現場へと要請されることが多く、さまざまな現場で活動することになるでしょう。

患者さんへの処置や病院への搬送を行う「救急隊」

救急隊は救急車の出動要請があった場合に同行し、患者さんへの処置や病院への搬送を行うことが主な仕事になります。救急隊は「救急課程研修」を受け、救急隊員の資格を持つ消防士によって構成された部隊となっています。

また、救命救急士の資格を持つ救急隊員であれば一部の医療行為・投薬治療を行うことができるため、出動時にはこの資格を持った隊員が必ず1人は同行する取り組みを行っているといわれています。

救急車の出動要請が求められるということは、命に別状のない状況をときもあれば一刻を争うような状況の場合もあります。

消防士として救急隊への入隊を希望する方は、どんな患者さんでも適切な処置を施すことができる資格を持っておいた方が良いかもしれませんね。

災害現場や事故現場で人命救助を行う「救助隊」

救急隊は別名「レスキュー隊」とも呼ばれている部隊で、災害現場や事故現場などで人命救助を行うのが主な仕事です。

救急車や消防車ではなく特殊車両に乗って現場へと急行し、さまざまな被害を受けた市民の救助を行います。

救急隊は人為的・自然災害を問わず人命救助が必要な現場へと駆け付ける必要があり、大きな災害が起きた際には全国各地から救急隊が派遣されます。

活動区域は消化隊や救急隊と比べてとても広いので、よりハードな仕事になるといえるでしょう。

ハイレベルな救助技術を持つ「特別高度救助隊」

都心部では特別高度救助隊と呼ばれる部隊が構成されていて、上記で紹介した救助隊よりもハイレベルな救助技術を持った消防士によって結成されています。

こちらの部隊では特殊な水を使って金属を切断するウォーターカッターを装備した車両や、大きな火災などで沸き立つ煙を大型扇風機で吹き飛ばすブロアー車などに搭乗して出動します。

特殊高度救助隊は一般の救助隊員が憧れる部隊といわれているため、入隊を目指して日々頑張っている方も多いでしょう。

都心部で消防士として救助隊への入隊を希望している方は、将来的に特殊高度救助隊を目指してしてみてはいかがでしょうか?

消防士の仕事のやりがい

人の役に立っていると実感したとき

消防士は地域や市民の安全を守る仕事なので、人の役に立ちたいという思いを持っている方は多いです。

火災や災害などの現場で市民を救助したときに、「助けてくれてありがとう」「本当に助かりました」という言葉をもらうと、消防士をやっていて良かったと心から実感できるという意見が多かったです。

また、テレビ番組のなどで消防士のドキュメンタリーを見ていて、感謝状の授与や救助した人からの感謝の手紙を読み上げるシーンを見たときなども、まるで自分のことのように喜びと誇らしさを感じられる消防士の方もいるそうです。

誇りを持って消防士の仕事を続けられる

消防士を目指している方は「人を救う仕事がしたい」「憧れの消防士になりたい」など、人によって動機はさまざまです。しかし、どんな職業でも自分が目指すもので活躍することが、大きなやりがいに繋がるものです。

動機は何であっても誇りを持って消防士の仕事を続けられることが、大きなやりがいに繋がるという意見もありました。

チームワークによって被害を防ぐことができた

どの部隊に所属していても消防士としての目的はみんな同じです。チームワークによって災害や事故などから市民への被害を未然に防ぐことができたときは、喜びとやりがいを感じられるそうです。

1つの目標を仲間と一緒に達成させたいという方は、消防士に向いているかもしれませんね。

消防士の仕事内容まとめ

消防士の仕事は人々の安全を守ること。やりがいも多く誇りを持てる仕事

消防士の主な仕事は5つに分類されていて、それらの仕事は3つの部隊によって行われています。仕事内容はそれぞれ部隊で異なりますが、いずれにしても非常にハードな仕事であることには変わりありません。

人の役に立たつ仕事なので誇りを持つことができますし、喜びややりがいも十分に感じられる仕事であることがわかりました。

冷静さ・正義感・使命感などが求められる仕事ではありますが、人助けや誇りを持てる仕事に就きたいという方は、消防士を目指してみてはいかがでしょうか?

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