皇宮護衛官の資格・試験とは?皇宮護衛官採用試験の概要と合格の秘訣

皇宮護衛官の資格・試験とは?皇宮護衛官採用試験の概要と合格の秘訣

皇宮護衛官は公安職国家公務員の一種で、目指す上で必須となる資格試験としては「皇宮護衛官採用試験」があります。皇宮護衛官採用試験は、倍率が非常に高く、高校卒業程度試験で114倍、大学卒業程度試験で66.1倍となっています。本記事では、皇室護衛官に関する資格試験についてご紹介します。

皇宮護衛官の資格とは?

皇宮護衛官の資格試験は「皇宮護衛官採用試験」

公安職国家公務員の一種である皇宮護衛官の資格試験は、皇宮護衛官採用試験があります。皇宮護衛官採用試験には21歳以上30歳未満と年齢制限が設けられているため、なりたい場合は計画的に勉強しておく必要があります。

皇宮護衛官の試験は「皇宮護衛官採用試験」と呼ばれており、大学卒業生は「大学卒業程度試験」、高校卒業生は「高校卒業程度試験」を受けることになります。それぞれの試験は年1回だけ実施されており、それぞれ筆記を中心とする一次試験、体力測定や面接などが主になる二次試験が設けられています。

また、一次試験および二次試験は札幌、仙台、東京、名古屋、京都、広島、高松、福岡、熊本、鹿児島、那覇などで実施されます。しかし、実施場所については年度によって違うこともあるので、事前にホームページで確認しましょう。

皇宮護衛官はほぼ毎年採用試験を実施しており、採用されるチャンスは多いほうだと言えます。しかし、採用予定人数がどの年度においても多くなく、その影響もあって倍率は高くなっています。平成24年度は高校卒業程度試験における採用倍率はおよそ114倍、大学卒業程度試験の倍率は66.1倍とかなりの倍率になっているのがわかります。

また、大卒程度試験は例年通りならば6月、高卒程度試験は例年通りならば9月に実施されます。基本的に試験はこの2つのみですが、年度によっては社会人枠として採用試験が実施されることもあります。

皇宮護衛官採用試験で求められる能力は多岐にわたる

皇宮護衛官の試験は資料介解釈と数的推理、判断推理、文章理解から27題出題され、他にも知識分野として自然、人文、社会から13題が出題されるようになっています。これらに加えて課題論文試験から問題が2題出題されるようになっており、幅広い知識が求められます。

また、二次試験では体力試験が課されることになっており、上体起こしと立ち幅跳び、反復横跳びなどの筋持久力の検査が行われます。他にも人柄や対人能力をはかる面接、血圧や尿などの身体検査などが行われます。

特に、体力試験においては他の受験生に遅れを取らないためにも、しっかりと体力を付けておく必要があります。他にも外国人と触れ合う機会も多いため、英会話の能力も求められたリと、皇宮護衛官になるのはまさに文武両道が求められることになります。

皇宮護衛官採用試験の難易度・合格率

皇宮護衛官の難易度は高卒程度の学力だが、倍率は非常に高い

皇宮護衛官の試験難易度は高校卒業程度の文章理解や読解力が求められるもので、公務員でいえば地方公務員レベルの試験となります。ただ、英語でいえば英検一級程度のレベルとは求められるようになっており、高校の教科書で学ぶレベルの英単語は最低限復習しておかないと難しいでしょう。

また、高校生レベルといっても大多数の人が同じレベルの学力を付けて試験を受けに来るので、しっかりと公務員試験の対策テキストなどで問題になれておかないと、実践でいきなり問題を解くのは難しいです。特に、英語に関しては業務の中で特に求められる能力ということもあり、しっかりと対策しておくことが重要です。

さらに、皇宮護衛官の試験で気を付けておきたいのが歴史分野の科目です。皇宮護衛官はただ護衛をするのではなく、護衛対象である皇族の歴史を学び、その成り立ちを理解して接することが求められます。また、来客に対して粗相があってもいけないため、歴史を学んで皇族の立ち振る舞いや成り立ちを理解しておくことが重要になります。

試験でも皇室の歴史とともに変遷、重大な事件などは問われるので、自分でしっかりと学んでおきましょう。

皇宮護衛官の合格率は?

皇宮護衛官の試験は規定されている年齢で一定の学歴があれば何度でも受けられますが、合格率は大卒・高卒ともに2%程度と言われています。かなり少ない枠に対して多くの受験者がいるため、倍率もどの年度においても40倍以上となっています。

試験の難易度は大手企業などに比べるとそこまで難しくないかもしれませんが、多くの受験者の中から少ない枠を勝ち取らないとなれない職業であることは念頭に置いておきましょう。

高校卒業程度試験の試験概要

合格率 約3%(倍率およそ40倍)
受験資格
  1. 受験年4月1日からさかのぼって5年以内に高校または中等教育学校を卒業した者、および受験年度3月までに卒業見込みの者。
  2. 日本国籍の者
受験費用 なし
出題範囲
■一次試験

基礎能力試験:多肢選択式および論説文試験

■二次試験

人物試験:面接、身体検査および身体測定、体力検査

願書受付期間 7月下旬(年度によって変更する場合あり)
試験日程
■一次試験

9月下旬

■二次試験

10月下旬(年度によって変更する場合あり)

受験開催地
■一次試験

札幌・多賀城・東京・大阪・福岡

■二次試験

札幌・仙台・東京・京都・福岡

大学卒業程度試験の試験概要

合格率 合格率約2%(倍率およそ60倍)
受験資格
  1. 受験年4月1日に31歳を超えていないもの。また、受験年度に大学見込みのもの、および大学卒業と同等の学力を有すると認めたもの。
  2. 日本国籍の者
受験費用 なし
出題範囲
■一次試験

基礎能力試験:多肢選択式および論説文試験

■二次試験

人物試験:面接、身体検査および身体測定、体力検査

願書受付期間 3月下旬(年度によって変更する場合あり)
試験日程
■一次試験

6月上旬

■二次試験

7月中旬(年度によって変更する場合あり)

受験開催地
■一次試験

札幌・多賀城・東京・大阪・福岡

■二次試験

札幌・仙台・東京・京都・福岡

皇宮護衛官の資格試験に合格するための学校

皇宮護衛官の資格試験に特化した学校はない

皇宮護衛官は公安職国家公務員の1つであり、人事院が実施している「皇宮護衛官採用試験」に合格しなければなれない職業です。

そうした特徴もあり、皇宮護衛官になることに特化した大学や専門学校などはありません。ほとんどの場合が自分から皇宮護衛官になることを志し、日頃から勉強と体力作りに励んでおくことが重要です。

皇宮護衛官を多く輩出している学校はある

特に皇宮護衛官の資格取得を目指せるような学校はありませんが、公務員試験対策や関連知識を学べる学校はあります。

たとえば、國學院大學は深い歴史のある学校で、異文化交流にも理解があるので語学は学びやすい環境となっています。

また、國學院大學では公務員試験対策も行っているので、もし皇宮護衛官を視野に入れているのであれば入学してみるのもいいでしょう。

皇宮護衛官の資格・試験まとめ

皇宮護衛官採用試験に合格することが求められる

公安職国家公務員の官職の一つである皇宮護衛官を目指す上で、非常に高い倍率の「皇宮護衛官採用試験」を受けて合格する必要があります。

この試験は大卒と高卒に分かれており、いずれかの学歴があれば受験することができます。しかし、皇宮護衛官は倍率が高く、高校程度の試験とはいえしっかりと対策しておく必要があります。

皇宮護衛官の参考情報

平均年収400万円〜700万円
必要資格
  • 皇宮護衛官採用試験
資格区分 試験合格
職業職種保安

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