バス運転手に必要な資格や試験とは?運転するなら「大型第二種運転免許」がほぼ必須

バス運転手に必要な資格や試験とは?運転するなら「大型第二種運転免許」がほぼ必須

路線バスや観光バスの運転手に必ず必要になる「大型自動車第二種運転免許」。例外として、送迎バスなどではこの免許が必要にはなりませんが、有償で乗客を運ぶバス運転手なら誰もが取得する必要のある資格です。今回は、詳しい資格内容や合格率、その他の関連資格についてご紹介します。

バス運転手の資格とは?

大型自動車第二種運転免許

路線バスなどの大型バスの運転手になるためには、「大型自動車第二種運転免許」が必要です。使用する車体の条件や基準は以下の通りです。

  • 乗車定員が30名以上
  • 車両の総重量11t以上
  • 最大積載量6.5t以上

また、この免許を取得するためにはあらかじめ受験資格が設定されています。

  • 21歳以上
  • 普通自動車免許・大型自動車第一種運転免許・大型特殊自動車免許、いずれかを取得して3年以上が経過していること(免許停止処分の期間は除く、また自衛官の場合は免許取得後2年以上経過していれば可能)

路線バス・高速バス・観光バスなど有償で乗客を目的地へ運ぶバス運転手は、「大型自動車第二種運転免許」を必ず取得しなければなりません。

大型自動車第二種運転免許の試験内容

大型自動車第二種運転免許の試験内容は、適性試験・学科試験・技能試験の3つに分かれています。適性試験では視力、聴力、深視力、聴力、運動能力などの検査があります。あまり聞き慣れない「深視力」とは、対象物を立体的にとらえる能力をいい、三棹法の奥行き知覚検査機を使って、その能力を検査します。

なお、視力検査ではメガネやコンタクトレンズの使用が可能です。マークシート方式を採用している学科試験では、文章問題90問、イラスト問題5問が出され90%以上が合格ラインです。なお、学科試験は中型二種免許・普通第二種免許・けん引第二種免許・大型特殊第二種免許を取得している場合は免除されます。

実技試験では実際の車両を使って走行試験を行い、安全で正確な運行をするための高い技術が必要とされます。

バス運転手の資格の難易度・合格率

大型自動車第二種運転免許の一発試験は難易度が高い

大型自動車第二種運転免許を取るためには、運転免許試験場に直接出向き試験を受ける方法と、公安委員会指定校や合宿に通って試験を受ける方法の2つがあります。試験の合否を大きく左右するのは、実技試験です。実技試験は減点法を採用しており、100点満点中の80点以上を取らなければなりません。

以前には試験場のコースだけで実技試験を行っていましたが、平成19年の改正法により路上試験が追加されたことも、難易度を高める要因とされています。運転免許試験場で直接試験を受けた場合の合格率は、平成27年度の統計で7.2%、平均受験回数は14回です。これらの合格率の低さから考えても、一発試験の難易度は相当高いと考えてよいでしょう。

公安委員会指定校の教習所では技術試験の合格率が高い

合格率の低い運転免許試験場での技術試験をパスするためには、自動車教習所に通って卒業試験を受けるとよいでしょう。

公安委員会指定校の自動車教習所で卒業試験をパスすれば、本試験で技術試験を免除してもらうことが可能です。そのため、本試験は学科試験と適性検査のみを受けることになります。自動車教習所の卒業試験は、教官の指導を受けた後に試験を受けることから、合格率は80~90%といわれています。

大型自動車第二種運転免許の合格率は上昇している

「運転免許統計」の資料によると、平成27年度の大型自動車第二種運転免許の合格率は51.8%。受験者数24,778人のうち12,838人が合格しています。この統計には、運転免許試験場で一発試験を受けた人や、自動車教習所で卒業試験を受けた人など全てが含まれています。

大型自動車第二種運転免許の取得数は年々減る傾向にあり、平成17年では62,032人もが試験に挑みましたが、10年後の平成27年ではその数が半減しています。また、当時の合格率は30.2%と低く、年が経過するごとに受験者数が減る一方で合格率は上がり続ける傾向がみられます。

合格率が上がることで平均受験回数も同時に減っていることから、以前よりは合格しやすい試験になっているようです。

その他のバス運転手関連資格

普通自動車第一種免許・大型自動車第一種運転免許

大型自動車第二種運転免許は、全てのバス運転手に必要となる訳ではありません。送迎バスなどの小さなバスを運転する場合は、「普通自動車免許」または「大型自動車第一種運転免許」を持っていればバス運転手をすることが可能です。

大型自動車第二種運転免許が必要になる場合は、業務用の緑ナンバーを使用する場合。学校や施設などが所有している白ナンバーの自家用自動車を使う場合は、普通自動車免許か大型自動車第一種運転免許を取得していればバス運転手として仕事をすることができます。

ただし、学校や施設がバス会社などに運送の業務委託をする場合には、運転手は第二種自動車運転免許を持っている必要があります。

大型自動車第一種と二種の違い

大型第一種と第二種の主な違いは、乗客を運ぶことで運賃が発生するかしないか、ということにあります。第一種の免許を保持して乗客を目的地へ運ぶ場合は、運賃をもらうことはできません。そのため、結婚式場や学校、施設などの無料送迎バスなどでは、第一種の免許だけでも運転することが可能です。

第一種の免許しか持っていなくても、私的に使う場合や回送の時は業務用に使われる緑ナンバーの車を運転することができます。主に、第一種の免許はトラックやトレーラーなどの大型自動車で「モノ」を運ぶ仕事で多く使われています。

介護の送迎バスでは介護職員初任者研修

大型自動車第一種、第二種に関わらず、介護バスの運転をするなら「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」の資格を持っていた方がよいでしょう。近年では介護人口の増加や需要に伴い、車椅子でも乗り降りが簡単にできる「リフト付きの車両」が多く見られるようになりました。

送迎バスに介護職員が同乗し、バスの運転だけに携わるのであれば資格取得はそれほど必要ではありません。ただし、バスに職員が同乗せず、利用者の乗り降りを助けるのならこの資格は必要です。介護職員初任者研修の資格を持つことにより、利用者の乗降時の介助や身体介助を行うことができるからです。

せっかく介護バス運転手として活躍するのなら、この資格は取得しておいて損はないでしょう。バス会社では、介護職員初任者研修の資格の取得を奨励しているところもあります。車椅子が乗り降りできるリフト付きのバスは、デイサービスの送迎や観光バスなどで近年増加しています。

介護職員初任者研修の内容

介護職員初任者研修は、数多くある介護資格の中でも比較的とりやすい資格です。2013年4月の制度変更以前は「ホームヘルパー2級」の名称で呼ばれていました。受験資格の条件はありません。学歴や実務経験、年齢などに関係なく、ヘルパーの仕事に携わるためにこの資格を取得したい人全てに受験資格があります。

合格に必要なのは10項目(130時間)のカリキュラムと筆記の修了試験に合格すること。合格率は発表されていませんが、数ある介護資格の中でも初歩的な資格であることから、それほど難易度は高くないでしょう。

バス運転手の資格が取れる学校

自動車教習所・合宿

大型自動車第二種運転免許やその他の運転免許の資格を取るなら、公安委員会指定校の自動車教習所やその学校が開催している合宿への参加が一番の近道です。自動車教習所へ通い卒業試験をパスすれば、運転免許試験場での実技試験を免除できるというメリットがあります。

定期的に自動車教習所に通うことが難しい場合は、短期集中で行われる合宿に参加するとよいでしょう。大型自動車第二種運転免許で必要な費用は通学で30万以上、合宿で25万以上が目安です。ただし、教習所や地域、個人によってかかる費用に多少の差が生じます。

バス会社で免許取得支援を行っている場合も

バス運転手に必要な大型自動車第二種運転免許は、バス会社の入社後に取得することも可能です。バス会社では、資格取得の支援をおこなっている会社が多くあります。資格の取得場所は会社が指定する自動車教習所。資格取得のための支援制度では、バス会社が取得費用の全額、または決められた一定額を負担してくれます。

支援制度の多くは教習中の給与、社会保険等を保証しており、3~5年その会社のバス運転手として働くことで、費用の返還を免除されます。免許費用を自分で払うことが難しい場合は、バス会社でおこなっている資格の支援制度を利用しましょう。

バス運転手の資格・試験まとめ

大型自動車第二種運転免許は教習所に通うことが合格への近道

多くのバス運転手に必要な「大型自動車第二種運転免許」を取得するなら、教習所や合宿で教官の指導の下に、卒業試験に合格することが一番の近道といえるでしょう。また、効率的に資格を取るためには、バス会社の資格支援を上手に使うとよいでしょう。

バス運転手の参考情報

平均年収400万円~500万円
必要資格
  • 大型自動車第二種免許
資格区分 免許
職種運輸・乗り物

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