アニメーターの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

アニメーターの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

アニメ制作は脚本家・声優・監督など、沢山の人の協力のもとに制作されますが、役割分担の一部となるアニメーターの仕事は作画を描くことです。商業アニメでは、原画・作画監督・動画・動画検査などが該当します。本記事では、アニメーターの具体的な仕事内容、仕事のやりがいなど、仕事についてご紹介します。

アニメーターとはどんな仕事?

私たちが普段何気なく見ているアニメを完成させるためには、「企画構成・シナリオ作り・作画・仕上げ・撮影」など多くの工程を経なければなりません。現在では全てをCGで制作しているアニメもありますが、ほとんどはペンタブまたは手書きによって描かれた作画でアニメがつくられています。

アニメーターの仕事は、これらの工程の中で「作画」を担当することです。作画を作成するために、アニメーターは「原画マン」と「動画マン」の二手に分かれて仕事をします。

原画マンの仕事

「原画マン」とは、原画を作成する人の通称名です。アニメではキャラクターなどが自然に動いているように見せるために、一つ一つ違う動きを描いた膨大な数のアニメーションカットを使用して制作します。

原画マンが作成するのは、アニメーションカットの最初と最後の部分で、アニメのベースやポイントとされる作画を担当します。

動画マンの仕事

「動画マン」とは、動画を作成する人の通称名です。動画とは、原画と原画の間に挟まれるカットの作画を指し、動画マンが作成した作画がなければアニメーションに滑らかで自然な動きが出せなくなってしまいます。

アニメーターの具体的な仕事内容

アニメーターには原画マンと動画マンの2つの役割が存在しますが、ここではそれぞれの詳しい仕事内容や作業の流れを詳しく解説します。

原画マンの詳しい仕事内容

原画マンになるためには、動画マンとして下積みを経験しなければなりません。早い人では2年目から原画の担当をすることもありますが、長ければ4~6年は動画マンとして作画を描き続けた後に原画マンの仕事に昇進することもあります。

新人アニメーターがすぐに原画マンとしての仕事ができない理由は、原画はアニメーションのメインと位置づけられ、作画の中では作品の世界観を作り出す重要なポイントとなるからです。

原画マンとして実力が認められると、「作画監督」として、チームを組んでいるアニメーターが手がけた作画のチェックや修正指示を出す立場になることもあります。それでは、原画マンの詳しい作業の流れを見ていきましょう。

監督から渡される資料や絵コンテの確認

アニメ制作では、最初にクライアントやアニメ制作会社などがアニメ作品の企画を立案します。企画が通ると、アニメの大雑把な話の筋や構想とされる「プロット」が作られます。

監督やプロデューサーからプロットの内容の承諾が降りたら、脚本家は細かいストーリーを「シナリオ」として書き下ろした後、キャラクターデザイン・話の設定などを構想します。

これら一連の作業が終了したら、原画マンは監督が作成した資料や絵コンテを受け取り、隅々まで細かい内容を確認、理解しなければなりません。原画マンは、この段階で脚本家や監督が考えているアニメの世界観や雰囲気を読み解き、大まかな作画の構成を考えておく必要があります。

原画マンがおおよその作画案を作り終えたら、監督や脚本家と表現の仕方や作品に対する考えの相違をなくすために打ち合わせを行い、同じ方向で作品の制作が出来るように確認作業を行います。

原画の作成

原画マンは打ち合わせなどの確認作業が終了したら、作画の作成にとりかかります。このとき使用するのは「レイアウト用紙」。と呼ばれる用紙で、動画マンが使用するものよりも、薄い枠が印字されているのが特徴です。

原画マンは、全てのカットごとに「キャラクターとカメラの距離・配置場所・シーン設定・背景画」などを考慮しながら、原画の作成を進めます。

以前は原画の作成は一つの工程で終わらせていましたが、現在では「第一原画」といわれるラフ原(最初に作成するおおまかな原画)を作り、演出家や監督のチェックをしてもらってから、清書となる「第二原画」を作成するようになりました。

このように工程数を増やし、途中でチェックを行うことで、原画マンの作業の効率化や原画のクオリティーアップが可能となったとされています。

タイムシートへの記入

原画の作成が終了したら、次の作業工程である動画マンへの仕事の引き渡しをします。動画マンに指示をするために必ず使用されるのが「タイムシート」です。

タイムシートには「アニメのタイトル・カット№・カットに使われる時間・担当者名」などの記入欄があり、原画マンが作成した原画と原画の間に「必要とされる動画枚数・原画ナンバー・セリフ・カメラワーク」を書き込みます。

動画マンの詳しい仕事内容

動画マンは原画と原画の間に入れる多くの作画をつくることで、キャラクターなどに自然で滑らかな動きを与えます。動画マンとして働く人の多くは、新人やキャリアの浅いアニメーターです。

原画マンやそれ以上のポジションを目指してアニメーターに就職した人は、最初に動画マンとしてのキャリアや実績を残さなければ次のステップに移ることができない、とも言われています。次は動画マンの仕事の流れを見ていきましょう。

設定資料・作画・指示書のチェック

動画マンが仕事を開始する際に受け取るのは、「アニメの設定資料・原画マンが作成した原画・タイムシートなどの指示書」です。これら全ての資料を確認して、アニメのストーリーや雰囲気の理解、原画マンが指示した作画の作成枚数の確認をおこないます。

原画のトレース作業

動画マンの最初の作業は、原画マンが作成した作画のトレース作業(原画の清書作業)です。トレースをするときは照明器具が内蔵されていているトレース台を使用し、トレース台の上に原画、その上に動画用紙を置いて下から当てられる光で原画をなぞります。

原画マンから渡された原画がきれいなものであれば問題ありませんが、大雑把に書かれたものの場合は、綺麗な線で作画を仕上げなければなりません。

中割り作画の作成

「中割り」とは、原画と原画の間に使われる動画のことを指し、動画マンは原画マンがタイムシートに書き込んだ指定枚数の動画を作成します。一般的なアニメーションの1秒に使われる作画の数は24コマです。

動きの速い場面では動画の枚数は少なくても済みますが、ゆったりとした動きのシーンでは多くの動画枚数が必要となるため、動画マンは多くの作画を作る必要があります。

登場人物やキャラクターの動きが自然に見えるように、原画を基に少しずつ表情やしぐさ、髪の毛の動きなどに気を配りながら絵を描きます。

動画番号をタイムシートに記入

作画作業においては、動画マンもタイムシートに記入を行います。原画マンから指示されるタイムシートには、「・(中黒)」だけで動画番号が記入されていないことが多いため、動画マンは自分の描いた動画に番号をつけてタイムシートの中割りの欄に番号を記入します。

この作業を行うことで、演出や監督から後に修正が入ったときに、どの動画を修正すべきか簡単に判断できるようになります。

アニメーターの仕事のやりがい

アニメーターはどんなときに仕事にやりがいや魅力を感じるのでしょうか?いくつかご紹介します。

チームで作り上げた作品が完成したとき

アニメを完成させるまでには、多くの人が関わりを持ちます。アニメーターはチームを組んで複数人で書き上げる仕事なので、決して1人の作業だけで作品を完成させることはできません。

チームで作り上げて完成した作品がテレビ・映画・ネット動画・DVDなどで放映されているのを見たとき、一気にそれまでの苦労が吹っ飛び、作品に対する満足感や達成感を感じることができるでしょう。

好きな仕事を通して人を喜ばせることができる

アニメーターとして活躍する人は、「昔からアニメが好き」という人が多いでしょう。

好きなことを仕事にできる喜び、作り上げた作品を見て喜ぶ人がいること、作品に人気が出てファンが増えることなどは、アニメーターとして何にも代えがたい幸せや、仕事への魅力を感じることができるでしょう。

専門職としてのスキルが身につく

アニメーターは、特殊な知識や技術が求められる専門職といっても過言ではありません。経験を積むと同時に、スキルアップをすることができる職種でもあります。

最初は動画マンとして働いていたアニメーターも、実力と経験が認められれば原画マンはもちろん、作画監督・作品監督になることも夢ではないでしょう。

アニメーターの仕事内容まとめ

新人や未経験者は動画マンからキャリアを積む

アニメ制作では、原画を作成する「原画マン」と動画を作成する「動画マン」の二手のアニメーターが共同して絵を描きます。描いた作画は、アニメ作品における世界観の表現やクオリティに大きく影響します。

新人やキャリアの少ないアニメーターは皆、動画マンとして何万枚もの動画を描くことからキャリアをスタートさせ、原画マンや作画監督、作品監督などへの昇進を狙います。

アニメーターの参考情報

平均年収150万円~350万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種マンガ・アニメ・ゲーム

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