高校教師になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

高校教師になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

生徒の将来につながる教養と社会性をはぐくむ職業である高校教師。高校教師になるためには、専門的な知識を付けて教員免許を取得するとともに採用試験に合格する必要があり、そのハードルは高いものとなっています。本記事では、高校教師になるために求められること、向いている人の特徴などについてご紹介します。

高校教師になるには何が必要?

高校教師になるには、まず第一に教員免許が必要

高校教師になるためには、大学にて行われる教職課程を修了した上で教員免許を取得する必要があります。高校教師の場合、資格は国語、数学、英語など教える科目ごとに分かれているため、事前に科目を決めておくのが一般的です。

また、高校教諭は大学で取得できる一種免許状と大学院で取得できる専修免許状の2種類で、小学校教諭や中学校教諭と違って2種免許状はありません。

教員免許を取得した後は各都道府県にて行われる教員採用候補試験か、各高校の教員採用試験を受けた後、合格すれば採用となります。前者は公立校、後者は私立校となり、試験日程や方法については細かく異なる場合があります。

大学で受ける教職課程とは

教員試験を受けるためには教員免許を取得する必要があり、その免許を取得することができるのが「教職課程」と呼ばれる特別なカリキュラムです。教職課程は各大学で実施されているものと通信講座が主になります。

教職課程の取得方法や内容は各大学や通信講座によって異なりますが、各大学などが教職課程の単位として設定しているものを取得するのが大半です。たとえば、社会や国語など文系科目の先生になりたい場合だと、歴史系や国語関連の授業を受けて単位を取得する必要があります。

また、自由に選ぶ講義とは別に必須科目も決まっています。必須科目の内容は教育関連の授業となっており、受講生によるグループワークやプレゼンテーションの授業が主となっています。中には学校教育論や心理学などの座学による講義もありますが、各大学によって違うので確認しておく必要があります。

教職課程の中でも必ずといっていいほど共通するのが実習の科目です。養護施設や母校などに足を運び5日間から3週間程度に渡って、先輩教師の指導を受けながら教師の仕事について理解を深めていきます。

高校教師に向いている人、適性がある人

強い精神力を持っている人

高校教師は生徒の将来を作ることが第一であり、その努力は上司などではなく生徒の判断によるものです。そのため、報酬などのインセンティブなどに左右されることなく、常に自分の授業や振る舞いを自問自答できるだけの強い精神力が求められます。

時代の流れと共に教師の仕事は厳しい側面がフィーチャーされることが増え、実際に現場では時代の流れと共に変わる教育内容やいじめ問題など解決には多大なる努力が必要になります。

こうした多くの逆行に耐え、さらには跳ね除けるだけの体力と精神力は必要だと思っておきましょう。

生徒を思いやる気持ち

高校教師は生徒の成績向上だけでなく、不安定な時期だからこそ抱える悩みや人間関係に対応することも求められます。そのため、教師には生徒の悩みに耳を傾けられるだけの人間性や思いやりを持てる人のほうが向いています。

たしかに勉強をしなければ社会に出た後に困ることも多く、厳しく指導することは大切です。しかし、現実論だけで生きていくことが難しいのも事実です。高校という小さい社会で、自分だけでなく相手を思いやることを教えるのも高校教師の仕事の1つです。

人間観察ができる人

高校教師として仕事をするのであれば、人間に興味を持って些細な変化に気付けるだけの観察力を持っているほうが、適性があると言えます。たしかに教員免許さえあれば高校教師には誰でもなれるチャンスがありますが、それよりも大事なのは生徒への興味です。

教師として生徒に十分な授業を行うことは重要な仕事です。しかし、いくら授業が素晴らしくても興味を持たせることなく、ただ黙々とこなすだけでは意味がありません。生徒の様子を観察し、どうすれば授業を伝えられるか考えることも教師には必要な思考です。

昨今ではいじめが陰湿化しているだけでなく、家庭環境が複雑になっている生徒も増えています。そうした生徒の変化に気付き、接することが求められる場面も増えているのが現状です。そのため、昔以上に相手を観察できる目は高校教師にとって重要なスキルと言えます。

高校教師になるための学校・教室

基本的には各大学にて教職課程を受ける

高校教師になるためには教職課程を終えて教員免許を取得していることが大前提になります。

教職課程は以下のように各大学にて実施されているので、教師に少しでも興味がある場合は事前に調べておきましょう。

  • 早稲田大学
  • 日本体育大学
  • 大阪教育大学
  • 広島大学
  • 北海道教育大学
  • 愛知教育大学
  • 文教大学
  • 東京学芸大学

また、平成31年4月1日より教員職員免許法の改正により、高等学校教諭免許状(一種、専修)の教職課程を置く学校は再認定を受けるようになっています。

そのため、大学によっては教職課程の開設時期や内容に変更が生じていることがあるため、事前に確認しておきましょう。

就職率の高い大阪教育大学

大阪教育大学は教員全体で見た時に就職者が高い大学として知られており、学部・学科の種類も35種類と選択肢が多いこともあって人気があるようです。また、大阪教育大学は小~高校まですべての教員免許を取得できるようになっています。

大阪教育大学では、小学校と中学校の教員免許のコースにあたる「学校教員養成課程」を用意しており、卒業に必要な単位を取ると同時に教員免許も取れるようになっています。高校教師の免許が欲しい場合は、小学校・中学校コースに卒業要件以上の単位取得によって取得できるようになっています。

「学校教員養成課程」は卒業要件として教員免許の取得を求めていますが、「教育協働学科」のコースだと教員免許を取らなくても卒業可能となっています。また、「教育協働学科」においても卒業単位にプラスして単位取得すれば中学校・高校の教員免許を取得可能になっています。

なかなか受からないときは臨時採用も検討する

高校教師になるには教職課程を修了して免許を取得した上で、公立高校か私立高校の教員採用試験に合格する必要があります。しかし、採用試験の倍率は年々高くなっており、教諭という職業は狭き門として知られています。

しかし、教師は一定の数を確保しておかなければいけない現状を踏まえ、不合格の場合でも臨時教師枠への登録が認められています。この制度は教育委員会が設けている事務局にて受け付けていますが、登録は自分で行う必要があります。

臨時といっても採用期間中の待遇は常任教師とほぼ同様になっており、給与・賞与・有休などの条件はほぼ同じです。しかし、臨時採用は主に産休と病休による補充のため、働く期間は数ヶ月単位のため不安定な働き方となります。また、退職金などもその度にリセットされるので保証面はほぼないものと考えた方がいいでしょう。

臨時教員の採用方法は各学校によって異なり、面接のみの場合もあれば学校側の指定する試験が課せられる場合もあります。期間限定の職務ということもあり不安定ですが、臨時教員の経験があれば本採用に優遇されやすいと言われているので、臨時教員に登録している人は多いようです。

高校教師にどうしてもなりたい人は臨時教員から常勤教師へのルートを検討するのもアリでしょう。

高校教師になるには?まとめ

高校教師になるには険しい道のり

高校教師になるには各大学などで実施されている教職課程を終えて教員免許を取得し、さらに教員採用試験に合格する必要があります。

教員採用試験は2019年時点では倍率が高くなっており、高校教師として働くのは難しいと言われています。また、教育現場に求められるスキルも高くなっており、高校教師への道は険しいと言えるでしょう。

高校教師の参考情報

平均年収400万円~700万円
必要資格
  • 高等学校教諭普通免許状
資格区分 免許
職種教育・保育

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