特別支援学校教諭の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

特別支援学校教諭の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

障がいを持ち、学習や生活上で困難が生じてしまう子どもたちの教育とサポートをおこなうのが特別支援学校教諭です。ただ勉強を教えるだけでなく、さまざまな支援を通して子どもの成長と自立を促します。この記事では、特別支援学校教諭の具体的な仕事内容、仕事のやりがいなどをご紹介します。

特別支援学校教諭とはどんな仕事?

障がいを持つ子どもたちの学校生活をサポートする

特別支援学校教諭は、特別支援学校に通う子どもたちに勉強を教え、成長と自立のサポートをおこないます。特別支援学校には「視覚障害・聴覚障害・知的発達障害・肢体不自由・病弱」などさまざまな障がいを抱えた子どもが通っています。

障がいを抱えた子どもたちに勉強を教えるだけでなく、障がいによる学習や生活上での困難を改善し、克服するための指導もおこないます。特別支援学校の教員は、通常の教員免許だけでなく、特別支援学校教諭の教員免許を取得している教員がほとんどなので、障がいについての知識を持った教員が指導、サポートしてくれます。

1人1人に合わせたサポートが必要

子どもたちが抱えている障がいは、同じ障がいでも1人1人の障がいや発達の度合いが異なります。そのため、みんな同じ指導内容では適切な指導ができません。必ず1人1人の障がいの程度を把握し、何が得意で何が苦手なのか、どういうサポートが必要なのかを理解してあげる必要があります。

障がいに合わせて教科書や学習環境に配慮したり、指導方法を変えたりと、柔軟に対応しなければいけません。子どもたちが安心して楽しく学校生活を送れるような環境を作ってあげることが大切です。

特別支援学校教諭の具体的な仕事内容

授業をおこなう

特別支援学校では、幼稚園・小学校・中学校・高等学校に準じた教育をおこないます。普通学校でおこなわれている授業を、障がいのある子どもたちが理解しやすいように工夫して授業がおこなわれます。

基本的に特別支援学校は部活動が無く、授業が終わったら放課後は子どもたちが帰宅するため、掃除や授業準備などに時間を当てることができます。

トイレや着替えの介助

肢体不自由の子どもを担当する場合には、トイレや着替えの介助をしてあげます。車いすを使っている子は車いすから体を持ち上げてトイレに座らせてあげたり、着替えるときは体を支えてあげながら服を着せてあげたりします。

子どもとはいえ体を持ち上げ、支えてあげることは体力を使うため、特別支援学校教諭は体力が必要な仕事と言えるでしょう。

教育支援計画、指導計画の作成

特別支援学校教諭は、1人1人の障がいや成長に合わせて個別の教育支援計画や指導計画を立てます。

教育支援計画とは、学校と他機関が連携して指導をおこなうための計画です。乳児期から学校卒業までの長期的な視点で指導し、社会全体で障がいのある子どもの支援をしていこうという考えから作られています。

医療・福祉・労働などさまざまな分野の機関と連携して、適切な支援をおこなうために必要な計画です。さらに、保護者とも連携し、支援者の1人として子どもの支援に積極的にかかわれるようにしています。

指導計画とは、1人1人のニーズに合わせた指導目標や指導内容、指導方法などが盛り込まれ、学期ごと、学年ごとに細かく作成されます。この計画に沿って教員が指導、サポートをおこないます。

この指導計画をもとに「自立活動」がおこなわれます。自立活動とは、障がいによる学習や生活面での困難なことを改善し、克服していくための支援指導をおこなう指導時間のことです。

子ども1人1人に合わせて指導内容が決められます。例えばコミュニケーションが苦手な子どもにはコミュニケーションをうまくとれるようになるための指導がおこなわれるなど、1人1人の苦手としていることに合わせた指導をおこなう時間が設けられています。

学校内の掃除や整理整頓

子どもたちが帰宅した後、教室内の掃除や整理整頓をおこないます。子どもたちも教員も清潔な環境で学校生活を送るための大切な仕事の1つです。

授業準備・教材制作

毎回の授業準備も欠かさずおこないます。どのような授業内容にしたら子どもたちが理解しやすいか?どんな教材が必要か?を考えて授業内容を考えていきます。

必要に応じて授業で使う教材を作ることもあります。100円ショップなどで材料を買ってきて、教材を作成します。

職員会議に参加

定期的に職員が集まって会議を開くことがあるので、その会議に参加します。教員全体での会議から学年、学級単位の小規模な会議まで、目的に合わせてさまざまな会議がおこなわれます。運動会や修学旅行、遠足などの学校行事前は会議が多くなり、忙しくなります。

訪問教育

障がいの程度によっては特別支援学校に通学することが困難な子どももいます。そのような子どもに対しては特別支援学校教諭が自宅や医療機関に訪問して教育をおこないます。

医療ケア

特別支援学校教諭は子どもに対して医療ケアをおこなえず、原則看護士がおこなうように決められていました。しかし、保護者の同意と医療関係者による管理のもとであれば、特別支援学校教諭も一部の医療ケアをおこなえるようになりました。

医療ケアが受けられないために学校に通えなかった子どもも、特別支援学校教諭が医療ケアをおこなえるようになったことで学校に通えるようになったケースもあります。

保護者の支援

障がいを抱える子どもを持つ保護者も不安や悩みを感じている方が多いです。面談をしたり学級通信を通して子どもたちが楽しく学校で過ごしている様子をお伝えするほか、相談内容によって適切なアドバイスや支援をおこなう必要があります。

子どもの支援者として、保護者と協力しながら子どもの生活を支援していくことが大切です。

特別支援学校教諭の仕事のやりがい

子どもたちの成長を感じられる

日々子どもたちと接していくうちに、子どもたちの成長を感じられる場面に直面することがあります。

苦手なことやできなかったことができるようになったり、誰かに手伝ってもらっていたことが誰かの助けてもらうことなく1人でできるようになったときは、とても喜びを感じられるでしょう。

子どもたちが成長し、自立できるように支援してきた特別支援学校教諭にとって、指導内容が適切であったことや子どもたちの目標達成のお手伝いができたことを実感し、やりがいを感じることができます。なかなかうまくできずに苦戦した日々を乗り越えたからこそ、得られるやりがいです。

かわいい子どもたちに癒される

子どもたちは本当に無邪気で純粋でかわいいです。そんなかわいい子どもたちと接することで、教員も癒され、元気をもらうことができます。笑顔で楽しそうに学校生活を送っている子どもたちを見ていると、教員も「頑張ろう!」とやる気が出てきますよね。

また、特別支援学校のクラス編成は少人数制なので、より1人1人と密接にかかわりコミュニケーションを取ることができます。子どもの小さな変化や成長に気づけたり、信頼関係を築いていけたりします。

かわいい子どもたちと一緒に楽しいことも大変なことも経験し、成長していけるところが特別支援学校教諭のなによりの魅力と言えるでしょう。

普通学校の教員と比べて待遇が良い場合も多い

特別支援学校の教員は、普通学校の教員と比べて待遇が良い場合が多いです。普通学校と比べて1人1人へのきめ細かい指導やサポート、障がいに関する知識が必要とされるため、手当を高く付けてもらえる学校が多くあります。

普通学校の教員より大変なことも多いですが、その分しっかりと手当をつけてもらえるので安心です。

特別支援学校教諭の仕事内容まとめ

障がいを持つ子どもたちの成長と自立をサポート

特別支援学校教諭は、特別支援学校に通う子どもたちが成長し、少しずつ自立していけるようにサポートしていきます。ただ勉強を教えるだけでなく、子どもたちのできることを増やしていく指導をおこなうことが特別支援学校教諭の重要な仕事です。

1人1人の性格や個性に合わせた温かい支援によって、子どもたちが安心して楽しく学校生活を送っている姿を見られることは、教員にとっても大きな喜びになるでしょう。

特別支援学校教諭の参考情報

平均年収400万円~700万円
必要資格
  • 小学校教諭普通免許状
  • 中学校教諭普通免許状
  • 高等学校教諭普通免許状
  • 特別支援学校教諭普通免許状
資格区分 免許
職種教育・保育

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