音楽プロデューサーの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

音楽プロデューサーの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

音楽プロデューサーを目指す人は、楽曲制作や宣伝に関する資格を取っているケースが多く見られます。これらは専門知識やスキルを証明するための資格ですが、この記事で音楽プロデューサーを目指していく上で役立つ資格試験情報について紹介していきます。

音楽プロデューサーに役立つ資格

音楽プロデューサーの場合、キャリアを積み重ねていく中で取得した資格がプロデューサーになった際に役立ちます。たとえば楽曲制作スタッフであれば音響に関する資格、宣伝・営業であればそれらの仕事に関連した資格です。

ここでは、それぞれにわけて役立つ資格を紹介していきましょう。

音響関連の資格

JAPRS認定 サウンドレコーディング技術認定試験

サウンドレコーディング技術認定試験は、一般社団法人日本音楽スタジオ協会(JAPRS)が主催・認定する資格試験で、2002年よりはじまった比較的新しい資格です。

日本音楽スタジオ協会(JAPRS)は、その名の通り音楽制作の現場を管轄する団体で、楽曲制作に欠かせないスタジオで働く人の育成を目的として資格認定制度を作り、同資格が誕生しました。

出題範囲は「音響理論」、「電気音響とスタジオシステム」、「音楽著作権」などがあり、レコーディングに関する歴史的知識から著作物に欠かせない著作権や録音の歴史まで、音楽に関する幅広い知識が求められます。

高校卒業以上もしくは同等の学力を有する人であれば誰でも受験できますが、音楽関係の大学・短期大学・専門学校の学生、および音楽業界で働いている社員の受験が多いようです。

JAPRS認定Pro Tools技術認定試験

Pro Tools技術認定試験は先に紹介したサウンドレコーディング技術認定試験と同じく、一般社団法人日本音楽スタジオ協会(JAPRS)が主催・認定する資格試験です。

音楽制作の現場では、高音質・マルチチャンネル化への対応を進めるためにデジタル化が進んでおり、特にDigidesign社の「Pro Tools」というソフトはその利便性から、事実上の標準ソフトとして多くのスタジオで導入されています。

試験名称のとおり、Pro Toolsを使用した録音・編集、ミキシング、ファイル管理などの操作技能が問われる試験です。

受験資格は「高校卒業以上、または同等の学力を有する者」で、これを満たしていれば誰でも受験することができます。ただし、楽曲制作で使用されるソフトウェアの操作全般に関する資格試験なので、音楽関係の大学・短期大学・専門学校の学生、および音楽業界で働いている社員の受験が多いようです。

■デジタル化に対応できることが証明できる

音楽プロデューサーは、音響スタッフなど楽曲制作関連スタッフを経験して転身する人が多い仕事です。能力を認められて、比較的若いうちからプロデューサーになる人もいれば、ベテランの方が転身する例もあります。

そうしたスタッフの中には、「アナログ機材なら自信があるが、デジタル機材は苦手」という人も少なくありません。そのため、楽曲制作スタッフとして若手を積極的に登用することも多いようです。

資格を取ったからといって即仕事に結びつくというわけではありませんが、デジタル機材も使いこなせることの照明にはなりうるでしょう。

宣伝・営業に関する資格

音楽プロデューサーになるまでに経験した仕事で、楽曲制作と並んで多いのが宣伝・営業などプロモーション関係の業務です。

こちらも特別な資格は必要ありませんが、持っておくと役に立つ資格もあるので、いくつか紹介してみましょう。

色彩検定

色彩検定は公益社団法人色彩検定協会が実施している資格試験で、色に関する知識や技能が見られます。

宣伝活動を行うために宣材を作りますが、その際のデザインやイメージカラーを決める際に色彩に関する知識があれば役立ちます。最終的に作成するのはデザイナーですが、その過程では宣伝・営業担当者も関わる機会も多いので、色彩に関する知識を持っていれば何かと役に立つでしょう。

その他音楽プロデューサーが仕事で活用できる資格

音楽プロデューサーに直接関わる資格以外にも、働く上で持っていると役立つ資格があります。

語学に関する資格

Youtubeなどの動画配信サービスを通して、多くの人が目にしやすくなりました。そういう点では、日本国内だけを見ているのはもったいない時代です。実際、世界各国の音楽関係者が見ているので、海外からオファーが届く可能性もあるかもしれません。

世界で幅広く使われているのは英語なので、TOEICや実用英語技能検定などを受験して語学力を証明できるようにしておくといいでしょう、その他、アジア各国での展開もあるので、中国語や韓国語などの資格も役立つことが多いかもしれません。

舞台やライブハウスでの音響に役立つ資格

音楽プロデューサーからは少し離れますが、劇場やコンサートホール・ライブハウスなどで音響設備の操作・調整などを行うためには、「舞台機構調整技能士」という資格を取得することが必要です。

学科では舞台での音響設備や安全衛生に対する基礎知識が問われ、実技試験では課題の音源についてミキシングなどの作業を手早くできるかどうかが問われる試験で、3級は半年、2級は2年、1級は7年以上の実務経験が必要とされます。

ライブハウスやコンサートホールなどで音響の仕事をしたいと思っている人には、この資格が必須なので、積極的に挑戦してみるといいでしょう。

普通自動車運転免許

音響や楽曲制作関連の部署に配属された場合、最初は機材運搬などの雑用も行うことになります。

その際に使用するのが社用車です。宣伝や営業などのプロモーション関連、所属タレントのマネージャーでも車での移動はあるので、運転免許は必須といえます。

普通自動車運転免許は、持っておいて損のない資格です。学生であれば就職活動を開始するまでに。そこに間に合わなかったとしても、入社時までには取得できるようにスケジュールを組んでおいてください。

音楽プロデューサーに役立つ資格の難易度・合格率

先に紹介した音楽プロデューサーの仕事に役立つ資格について、それぞれの難易度、合格率とともに、試験の特徴などをまとめました。

JAPRS認定 サウンドレコーディング技能認定試験の概要

サウンドレコーディング技能認定試験は、一般社団法人日本音楽スタジオ協会(JAPRS)が認定している資格です。この試験では、電気音響・スタジオシステム・レコーディング技術、音楽著作権などレコーディングに求められる知識・技術を見ます。

試験は、実施時間90分の四者択一マークシート方式で実施されます。

あくまでも技能認定試験なので、「上級」や「初級」などのように等級で判断されるものではありません。

満点を1000点として、全体の取得点数による総合評価(A~Eの5段階)と各分野別の成績証明書が交付されるのが特徴です。そのため、総合的な技能だけでなく、得意な分野・苦手な分野の把握にも役立つでしょう。

合格率

取得点数によるランク判定(総合成績)
分野ごとの成績証明書を交付

【ランク】

A:901点~1000点
B:701点~900点
C:451点~700点
D:201点~450点
E:200点以下

受験資格

次のいずれかを満たす者

  • 高校卒業以上
  • 高校卒業以上と同等の学力を有すると認められる者

受験費用

5,500円(税込)

出題範囲

協会が発行する下記書籍から出題。

  • サウンドレコーディング技術概論改訂版2020
  • 音楽録音スタジオにおける音響設計ガイドブック
  • 2020年度版サウンドレコーディング技術認定試験問題集 技術資料集
【出題範囲の一例】
  • デシベルと音圧レベル
  • 楽器の音響的な性質
  • リズムトラックレコーディング(マルチトラック)
  • 著作権ビジネス概況
  • 遮音について
  • 電気設備計画
  • 単位記号とデシベル
  • RECORDINGにおける譜面例
  • 楽器名その他・各国語対照表
  • デジタル録音の変遷

など

JAPRS認定 Pro Tools技術認定試験の概要

『Pro Tools技術認定試験』も、一般社団法人日本音楽スタジオ協会(JAPRS)が認定しています。

先に紹介した『サウンドレコーディング技能認定試験』との違いは、こちらがレコーディングにおける全般の知識・技術が問われる試験であることに対し、『Pro Tools』は楽曲制作の現場でよく使われており、事実上の標準とされているソフトウェアのオペレーション能力を問う試験という点です。

試験は、実施時間90分の四者択一マークシート方式で実施されます。

合否は同じく等級ではなく、1000点満点でA~Eの5段階で判定し(総合成績)、分野ごとの成績証明書が交付されます。そのため、総合的な技能だけでなく、得意な分野・苦手な分野の把握にも役立つでしょう。

合格率

取得点数によるランク判定(総合成績)

【ランク】

A:901点~1000点
B:701点~900点
C:451点~700点
D:201点~450点
E:200点以下

※分野別の成績証明書も交付。

受験資格

次のいずれかを満たす者

  • 高校卒業以上
  • 高校卒業以上と同等の学力を有すると認められる者

受験費用

5,500円(税込)

出題範囲

協会が発行する下記書籍から出題。

  • 2020年度版 Pro Tools技術認定試験問題集
  • 2020年度版 Pro Tools技術認定試験問題集 技術資料集
A. Pro Tools概要
  • 概要
  • セッションとトラック
B. 録音・編集
  • 録音
  • 編集
C. ミキシング
  • ミキシングの基礎
  • プラグイン
  • オートメーション
  • ミックスダウン
D. シンク・MIDI・ファイル管理など
  • シンク
  • セッションデータのインポートとエクスポート
  • MIDI
  • 用語集・ショートカットなど

音楽プロデューサーに役立つ資格が取れる学校

専門学校ESPエンタテインメント東京

専門学校ESPエンタテインメント東京は東京都新宿区にある、音楽などのエンタテインメントに関連することを学ぶことのできる専門学校です。運営は学校法人イーエスピー学園が運営しています。

音楽・芸能関連の専門学校なので、ヴォーカリストやギタリスト・ドラマーなどを目指す人もいれば、レコーディングエンジニアやサウンドクリエイターなどの音響関連、声優・俳優を目指す人などと一緒に学びます。

エンタテインメント業界で仕事をすることを目指している人ばかりなので、そういったつながりを学校側もたくさん持っている人、さまざまな価値観を持った仲間との関係を作りやすい点もメリットといえそうです。

実習授業も豊富でさまざまな資格にチャレンジできる

エンタテインメント業界は、資格よりはやる気・経験が重視されます。そのため、いかに歌唱力や演奏力、各種機材の扱いに関する経験を積んでいくか、それを周囲に認めさせるかが、将来的に仕事をするチャンスを得られるかどうかのカギです。

ESP学園・グループは、音楽関連をはじめとする業界とのつながりも強いので、それぞれの希望を尊重しつつ希望の進路を実現できるように指導しています。

資格取得を目指せる試験の例

  • JAPRS認定サウンドレコーディング技能認定試験
  • JAPRS認定Pro Tools技術認定試験
  • JPPA認定映像音響処理技術者
  • ビジネス著作権検定
  • 色彩検定
  • 秘書技能検定
  • ピアノ調律師技能検定制度
  • コルグ消音ピアノ・ユニット取付技術認定資格

東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校

東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校は東京都江戸川区にある専門学校で、学校法人滋慶学園が運営しています。

名前のとおり、音楽やダンスなどといった音楽・舞台の最前線で活躍する人たちの育成を主として、レコーディングやPAエンジニアなど裏方で活躍する人たちを開校以来育成している学校です。

「音楽・エンタテインメント業界で活躍できる即戦力の育成」をモットーに、業界とともに産学連携で現場実習など独自の教育システムで育成していることが大きな特徴といえます。

産学連携による豊富な実習体制を備えている

音楽業界で使用する機材は大きく進化していますが、学校にある機材も最新施設を備えています。これらの設備は授業時間以外も利用可能なので、授業だけでなく課外でも実践的な経験を積むことが可能です。

また、長年深い関係を築いてきたことで、音楽・エンタテインメント業界の第一線で活躍するプロとともに実習を行う企業プロジェクトにより数多くの経験を積む機会が用意されています。

資格取得を目指せる試験の例

  • 舞台機構調整技能士3級
  • JAPRS認定サウンドレコーディング技能認定試験
  • JAPRS認定Pro Tools技術認定試験
  • Avid認定「Pro Tools101」
  • Avid認定「Pro Tools110」
  • 舞台・テレビジョン照明技術者技能検定2級

音楽プロデューサーの資格・試験まとめ

音楽プロデューサーになる方法はたくさんある。それぞれの選択に合わせて資格を取ろう

音楽プロデューサーになるための方法はたくさんあります。

ヴォーカリストやギタリストなどのミュージシャン、作詞・作曲家から転身する人もいれば、楽曲制作の現場もしくは宣伝部署・マネージャーなど営業関連で経験を積んだ後に音楽プロデューサーに転身する人などさまざまです。

これらの仕事をする上で特別な資格は必要ないので、必然的に音楽プロデューサーとして仕事をするために特別な資格は必要ないといえます。しかし、上であげた仕事に関する知識・技術を問う資格試験はあるので、試験勉強をすることはのちのち大いに役立つでしょう。

役立つ資格には国家資格もあれば民間・公的資格もありますが、どの部署に配属されているのか、どの道に進みたいのかによって目指すものも変わってきます。

学生であれば、学生のうちに身につけた知識・技術を証明する手段として資格を取得することを考えるといいでしょう。

音楽プロデューサーの参考情報

平均年収250万円~600万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種音楽・ラジオ

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