便利屋になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

便利屋になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

高齢化社会が進む日本では、一人暮らしの高齢者が増加傾向にあり、日常の困りごとを頼める友人や親せきがいないという方も増えています。そんな中、注目されているのが便利屋の仕事です。この記事では、便利屋になるにはどうすれば良いのか、また、便利屋の事業を成功させるオススメの方法などをお伝えしていきます。

便利屋になるには何が必要?

誰でもなれる便利屋には、開業前の事前準備が必要

どのような仕事も引き受ける便利屋は、なろうと思えば誰でも名乗ることができます。独立開業するのに、最も身軽に取り組める職業と言えるでしょう。ただし、便利屋として生活できるほど十分な収入を得るためには、事前準備を確実に行うことが重要です。

事前に事業計画書を作る

「よろず屋」や「何でも屋」と呼ばれる便利屋は、その名の通り、あらゆる種類の仕事を請け負うことになります。ただし、「どのような仕事でも請け負います」という謳い文句では、薄利多売となり、請け負う本人が疲弊し、安定した収益を上げるのが難しくなるでしょう。

そのため、便利屋を開業する場合、具体的にどのような仕事ができるのかを明確にすることで、広告宣伝の効果が期待でき、集客にも繋がります。まずは、自分の理想とする便利屋の方針を掲げ、どのような顧客を対象にどのようなサービスを行うのか計画を立てることが必要です。

具体的にどのような便利屋にするのかを明確にするためにも、事業計画書を作るのが良いでしょう。目標や目的を事業計画書に落とし込むことで、何かに迷ったときに当初の原理原則に立ち直ることができます。

また、便利屋になるのに大きな開業資金は不要ですが、車両購入などで金融機関から開業資金を借り入れる場合は、事業計画書の提出は必須となります。事業計画書を作るのは面倒に感じるかもしれませんが、作っておいて損はない書類と言えます。

業務内容によっては資格を取る必要がある

便利屋の仕事で多いのが、家の掃除や修理、日用品などの買い物といった代行業務です。特に高齢化が進む日本では、一人暮らしの高齢者が多いため、日常生活のあらゆる部分で手助けを必要としています。

ただし、それらの仕事の中には、資格を持っていないと請け負うことができないものもあります。知らない間に法を犯していたということがないよう、十分注意する必要があります。

資格が必要な業務

■古物商の申請

中古品の売買時に必要となります。便利屋として部屋の掃除や不用品の廃棄を請け負った場合、売却できるものは売却して現金化します。この中古品を売却するときには、必ず古物商の免許が必要となります。古物商は、警視庁をはじめ道府県の警察に申請します。

■廃棄物処理

廃棄物を処理するときに必要となります。廃棄物処理には厳しい取り決めがあり、不法投棄には厳しい罰則が設けられています。法人や工場などのゴミは「産業廃棄物収集運搬業者」の許可が必要で、家庭ゴミの撤去などは「一般廃棄物収集運搬業」の許可が必要です。

■自動車免許

便利屋は、日常生活の代行業務を行うことが多い仕事です。買い物や運搬、送迎などを依頼された場合には車を使用するため、自動車免許は便利屋にとって必須となるでしょう。また、時にはバスなどの運転もできる「大型自動車第二種運転免許」も持っておくと、仕事の幅も広がります。

個人事業主として開業する場合の届出

便利屋として開業する場合、「開業届」を税務署に提出します。あわせて、「青色申告承認申請書」も一緒に提出するのが良いでしょう。これらの届出をしなくても、事業として便利屋を始めることはできます。

しかし、これらの書類を事前に提出しておくことで、税金の申告をする場合に、青色申告による節税効果の恩恵を大いに受けることができます。個人事業主は、毎年2月から3月にかけて確定申告をする必要があります。事業が軌道に乗り、大きな収益を上げられるようになったら、節税対策についても考える必要があります。

確定申告や節税対策も意識して、開業したその時から開業届と青色申告承認申請書を提出しておくことをオススメします。

顧客集めのための宣伝

これまでお伝えした開業のための準備ができたら、次は、顧客集めのための広告宣伝をしましょう。紙媒体での宣伝もオススメですが、ホームページやSNSを利用した宣伝は影響力が大きく、費用も抑えられるため、オススメします。

広告宣伝の種類

■ホームページ作成

費用を抑えたい方は、無料で制作できるホームページをオススメします。ただし、インターネット上で検索順位を上位にするには、質の高いホームページを作る必要があります。

その場合は、制作費が数十万円となるため、事業が軌道に乗るまでは無料ホームページで宣伝し、収益を得てから有料で質の高いホームページに切り替える方法もあります。

■SNSを使った宣伝

ツイッターやフェイスブックを使って日常的に情報発信を心がけましょう。

■紙媒体による宣伝

代表的なものとして、新聞の折り込みチラシが上げられます。便利屋を利用する顧客は高齢者の割合が多いため、チラシを使った宣伝も効果的です。新聞の折り込み広告を利用する以外にも、高齢者が多く集まる飲食店や病院の掲示板などを利用するのも良いでしょう。

便利屋に向いている人、適性がある人

困っている人を放っておけない人

便利屋の仕事は、さまざまな人の困りごとを解決する仕事です。頼れる親戚や友人がいない、誰に頼んで良いのか分からない内容のものが多く、雑用のような仕事が多いのが現実です。

しかし、どのような種類の仕事であっても、便利屋の仕事は困っている人を助ける仕事であることに変わりません。小さな困りごとや悩みにも嫌な顔をせずに対応し、感謝されることに喜びを見いだせる人は、便利屋の仕事に向いていると言えるでしょう。

臨機応変に対応できる人

便利屋の仕事は、依頼する顧客によって仕事の内容が全く異なったものになります。例えば、部屋の掃除をするにしても、仕上がりの程度やゴミの廃棄が必要なのかなど、顧客によって望んでいることが変わります。

そのため、顧客のニーズを即座に理解し、自分の頭で考え臨機応変に対応できる人は便利屋に向いているでしょう。逆に言うと、定型業務やマニュアルがないと対応できないという人には不向きな仕事と言えます。

便利屋になるための開業方法

一人で便利屋を開業するのが不安という方は、大手便利屋とフランチャイズ契約を結ぶことで、そのノウハウを伝授してもらうことができます。

お助け本舗のフランチャイズ

■強み

全国に240店舗、総勢約1,000名のスタッフを抱える大手便利屋で、24時間営業・年中無休を売りにしています。また、有名人を広告塔として起用し、テレビやラジオ、Web広告をつかった宣伝にも力を入れています。

■フランチャイズ加盟の初期費用

977,141円

■商標使用料(月額)

51,428円

■サポート体制

接客マナーなどから実務まで学べるカリキュラムの研修を受けることができます。また、開業後は技術面や広告宣伝など全面的なサポートを期待することができます。

町の便利屋さんファミリー(株式会社ミスター通商)

■強み

フランチャイズに加盟するコースとフランチャイズに加盟せずに自由開業するコースの2つのパターンを選ぶことができます。ただし、「町の便利屋さんファミリー」を名乗ることができるのはフランチャイズコースのみです。

なお、自由開業コースは研修費用650,000円で開業することができます。また、研修内容が充実しており、実践で役立つ技術と知識を教えてもらうことができます。

■フランチャイズ加盟の初期費用

1,000,000円

■研修費用

650,000円

■機材費用

600,000円

■ロイヤリティ(月額)

80,000円

■サポート体制

本部からのサポート体制が充実しています。不明な点は、都度、本部に確認する仕組みです。

便利屋になるには?まとめ

誰でもなれる便利屋には事前準備が必要!不安な人はフランチャイズ加盟を!

高齢化社会が進む日本では、日常の困りごとを便利屋に依頼する高齢者が増えています。誰でも気軽に独立開業できる便利屋ですが、事業を成功させるには事前準備が必要です。

また、扱う業務内容によっては、資格が必要となる場合もあります。便利屋の独立開業が不安という方は、大手便利屋とのフランチャイズ加盟により、技術と経営のノウハウを伝授してもらう方法もあります。

便利屋の参考情報

平均年収250万円~400万円
必要資格 必要資格なし
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職業職種販売・サービス

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