メイクアップアーティストの資格・試験とは?役立つ資格の特徴や試験の難易度、合格率などを解説
メイクを通して素敵をプロデュースする、メイクアップアーティストとして働く上で、資格や試験に合格していれば就職や開業の際に有利に働く可能性があります。今回はこの記事で、メイクアップアーティストに関連する代表的な民間資格、JMA日本メイクアップ技術検定試験とIBF国際メイクアップアーティスト認定試験の情報をご紹介します。
JMA日本メイクアップ技術検定試験の資格とは?
メイクアップアーティストの技術向上を目的とした民間資格
JMA日本メイクアップ技術検定試験は、社団法人JMAが主催するメイクアップに関する民間資格です。この検定は、世界でも通用するメイクアップアーティストを養成することを目的としており、メイクアップについての知識や技術について判定します。
検定試験では3級から1級まで設けられており、1級の資格を取得すればメイクについての幅広い知識と確かな技術を身につけていることを証明できます。
接客マナーや商品についての知識も習得できる
試験の内容はスキンケアやベースメイクの基本的な知識や技術から、メイクを施す人の要望を受け入れて、希望に沿ったイメージメイクを行うものまで幅広く扱われます。
メイクの知識や技術だけでなく、接客マナーや商品の説明についても試験に含まれています。試験勉強をすることによってメイクアップアーティストとして働くために必要な幅広い知識や技術を習得できます。
JMAメイクアップアーティスト技術検定試験の難易度・合格率
合格率は級によって異なる。合格基準を知ることが合格のカギ
JMAメイクアップアーティスト技術検定試験はすべて実技試験です。合格率ですが3級については70〜80%、2級については40〜50%、1級については20〜30%となっています。
3級についてはベースメイクなどのメイクについての基本的な技術を審査しますが、2級や1級のレベルになると、時間内にフルメイクを施すことのできる能力やカウンセリング能力も求められます。そのため、どんな状況でも迅速かつ丁寧にメイクを施す能力が必要です。
独学でも試験を受けることはできますが、講師の元でレッスンを受ければ合格基準を知ることができます。テキストについては、JMAの公式ホームページにて購入できます。
JMAメイクアップアーティスト技術検定試験
合格率 | 級によって異なる
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受験資格 | 誰でも可能。ただし2級については3級を合格した者、1級については2級を合格した者に限る |
受験費用 |
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出題範囲 | 級ごとに内容は異なる
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IBF国際メイクアップアーティスト認定試験の資格とは?
メイクのための民間資格
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験は、一般社団法人IBF国際美容連盟が主催する民間資格です。
この認定試験は、国際的に活躍できるメイクアップアーティストを育成する目的のために制定されました。メイクアップアーティストを目指す人だけでなく、美容師やビューティーアドバイザーといった美容業に携わっている人も受験している人気の民間資格です。
世界で活躍できるメイクアップアーティストを目指す人におすすめ
IBF国際美容連盟はニューヨークと東京に拠点がある、国際的な団体です。そのため試験に合格するためには、メイクについての世界レベルでの知識や技術が求められます。将来、日本国内だけでなく海外を目指すメイクアップアーティストにおすすめの資格試験です。
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験の難易度・合格率
筆記試験と実技試験がある。知識だけではなく技術も必要
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験は筆記試験と実技試験があります。合格率については公式の発表はありませんが、おおよそ65〜75%と言われています。
難易度はそれほど高くはありませんが、筆記試験と実技試験の両方が行われるため、メイクについての知識を習得するだけでなく、実践練習も必要です。
受験するためには、IBF指定のスクールでカリキュラムを修了することが条件となっています。まずは、スクールでメイクについての基本的な知識を学んでから合格を目指すようにしましょう。
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験
合格率 | 65〜75% |
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受験資格 | IBFが指定するスクール所定のカリキュラムを修了し、修了証書を有している者 |
受験費用 | 10,800円 |
出題範囲 | 筆記試験についてはベースメイク、メイクアップバリエーション、アイブロウ、スキンケア、アイメイク、チークメイク、カラーコーディネート、リップメイクの分野からそれぞれ出題。60分で行われる。実技試験については1つの課題を60分で行われる。 |
その他のメイクアップアーティストの関連資格
JMA日本メイクアップ技術検定試験の資格やIBF国際メイクアップアーティスト認定試験の資格以外にも、メイクアップアーティストの仕事に関連した資格はあります。
色彩検定試験
色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会が主催している民間資格です。色についての知識や技能を審査する資格で1級から3級の3段階に分かれています。
色に関わりのある職業に人気の民間資格
色彩検定の歴史は古く、過去20年でのべ120万人が受験した人気の資格です。インテリアコーディネーターやグラフィックデザイナーなど色に関わりのある職業からの受験が多く、メイクアップアーティストからも注目を集めています。
色彩検定も国家資格ではありませんが、取得をすることによって色についての幅広い知識を持っていることを証明できます。
サービス接遇検定
サービス接遇検定は公益財団法人実務技能検定協会が主催している民間資格です。サービス業務に対する心構えや応対の技術、振る舞いやマナーなどが審査されます。
サービス業についての基本的な知識を習得できる
メイクアップアーティストとして働く人にとって、コミュニケーション能力を身につけることは必要不可欠です。サービス接遇検定の資格を取得すれば、サービス業についての基本的な知識や相手を理解する能力があることを証明できます。
メイクアップアーティストの資格が取れる学校
山野美容専門学校
山野美容専門学校は80年の歴史を持つ専門学校です。メイクについての知識や技術だけではなく、コミュニケーション学やデザイン、保健衛生学など美容の仕事に必要な幅広い知識を習得できます。
目指す職業に合わせて授業を選べる
山野美容専門学校では、目指す職業に合わせて自分の好きな授業を選択できるカリキュラム選択制を採用しています。
美容の基礎だけでなく専門性の高い技術の授業も選べるため、メイクアップアーティストになるために必要な能力を身につけることができます。さらに国家資格である美容師の資格をはじめ、さまざま資格を取得できるようしっかりしたサポートもあります。
旭美容専門学校
旭美容専門学校の特徴は、美容の専門学校では珍しいクラス担任制やコース制を採用していることです。分からないことがあればすぐに先生に相談できるため、メイクアップアーティストに必要な知識と技術を確実に身につけることができます。
目指す職業に合わせて授業を選べる
旭美容専門学校では、ロンドンのサスーンアカデミーとも提携しており、国際レベルでの授業を受けることができます。希望者はロンドンでの美容研修にも参加することができ、世界で活躍するメイクアップアーティストからの直接指導を受けることもできます。
メイクアップアーティストの資格・試験まとめ
JMA日本メイクアップ技術検定試験かIBF国際メイクアップアーティスト認定試験の資格取得を目指そう
メイクアップアーティストの仕事自体は、特別な資格や試験に合格しなくても従事することは可能です。しかしメイクサロンへの就職やフリーとして働く場合には、資格を取得しているほうが有利です。民間資格でも、資格を取得すればメイクについての知識や技術を持っていることを証明できます。
メイクの資格以外にもメイクアップアーティストとして働くために役立つ資格はあります。状況が許すならたくさんの資格を取得して自分の理想に近づけることもできるでしょう。
メイクアップアーティストの参考情報
平均年収 | 100万円~500万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 美容・ファッション |
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