ジュエリーデザイナーの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

ジュエリーデザイナーの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

ジュエリーデザイナーの資格・試験について詳しく紹介しています。仕事上、必須となる資格や試験はありませんが、ジュエリーデザイナーの仕事に関連する民間資格や国家検定に加え、世界でも通用する宝石鑑定士の資格についても併せてご紹介していきます。

ジュエリーデザイナーに役立つ資格

ジュエリーデザイナーとして仕事をするにあたって必須の資格・試験はありませんが、ジュエリーに関わる資格としては、民間資格の「ジュエリーコーディネーター」や国家検定の「貴金属装身具製作技能士」、「ワックスジュエリー検定」などがあります。

ワックスジュエリー検定は宝飾クラフト教育振興会が実施する検定試験で、他にも「ジュエリーデザイン画検定」と「シルバージュエリー検定」を実施しています。

ここではネックレスやブレスレットなど、貴金属装身具をデザインするジュエリーデザイナーの仕事に関連する資格を紹介していきます。

ジュエリーコーディネーター

日本ジュエリー協会が創設した「ジュエリーコーディネーター」は、ジュエリー業界の健全な発展と、消費者の利益や要求を満たす目的で作られた資格で、この資格を取得することで適切なアドバイスやコーディネートをお客様へ提供できるようになります。

ジュエリーコーディネーター検定試験は3級が年に2回、2級・1級が年に1回行われています。学歴や年齢、性別や国籍などの制限はなく、1級を受験するためには2級資格登録者である必要があり、2級を受験するためには3級資格登録者であることが必要となります。

日本ジュエリー協会から各級のテキストが販売されていて、テキストではジュエリー業界で働く際に必要な知識やジュエリーの販売、製造や卸売りなどさまざまな場面で役立つ知識を身につけることができます。現在、約8,500人ものジュエリーコーディネーターが全国で活躍しているそうです。

検定試験の内容、難易度について

検定試験では、基本的にテキストに沿って出題されますが、3級は消費者目線に立ったアドバイスや販売能力、2級ではプラス助言やアドバイス、1級では実践的な能力が求められます。3級、2級はテキストをしっかり勉強すれば合格できるレベルといえるでしょう。

日本ジュエリー協会は合格率を発表しておらず参考データとなりますが、2016年のジュエリーコーディネーター試験結果の合格率は1級17.7%、2級27.6%、3級47.8%となっています。

ジュエリーコーディネーター3級に合格したとしても、すぐに「ジュエリーコーディネーター」を名乗ることはできません。3年分の登録料を支払って日本ジュエリー協会に登録した人だけが、晴れてジュエリーコーディネーターを名乗ることができます。

貴金属装身具製作技能士

金やプラチナなどの貴金属と、ダイヤモンドや真珠などを使ったブローチやペンダントのことを貴金属装身具と呼びますが、それら装身具の制作で必要とされる技術や知識を試されるのが貴金属装身具製作技能士の資格です。

この資格を持たない人が貴金属装身具製作技能士と名乗ることは禁止されていて、ジュエリー業界唯一の「名称独占資格」となっています。つまり、この資格を取得することで「ジュエリー職人」であるとアピールすることができます。

貴金属装身具製作技能士は国が行なう技能検定制度の一種で、厚生労働省から委託された中央職業能力開発協会が問題を作成し、各都道府県の職業能力開発協会が検定試験を実施しています。

試験の内容や受験資格

貴金属装身具製作技能士の資格は1級、2級、3級とわかれていて、1級が最も難易度が高くなっています。

学科試験と実技試験がありますが、学科試験では貴金属装身具の種類や特徴について一般的な知識があるかどうか、実技試験では「制作等作業試験」か「判断等試験および計画立案等作業試験」のどちらかひとつ、またはそれらの組み合わせで試験が実施されます。

受験資格は実務経験に加え、専門学校で関連する学科を修めたものとなっていますが、2級を受けるためには3級の資格取得が必要で、1級受験のためには2級・3級どちらかの資格と実務経験が必要となります。

各級それぞれの試験は毎年1回実施されていて、試験の実施スケジュールは前年3月上旬頃に発表されています。

ワックスジュエリー検定について

ワックスジュエリー検定は、ジュエリーの原型製作に関する技術を客観的に評価するものとして、平成17年からNPO法人「宝飾クラフト教育振興会」が実施している国内初の認定資格です。

今では当たり前に行われているジュエリー・アクセサリー制作のテクニック「ワックスモデリング」ですが、ワックスジュエリー検定ではワックスモデリングに関する技術や知識を約4時間の課題作品制作と、約1時間の筆記試験で試されます。

ワックスによる原型製作法は、ジュエリー・アクセサリー制作の現場に無くてはならないものとなりつつあり、この技術に対する社会や業界のニーズも高くなっていて、ワックスジュエリー検定の価値はさらに高まっていくことが予想されます。

検定試験の内容と試験日について

試験は実技試験と筆記試験に分かれていて、実技試験では基礎技術の習得度(ハードワックス・ソフトワックスの加工、形成、仕上げ)、筆記試験ではワックス素材と加工の知識、鋳造と貴金属の知識などが試されます。

試験は毎年7月から8月に東京で実施されていて、原則として誰でも受けることができます。受験料は12,000円となっていて、実技試験か筆記試験いずれかが不合格の場合、1回に限り、次年度に不合格科目のみ受験することが可能です。

ジュエリーデザイン画検定

ジュエリーを企画する仕事の中では、デザイン画の必要性がどんどん高まってきています。商品の開発や企画立案だけでなく、販売時にもお客様へしっかり説明できるジュエリーデザイナーの育成が必要とされているのです。

ジュエリーデザイン画検定に合格すれば、デザイン画の技術と知識を客観的に評価することができるようになり、ジュエリーを購入しに来たお客様とも円滑にコミュニケーションが図れるようになるでしょう。

検定試験は毎年7月から8月に実施され、原則として誰でも受験することが可能です。実技と筆記の試験があり、実技試験では宝石とメタルの表現法やペンダントの描き方と着彩について、筆記試験では各ジュエリーの構造や名称、デザイン画を描く際の知識やポイントについて出題されます。

シルバージュエリー検定

金属の中でも反射率が高く、磨き方しだいでプラチナよりも輝かせることができるといわれるシルバーは、手軽なおしゃれアイテムとして高い人気を誇ります。しかし、K18(18金)やプラチナとは異なる難しさもあり、シルバーの加工には高い技術や知識が必要となります。

シルバージュエリー検定では、約4時間のペンダント制作と約1時間の筆記試験でシルバージュエリーの加工技術と知識の習得度を試されます。

ワックスジュエリー検定やジュエリーデザイン画検定と同じく、試験は7月から8月頃に実施され、誰でも受験することができます。実技試験か筆記試験のいずれかが不合格であった場合は、1回だけ次年度の合格科目が免除されます。

その他のジュエリーデザイナーに関連する資格

その他の関連資格としては、宝石鑑定士の資格があります。世界標準で広く認められている宝石学研究機関が米国宝石学会(GIA)で、米国宝石学会(GIA)が認定する資格「GG」は、日本で「宝石学終了者」と呼ばれています。

もうひとつ有名な資格に「英国宝石学協会特別会員(FGA)」があります。「英国宝石学協会特別会員(FGA)」も世界で通用する資格で、英国宝石協会(Gem-A)が認定し、国際的にも認知されている宝石学資格です。

これら2つの資格は、日本では民間資格となりますが、世界で通用する二つの資格として詳しく紹介していきます。

宝石学終了者(GG)とは

宝石学終了者(GG)はその認知度、内容からいっても世界最高クラスの宝石鑑定士の資格で、米国宝石学会(GIA)のカリキュラムを学んでいくことで、カラーストーンやダイヤモンドに関する宝石学を身につけた証明となる「ディプロマ」を取得することができます。

宝石学終了者(GG)のことを「宝石鑑定士」と呼ぶ人もいますが、宝石に関するスペシャリストという意味では同じです。この資格では鑑別技術やグレーディング(品質の評価作業)、宝石に関する知識はもちろん、ビジネスノウハウまで広く学んでいくことができます。

資格取得までの流れ

資格取得のためには世界7都市のGIAキャンパスで、26週間かけて8コースを受講する必要がありますが、5つのコースはeラーニングで受講することもできます。

残りの3コースは世界7都市のどこかで受講することになりますが、26週間留学するよりも負担を少なくすることができます。カリキュラムはすべて英語で進められるので、受講のためには英語能力を証明することが必要で、費用は21,000ドル(約235万円)と高額になります。

英国宝石学協会特別会員(FGA)とは

英国宝石学協会特別会員(FGA)の認定機関である「英国宝石学協会」は、1908年にロンドンに設立された世界で最も歴史のある宝石学の教育機関です。英国宝石学協会特別会員(FGA)は、「日本宝飾クラフト学院」と「日本宝石協会」が業務提携して募集・受付しており、日本語で学ぶことができます。

英国宝石学協会特別会員(FGA)を取得するためには「ファンデーションコース」と「ディプロマコース」の2つのコースを受講して合格する必要があります。

資格取得までの流れ

通学教育コースのファンデーションコースは昼間と夜間のコースがあり、昼間コースは週1回(2単位)1年コースでじっくり時間をかけて勉強することができ、夜間コースは週1回(1単位)半年コースで短期集中して学んでいくことができます。ディプロマコースは昼間コースのみで、週1回(2単位)半年コースで、1単位は2時間45分となっています。

学費はファンデーションコースが81万円、ディプロマコースが93.5万円で、通学せずに学べる通信添削コースもありますが、実技承認と試験対策講座のため3日間は通学する必要があります。

ジュエリーに役立つ資格を取得できる学校

ジュエリーに関わる資格として5つの資格を紹介してきましたが、これらの資格は専門学校や学院で学ぶことができます。資格取得へ向け効率的に勉強するためには、以下に紹介する学校が参考になるでしょう。

専門学校で資格取得を目指す

ジュエリーコーディネーターや貴金属装身具製作技能士の資格については、多くの美術専門学校やデザイン専門学校で、その技術や知識を学ぶことができます。卒業と同時に資格取得というわけにはいきませんが、資格取得に向けて効率的に学んでいくことができます。

「ジュエリークリエーターコース」や「ジュエリープロダクトコース」のようなジュエリー関連の学科・コースで資格取得を目指し、効率的に勉強をしていくことができるでしょう。

3つの資格を学べる日本装飾クラフト学院

ワックスジュエリー検定、ジュエリーデザイン画検定、シルバージュエリー検定の3つの資格は日本装飾クラフト学院で実施されていますが、これら3つの資格についてはカリキュラムが組まれていて、日本装飾クラフト学院へ通うことで効率的に学んでいくことができます。

日本装飾クラフト学院には全日制学科、総合学科、宝石学部、高等部などがあり、ジュエリーを学びながら高等学校卒業資格を目指すことができ、週1回から通える単科コースも用意されています。入学時期は4月と10月で、開講校舎は東京本校、横浜校、名古屋校があり、1年制・2年制という形で学んでいくことができます。

ジュエリーデザイナーの資格・試験まとめ

これからのジュエリーデザイナーに必要なもの

ジュエリーデザイナーに必須の資格はありませんが、ジュエリーに関わる資格には、企画・デザイン、制作、卸売やマーケティングなど、いくつかの資格があります。弱点を補う意味での資格取得もいいですが、ジュエリーデザイナーにはセンスも求められます。

これからのジュエリーデザイナーには、これらの資格取得に加え、ジュエリー業界の流れや世の中のトレンドも意識したうえで、斬新なセンスやアイディアを提案していく必要があるでしょう。

ジュエリーデザイナーの参考情報

平均年収300万円~500万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種広告・デザイン・アート

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