内部監査の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
内部監査は専門的なイメージがあると思いますが、地道で細かい作業を必要とする努力が必要になる仕事です。今回はこの記事で内部監査の具体的な仕事内容、やりがいなどについてご紹介します。
内部監査とはどんな仕事?
企業の業務状況を監督して検査する
内部監査の仕事は企業における業務効率化や不正や不祥事の防止など業務や会計の監査を行うことになります。
基本的には内部監査部門が企業内に独立して管理されており、企業活動がしっかりとルールに基づいて行われているか、リスクをもたらす行為がないかを調査して分析を行います。
現在ではITが経営戦略上、重要なツールになっていることからIT監査の重要性も高まっていることもこれからのポイントにもなります。
内部監査の内容を報告する
内部監査の仕事では、内部統制報告制度の金融商品取引法の制度によって事業年度ごとに内部統制報告書を総理大臣に提出する事が義務になっています。
上場会社の経営者には内部統制を整備と運用していくことが求められるので、制度の下に内部監査部門が設置されることになり内容を報告する事も内部監査としての仕事の1つです。
スピードや効率も要求される仕事
内部監査の仕事は専門的で細かな確認などが多く加えてマニュアルの作成や監査計画の立案、提案資料も作成するなど1日を通してやることは多くあります。内部監査の仕事は限られた時間を効率よく使える能力も求められます。
残業が多く泊まり込みで仕事する場合も
内部監査の仕事はしっかりと時期が決められていて、それぞれの会社に合わせて時間内に調べて調査する必要があります。忙しい繁忙期になれば勤務先によっても異なりますが、残業でその日に帰れないということもよくあります。
計画立ててしっかりと仕事を進めていくことが大事になりますが、いつでもイレギュラーがあれば計画段階であろうが確認をする必要があります。
早く帰れる日も当然ありますが、基本的には不規則になりやすく、体力的にハードな仕事といえるでしょう。内部監査の仕事は残業が多い時もあることを覚えておきましょう。
内部監査の仕事は意外とハード。体力が必要
内部監査は落ち着いたイメージがあると思いますが、意外とハードな仕事です。内部監査員として担当していると年上の人から疎まれることや悪口を言われることも多く、精神的にも負担のかかる仕事です。
勤務先の企業にもよりますが、資料作成や調査などで朝早く出勤して夜遅くまで働くことが多く、拘束時間は長めです。不規則な勤務体制になることも多いので、体力も必要になると考えられます。しっかりと体調管理を整えて内部監査としての業務を行うことが肝要です。
内部監査の具体的な仕事内容
内部監査の仕事は、企業の業務状況を確認して調査することになります。一般的に専門的なイメージが強いかもしれませんが、内部監査の内容の報告や資料作成や提案など幅広い仕事があります。
企業の業務状況の調査以外に内部監査が行う仕事
内部監査の仕事は業務状況の調査だけではなく、経験や実績によっても任される仕事は幅広いです。
監査マニュアルの作成
監査を行うためにも手順をしっかりとまとめるマニュアルを作成することも内部監査の仕事の1つです。
監査マニュアルは内部監査の新人が基本的に行う仕事ではありますが、スムーズに監査を行うために必要になる仕事です。監査に向けて午前中に監査マニュアルを作成することが一般的には多いようです。
監査計画の立案
監査を行うために実施する部門の担当者と話し合って監査計画を立てる事も内部監査の大きな役割です。しっかりとコミュニケーションをとることで個別監査の計画を立てていきます。
資料作成や事務業務
内部監査の仕事では提案資料を作成することや実務業務も毎日の仕事です。前回の監査結果を踏まえて効率的なオペレーションのために、提案する資料を作成して準備しておきます。
事務業務ではメールの返信や資料の整理や次の準備などのデスクワークを進めていきます。企業によって進め方は大きく異なりますが、資料作成や事務業務がある内部監査ではパソコンを使っての業務が基本になります。
内部監査の仕事は企業によって変わる
内部監査はその名が示す通り、組織の内部の人によって行われる監査を指します。任意での監査となります。勤務先には当然それぞれの企業になるので、仕事内容については働く企業によって多少の差はあると思います。
シェフやパティシエのように働く場所で仕事内容が異なるような仕事ではありません。ですが企業によって内部監査の仕事内容は多少の差があることは覚えておくとよいでしょう。
下積みからはじまる内部監査の仕事
内部監査の仕事は専門的な仕事が故に地道な下積みが必要になる仕事です。内部監査として仕事をする場合には企業もある程度の規模を誇っているので、大学卒で内部監査について学んでおくことが望ましいです。
それでも大学で内部監査について経済学部や経営学部で学んだとしてもすぐには内部監査の仕事が出来るわけありません。中には内部監査の資格を取得している人もいますが、それでも業務にしっかりと就けるのは時間がかかります。
内部監査の仕事のやりがい
企業の経営に貢献して会社を守る事が出来る
内部監査の仕事は社内の問題点を見つけ出して指摘するチェック業務が中心です。最近では業務を改善するための提案という部分で内部監査の力が求められる機会が増えています。
企業内で不正を未然に防ぐことについても内部監査の役割は大きいです。もちろん企業内で起こりうる不正を未然に防ぐという点において、内部監査の仕事の結果が良いよい企業経営や事業の発展へと繋がっていきます。
会社のために貢献できることが内部監査として大きなやりがいといえます。
社内の全体を見る事ができる
内部監査は組織の独立した立場として、企業全体の動きを客観的に見ていくことになります。内部監査の担当者は各部門の社員とも接する機会が多く、広い視野を持って仕事を進めることができます。
第三者から常に会社全体を見ることが出来るので、経営そのものに興味がある人や組織をより良くするために提案が好きな人はとてもやりがいを感じられる仕事といえます。優秀な仕事ぶりを発揮すれば、「縁の下の力持ち」のようなイメージで、会社を内部からよくしていくことも可能になってくるでしょう。
難しい資格を取得すればステップアップに
内部監査は会計や財務、法律などの分野の専門知識を求められる仕事です。
業務で培った経験やスキルや自分の大きな財産になり、公認内部監査人や公認会計士といった難関の資格を取得して内部監査として活躍する人も多くいます。専門性が高い仕事が故に、自身でスキルや資格を身につけることで大いに収入アップに繋がる可能性があります。
内部監査は経験やスキルもあれば転職も可能なので、難しい資格の取得を目指してみることも働き方の一つとしておすすめです。
内部監査の仕事内容まとめ
内部監査は細かい計算と計画のセンスが求められる仕事
専門的な分野での仕事の内部監査は、企業の作業効率化や不祥事や不正を調査して報告することが仕事です。
計画や提案、資料作成など幅広い仕事内容がありますが、限られた時間の中で正確に行う業務をこなしていくことやスピーディさも必要になるでしょう。また細かい内容の仕事も多く、幅広い範囲で細かい仕事を頼まれるようなこともあるため臨機応変な対応力と精神的なタフさが求められる部分もあります。
内部監査の仕事は不規則であり時期が決まっているので、忙しい時にはプライベートをゆっくりと過ごすことは難しいかもしれません。しかし会社全体を見渡すことが出来て多くの資格を取得することでスキルアップにも繋がるやりがいを感じられる仕事です。
内部監査の参考情報
平均年収 | 500万円~600万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | オフィス |
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