デイトレーダーの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
デイトレーダーの仕事内容は短時間で株や為替を売り買いすることで利益を得ることです。実際どのようなタイムスケジュールで動いているのでしょうか。また、デイトレーダーとして成功するためにはその日の反省や経済の勉強にも熱心にならなければなりません。
デイトレーダーの仕事内容とは
デイトレーダーの仕事は短時間で取引を繰り返すスタイル
デイトレーダーは株式やFXなどを安いときに買い、高いときに売ることを繰り返すことで収入を得ている職業です。
専業デイトレーダーもいますが、最近では小さな余剰資金から始める投資も広まってきており、兼業デイトレーダーが増えている傾向があります。兼業デイトレーダーは、株式市場が開いている平日は本業の仕事をしている人が多いため、24時間取引が可能な為替FXなどの取引をメインで行う人が多いです。
デイトレードの特徴は、1日以内の短時間に売り買いを行って利益を出す、短期取引です。保有期間が2日~1週間になるとスイングトレードと呼ばれます。もちろん、状況によってデイトレーダーがスイングを行うこともあるようですが、基本的には1日完結の取引を行います。
短時間での保有は長期間保有するのに対して政治や世界情勢に振り回されにくく、予測不可能なリスクを避けることができる、というメリットがあります。
また長期間のチャートを予測するのは難しいですが、短時間のチャートの読み方を鍛えることで数分~数時間先の値動きを予測の精度が上がります。チャートを独自で分析し、高精度で予測できるようになるとデイトレーダーとして結果を出していくことができます。
デイトレーダーは誰でもなれる?投資なので多種多様な人が始められる
職業をデイトレーダーと名乗るのに資格や学歴は必要ありません。証券口座を持ち、実際に取引を行っており、なおかつスイングトレードなどの中長期保有ではなく1日完結の短期取引を行っているのであればデイトレーダーと言えるでしょう。
専業デイトレーダーとしてデイトレードをメイン収入として生活している人の職歴もさまざまで、学生時代から投資に興味があり少しずつ始める人もいれば、専業主婦で貯金を元手にデイトレーダーとして収入を得ている人もいます。
もちろん証券会社や金融会社、企業のIR部門や資金調達部門で働き、投資や株式のことを実践的に学びながら最終的に専業デイトレーダーとなる人もいます。本業を持ちながら兼業デイトレーダーとして取引を行い、軌道に乗って専業デイトレーダーとしてやっていける自信がついた後で専業に転身する、というのが王道のパターンです。
デイトレーダーは投機家と呼ばれることもある?投機と投資の違いとは
デイトレーダーは投資家ではなく投機家として分類されることがあります。投資とは企業の将来性や今後増えるであろう収益を買うことです。企業が成長し利得の合計がプラスであれば株の価値は上がり、企業が赤字を抱え倒産した場合は価値が下がります。
一方、投機とは複数の人が影響しあい全員の利得の総和が常にゼロになる取引です。一般的にゼロサムゲームやゼロ和ゲームと言われることがあります。ゼロサムゲームは利益を得て得をする人がいる一方で必ず損をする人がいます。外国為替の場合もゼロサムゲームに該当します。
デイトレーダーは1日完結で、短期取引で利益を上げる一方で、投資家は長期的に株などを保有する特徴があり、呼び方が使い分けられることがあります。しかし、デイトレーダーも投資家とまとめて呼称されることがあるため、投資家、デイトレーダー、投機家など分類は非常にあいまいになっています。
デイトレーダーはどのように働いている?
仕事をする時間帯は、市場に合わせて時間通りに動く必要がある
デイトレーダーの仕事は、基本的にフリーランスや自営業のような職業です。開業届を出していなければ書面上無職として扱われることもあるほどです。デイトレーダーとして結果を出せるように情報収集をして準備し、株式やFXなどで取引するのが主な業務内容です。
株式市場に合わせて動く場合、平日の9時から15時まではマストの仕事時間
株式市場が開いているのは平日の9時から11時30分、1時間の休憩をはさみ12時30分から15時まで、1日計5時間です。インターネットを利用すれば24時間注文を出すことは可能ですが、実際株式の取引が可能なのは株式市場が開いている時間だけです。デイトレーダーの多くは、この5時間の間に取引を行い、利益を生みます。
24時間労働も可能?外国市場の為替FXの場合は24時間取引ができる
最近一般的になってきたFX(Foreign Exchange)とは、他の国の通貨を売ったり買ったりする、為替を扱う取引のことで、日本語では外国為替証拠金取引といいます。FXなど外国為替市場は、24時間365日いつでも取引が行えるのが特徴です。株式市場が閉まった後でも取引ができるので、9時から15時までは株を中心に、それ以降はFXを中心に取引を行うデイトレーダーが多いです。
情報収集は取引をするうえで最重要、デイトレーダーの仕事の一つ
情報収集はデイトレーダーにとって仕事をする上での根幹となります。毎朝マーケットが開く前にニュースや経済新聞をチェックし、インターネットやSNSで情報交換をしたり、同業者の動向を探ったりすることもあります。
投資や情報収集以外にも、その日の取引や今後の動向など分析することも仕事内容の一つと言えるでしょう。その日の考察や反省を客観的に行うことは、翌日以降の取引のために重要です。そのほか銘柄研究や、手法研究など日夜勉強に励む必要があるため、デイトレーダーには追求熱心で自分で調べ、理解し、納得できるタイプの人が向いています。
セミナー講師やネットで情報発信など、投資の知識を生かせる場所は多種多様
デイトレーダーは安定とは無縁の職業です。経済・政治・世界情勢などちょっとしたはずみで、全財産を失うことも珍しくありません。デイトレーダーによってはブログやSNS、雑誌や書籍で株やFXなどの情報を発信したり、コラムをかいたり、時にはセミナー講師を行ったりしている人も多いです。
これは副業的な意味合いを兼ねている人もいれば、人脈を広げる、自己啓発の一環として行っているデイトレーダーがいるようです。職業柄、自宅に引きこもり画面越しにチャートを監視していることが多いので、社会に向けて発信したりいろいろな人と交流したりする場を大切にするデイトレーダーが多い傾向があります。
最近では実際に取引しているチャートの様子を動画で撮影しアップすることで、知名度を上げたり収入を得たりするデイトレーダーも存在します。
デイトレーダーとしてのやりがいとは?
先読みの能力が試される!予想が当たると利益も増えやりがいも感じられる
経済新聞やニュースは、デイトレーダーを含めた社会人ならだれでも収集可能な情報です。それらの情報を駆使して予測を立て市場の動きをどのように読むかが、デイトレーダーの能力の差と言えるでしょう。
また、世間からまだあまり注目しておらず、株価もあまりぱっとしない企業や分野について誰よりも早く注目することで、他のデイトレーダーや投資家に差をつけることもあります。周りと足並みをそろえるだけでなく、先陣を切って先見の明をもつことで大きな利益が生まれます。
誰も気づかなかったことに気が付き、行動を起こして利益を得られることは、デイトレーダーにとって大きなやりがいの一つです。
リスクは伴うが、自分の力量次第で収入を伸ばすことができる夢のある職業
会社員として会社に勤めていると、給与やボーナスは年功序列で決まったり、どんなに頑張っても会社や上司から評価してもらえず年収に反映されなかったりすることもあるでしょう。しかし、結果がすべてのデイトレーダーは自分の知識やテクニックを磨けば磨くほど、天井知らずに年収を上げることができると言っても過言ではありません。
1日で億単位の利益を得たり逆に損をしたりすることもあります。情報収集から、チャートの読み方、株や為替の売買タイミング、保有期間など、成功しているデイトレーダーは自分のスタイルを極めています。
ただし、自分の資金と責任で仕事をしている以上、何かあったときは誰も助けてくれません。大きな利益を得るためにはそれなりのリスクが伴い、大きな損害を出す可能性も高いです。自分の力量次第で収入が大きく変わるのは、デイトレーダーのやりがいの一つと言えるでしょう。
デイトレーダーの仕事内容まとめ
デイトレードは誰でも始められるが、才能や能力がある人でなければ成功しない
専業デイトレーダーとして活躍する人がいる一方で、兼業デイトレーダーとして副業的に取引を行う人も増えています。
経済や政治の動きなど自分自身の力ではどうにもできない不測の事態が起こることもありますが、チャートの読み方や情報収集力などを身に付けることでデイトレーダーとして活躍できるチャンスは誰にでもあります。しかし一瞬で大金を失うリスクも大きく、成功するのは難しい職業と言えるでしょう。
デイトレーダーの参考情報
平均年収 | - |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 金融 |
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