建設会社社員の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
建設会社社員を目指す上で業務で活かせる試験や資格に合格していれば、就職や転職に有利に働く可能性があります。建設会社社員に代表する資格としては一級建築士と一級土木施工管理技士があります。本記事では、建設会社社員に役立つ資格を中心にご紹介します。
建設会社社員の資格「一級建築士」
一級建築士は幅広く設計ができる国家資格
一級建築士は資格の中でも難易度が高い国家資格として認知されています。取得すれば、住宅からオリンピックに使われるスタジアムまでの設計が可能になります。
建築現場で必要不可欠な資格であることから、建築会社社員として働く場合に取得しておくと有利でしょう。二級建築士や土木建築士は、一級建築士より難易度は簡単ですが、設計できる範囲が限られています。
一級建築士の試験概要
合格率
全国平均 約12%
受験資格
- 大学において、指定科目を修めて卒業し、建築実務の経験2年以上の者
- 3年生短期大学において、指定科目を修めて卒業し、建築実務の経験3年以上の者
- 2年生短期大学において、指定科目を修めて卒業し、建築実務の経験4年以上の者
- 二級建築士として建築実務の経験4年以上の者
- 建築設備士として建築実務の経験4年以上の者
- 平成20年国土交通省告示第745号ほかに該当し、所定の年数以上の実務経験者
受験費用
19,700円
出題範囲
建築計画、建築積算等、環境工学、建築設備、建築法規等、構造力学、建築一般構造、建築材料等、建築施工等
一級建築士の難易度・合格率
圧倒的な難易度を誇る。十分な試験対策を
一級建築士の難易度はトップクラスで難しいと言われています。弁理士や司法試験に匹敵する難しさと言われています。
一級建築士は学科と設計製図の二つに分かれていて、試験時間も6時間を超えるボリュームです。一級建築士の合格率は毎年異なりますが、約12%と言われています。学科試験は125点満点で、87点〜92点の合格率が必要になるでしょう。
テキストや過去問を駆使して効率的に学習する
一級建築士の資格取得は難易度が高く一回で合格することは難しいでしょう。勉強方法としては、テキストは多く販売されていますし、過去問を解いて実践力を上げていくことがオーソドックスと言えます。
範囲も広く覚えることも多くあるので長期的な学習になってしまいがちです。資格取得スクールに通って集中的に学習することも可能です。学費は高めの傾向になりますが、要点など必要な情報が揃っているのでおすすめです。
建設会社社員の資格「一級土木施工管理技士」
一級土木施工管理技士は公共工事で必要になる国家資格
国土交通省管轄の国家資格として一級土木施工管理技士があります。公共の工事で必要になる主任技術者になるために必要な資格として、多くの人が受験する人気の高い資格の一つです。
建設会社社員として現場に出る人は、取得しておくべき資格の一つと言えます。
一級土木施工管理技士の試験概要
合格率
約30%
受験資格
■大学
- 指定学科卒業後3年以上
- 指定学科以外卒業後4年6ヶ月以上
■短期大学
- 指定学科卒業5年以上
- 指定学科以外卒業後7年6ヶ月以上
■高等学校
- 10年以上
■その他
- 15年以上
出題範囲
■学科試験
専門土木、法規、共通工学、施工管理法
■実地試験
施工経験記述、安全管理、構造物と盛土との接続部分での段差、コンクリート、現場内運搬、盛土の締固め管理、施工計画の立案、軟弱地盤対策、暑中コンクリート、鉄筋コンクリート構造物、墜落による危険防止、建設廃棄物
一級土木施工管理技士の試験難易度、合格率
試験の難易度は高め。公共工事で必要な資格として信頼度も高い資格
一級土木施工管理技士は学科試験と実地試験の二つに分かれています。四択のマークシート方式の学科試験と記述式の実地試験があります。
合格には学科と実地で60%以上の得点率が必要になります。学科試験の合格率は約50%、実地試験は30%と難易度はかなり高めになっています。全体の合格率としては、毎年約30%と言われています。
効率的に学習することが大切
一級土木施工管理技士は難易度も高く範囲も広いので学習は効率的に行うことが大切です。テキストや通信講座、スクールに通うなど幅広い学習方法があるので、好みによって学習スタイルを選びましょう。
その他、建設会社社員に関する資格
建設会社社員に関する資格はさまざま
一級建築士や一級土木施工管理技士の資格以外にも、建設会社社員の仕事に関連する資格はいくつかあります。
- 一級電気工事施工管理技士
- 一級管工事施工管理技士
- 一級建築施工管理技士
- 宅地建物取引士
- 建設業経理士
- 衛生管理者
一覧にある一級電気工事施工管理技士は、電気工事を管理する資格です。工事の工程管理や品質が主な仕事になり、建設会社社員として場合によっては必要になるでしょう。
建設会社社員の資格が取れる学校
大阪工業技術専門学校
大阪工業技術専門学校では、建設会社社員を目指す人のために建築学科が設けられています。デザインや施工、現場監督など建築に関する知識や技術を身に付けることが出来ます。
総合的に建築を学ぶことが出来るので、建設会社社員としてのスキルを身につけられるでしょう。資格取得もスムーズに進める環境も魅力です。
就職サポートが魅力。
大阪工業技術専門学校では、建設業界へ就職するためのサポートが充実しています。入学したら早々に社会人とは何かについて学ぶことから始まります。
就職をゴールとせずに業界で働くための力を身につけるサポートが魅力。学生一人ひとり異なる夢の現実を個別体制の進路指導でフォローをします。
東海工業専門学校金山校
東海工業専門学校金山校は建設会社社員を目指す人のために、建築工学科が設けられています。初心者でも安心して学べる授業が魅力で、資格取得もスムーズに学習ができる環境です。
建築に関する基礎を1年次前半でしっかりと学習し、後期にはコース別の授業のカリキュラムで資格取得を目指します。全体の8割の人が建築士の資格を目指しています。
清潔感のある校舎で学べる
東海工業専門学校金山校では、清潔感のある校舎で学べるのも大きな魅力一つです。壁にはソーラーパネルが付いていて、環境のことを考えています。
校舎は11階建てで、実験室や実習室など設備も整っています。充実した設備で気持ちよく学べます。
建設会社社員の資格・試験まとめ
建設会社社員になるなら2つの資格、一級建築士と一級土木施工管理技士の合格を目指そう
建設会社社員という職業自体は、特別な資格や試験に合格していなくても業務に就くことは可能ですが、就職や転職を考える場合には資格を取得しておくと良いでしょう。国家試験である一級建築士や一級土木施工管理技士に合格すれば、スキルの証明に役立ちます。
建設会社社員に関する資格試験は他にも様々な試験が行われています。まずは一級建築士、一級土木施工管理技士の資格取得を目指しつつ、自分の理想とする建設会社社員像に役立ちそうな資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
建設会社社員の参考情報
平均年収 | 400万円〜700万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 国家資格 |
職業職種 | 企業 |
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