化学メーカー社員の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

化学メーカー社員の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

化学メーカーは、他の企業に商品を売る業務を行っており、ほとんどが大規模で、多くの分野の商品を作っています。そのため、経営が安定しており、高学歴の社員が高待遇で勤務している会社が多いようです。本記事では、化学メーカー社員の初任給、平均的な給与、平均的な年収など、収入面についてご紹介します。

化学メーカー社員の初任給

新卒の新入社員の初任給

化学メーカーの新入社員の募集は、基本的に大学や大学院などの新卒者を対象に行われます。

初任給は、学部卒か大学院修了かによって分けられており、学部卒がおよそ21~23万円、修士了が23~25万円、博士了が25~29万円となっています。

会社によっては、高等専門学校出身者も受け入れており、その場合の初任給は、学部卒と同じくらいか、若干低めになっています。

新卒の初任給としては、他の大手企業と同じくらいですが、より高い専門知識を持っている大学院修了者は新入社員の頃から優遇されるようです。

中途採用者の初任給

これまで、大学や大学院の新卒者を主な対象として募集してきた化学メーカーの新入社員ですが、最近は社会の変化に対応するため、新しい分野の事業を始めるケースも多くなってきており、即戦力となる人材を中途採用で募集する企業も増えてきました。

化学メーカーの企業が、中途採用者に初任給として提示している金額は年齢や経験によって開きがありますが、技術系でおよそ25~35万円前後、事務系(営業職など)で、およそ20万円~30万円前後となっています。

企業や業種による開きはあり、特に技術系の場合、高い専門性とある程度の経験を有している事が条件の中途採用者ですが、給与面では、かなり優遇されている職種だといえるでしょう。

派遣社員の給与

化学メーカーでは、派遣社員の募集も行っています。業務内容は事務系が多いのですが、品質管理やフォークリフト運転など、技術系の業務で仕事を行う派遣社員もいます。

派遣社員であっても、化学実験などの経験やフォークリフト運転の資格が必要なので、誰でも気軽にできる仕事というわけではありません。

時給も他業種より高めに設定されており、事務系でおよそ1,300~1,500円程度、技術系では1,800円以上の場合もあります。化学メーカーは非正規であっても高待遇で働くことができる職種だということです。

化学メーカー社員の平均給与

昇給が少なく、役職や残業によって増える給与収入

化学メーカー社員の初任給は35~50万円前後で、他業界の大手企業と同じくらいかそれよりも若干高めです。しかし、昇給率がそれほど高いわけではないので、同じ立場で長年勤務し続ければ、給与額は同じくらいのままということもあります。部署によっては残業もあるので、残業代で収入を増やすというケースもあるようです。

また、基本的な給与に加えて、住宅手当や通勤手当がなどの各種手当や、海外に勤務すれば海外勤務手当というものもあります。

住宅については、社宅を備えている会社も多いので、家賃のための支出が少なくてすみます。海外勤務の際の住宅も、会社の負担となり、自己負担なしでプールつきの豪邸に住みながら勤務するというケースもあるようです。

勤務年数が長くなり、年齢が上がっていくに従って、主任、課長、部長などの役職に就くようになります。役職に就くことで手当が支給されるようになり、給与の手取り額も高くなっていきます。

具体的な金額は、業界の中でも年収ランキングがトップクラスの企業の場合で、社員全体の平均給与額が80~90万円前後となっています。

安定した職場環境の中で高収入を得たい人や、ワークライフバランスを大切にしたい人にとっては、働きやすくて生活しやすい、良い職場だといえるでしょう。

化学メーカー社員の平均年収

一般的な化学メーカー社員の年収

化学メーカー社員の年収は、会社によっても違いがありますが、業界全体の平均給与は650万円前後です。業界の中で最も高額の企業の平均年収が1,400万円以上で、最も少ない企業は、300万円より若干多い程度です。

化学メーカー社員の毎月の給与額はそれほど高額ではありませんが、賞与によって年収が高くなります。

また、勤務年数を積むことによって、ほとんどの社員が30代後半~40代頃には部長や課長、主任など、管理職になります。管理職になれば、年収が30代でおよそ700~800万円、40代では1,000万円を超えます。

役職による年収

管理職の中で、主任あたりまでには特に問題なく勤務していれば、殆どの方がそのポストに就くことができます。しかし、さらに上を目指すためには努力が必要です。「化学メーカーの出世競争は、管理職になってから始まる。」と、よくいわれている通りです。

管理職は、課長・次長・部長と昇格するにつれて、年収もどんどん上がっていきます。40代くらいでは、努力によって部長になる人も出てきます。

部長クラスの年収は、少ない企業でおよそ1,200万円、多いところではおよそ2,000万円を支給する企業もあります。部長になれば、自分と組織のパフォーマンスが年収に大きく影響します。ちなみに部長になれるのは、同期入社の中で10%程度です。

50代では、部長・理事・役員まで昇格する人がおり、役職によって年収が大きく変わります。理事クラスの年収は、少ない企業でおよそ2,000万円、多いところではおよそ3,000万円を支給する企業もあります。理事になれるのは、同期入社の中で3%程度です。

役員報酬は、企業によって異なります。化学メーカーの中で役員報酬が公表されている企業では、およそ5,000万円~1億5,000万円ほどです。ちなみに社長の場合、3億円を超えている企業もあります。

ランキングでみる主な化学メーカー社員の年収

化学メーカー社員の平均年収額は、ランキングによっても公表されています。化学メーカーの上場企業213社について、公表されている平均年収額のランキング結果を紹介します。

順位 平均年収 従業員数 平均年齢
1位の企業 1,440万円 158名 46.7歳
2位の企業 1,281万円 4人 50.5歳
3位の企業 971万円 220人 42.7歳

化学メーカーで社員の平均年収が1位の企業は1,440万円、2位の企業は1,281万円、3位の企業は971万円です。1位の企業は従業員数158名で平均年齢が46.7歳、2位の企業は従業員数が4人で平均年齢が50.5歳、3位の企業は従業員数が220人で平均年齢が42.7歳です。

興味深いのは、化学メーカーは従業員数が1,000人を超え、多いところでは5,000人台~7,000人台をも抱える大企業が多い中、この上位3社は、従業員数が4人~220人と少人数の企業ということです。少数精鋭で、多くの利益を生み出している可能性が高いといえるでしょう。

従業員数が6,000人を超える企業では、5位に6,005人の企業、12位に7,655人の企業、34位に7,520人の企業が入っています。いずれも有名な企業です。

平均年収1000万円台

年収が1,000万円を超えるのは、1位と2位の2社のみです。900万円台は上記の3位と4位で926万円の2社です。

平均年収800万円台

平均年収800万円台は5位~18位の企業で、5位の企業の平均年収は871万円、18位の企業の平均年収は806万円です。

平均年収700万円台

平均年収700万円台は、19位~70位の企業で50社ほどあり、19位の企業の平均年収は798万円、70位の企業の平均年収は700万円です。

平均年収600万円台

平均年収600万円台の企業は、71位~134位の企業60社余りで、71位の企業の平均年収は698万円、134位の企業が600万円です。

平均年収500万円台

平均年収500万円台は、135位~191位の50数社で、135位の平均年収が596万円、191位が500万円です。

平均年収400万円台

平均年収400万円台の企業は192位~210位の20社ほどの企業で、192位の企業の平均年収が495万円、210位の企業が405万円です。

平均年収300万円台

年収額が300万円台の企業は、211位~213位の企業3社で、211位の企業の平均年収が374万円、213位の企業の平均年収が368万円です。

平均年収額の範囲として、企業数がいちばん多いのが600万円台、そして500万円台と700万円台の企業数が同じくらいの数で続いています。

化学メーカーは業界前提的に平均年収が高い傾向

業界全体の状況を見ても、化学メーカー社員は一般的な平均年収よりもやや高めの年収額を安定的に受け取れる職業であると言えます。

化学メーカー社員の給与・年収まとめ

高額収入を安定的に得られる化学メーカー社員

化学メーカーの社員は、新入社員は高い学歴、中途採用者でも高い技術力と経験を反映して、初任給から高待遇による収入が得られます。

勤務年数を重ねれば管理職になり、ある程度までは昇給されますが、さらに上を目指して課長、部長クラス、理事、あるいは役員クラスまでの役職に就けば、年収額も1,000万円以上も狙えるなど、大幅にアップさせることができます。

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化学メーカー社員の参考情報

平均年収600万円~700万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種企業

統計情報 出典元:

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