スポーツカメラマンの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

スポーツカメラマンの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

スポーツカメラマンとして業務を行う上で、必須となる資格や試験は特にありません。ただ、取得しておくことでカメラマンとして撮影技術の向上や、業務の幅を広げられるような資格や試験がいくつか存在します。本記事では、スポーツカメラマンに役立つ資格などについてご紹介します。

スポーツカメラマンの資格とは?

スポーツカメラマンに必須の資格・試験といったものはありませんが、撮影技術の向上や、仕事に役立つ資格がいくつかあります。

ここではスポーツカメラマンに限らず、カメラマンの仕事に役立つ資格として、3つの資格を紹介していきます。

スポーツカメラマンに役立つ資格「フォトマスター検定」

フォトマスター検定は文部科学省後援の民間の検定試験で、写真撮影からプリント出力に至るまで、機材の使い方や撮影技術が問われます。

フォトマスター検定はアマチュア向けという側面もありますが、最上位資格のフォトマスターEX(エキスパート)に合格するには、それなりの勉強が必要となります。

これからスポーツカメラマンを目指す人や駆け出しのスポーツカメラマンにとっては、自分の実力を確かめることができる検定試験といえます。3級・2級・準1級・1級と4つの階級に分かれていて、フォトマスターEX(エキスパート)は1級合格者のみが受けられる資格となっています。

試験内容にはフィルムカメラ、デジタルカメラ、フォレストタッチが含まれていて、カメラ撮影に関する総合的な知識を確認することができるでしょう。

受験資格や試験日程について

受験資格

受験資格については3級から1級の各級ともに制限は一切なく、誰でも受験することが可能です。ただし、フォトマスターEX(エキスパート)については、1級合格者のみが受験できる試験となります。

試験日程

試験日程は年度によって異なりますが、年に1回から2回実施していて、平成30年度(2018年)の試験は11月18日の1回のみの実施でした。

受験費用

等級 検定料
3級 4,000円
2級 5,200円
1級 7,100円

検定料は税込みで3級4,000円、2級5,200円、準1級6,300円、1級7,100円となります。

合格率

等級 合格率
3級 86.56%
2級 74.67%
1級 28.56%

合格率については、平成30年度(2018年)の試験で3級86.56%、2級74.67%、準1級40.67%、1級28.56%となっていて、合格者にはフォトマスター認定カードが交付されます。

試験内容について

フォトマスター3級から1級の問題はマークシート方式で、出題範囲は撮影技法やカメラのメカニズム、撮影周辺機器・機材からマナーや写真史までと、かなり広範囲な内容の中から出題されます。

問題内容

撮影方法、撮影技法、カメラのメカニズム、レンズ等の光学問題、露出の決定方法、撮影周辺機器・機材、ライティング、被写体に関する知識、関連法規、マナー、写真史、写真家、プリンターに関連問題、デジタルカメラ関連問題、フォトレタッチ関連問題、フィルムカメラ関連問題など、写真とカメラにまつわる役立つ実用知識。

今やデジタル全盛期の時代ですが、フィルムカメラに関する問題も10%程度あり、最新技術について出題されることもあるようです。

問題数は3級・2級が60問、準1級が70問で1級が80問となっています。なお、3級から1級の各級とも問題回答時間は80分となっています。

スポーツカメラマンに役立つ資格「Photoshop(R)クリエイター能力認定試験」

Photoshop(R)クリエイター能力認定試験は、写真の補正・修正などを行う画像編集ソフト「Photoshop(R)」の技術レベルを認定する試験で、デザイン業界や印刷業界などでは資格保持者は即戦力として認められるほど価値のある資格です。

この資格は、サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が主催している民間資格で、「スタンダード」と「エキスパート」の2つの階級があり、スタンダードがアシスタントレベルの下位資格で、エキスパートはクリエイターやデザイナーなど上位レベルの資格となります。

画像編集技術としては、スポーツカメラマンの仕事にも充分役立てることができる資格で、自分が撮影したデジタル写真の色調補正など、細かな微調整ができるようになります。

試験内容や難易度について

試験の内容については、スタンダードが基本操作による画像ファイルの作成と操作による作品制作、エキスパートが画像処理に関する知識を問われ、操作による画像ファイルの作成と、操作による作品制作となっています。

試験は随時行われていて、最寄りの試験会場で受験することができます。合格基準はスタンダードで実技問題65%以上、実戦問題70%以上の得点率、エキスパートでは知識・実技問題65%以上、実戦問題70%以上の得点率が必要となり、平均合格率は72%程度となるようです

受験料はスタンダードが7,400円、エキスパートが8,400円で、試験日の1ヶ月後に合格者が発表されます。

スポーツカメラマンに役立つ資格「写真技能士」

写真技能士は、肖像写真を撮影するような昔ながらの写真館で働くカメラマンに必要な資格で、1級写真技能士、2級写真技能士、3級写真技能士と、それぞれのレベルによって3つに分けられています。

写真技能士の資格は、写真館で肖像写真の撮影をする人を対象としていて、和装の撮影方法やコンピュータでの画像処理など、肖像写真制作の技術や知識を試されます。スポーツカメラマンの資格として、ぴったり当てはまるものではありませんが、仕事では肖像写真を撮ることもあり、画像処理技術など仕事に活かせる部分はあるでしょう。

受験資格や難易度について

1級写真技能士を受験するためには7年以上の実務経験が必要で、1級所持者は全国でも数えるほどだといわれています。2級の受験資格は実務経験2年以上、3級は実務経験があれば受験することができます。

実技試験の内容は、写真館業務に携わっている人にとっては容易に感じるものですが、写真館で働いたことがない人にとってはかなり難しい試験内容だとされています。パソコンと画像編集ソフトについては、パソコンはMacのみしか選択できず、Mac&Photoshopの操作に慣れておく必要があるでしょう。

試験については前期、後期の2回実施されていて、実技試験の受験手数料が17,900円、学科試験が3,100円の受験手数料となっています。合格基準は実技試験が100点満点中60点以上、学科試験が65点以上です。

スポーツカメラマンの資格・試験まとめ

仕事に活かせる技術を学べる資格もある

スポーツカメラマンの世界では、これといった資格は必要なく、実力勝負といったところがあります。しかし、仕事に活かせるであろう技術を学べる資格もあり、資格取得がまったく必要ないというわけではありません。

取得する資格については、よく検討する必要がありますが、基礎を身につけられているか?自分の技術レベルがどの程度なのかを知る意味で、フォトマスター検定を受験してみてもいいでしょう。

スポーツカメラマンの参考情報

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