詩人の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

詩人の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

詩人の主な仕事内容は、自然の風景や日常の出来事から着想を得てそれを詩にすることです。できあがった作品は詩集として出版することもあります。詩の朗読会やエッセイ、脚本など詩と共通する部分がある内容を仕事にすることもあります。本記事では、詩人の具体的な仕事内容、仕事のやりがいなどについてご紹介します。

詩人とはどんな仕事?

詩人の主な仕事内容は詩を創作することです。詩人の仕事を理解するためには、まず「詩」について知る必要があります。

そもそも詩とは?

詩という言葉を定義すると、自然や日常の出来事などで感じたことや感動したことを、リズムを持つ言語形式で表現したものとなります。

まず詩はその内容によって分類できます。作者の心情を詩にした叙情詩、自然の情景などを写実的にありのまま詩にした叙景詩、歴史上の人物や事件を詩にした叙事詩などがその種類です。

さらに詩は型に従って種類分けできます。音韻や韻律、字数などにルールのある定型詩、ルールのない自由詩や散文詩に分けられます。

このように、詩は言葉という素材を使った表現方法であり、言葉を使った芸術作品ともいえます。

詩人の具体的な仕事内容

詩を創作することに関連して、詩人が具体的にどんな仕事を行っているのかを紹介します。

詩を創作する

詩人の中心となる活動が、詩の創作です。

詩人には、日常生活を普通に過ごしているなかで、ふとした瞬間に詩の内容が頭に浮かぶという作り方をする人がいます。

また、きれいな風景や心を揺さぶる出来事を求めて出かけたり、散歩をしたりして、詩の題材になるようなものを探す人もいます。

詩人により作品が生まれる瞬間はそれぞれ異なりますが、私たちの周りにある森羅万象を言葉により形にし、読者に共感や新たな感動を与えるのが詩人の仕事です。

詩集の出版

詩人はある程度の作品がたまったら、それを詩集として出版します。

詩集として有名なのは詩人の高村光太郎の『智恵子抄』です。これは高村光太郎が、妻である千恵子との出会いから彼女の死までの30年間の間に書いた29編の詩、6種の短歌、3篇を収めた詩集です。

愛する女性との生活の中で起きる出来事を詩にし、それを出版したものですが、現代の詩人も同じように作品を詩集という形で世に送り出しています。

詩をSNSやYouTubeで発表

ネットの普及に伴い、詩人が活動する場所も多種多様化するようになりました。

現代の詩人の中には自分の作品をSNSに投稿したリ、YouTubeにアップロードする人もいます。

詩を販売する

詩人の中には自作の詩をきれいな書にする、詩をイラストと一緒に額に収め、付加価値を付けてそれを路上やネットで販売している人もいます。

詩人の相田みつをは書家であり詩人でした。彼の独特の書体で書かれた詩は、作品として額に収め家に飾られることがよくあります。

詩を販売するビジネスとしては、特定の人物や夫婦の名前などをモチーフにした詩を制作し、それを記念日用のプレゼントにしてもらうというものがあります。

詩の朗読

詩の朗読会に参加し、詩を朗読するという仕事もあります。

他の分野の執筆活動

詩の創作や詩集の出版以外の執筆活動や創作活動に携わっている詩人も多くいます。日常生活で感じたことを表現するという意味では、詩と相通じる部分のあるエッセイを書いたり、小説や脚本などを執筆する詩人もいます。

例えば、詩人として有名な宮沢賢治は、『銀河鉄道の夜』や『注文の多い料理店』などの小説を書いています。詩人のねじめ正一も1981年に処女詩集「ふ」で詩壇の名誉あるようである「H氏賞」を受賞していますが、小説家としても有名であり、『高円寺純情商店街』という小説で直木賞も受賞しています。

他にも、童謡の歌詞をつくるなどの活動をすることもあります。一例として詩人の「まど・みちお」は、詩人である北原白秋に才能を見出され、生涯詩人として活動しました。彼の遺した作品には、童謡で有名な「ぞうさん」や「一年生になったら」の歌詞があります。

講師・コンクールの選考

詩人として有名な賞を受賞したリ、詩集が出版され有名になると、詩の作り方を教えるカルチャースクールなどの講座で講師として指導するという仕事もできるようになります。

さらに、詩のコンクールなどで選考委員の一人として優秀な作品を選び、それを評価するという審査員としての仕事もできるようになります。

詩の創作だけで生活するのは難しい場合もある

詩集が出版できるようになる、有名な詩壇の賞を獲得するなどの経歴があれば、それに付随して仕事の依頼も来るようになるかもしれませんが、そのように詩人としての活動が軌道に乗るまでは、外の仕事を副業として行いながら生活しなければならない人もいます。

詩人として有名な人物でも副業・兼業の人たちがいます。例えば高村光太郎は彫刻家としても有名です。草野心平はバーの経営を行っていたことがありました。宮沢賢治も教師の仕事を26年間行っていました。

外国の詩人として有名なランボーも10代で詩人として有名になりましたが、創作活動をやめた後は貿易など様々な分野の仕事を行っています。

詩人として有名になれば兼業・副業の必要はなくなりますが、売れるまでの間は兼業・副業をしなければならない人も多いようです。

詩人の仕事のやりがい

詩人は詩を創作し、それを詩集にして出版したリ、朗読会で朗読したりします。詩と関連のある執筆活動などを仕事にすることもあります。

次に詩人の仕事のやりがいはどこにあるのか紹介します。

人に感動や生きる勇気を与える

詩人の言葉は人に感動や生きる勇気を与えます。

例えば、詩人として有名な相田みつをの詩集に『にんげんだもの』があります。1984年に出版されて以降、30年以上にわたり多くの人に読まれ、そして多くの人を慰め励ましてきました。相田みつをの詩を通じて、人としてもありさまや。命の尊さ、失敗から立ち直る方法を学んだという人もいます。

詩人の言葉は、たとえその詩人がこの世を去ったとしても、人々に訴えかける力を持っています。こうした作品を世に送り出すことができるというのが詩人の仕事のやりがいです。

人に感謝される

特定の個人の名前を詩に取り込んで、それを書にしてイラストと一緒に販売するという詩人の仕事があります。

こうした仕事では、プレゼントとして詩を選んだ人からも感謝されますし、自分の名前が美しい詩になったということでプレゼントされた側からも感謝されることがあります。

自由な働き方ができる

会社や上司に縛られることなく自由に働けるというのもこの仕事の魅力です。

さらに時間や場所にも縛られず働くことができます。街中でも景色のいい田舎でも、国内でも海外でも詩人として活動できます。

詩人以外の活動もできる

詩人としての芸術的才能を、詩の創作以外の分野でも活かすことができます。

これまでの詩人の例にもあったように、エッセイスト、小説家、作詞家など、詩の創作と通じる部分がある他の芸術的もしくは文学的分野に活動範囲を広げていくことができます。

詩人の仕事内容まとめ

詩人は、詩の創作・販売、詩集の出版など創作活動が主な仕事

詩人は詩を創作するのが主な仕事内容です。作品を詩集にして出版したり、ネット上で発表したりします。

詩人としての才能は他の分野でも活かすことができます。有名な詩人も詩人として活動するだけでなく、小説家や作詞家、書家として持っている才能を活かしてきました。

詩は、その作者が存命中にも多くの人を感動させますが、作品はその作者が亡くなった後も残り、今現在を生きている人を慰めたり励ましたりします。そう考えれば、詩人の仕事の成果はいつまでも続くといえます。

言葉を巧みに操る芸術家として詩人の仕事に興味のある人は、ぜひその才能を今から磨いておいてください。

詩人の参考情報

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