農家になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

農家になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

農家になるにはどのようなことが必要でしょうか。農家と言うと、動物や植物と触れ合いながら、のどかな生活を送っているイメージを持たれるかもしれません。しかし、自然相手だからこその辛さや厳しさもあります。今回はこの記事で農家に向いている人の性格的な特徴や学校などをご紹介します。

農家になるには何が必要?

農家になるためには農業への熱意が最も必要!

農家になるために、学歴や年齢、性別などは無関係です。しかし、実際に仕事をするうえで欠かせない要素がいくつか考えられます。もっとも大切なのは熱意でしょう。豊かな自然の中で自由気ままに働くことができれば理想的かもしれませんが、現実は甘くありません。

農業は自然相手ですので、いつも思う通りになるとは限りません。日照時間や雨量、気温などは農作物の収穫量や出来栄えに直結します。日々の天候の良し悪しに加え、最近では地球規模での環境問題や異常気象もあります。色々な外的要因に対処しながら、農作物を生産しなければなりません。

農業は、農地を耕し、種や苗を植えて育て、農作物を収穫します。また、鶏や牛から卵や牛乳を生産したり、牛、豚などの家畜を出荷したりします。当然のことながら、農作物や家畜は日常の世話が欠かせません。

そのため、自分が遊びたいから、具合が悪いからといって、自由に休むわけにもいきません。農家になるには、農作物や家畜と忍耐強く向き合っていく熱意が不可欠です。

新しいことにチャレンジする気持ちも大切

最近の農業は機械化が進み、省力化の一方で新技術の導入やスピード感も求められます。

情報通信技術を取り入れたICT農業や、六次産業化、生産から販売まで幅広く手がけるアグリビジネスなど、時代の流れと共に新しい農業にも注目が集まっています。さらに、消費者に好まれる農産物は、時代と共に変化することも考えられますので、マーケティングも重要です。

農家は長年の経験や伝統に裏打ちされた仕事ではありますが、時代の変化を鑑みて、どんどん新しいことを取り入れたり、チャレンジしたりすることも大切です。

個人事業主か農業法人への就職か

農家になるには、個人事業主として農業を営む場合と、農業法人に就職する場合の二つの方法が考えられます。

個人事業主は、農地を取得するところから農作物を栽培したり家畜を飼育したりして、農作物を出荷するところまで、全ての仕事を自分でこなすことになります。人から指図されることなく、すべてを自分で決められる裁量権があり、仕事のペースなども自分次第なので自由がある一方で、農作物の出来具合や資金繰りも含めてすべてが自己責任となります。

農業法人への就職は、農業をしている会社に勤めて仕事(農業)をして給料をもらいます。一般的なサラリーマンと同じように、上司の指示に従って仕事をしますので、裁量は限られますが、安定収入が期待できます。また、定時に出社して定時に退社することも可能ですので、個人事業主と比べると勤務時間の面でも安定的です。

農業法人を設立する方法もある

農業に新規参入する場合、個人で始めることも可能ですが、農業法人を設立する方法もあります。また、個人事業主としてやってきた農業を、規模を拡大して人を多く雇ったりする場合にも、農業法人を設立する方が有利な場合があります。

農業法人は、「農業生産法人」と「一般農業法人」に分けることができます。農業生産法人は、農事組合法人(2号法人)や会社法人(株式会社、有限会社、合資会社、合名会社)です。農業生産法人は、農地を取得したり貸借したりすることができます。

一方、一般農業法人は農事組合法人(1号法人)で、一般の株式会社やNPO法人などが農地を借りたり、農業に参入したりする際に取得する法人格です。

法人化すると、対外的な信用力がアップしたり、従業員の確保や待遇向上を図ることができたり、課税軽減など税制面での優遇措置や、資金調達面で融資限度額の拡大など、様々な面でメリットがあります。

農家になるには資金が必要な場合も

個人事業主や農業法人として新たに農業を始める場合は、育てる品目にもよりますが、農地、農機具、ビニールハウスなどの設備を用意するための資金が必要です。

たとえばトラクターは130万円前後のものから400万円ほどするものまで幅広くあります。馬力のある大型のトラクターなら500万円以上するものもあります。中古ですと50万円くらいのものもあります。

ビニールハウスは、自分で組み立てられるくらいの小規模、簡易的なものは安価ですが、業務用の本格的なものは、数万円から数十万円します。金額は屋根の形やハウスの大きさ、骨材の種類などによっても変わります。事業として成立するためにはそれなりの規模で用意する必要がありますし、ハウス内の温度や湿度のコントロールをする設備も必要です。

ほかに、種や肥料の購入費、光熱費なども必要です。種を植えてから収穫するまでには時間がかかりますので、その間の生活費も用意しなければなりません。

農業法人に就職する場合は資金不要

農業法人に就職する場合は、仕事内容が農業であるというだけで、あとは普通のサラリーマンと同じです。農地や農機具などは会社に揃っているわけですので、特に開業資金などは必要ありません。初期費用を抑えて農業に携わってみたい方は、農業法人の就職を考えてみてはいかがでしょうか。

農家に向いている人、適性がある人

自然に触れるのが好きな人

農家は自然の中で仕事をするので、季節の移り変わりを肌で感じることができます。気温や日照時間の変化に加え、日々の空気や雲の変化、草花の香りや土の匂い、虫の鳴き声、鳥のさえずりなど、五感を刺激する自然の中で仕事をすることができるので、自然とともに生きたい、自然と触れることに喜びを感じる、という方に向いている職業です。

都会の喧騒から離れて、空気の澄んだところで田舎暮らしをしたい方にもおすすめします。屋外で仕事ができるので、アウトドア派の方にとっても向いていると言えるでしょう。

忍耐強く、責任感のある人

動植物を育てるという仕事は、時間も手間もかかります。コツコツと日々の世話をしながら、必要な時は気長に待ちながら、動植物を育て上げることが必要です。

動植物も日々成長したり病気になったりします。人間の都合に合わせてはくれません。時には上手くいかないと感じることも出てきます。忍耐強く、時間をかけて取り組まなければならないこともあるでしょう。農家の仕事には、忍耐力のある人、責任感を持って最後まで育てることができる人が向いています。

健康で、肉体労働をいとわない人

農家は炎天下や極寒の中で働いたり、物を運んだり様々な作業をしたりと体を使う仕事が多くあります。責任持って動植物を育てるためには、世話をする人自身がしっかりと仕事ができなくてはなりませんので、自身の健康な体作りが大切です。

逆に、つらい仕事はしたくない、暑いところは苦手、虫が苦手、などという方にはおすすめできません。

判断力がある人

農家の仕事は、どのような品種を栽培するのか、いつ苗を植えるのか、どのような肥料を使うのか、など様々なことを日々決めていかなければなりません。

また、自然相手ですので、台風や冷害、干ばつや思わぬアクシデントもあり、そのすべてに柔軟に対応することが求められます。個人事業主として農業をしていくためには、すべて自分自身で判断をすることが必要です。

上司の指示がなければ仕事ができない、というタイプの方には向いていません。一方、自分で判断したり、行動したりすることが好きな人には向いている職業と言えるでしょう。

農家になるための学校・教室

農業高校や大学の農学部以外にも選択肢は様々

農家になるための学校・教室としては、農業高校や大学の農学部がすぐに思い浮かびますが、それ以外にも農業大学校や研修教育機関があります。

農業大学校

道府県には農業大学校が設置されていて、農業の技術や経営の研修を受けることができます。農業大学校のカリキュラムは、養成課程、研究課程、研修課程の3つの課程があります。

養成課程は高卒程度の方が対象、研究課程は養成課程卒業者や短大卒業者が対象で、履修時間はそれぞれ約2年間です。それぞれ、分野に応じて講義や実習があります。

一方、研修課程は、農業者や就農希望者が対象で、履修期間はコースによって1日から数週間程度です。分野ごとに農業技術、経営管理、農業体験といったコースが設置されています。

研修教育機関

新規就農希望者や更なるスキルアップを図りたい農家向けの研修教育機関があります。農林水産省のホームページには、以下の研修教育機関が紹介されています。

  • 八紘学園 北海道農業専門学校(北海道)
  • 秋田県農業研修センター(未来農業のフロンティア育成研修)(秋田県)
  • 鯉淵学園農業栄養専門学校(茨城県)
  • 日本農業実践学園(茨城県)
  • 日本農業経営大学校(アグリフューチャージャパン)(東京都)
  • 八ヶ岳中央農業実践大学校(長野県)
  • いしかわ耕稼塾(いしかわ農業人材機構)(石川県)
  • ふくい園芸カレッジ(福井県)
  • とやま農業未来カレッジ(富山県)
  • 中国四国酪農大学校(岡山県)
  • 岡山県立青少年農林文化センター三徳園(岡山県)
  • 高知県立農業担い手育成センター(高知県)
  • アグリイノベーション大学校(関東)
  • アグリベンチャー大学校(東京・大阪)

詳細は、農林水産省のホームページをご覧ください。

参考リンク:農業を学ぶための研修教育機関のご案内:農林水産省

農家になるには?まとめ

厳しいこともあるが喜びも大きい仕事

農家になるために必要なことや向いている人、農業の技術や各種研修を受けることができる学校などについてご紹介しました。

農家になるには必ずこれが必要という資格などはなく、未経験でも農家になることはできます。ただし、実際の仕事には知識や技術、そして資金が必要です。

最近は、都会を離れて農村暮らしがしたい、自然の中で働きたい、と農家に憧れる方も多いようですが、本格的に取り組む際は、十分な情報収集と準備をしてください。

農家の参考情報

平均年収400万円~500万円
必要資格 必要資格なし
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職種自然・動物

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