空間デザイナーの給与・年収は?初任給や平均月収などの収入統計

空間デザイナーの給与・年収は?初任給や平均月収などの収入統計

空間デザイナーはデザイン事務所やデパートや建築会社などのインハウスデザイナーとして働くのが一般的なので、給与体系は一般的なサラリーマンとあまり変わりありません。しかし年収は勤める企業やフリーランスになるかなどで大きく変わります。この記事では空間デザイナーの給与を左右する条件などについてご紹介します。

空間デザイナーの初任給

事務所に所属する場合は20万円前後からが普通

空間デザイナーはデザイン事務所に就職して仕事をするか、デパートや建築会社などのインハウスデザイナーとして働くかが一般的なので給料体系は一般的なサラリーマンとあまり変わりありません。初任給は20万円前後というのが普通でしょう。

ただしこれは新卒で空間デザイナーになった場合で、元々インテリアデザイナーだったり建築家だったり同じような職業で経験を詰んでいた人が転職して空間デザイナーになった場合はもっと給与は高くなります。それでも転職直後は転職前より給与が下がる場合もあります。

空間デザイナーの就職先

快適な住宅空間を作ったり、レストランやホテルの内装をコーディネートしたり店先のウィンドウディスプレイを手がけたりと、空間デザイナーの活躍する場面は様々なものがあります。

デザイン事務所に所属するデザイナーが空間デザインを手がけることも多いですが、ファッション関係のメーカーがウィンドウディスプレイやイベントの設営をするにあたって空間デザイナーを雇うこともありますし、住宅メーカーや建築会社がモデルハウスを作る際に空間デザイナーに内装を担当させたり、テレビや映画など映像制作会社が空間デザイナーを求めることもあります。

このように空間デザイナーを求める分野は多いので、空間デザイナーの求人を探す上では様々な業界の求人情報をチェックするのが大切です。

空間デザイナーの平均給与

所属する会社によって給与の水準は変わってくる

前述のように空間デザイナーの職を設ける会社はデザイン事務所以外にも多くありますが、所属する会社の業種によって給与も変わってきます。

空間デザインの仕事をするのは主にデザイン事務所ですが、デザイン事務所の給与は概ね低く、月収20万円前後のことが多いようです。これは、デザイン事務所はどうしても企業の規模が小さくなる傾向があるということが理由で、一方事業の中で空間デザインを必要とするデパートやファッションメーカーは大企業のため、月収30万円以上の給与を得られるデザイナーもいます。

スキルを活かして転職先を探すのも給料アップの道

空間デザイナーの求人は、未経験の新卒社員を取るよりデザイナーや建築分野での経験やスキルがある人を求めることが多いようです。

空間デザイナーとして入社し、経験を積みスキルを身につけても、その会社での昇給制度だとたいして給料が上がらない人でも、その経験やスキルを高く評価してくれる別会社に転職すれば大きく年収を上げることができるかもしれません。給料が上がらないことに悩んでいる人は、条件のいい転職先を探すのもいいでしょう。

専門的な資格を持っていると給料は上がる

また、インテリアコーディネーターや建築士、施工管理技士などデザインや建築に関する資格を持っている人を対象に空間デザイナーを求人している企業は多く、そうした求人は一般的な求人より給与が多く、年収400万円以上の条件を出しているところも多いようです。

空間デザイナーになるために持っていないといけない資格というのは特にありませんが、転職などの際には有利に働く資格は多いので、給料を上げるためには資格取得を目指すのがよいでしょう。

勤務時間が不安定な職業

空間デザイナーの勤務時間は不安定で、繁忙期になると終電まで会社にいたり、時には徹夜で作業をする日が続いたりもします。休日出勤も多く、サービス残業や作業を家に持ち帰ることも多いので、一人前になるまでには低賃金長時間労働を強いられることも多いようです。

ブラック企業に注意

2014年4月に空間デザイン会社、グリーンディスプレイの新入社員だった渡辺航太さんが、前日午前11時から約21時間にわたる長時間労働を終えての帰宅中に居眠り運転をして単独事故を起こし、死亡したという事件がありました。

遺族がグリーンディスプレイに約1億円の損害賠償を求めた訴訟は2018年2月に和解が成立し、グリーンディスプレイは7つの再発防止策を実施、遺族に解決金約7,591万円を支払うことになりました。

グリーンディスプレイがハローワークに出していた求人票の勤務条件には夜勤やマイカー通勤が不可と明記されていたにもかかわらず、航太さんは異なる条件で労働させられていました。

空間デザイナーを目指す人はこうしたブラック企業に注意し、ハローワークなどの求人情報を見るだけでなく、事前にインターネットの口コミなどで会社の正しい労働環境を調べておくことが大切です。

空間デザイナーの平均年収

空間デザイナーの年収は幅広く、能力や所属する企業によって変わる

空間デザイナーの年収は幅広く、個人の能力や所属する企業によって大きく変わります。若手では200万円前後ですが、ある程度経験を詰んだ空間デザイナーになると300~400万円ほどのことが多いようです。全体的には250~450万円の範囲に収まると推測できます。

独立開業してフリーの空間デザイナーになるとさらに年収の幅が広がり、年収100万円ほどと企業に所属していた時代より落ちる人もいれば、年収1,000万円以上の有名デザイナーになる人もいます。フリーになってどれだけ年収をあげられるかは、会社員時代の実績や人脈、デザイナーとしてのセンスや知名度などが反映されます。

若手でも注目が上がれば高収入に

デザインした仕事がなにかの賞を受賞したり、マスコミで取り上げられるなどして注目度が上がると収入もそれにつれて上がります。経験を詰んだデザイナーの方が年収が上がるのはもちろんですが、こうした注目のデザイナーは一気に収入が上がるので、センスがあり注目を集める機会を得られたならば、若手でも高年収になることができます。

空間デザイナーとしてキャリアアップするなら得意な分野を作る

独立開業した空間デザイナーとして年収を上げるなら「この分野なら誰にも負けない」というような得意分野を作ることで他者との差別化をはかれますし、同分野における継続的な依頼をクライアントから受注しやすくなります。

空間デザイナーが活躍するのは様々な状況がありますが、なんでもできるという空間デザイナーより、なにか1つ精通した分野がある方が顧客からも仕事が頼みやすいところがあります。得意分野でいくつもの仕事をこなせば、その実績を見て新たな仕事が入ってきますし、その分野でのスペシャリストとして見られるようになれば大きな仕事に指名されることも増えます。

空間デザイナーの給与・年収まとめ

空間デザイナーの給料は企業によって大きく変わる。独立すれば能力次第で高収入も目指せる

空間デザイナーの給料・年収は、所属する企業やサラリーマンとして働くか独立開業したデザイナーとして働くかで変わってきます。

空間デザインを専門とするデザイン事務所は小規模の会社が多く、年収が低めになることが多いようです。これに対し、デパートやファッションメーカーなどの大企業がインハウスデザイナーとして空間デザイナーを雇った場合、給料の水準は高くなります。

空間デザイナーの仕事は残業や休日出勤などが多く、勤務時間も不安定なので一人前になるまでは低賃金長時間労働を強いられることもあります。従業員に長時間のサービス残業をさせていたブラック企業も存在するため注意が必要です。

フリーの空間デザイナーとして独立開業した場合の年収は幅広く、100万円ほどから1,000万円を超える有名デザイナーまで様々です。経験や人脈を持ったデザイナーの方が年収が上がるのはもちろんですが、賞を取ったりマスコミに取り上げられたりして注目を集めると、若手でも収入が一気に上がることもあります。

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空間デザイナーの参考情報

平均年収250万円~450万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種広告・デザイン・アート

統計情報 出典元:

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