海運会社社員の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
海運会社社員の仕事内容は、非常に多岐に渡ります。基本的には、製品や資源などを船舶で輸送するための業務を行いますが、陸上で働く人、海の上で働く人、さらには料理を作る人などさまざまです。本記事では、海運会社社員の具体的な仕事内容、仕事のやりがいなどについてご紹介します。
海運会社社員とはどんな仕事?
海運会社社員と一口に言っても、さまざまな仕事内容があります。
ご自身が想像している仕事がどのようなものに分類されているのか、しっかりと確認していきましょう。
陸上で働く人、海で働く人に分けられる
海運会社社員は、主に陸上で働く陸上総合職と、海で働く海上職の二種類に分けられます。
陸上総合職は、事務職と技術職に分けられます。事務職は、集荷営業や運行管理、港湾管理や企画などを手掛けます。技術職は、船の開発や保守などを主に行います。
海上職も航海士と機関士に分けられます。航海士は、船の運行に関することを中心に、荷物の積み下ろしや管理などをする職種です。また、機関士は船のエンジンやボイラーなどを操縦する職種です。
その他にもたくさんの職種がありますので、皆さんがどのような仕事をしたいかをしっかりと把握することから始めるのが重要です。
海上職には資格が必要
陸上総合職には、就職に当たって必要な資格等はありませんが、海上職の場合には、航海士の資格が必要となります。
これらの資格を取得しないと、実際の業務に就くことは出来ません。大学で航海学を学んでから資格を取って入社するのがベターですが、昨今では、研修として会社が資格取得のための期間を用意してくれる場合もあります。
内航海運と外航海運
海運会社の事業内容は、内航海運と外航海運の二種類があります。
内航海運は、国内の港から港へ荷物を運ぶことを言います。食料品や日用品、産業の資材や石油など、我々の生活には欠かせないものを運びます。国内貨物の半数近くの数値を占める、極めて重要な貨物輸送手段でもあります。
次に外航海運ですが、こちらは内航海運と対をなす、外国の港から荷物を運びこむことを言います。日本は、食料品や資源など、外国からの輸入に頼る部分が多い国です。そのため、この外航海運も非常に重要な仕事の一つであると言えるでしょう。
海運会社社員の具体的な仕事内容
それでは、上記で分類した仕事の具体的な仕事内容を深堀していきましょう。どのような仕事をしているのか、しっかりと確認してみてください。
陸上総合職の具体的な仕事内容
陸上総合職の仕事は、事務職と技術職に分かれていると上記で説明しました。
では、事務職の具体的な仕事内容は以下のように分かれています。
- 営業
- 船隊整備
- 運航管理
- 管理
これらに分かれています。また、技術部門はこのように分かれています。
- 建造
- 技術支援
- 技術開発
それでは、具体的にどのような仕事を行っているのか、見ていきましょう。
営業
営業と言えば、自社の商品を売り込みに行くことを想像する人もいますが、海運会社でもおおむねそのような認識で間違いありません。
ただ、契約内容が非常に重く、1件10億円といった営業もあるそうです。責任感とともにやりがいが持てる、そんな仕事です。
船隊整備
外国に出る場合に船は様々な場所を通ります。その時、その場所に適した船を選ぶのも事務職の仕事です。船員の命にも関わることですので非常に重要な仕事です。
運航管理
船が立ち寄る港や、どこで燃料を補給するかなどといった運行計画を立て、船に指示を出す仕事です。イメージしやすいところで言うと、鉄道のダイヤを組み立てる人のようなものです。
また、立ち寄る国内外の港の入港手続きを取るのも、この部門の仕事となります。
管理
この部門は、他の企業の管理部門と同様の業務です。財務や法務、そして企画や人事などといった企業の内部についてのことを行います。
建造
ここからは、技術職の部門になります。さて、まず説明するのは建造です。これならピンとくる人は多いかと思いますが、新しい船を造る仕事です。
近年では、使い勝手の良い船や環境に配慮した船など様々なニーズが求められているので、非常に重要な部門ともいえるでしょう。
技術支援
実際に運行している船とやり取りをして技術情報を収集、分析する部門です。トラブル対策や安全確保、保守、修繕支援などをします。
技術開発
建造の頁でも触れましたが、近年では環境への配慮、また外国でも運行するという側面から、国際規約の順守など船舶を作る際の要望やルールなども多様化しています。
そのため、ここでしっかりと開発や実験などを行い、外国に負けない船づくりをしています。
海上職の具体的な仕事内容
海上職は、先ほど説明した通り、航海士と機関士に分かれております。ここからは、これらの海上職についても詳しく説明していきます。また、その他にも存在する通信士などの仕事についても説明をしていきます。
航海士
航海と荷役が主な仕事となります。船の操縦や貨物の管理などといった船の運行に携わります。また、船長もこちらに分類され、緊急時に最終判断をすることも仕事の一つとなります。
機関士
機関士は、船内の機械を操ることが主な仕事となります。主に機械の保守点検や運用が仕事となります。機器に問題があると船に危機が迫るので、しっかりとしたメンテナンスが求められます。
こちらにも、船長と同じように機関長という役職があり、機械やシステムについての深い知識が必要となります。
通信士
こちらも非常に重要な役割を持つ職種です。海上で他の船舶や陸上との連絡を担当する人たちのことを言います。
この役割が無いと、海で船同士がぶつかってしまう恐れがあり、大惨事につながりかねません。非常に重要な役割と言えるでしょう。
料理人
実はこれも海上職の一つとなります。乗組員に出来立ての料理を提供するのが仕事となります。
海外、国内問わずに航海時間は非常に長くなります。その時に料理人がいないと人間は生存ができません。そういった意味ではとても重要な役職と言えるでしょう。
海運会社社員の仕事のやりがい
世界経済を支えているという意識
海運会社社員は、日本だけではなく世界を相手に仕事をすることが出来ます。つまり、今現在扱っている貨物は世界経済や国民を支えるものなのです。自分たちがそれらに関わって仕事をしていると意識が、やりがいにつながるそうです。
また、新興国の発展により、海運会社社員は今後も将来性豊かな職業とされています。そのような環境下でダイナミックな仕事ができることも、やりがいの一つになっているようです。
幅広い仕事にチャレンジができる
上でも紹介した通り、海運会社社員は幅広い職種があり、さまざまなフィールドで働くことができます。陸上総合職の事務でも運航管理であったり、企画や法務などの仕事などがあったりと本当に幅広いです。
また、陸上総合職ではジョブローテーションも行われるので、同じ会社に勤めていたとしても必ず複数の持ち場で働くことができます。このようなチャレンジをしやすく、実際にたくさんの仕事に携われる点にやりがいを感じている人も多いようです。
海運会社社員の仕事内容まとめ
多くの職種や仕事があり、それらがやりがいにつながる
海運会社社員の仕事内容は非常に多岐に渡ります。また、陸上で仕事をするか、海の上で仕事をするかでも内容は大きく変わってきます。
また、グローバルで非常にダイナミックな場所で業務を行うため、仕事のやりがいも大きいようです。
業務内容は非常に大変な部分はあるかと思いますが、やりがいも大きく仕事の内容も濃い職種と言えるでしょう。
海運会社社員の参考情報
平均年収 | 600万円~800万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 国家資格 |
職業職種 | 企業 |
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