プロダクトデザイナーの給与・年収は?大手メーカー系でトップクラスだと年収2000万円以上
プロダクトデザイナーになると、メーカー企業やプロダクトデザイン事務所などに就職する人が多いです。企業によって給与が年功序列で上がったり、個人の成果が反映されたりします。プロダクトデザイナーになると給与や年収はどれくらい得られるのでしょうか。
プロダクトデザイナーの初任給
一般的な大卒程度の初任給に近い水準の金額が多い
プロダクトデザイナーとして就職するためには大学や専門学校でデザインや美術系の勉強をするのが一般的なルートです。学校によってはプロダクトデザイン専攻やコース、もしくは工業デザイン専攻など、プロダクトデザインに関する勉強ができる学部学科が設けられています。
2~4年の学生生活を終えた後、多くの人が商品を生産するメーカー企業やプロダクトデザイン事務所に就職します。一口にメーカーといってもさまざまな分野があります。自動車など、重工業を中心にデザインしているメーカーもあれば、文房具や雑貨類、キッチン用品など、小さな日用品のメーカーもあります。また、会社の規模もさまざまです。大きな企業であれば、製品デザイン専門の部門や部署があり、プロダクトデザイナーが所属することとなります。
会社の規模や作っている製品、都市部か地方かなどさまざまな要因で初任給に影響することがありますが、初任給は20万円前後と思ってよいでしょう。同期として入社しても、学歴や年齢の差で多少初任給が変動することもあります。一般的な大卒の初任給と同水準程度の会社が多いと思ってよいでしょう。
プロダクトデザイナーの平均給与
メーカー企業に就職した場合、大きい企業であれば悪くない水準
プロダクトデザイナーの平均年収は初任給と同様に、就職先企業の規模や業界によっても変わることがあります。
メーカー企業に就職した場合のプロダクトデザイナーの給与の平均は20代で20~25万円前後、30代で25~36万円前後、40代で36~40万円前後が相場ではないかと推測できます。
会社によって月々の給与と合わせて残業手当や住宅手当など、福利厚生がつく場合があります。また、ボーナスの出方によって年収の金額の差が大きく開くこともあります。
大企業に就職した場合、年功序列で給与が上がることも多く、役職手当がつくことも
メーカー企業に勤めた場合、就業している従業員の数も多く、プロダクトデザイナーの人数も多いことが考えられます。大企業であればあるほど、年功序列で給与が上がる可能性が高いです。ある程度中堅の社員になってくると、責任ある役職を命じられ、役職手当としプラスアルファの給与を得られることがあります。
プロダクトデザイナーの仕事はプロジェクトごとにチームを組んで仕事を進めることが多いです。その場合、経験年数が多い人ほどプロジェクトの責任者になったり、後輩を指導する立場になることがあります。役職手当として給与が増える代わりに責任が重くなり、新人のフォローをするなど、業務内容も増えるでしょう。
個人の成果はどれくらい反映される?商品がヒットすれば収入に影響するかも
年功序列で給与が上がる会社に勤めている場合、できるだけ勤続年数を増やし、経験を積むのが良いでしょう。それ以外にもデザインを手がけた商品が爆発的に売れたり、話題になって賞をとるなど、成果を残すことで収入増につなげることができるかもしれません。
会社によっては、個人の成果をボーナスや昇給として収入に反映してくれることがあります。しかし、大きなメーカー企業の場合、従業員の人数が多い分、あまり給与に反映されないケースも多いです。メーカー企業に勤めるメリットは、月々の給与が安定し、長期間勤めることで自動的に給与が上がりやすい点です。デメリットは個人の成果が反映されにくいことがある点です。
自分がプロダクトデザイナーとしてどのように仕事していきたいかによって、転職を視野に入れる必要がある人もいるでしょう。個人の実力を会社からはっきり認めてもらいたいのであれば、実力主義の会社でプロダクトデザイナーとして働けないか転職活動をしてみるのもおすすめです。
また、プロダクトデザイナーは独立開業してフリーランスとして仕事をすることも可能です。実力や成果、人脈を築きながら将来的に独立する方が向いている人もいます。
プロダクトデザイナーの平均年収
大規模なメーカー企業に就職した場合、年収1,000万円を超えることもある
メーカーに就職した場合とプロダクトデザイン事務所に就職した場合とでは年収に差が出ることがあります。メーカー企業にプロダクトデザイナーとして就職した場合、年収の目安は20代で250~500万円前後、30代で500~800万円前後、40代以降で700~1,000万円以上の年収を得られ、全体の年収は700万円前後ではないかと推測できます。
年収の差はやはり企業規模によるところが大きいといえるでしょう。地方の小さなメーカー企業に勤めている場合、上記の年収より低くなる可能性が高いです。さらに勤続年数や実力、人柄などが見込まれれば役職がつき、役職手当が増えることで若いころから1,000万円以上の年収が期待できることもあります。
就職する会社を選べば、デザイン業の中ではかなり安定した収入が得られる傾向があるといえるでしょう。しかし、大きなメーカー企業ほど就職する際の競争率が高く、学歴でふるい落とされてしまうこともあるようです。専門学校・大学選びからしっかりと行い、就職対策を練らなければ人気のメーカーに就職するのは難しいかもしれません。
プロダクトデザイン事務所に就職した場合、残業が多くなってしまうかも
プロダクトデザイン事務所に就職した場合、同じプロダクトデザイナーでもメーカー企業と比べて年収がかなり違うことがあります。
プロダクトデザイン事務所に勤めるプロダクトデザイナーの年収は20代で200~350万円前後、30代で300~400万円前後、40代で400~500万円前後、全体の平均年収は400~500万円前後ではないかと推測できます。
メーカー企業に勤めているプロダクトデザイナーと比べると残業が多くなったり、かなり多忙になるプロダクトデザイン会社もあるようです。しかし、爆発的なヒット商品を生み出した時には個人の成果として認めてもらえることも多いです。その場合、給与に反映されればより高い年収を得ることができるでしょう。
プロダクトデザイナーは独立しても活躍できる?働き方が合っていれば成功するかも
プロダクトデザイナーの仕事はフリーランスでも活躍できます。ただし、1人でも仕事をしていけるだけの実力・専門知識、今までの実績、業界内での人脈がないと仕事を獲得するのは難しいかもしれません。
しかし、プロダクトデザイナーとしてもっと活躍したいという向上心が強い人は、フリーランスの働き方が合っているかもしれません。デザイナーとして有名になれば仕事の依頼も増え、収入も安定したものになります。
「モノづくり」の仕事としての魅力。未経験転職は厳しいかも
プロダクトデザイナーは非常に夢のある仕事です。自分が企画・デザイン・生産・流通まで関わった商品をたくさんの人たちが使ってくれる可能性があるため、「モノづくり」の楽しさを味わえるでしょう。
就職活動は競争率が高く厳しいものの、いったん就職してしまえばデザイン系の仕事としてはかなり安定している就職先も多いといえます。なかには社会人になってからプロダクトデザイナーになりたいと思い、転職を視野に入れている人もいるかもしれません。
もし、デザインの勉強や工業デザインを学んだことがないのであれば、学校などで勉強したほうが近道かもしれません。専門学校や大学の中には社会人向けに夜間授業を開催しているところもあります。
在学中に産学共同の授業やインターンシップを通じて、プロダクトデザイナーを採用している会社やメーカーとつながりができれば、入社できる可能性も高くなります。プロダクトデザイナーは希望者に対して求人が少ない傾向があり、業界未経験の中途入社を募集しているケースはかなり少ないといってよいでしょう。
また、給与や残業など待遇の良さから大手メーカー企業に就職を希望するプロダクトデザイナー志望の学生も多いです。現在活躍しているプロダクトデザイナーの中でメーカー内のデザイン部門で働いている人は全体の6割程度ではないかといわれています。
有名な大企業に就職する場合は学歴も重要になり、多くのプロダクトデザイナーを輩出している芸術大学出身者を中心に採用している企業もあるのが現状です。
プロダクトデザイナーの給与・年収まとめ
働き方によって就職先を選ぶべき!
プロダクトデザイナーの給与・年収は就職先の企業の規模などによってかなり差が出ることがあります。
商品の生産を行っている、大規模なメーカー企業に就職した場合は年功序列で給与が上がっていく会社も多く、1,000万円を超える年収も期待できます。その代わり、デザインを手がけた商品がヒットするなど成果を上げても、チームの功績ととらえられて収入にあまり反映されないケースも多いようです。
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プロダクトデザイナーの参考情報
平均年収 | 500万円〜800万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 広告・デザイン・アート |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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