マジシャンになるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

マジシャンになるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

華麗なショーで人々を驚かせ、マジックの技術で生計を立てるマジシャン。本番では失敗が許されないため日々の訓練が欠かせないうえ、オリジナルのマジックを開発する探究心も必要です。誰もが知る有名なマジシャンであれば海外公演を行うなど、活動の幅やショーの規模も大きくなります。そんなマジシャンになるには何が必要なのか、ここで詳しく紹介します。

マジシャンになるには何が必要?資格不要で実力勝負の世界

名乗れば誰でもマジシャンになれる。基本スキルは手先の器用さ、話のうまさ

マジシャンになるために必要な資格や勉強は特にありません。極端な話ですが、自分はマジシャンだと名乗るだけでマジシャンになることはできます。ただし、生計を立てられるだけの収入をマジックのみで得られる、つまりプロマジシャンとしてやっていけるのは、一部の人たちに限られます。多くはマジシャン以外に副業を持つセミプロか、趣味でマジックを行うアマチュアです。

マジシャンは、お客さんの前でマジックを成功させ、驚いてもらうことが仕事です。収入を得るにはマジックを見たお客さんが対価としてお金を払いたいと思えるようなクオリティや楽しさを提供する必要があります。そうした意味で、一定以上のマジックスキルや演出・トークのうまさでお客さんを引き込むことが基本かつ必須の技能となります。

マジックにはいろいろな種類がありますが、カードの柄や数字を当てたり物を消す・出す、コインを移動させるなどの基本的なマジックは全て手先の器用さが求められます。大掛かりな仕掛けを使う場合はこの限りではありませんが、大きな物を扱うマジックはある程度経験を積んでから行うものです。最初に必要となるのは、何といってもタネやトリックを見破られずにショーを行う器用な手さばきです。

マジックショーでは、お客さんに話しかけたり協力してもらったりして場を盛り上げることが多々あります。トランプマンのように一切喋らずお客さんを圧倒する技巧派スタイルもありますが、初めから目指すには無理があります。

お客さんを舞台に上げてカードを選んでもらったり、マジックの合間にお客さんに話しかけて注意を引くことで、見ている側の参加者意識や臨場感を高められます。話し方がうまくお客さんを楽しませられる人は、そうでない人に比べて人気が出やすいのです。

また、本番中にはさまざまなトラブルがつきものです。それをとっさにフォローしてミスに見えないようにしたり笑いに変えたりするなど、臨機応変なトーク力がショーの成功に大きく貢献します。

マジシャンになる道は大きく2つ。独学か弟子入りか

マジシャンは自ら名乗ればなることができるオープンな職種ですが、技術やお客さんはすぐにつくものではありません。どこで技術を磨き、活動の場を広げていくかは人によって異なりますが、大きく分けて2通りの方法があります。

一つは、全て自分で学ぶ独学のスタイルです。書籍やDVD、動画サイトなどを見てマジックを練習したり、他のマジシャンのショーを見てアイデアを得たりすることで技を磨いていきます。ショーを行う場も全て自分で探すことが基本となり、路上やスナックの一角、イベント会場など活動の場を自分で切り開いていく地道なプロセスを踏みます。

ある程度習熟したら、個人で活動するマジシャンが数多く在籍しているプロダクションに登録するのも一つの手です。イベント会場などへマジシャンを派遣する会社に登録することで、自分で活動の場を探す手間が省けます。

プロマジシャンに弟子入りするのがデビューへの近道

マジシャンになるもう一つの方法は、プロに弟子入りすることです。流派や師匠の考え方によって学べることやデビューの時期は変わってきますが、独学でマジシャンになるよりも短期間でショーデビューできることが多いといえます。

ショーに出ると言っても、最初は助手として師匠のマジックを補助することから始まります。弟子入り先の規模によって活動の幅は変わってきますが、技を受け継いだり自分で新しいマジックを編み出したりと、自分一人で試行錯誤するよりもレパートリーが増えやすくなるメリットがあります。

代わりに、活動スタイルは師匠の影響を受けることになります。また、独り立ちのタイミングや芸風も師匠の意向を考える必要があるなど、自分の一存だけで身の振り方を決めることが難しくなる可能性が出てきます。

日頃の訓練を苦にせず、探究心のある人がマジシャンに向いている

地道な練習を怠らないのが何よりも大切

マジックショーを開き、華麗な技を決めるマジシャンは華やかな職種に見えます。しかし、その裏では地道な練習を欠かさない努力が非常に重要となります。もちろん、ショーは生ものですから、本番に強くアドリブがきくことも大切です。けれどもあくまで基本となるのは、繰り返しの訓練で培われる「どう転んでも失敗しない熟練度」です。

人前で堂々といつもどおりのパフォーマンスを発揮するにはメンタルの強さだけではなく、どれだけ練習したか大きく関係します。人から注目されたいという気持ちだけでなく、マジックを完璧に成功させるための緻密な準備や訓練ができる人に適性があるといえます。

探究心を持ち、オリジナリティを追求することが成功につながる

マジシャンとして活動するうちに、基本的なマジックだけでは物足りなくなったり、手持ちの技やトリックだけではレパートリーが寂しく感じられるようになったりします。お客さんも、毎回似たようなマジックを見せられたら飽きてしまうかもしれません。人を驚かせるのが仕事のマジシャンは、常に新しいアイデアが求められるのです。

日常生活の中でも常にアンテナを張り、探究心を養うことが非常に大切です。そうすることでふとした瞬間に面白いトリックを思いつくなど、自分にしかできないオリジナリティのあるマジックを見出すことができるでしょう。同業者の中で差別化を図り、人気を得るためにもオリジナリティは重要です。自分の得意なことや個性を生かせるスタイルを追求することも、成功のカギとなります。

プロ養成から初心者向け、通信講座まであるマジック教室

マジック教室でプロを目指すことも可能。規模やシステムはそれぞれ異なる

プロのマジシャンに弟子入りするほか、マジシャンの養成スクールやマジック教室に通うことで技術を身につけられます。プロマジシャンが個人で開いている小規模な教室をはじめ、マジック派遣会社が運営するマジック教室、有名なマジシャンのプロ養成スクールなどがあります。

教室によって選択できるコースや内容は異なりますが、プロ、セミプロ、初心者などのレベル別に分かれているのが大半です。その他にカードマジックを覚えられるコース、子供向けのマジックを覚えられるコース、合コンや就職活動など役立ちそうなシーン別にコースが設けられている場合もあります。

金額や授業内容は教室・コースによりますが、プロ養成コースでは1回90分×20回で30万円前後と公表している教室があります。教室を選ぶ際には、料金体系や授業内容を確認したうえで検討することをおすすめします。

通信講座でビデオ講義・再現動画の添削を受けることも可能

マジック教室には、通学制のものだけではなく通信制もあります。ビデオ講義のお手本を元に自分でマジックを再現して録画・送信すると添削結果が返ってくるというものです。好きな時間に授業を受けることができ、何度も見ることができて質問もメールでできるため、社会人や学生などから需要があります。

覚えられるマジックの数に対して料金が低めの設定となっている場合や、学生割引がある場合もありあす。弟子入りやスクーリング以外の方法でマジックを学びたいというときは視野に入れてもよいでしょう。

マジシャンになるには?まとめ

独学、弟子入りのいずれも地道な練習とオリジナリティは欠かせない

マジシャンになるには、独学や弟子入り、あるいは養成スクールの受講という方法があります。どれを選んでもマジシャンになることは可能ですが、本人の地道な練習がパフォーマンスの完成度に直結することは確かです。

また、プロマジシャンとして不可欠なのはオリジナリティです。既存のマジックだけでショーを行うことは可能です。しかし、他と差別化するにはオリジナリティが必要です。新しいトリックや自分に合うスタイルを常に求める探究心が必要です。

マジシャンの参考情報

平均年収100万円〜200万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種その他

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