花火師になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

花火師になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

日本の夏の風物詩である花火。そんな花火を打ち上げているのが、花火師という職業です。花火師になるために必要な素質であったり、適性であったりはあるのでしょうか。本記事では、花火師になるために求められること、向いている人の特徴などについてご紹介します。

花火師になるには何が必要?

花火師には情熱と誰にも負けない根性が必要

花火師は、非常に情熱が必要な職業です。労働環境の過酷さや、一流の花火師になるまでの期間の長さ。さらに、その間の下積み時代の厳しさなど、辛い思いをする期間も長いでしょう。

時には、大きく悩み、そして辞めてしまおうかと思う人も多いでしょう。そこを乗り切る根性や、誰よりも花火が好きという情熱。この2つが何よりも必要と言えるでしょう。

体力も大いに必要な職業

気力は、花火師として働く基礎となりますが、その次に大事なのは体力です。花火師は、1回の花火大会で何千、何万という花火を上げることになります。その際には、重い花火の台や、玉などを持って仕事をすることになります。

体力が無いとそれに耐えることもできませんし、ミスに繋がることになります。花火師として、仕事上の失敗は自分だけではなく、お客様の命に係わるミスになってしまいます。また、冬や春など、比較的花火大会が少ない時期の場合、花火師はそれほど忙しいというわけではありませんが、花火大会が多い夏は別です。

休日返上で、花火を作ったり、打ち上げの予行を行ったりすることもあるので、体力、気力共に高めておかないと、身体が参ってしまいます。そのため、花火師にとって、体力は非常に重要な要素となります。

意欲的な学習も必要

花火師は、職人の世界です。職人の世界は習うより慣れろの意気込みを持っていないと、生き残れません。実際の打ち上げ現場で、先輩の作業や、息遣い、タイミングなどを自分の目で見て、それを技術に落とし込んでいく必要があります。

また、花火を製造する際のコツやテクニックといったものも、自分で吸収していく必要があります。教えてもらえることもあるのですが、職人はそれ以上に、感覚や勘で作業をすることも多いので、その部分は自ら積極的に吸収していきましょう。

そのため、人に聞くというだけではなく、自分から積極的に動き、見てそして聞いて、学習をしていくことを習慣化するのが大事でしょう。普段のアルバイトや家事手伝いなどを積極的に行い、技術を吸収する能力を養うと良いかもしれません。

最終的には資格が必要

習うより慣れろの世界ではありますが、花火師には資格も必要となります。火気を使用する業界ですので、資格がないと花火を打ち上げることができません。

また、花火の球を製造するのにも、資格があると大変有利になります。花火師として仕事をして行く上では、学習を進めていく力というのは、非常に重要となっていくでしょう。

花火師に向いている人・適性がある人

それでは、次に花火師に向いている人、適性のある人の特徴を見ていきましょう。サラリーマンなどと違った特殊な能力も求められる業界です。

一途に花火が好きな人

花火師としての適性を見ていく上で、花火が好きという一途な思いは重要となってきます。

先ほども記述した通り、花火師の仕事はとても過酷なものが多いです。下積み時代には、理不尽な思いをすることもあったり、体力が無くなり、身体が悲鳴を上げたりすることもあるでしょう。

その過酷さを耐えていくときに、花火が好きという情熱は仕事を長続きさせる上で、非常に重要となってきます。花火を好きという気持ちを忘れないようにしましょう。

とりわけ忍耐力も必要となってくる

忍耐力がある人も、花火師の適性があると言えるでしょう。何度も述べているとおり、花火師は非常にハードな仕事です。職人の先輩に厳しく叱られたり、時には自分の失敗で周囲に迷惑を掛けたりすることもあるでしょう。

また、自身の作った花火のデザインがあまり芳しくない。また、打ち上げ結果が何度も何度も悪い方向に向かうということも多々あります。

その際にも、ひたすら我慢を重ね、自分自身の技術を上げていける心構え、こちらを持てる人こそが、花火師に適性があると言えるでしょう。

責任感の強い人

また、責任感が強いという要素も適性の一つと言えます。危険物である火薬を扱うのが、花火師の仕事です。一回のミスが大勢の身体や命に危害を及ぼすことになります。

また、その花火を見に来るのが一生に一回という人ももしかしたらいるかもしれません。その人を楽しませることができないというのは、あってはならないことです。

常に責任感を持って仕事をできる人は、花火師に向いている人と言えるでしょう。

加えて慎重さや注意深さも必要となる

また、責任感の他にも、慎重さや注意深さを持っている人というのは、花火師にぴったりと言えるでしょう。上でも説明した通り、花火師は、一つの失敗が命取りとなる仕事です。人間だれしも失敗するから、それを次に生かせばいい。これが通用しない仕事です。

そのため、石橋を何度も何度も叩いて、確認を怠らずに作業ができる人。細かい点に気づいて、試行錯誤をできる人。このような人が、花火師として活動していくのに、向いている人ではないかと思われます。

デザインセンスのある人

花火師の仕事は、花火を上げることだけではありません。花火の球を作る、これも花火師の仕事に含まれます。近年では、大輪の花を咲かせるというだけではなく、キャラクターを模した花火や、打ちあがった後に一つギミックを加えるなど、デザインに凝ったものも多いです。

そのため、花火師の適性として、デザインセンスというものも挙げられます。普段から、さまざまな芸術作品に触れたり、自身で絵を書いたりして、センスを磨いていくと良いでしょう。

花火師になるための学校・教室

花火師になるための専門の学科というものは、存在しません。専門的な技術を学ぶのは、就職をした後になりそうです。

専門知識を学ぶには学校に行くよりも実地経験

冒頭でも触れましたが、花火師としての専門知識を学ぶには、就職をすることが一番です。

現在の日本では、花火師に特化した専門的な学校は、ほとんど存在しません。そのため、花火の作り方や、適切な打ち上げ方、花火師としての心構えを学ぶためには、就職することが一番です。

花火師としての知識、経験を早くから積んで行きたいという方は、早くから就職をして、現場に出ることをおすすめします。

将来的に有利に働く学科もある

しかしながら、花火師として仕事をしていく上で有利に働く知識を学べる学部、学科は存在します。それは、以下の4つの学部、学科です。

  • 理工学部
  • デザイン学科
  • 応用化学科
  • 機械学科

理工学部では、花火に使用する火気や薬剤についての知識を学ぶことができます。また、火薬を取り扱うための資格を取得するための知識を学ぶことができます。

一方、デザイン系の学科では、先述した通り花火を製造する際のデザインに関する知識を学ぶことができます。

ただし、どちらの学部で学ぶことも、花火を製造する際に使用する知識です。やはり、打ち上げ現場で必要な知識を学んでいくには、就職して現場で働くということが一番でしょう。

花火師になるためには?まとめ

花火師になるには、気力体力根性と火気取扱資格が求められる

花火師になるには、火気取扱に関する資格の取得や、煙火打揚従事者として花火の打ち上げなどの業務を行える煙火消費保安手帳の取得を目指しましょう。

また、花火師として活動をしていくために、一番必要なことは気力と体力です。もちろん知識も沢山必要な業種ですが、それを身に付けるためにも、体力や気力を持ち厳しい環境でも向上心を持てることが非常に重要となってきます。

花火師を目指す方は、スポーツや勉強など日常の出来事に対して、全力で取り組んで気力体力を高めていくようにしましょう。

花火師の参考情報

平均年収250万円~350万円
必要資格
  • 煙火消費保安手帳
資格区分 免許
職業職種その他

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