保険外交員の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
新社会人になると、保険外交員から保険商品の提案を受ける機会が多くあります。最近では、インターネットで保険の契約ができますが、複雑な保険商品を理解できずに保険外交員に頼る人も多くいます。この記事では、保険外交員の具体的な仕事内容とやりがいなどを紹介します。
保険外交員とはどんな仕事?
保険商品のプロフェッショナル
保険外交員は、個人宅や企業を訪問し、保険商品の提案を行う仕事です。個人の場合は、家族構成や年齢、性別によって加入するべき保険商品が異なります。そこで、保険外交員が各個人の状況に合わせた保険商品をコンサルティングすることになるのです。
日本人の保険加入率は約80%と非常に高く、万が一の備えや貯蓄として保険商品を頼りにする人が多い傾向です。ただし、数多くの保険会社や保険商品のなかから、どの商品を選べば良いのかわからないという人が多いのが現実です。そこで、保険外交員に相談することで、複雑な保険に関する知識を駆使し、最適な保険商品を提案することができます。
最近では、保険の申し込み窓口として、保険外交員を設けずにインターネットだけで受付する保険会社もあります。ただし、保険の知識が乏しく不安に思う人は、保険外交員を頼って申し込むことが多いのが現実です。
また、企業向けの保険商品は節税対策として契約するため、税金に関する知識も必要とされます。現在は、インターネットを使った保険契約が簡単な時代になっていますが、今後も保険外交員は重要な役割を担うことになるでしょう。
顧客から信頼される仕事
保険外交員が保険を提案するには、詳しい個人情報や企業情報を入手しなくてはなりません。個人の場合は、家族構成や年齢、お金にまつわる不安な点などです。企業の場合は節税対策で保険に申し込むことが多いため、決算書が必要になります。
そのため、新しい顧客の保険契約の獲得には、地道な努力が必要になります。個人や企業の担当者から信頼してもらうために頻繁に訪問し、何気ない会話から親交を深めることで、保険契約に繋がる可能性が高まります。たとえ、頻繁に訪問する先から直接的な契約には繋がらない場合でも、保険に未加入の知人を紹介してもらうなど間接的なメリットも期待できます。
日頃から人脈を広げ、何でも相談してもらえるようなアプローチをすることが信頼獲得に繋がり、保険商品の契約に結び付けることができるのです。
仕事時間を自由に組み立てられる
保険外交員は、契約件数や金額のノルマが課せられ、その達成状況によって給与額が変動します。また、仕事の場所は外回りがメインとなり、顧客の都合に合わせて面談する時間も様々です。そのため、保険会社によっては、契約のノルマを達成するためであれば、勤務時間内は自由に動くのを許可しているところもあります。
昔から、保険外交員は「保険レディ」と呼ばれ、女性が多く活躍する仕事です。結婚後や子育て中であっても、家庭や子どもの事情に合わせて働くことができるからです。顧客とのアポイントメントの合間をぬって授業参観に出席し、子どもの習い事の送迎をするなど、時間を自由に組み立てて働くことができるのが、保険外交員の仕事の魅力です。
保険外交員の具体的な仕事内容
新規顧客の開拓
新たな顧客を得るために、個人宅や企業の担当者を訪問します。事前に電話でアポイントメントを取ってから出向く場合もあれば、事前連絡なしで挨拶にうかがう場合もあります。個人の場合は、親戚や知人のツテを頼って新規開拓する場合もあり、日頃から交友関係を広く持っておくことが重要になります。
子育て中の女性の場合、保育園や学校で知り合った保護者や先生方に保険を提案するなど、女性ならではの人脈で新規顧客を獲得するケースもあります。
既存顧客のアフターフォロー
過去に保険商品を契約した顧客を対象に、商品内容の確認や見直し、更新などのために訪問します。特に、個人の場合は、出産により子どもが増える場合や子どもが育って独り立ちする場合など、家族構成によって加入するべき保険内容も変わります。
その時々によって必要な保険を加減することが重要になるため、保険外交員による定期的な見直しが必要不可欠となるのです。アフターフォローの場合は、事前連絡をしたうえで訪問するケースが多くなるでしょう。
既存の顧客をアフターフォローすることで、顧客との長い信頼関係を築くことができ、新しい顧客を紹介してもらえるなどのメリットも多いです。アフターフォローは、保険契約に直結しない仕事に思われますが、将来の契約に繋がる重要な仕事といえます。
保険商品の設計書を作成し、顧客に提案する仕事
保険契約の新規の申し込みがある場合は、顧客に合わせた保険商品の設計書を作成します。各保険会社には専用のソフトがあるため、パソコンを使って個人や企業の情報を打ちこんで作成することになります。
保険金額やオプションに変更がある可能性もあるため、あらゆる可能性を考慮して、複数の設計書を作る必要があります。最近では、タブレットなどを使って、顧客の面前で設計書を打ち出すシステムを利用する保険会社もあります。これから保険外交員を目指す人は、パソコンやタブレットの使用が必要不可欠となるでしょう。
保険や税金の勉強
保険商品の種類は多岐にわたります。生命保険や医療保険、がん保険といった保険の種類に加えて、掛け捨て型や貯蓄型などの形態に分かれます。また、最近では、日本円の商品以外に外貨建ての商品も人気が高まっており、為替の知識も必要不可欠となりつつあります。
さらに、保険商品の提案には、税金の知識も必要です。そのため、保険外交員の多くは、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得しており、保険会社から資格取得を義務付けられる場合もあります。
生命保険販売のための資格取得は必要不可欠
生命保険を提案・契約するには、「生命保険一般課程試験」に合格する必要があります。さらに、外貨建ての債券や株式で運用する保険商品を提案する場合は、専門課程試験にも合格しなくてはいけません。
そのため、保険外交員として働く場合、入社前後にこれらの資格取得を義務付けられます。日々の業務が終わった後に、独学で試験勉強をする人が多くいます。この資格を取得しなければ、保険の提案や契約をすることができないため、給与額にも大きく影響してしまいます。
給与体制を歩合制とする保険会社が多いため、自分の頑張りを給与に反映させるためにも、早めに資格取得することをおすすめします。
保険外交員の仕事のやりがい
保険や税金に詳しくなる
保険や税金の知識は複雑であるため、「よくわからないので保険外交員に頼っている」という方は多くいます。保険外交員の仕事に就くことで、自ら学んだ知識だけではなく、社内研修などを通して専門的な知識を身に付けることができます。
また、保険商品にも流行があります。その時代に求められている商品や新しい仕組みの商品などをいち早く知ることできるのも魅力です。貯蓄性の高い商品、運用してお金を増やす商品などもあるため、自分自身の生活設計にも大いに役立てることができるでしょう。
成績が給与に直結する
保険外交員の給与体制は歩合制とする会社が多く、自分の頑張りが給与額に大きく反映されます。会社から課されるノルマを不安に感じることもありますが、自分自身の努力でそのノルマを達成した時は、大きな自信にも繋がります。
保険会社によっては、大きな実績を上げた保険外交員に対して、表彰だけでなく旅行やパーティへの招待といったご褒美を提供しているところも多いです。日々の努力が実り、周囲に認められることで、高いモチベーションを維持しながら働くことができるでしょう。
保険外交員の仕事内容まとめ
保険外交員の仕事は保険のプロ!努力が給与に直結する仕事!
保険外交員の仕事内容は、個人や企業の担当者にお金に関する不安点をヒアリングし、保険の力で解決する「保険のプロフェッショナル」です。複雑な保険の仕組みや商品内容を熟知するために、勉強や資格取得をする必要があります。
また、新規の顧客を獲得するために人脈を使った努力が必要です。ノルマを達成することで高収入が期待でき、顧客からも感謝されることが大きなモチベーションに繋がります。
保険外交員の参考情報
平均年収 | 300万円~400万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 試験合格 |
職業職種 | 金融 |
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