アイリストの給与・年収は?平均月収や支給される手当まとめ
アイリストは正社員の雇用だけでなく業務委託やパート・アルバイトとして仕事をすることも多いです。給与体系もさまざまで、完全歩合制の職場では集客が多いと給与が増えますが、少ないと大した収入につながらないこともあります。アイリストになると給与や年収はどれくらい稼げるのでしょうか?
アイリストの初任給
採用されてすぐにお客様に施術できるわけではない。研修期間中は給与が低くなる
アイリストになるためには美容師免許が必要です。取得するためには養成学校や通信講座で2~3年間学ぶ必要があります。
さらに美容師の資格を取得した後もアイリストとしての知識や技術を習得しなければなりません。美容師養成学校によってはまつ毛エクステの知識や基礎技術も同時に学ぶことができるコースを設置していることもあります。
美容師国家資格を取得後、アイリスト専門のスクールに通う人や研修制度のある会社に就職して3~6か月ほどかけてアイリストの勉強をすることもあります。アイリストとして採用されたからといってすぐにお客様に施術ができるわけではなく、最初は上司や先輩の施術の補助をするアシスタントとして働くことがほとんどです。
そのため未経験からスタートすると初任給は16~20万円ほどが相場ではないかと推測できます。アイリストのメインの仕事である施術ができない分、研修期間中の給与は会社によって少なくなるかもしれません。
ただし即戦力としてすぐにでも一人前のアイリストとして仕事ができる中途入社の場合は、研修期間が短く、その人のキャリアや技術によって異なるため、一概には言えませんが未経験からスタートする新入社員に比べて初任給も増えるでしょう。
未経験者歓迎の求人もある!働きながら勉強してアイリストになれるかも
美容師国家資格を取得済みであることは大前提で求人をしているところがほとんどですが、アイリストの経験の有無に関しては問われないことも多く、未経験者歓迎の求人も多いです。
まつ毛エクステが一般的に広がりだしたのが、10年ほど前からです。美容師免許は持っているものの、アイリストの技術は全く勉強したことがない、という美容師も多いです。
最近ではまつ毛エクステができる専門店や、併設している美容サロンやヘアサロン多いです。急成長している市場だけに人手が足りないお店もあり、スタッフを増やすためアイリストの研修費用を店舗が負担してくれる会社もあります。
美容師が資格を生かしてアイリストへ転職するケースや、収入を増やすためにアイリストの仕事を兼業するのもよくあるケースです。
アイリストの平均給与
アイリストの給与はどれくらいか?パート・アルバイトの募集も多い
アイリストの平均給与は正社員として働いた場合、1か月に16~28万円前後の月収を得ている人が多いのではないかと推測できます。店長や部長、チーフなどの役職に就いた場合、月収が30~40万円になることもあります。
アイリストは正社員だけでなくパート・アルバイトの求人も多いです。女性の場合、出産・育児で一度美容師の仕事を離れたものの、短時間勤務のアイリストとして復職するパターンも多いようです。パート・アルバイトの平均時給は1,000~1,600円です。都心部の方が時給は高くなる傾向があり、能力や経験によって時給を上がります。
美容師として培ったコミュニケーション力や接客力を生かして給与を上げる
美容師の経験がある人がアイリストになる場合でも、まつ毛エクステやまつ毛パーマなどの座学と技術を習得しなければなりません。しかし美容師時代の経験は接客面で生きてきます。
美容師は施術を始める前に、お客様にカウンセリングを行って髪の長さやカラーの明るさ・色味などを決定します。この段階で、お客様の完成イメージと美容師のイメージが食い違っていると満足してもらうのは難しいでしょう。
アイリストにおいても同様のことがいえます。施術を始める前にお客様にカウンセリングを行い、どのような完成イメージなのか、普段はどのようなメイクをしているのかなどをヒアリングしてまつ毛エクステの毛量・長さなどのデザインを決定します。
お客様にしっかりとカウンセリングを行い、信頼関係を築くコミュニケーションスキルは美容師時代の接客技術を生かすことができます。そのため、アイリストとしての経験は浅くてもカウンセリングの様子などを見て給与に反映されることもあります。
またお客様と信頼関係が築けるとリピーターが増え指名が増えます。指名されると手当てとして給与に上乗せされる会社も多いので、お客様と良好な関係を築くと同時に収入もやすことができます。
利益率が高い物販で手当てがつくことも!給与を上げる方法は施術だけではない
指名以外にも努力次第で給与に手当てがつくことがあります。例えば物販です。
まつ毛エクステ専門店や美容サロンでは、美容に関する商品を販売しています。中にはサロン専売品など、サロンでしか購入できないものもあります。利益率が高い商品もあり、販売することで手当てがつき収入につながることも多いです。
給与体系もさまざま!歩合制の場合は成果によって収入が変動する
アイリストの働き方はさまざまです。業務委託で働くアイリストもいます。完全歩合制のところもあり、この場合集客が収入に直結します。売り上げの40~50%を収入にできるのが相場です。
例えば1日の売り上げが2万円で50%が収入になる場合、1万円がこの日の利益ということになります。歩合制でも最低給与が保証されている場合もあります。
アイリストが忙しくなるのは、女性がおしゃれに力を入れるイベント前や結婚式シーズンです。それ以外の時期に関しても客足が途絶えないよう、割引キャンペーンを行ったりSNSやブログで発信したりするなど、集客の努力が必要です。
アイリストの平均年収
アイリストの年収はボーナスや指名料などの手当てによって大きく異なる
アイリストの年収は190~360万円前後稼いでいる人が多いと推測できます。月々の給与に加えて年収の差が出る要因の一つがボーナスです。会社の方針にもよりますが、会社の経営状態やアイリストの働きぶりによってボーナスが支給されます。
ただし基本的には正社員として働いている人にしかボーナスは出ないケースが多いようです。業務委託の契約で働いている場合、アイリストは個人事業主の扱いになるためボーナスは支給されません。また業務委託の場合会社に所属するわけではないので社会保障など福利厚生は一切ないと考えてよいでしょう。
収入を上げるにはお客様に納得してもらえる専門技術を学ぶこと
アイリストが年収を上げるには、まずまつ毛エクステの技術を磨くことです。
スピードやバランス、デザインはアイリストの手腕によって仕上がりが大きく変わります。施術を担当するアイリストによって、まつ毛エクステが美しくキープされる期間が長いと感じるお客様もいるようです。
客側からすると、同じ金額を支払っているのに仕上がりに差が出るのであれば、確かな腕を持ったアイリストに施術をお願いしたいと思うでしょう。指名によって手当が出る会社も多いので、収入に直結するといってよいでしょう。
大事なのは専門技術だけではない!接客術を学んでリピーターを増やす
リピーターを増やして指名してもらうためにはコミュニケーション力や人柄も大切です。
接客術や会話術を勉強することによって、短時間でお客様と信頼関係を築くスキルを磨けます。カウンセリング方法についても、先輩アイリストやリピーターが多いアイリストを参考にして見直してみると良いかもしれません。
専門技術以外でも接客が上手な人やコミュニケーション力が高い人は、結果的に収入につながることが多いです。
能力が給与に反映されず、待遇に不満がある場合は転職を考えても良いかも
お客様から指名してもらえることが増え、技術のレベルが上がっても一向に給与に反映されないという場合は転職を考えても良いかもしれません。ただし、正社員・業務委託・契約社員などの雇用形態や給与形態はしっかり確認する必要があります。
固定客をつかむのがうまいアイリストであれば、業務委託や歩合制の方が稼ぎは増える可能性が高いです。またさまざまな場所で経験を積みたいと思っている人はパート・アルバイトの仕事を掛け持ちすることや、契約社員として雇ってもらって数か月~数年ごとに職場を変えるのもよいでしょう。
現在はまつ毛エクステを行う店舗の数にアイリストの数が追いついておらず、求人も多いため転職しやすいかもしれません。しかし今後アイリストの数が増え、飽和状態になった場合に給与水準が下がったり正社員の求人が減ったりする可能性も考えられます。
技術と経験を積んだ後でどのように仕事をしたいか将来のビジョンを考えながらキャリアを積んでいくことをおすすめします。
アイリストは歴史の浅い職業、流行によって仕事が左右される可能性もある
まつ毛エクステが一般的になったのは10年ほど前からで、現在も急成長している市場です。ファッションやメイクの流行によって客足が左右される業界でもあり、まつ毛エクステがあまり流行らなくなってしまう可能性もゼロではありません。
一方で女性が美容に気を使うのはいつの時代も同じです。美容に携わる限り、アイリストや美容師として培ったカウンセリング力や美的センスはどの分野でも生かすことができるでしょう。技術とセンスを磨き、将来の選択肢の幅を広げると安定した収入につながっていきます。
アイリストの給与・年収まとめ
アイリストの給与はお客様からの支持によって変動するため接客術も必要
アイリストの働き方や給与形態はさまざまです。正社員の場合、安定して月々の収入が安定しやすいです。お客様からの指名が増えた場合や利益率が高い商品を販売することによって手当を付けてくれる会社も多く、収入を増やすこともできるでしょう。
部長職や店長、チーフなどの役職に就くと役職手当がつきます。技術や接客術、お客様とのコミュニケーション能力を磨いて集客につなげると長期的に収入増につながるかもしれません。
年収UPも可能なオススメ転職・就職支援サービス
doda(デューダ)は、転職活動の疑問に応える充実のコンテンツであなたをサポート! 約10万件の求人数・転職の悩みを解決・転職に役立つサービス満載・doda限定の求人も多数・タイプ: 営業職, エンジニア, 事務職, 販売サービス, 人事, 総務, 法務, 経理, 財務。
アイリストの参考情報
平均年収 | 200万円~350万円 |
---|---|
必要資格 |
|
資格区分 | 国家資格 |
職業職種 | 美容・ファッション |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
アイリストの関連記事
「フォロー」をお願いします
最新情報をお届けします