華道家になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説
さまざまな種類の花を花器や花瓶に生ける華道家。華道家になるためには、いったいどのようなことが必要なのでしょうか?今回は、華道家になるために必要なことをはじめ、向いている人の特徴やノウハウを学べる専門の学校についてご紹介していきます。華道家を目指している方、または興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
華道家になるには何が必要?
華道家になるには師範免許(お免状)の取得が必要
どんな花でも美しく飾り付ける華道家ですが、プロを目指すためには「師範免許(お免状)」の取得が必須となります。師範の免許がなければ自分で教室を開くことができませんし、作品展を開くこともできないといわれています。
そのため、プロの華道家になるためには、資格となる師範免許(お免状)を取得する必要があります。しかし、華道は日本の伝統芸能の1つなので、正確な技術や知識の習得はそう簡単ではありません。
まずは基礎知識を得る必要があり、専門の学校・生け花教室・流派への入門など、さまざまな方法で技術・知識を学ぶことが可能です。また、流派へ入門する場合は「池坊(いけのぼう)」「草月流(そうげつりゅう)」など、さまざまな流派があります。
流派で華道の技術と知識を学ぶのであれば、事前に入門先を決めておきましょう。
弟子として最低でも5年の修行を積む
華道家になるにはさまざまな方法がありますが、最低条件として自分の好きな流派へと入門して、なおかつ弟子として最低でも5年の修行を積む必要があります。ちなみに、場合によっては10年の修行が必要になる場合もあるそうです。
この修行は、古くから受け継がれる伝統的な華道の技術・知識を得るために必要なことだといわれています。そして、初級・中級・上級・師範の順に資格を取得することができるといわれています。
趣味であれば生け花教室でも十分な技術を学ぶことができますが、仕事として華道家になるのであれば、流派に弟子入りをしてしっかりと修行を積む必要があるでしょう。修業期間の間はつらいことも多くなりますが、プロとして長年にわたって活躍するためには修行期間中の経験も重要なものとなります。
複数の資格を取得しておくと有利になれる
華道家になるには、花に関係する資格を複数取得しておくと有利になれるといわれています。ちなみに、花に関係する資格に以下のようなものがあります。
- フラワーデザイナー
- フラワー装飾技能士
- 色彩検定
これらは、華道家として取得しておきたい資格となっています。花にはさまざまなデザインや色のものがあり、それらを組み合わせて生けることで美しい作品へと仕上げることができます。ですので、華道家になりたいと考えている方は、これらの資格を取得しておくことをおすすめします。
コミュニケーション能力も必要になる
仕事として華道家を目指している方は、いずれ自分の教室を持つことを考えている方は多いでしょう。この場合、多くの生徒と関わることになるため、コミュニケーション能力も必要なスキルだといわれています。
また、作品作りをメインとする場合は、依頼をするお客さんと関わることになります。依頼者が求める作品のイメージをくみ取るためにも、コミュニケーション能力は必須といえるでしょう。つまり、華道家は人と会話をする機会の多い職種となっているため、目指すのであればコミュニケーション能力を養っておく必要があります。
華道家に向いている人、適性がある人
花が好きな人は華道家に向いている
華道家は花を扱う仕事なので、花が好きな方であれば向いているといわれています。確かに、上記でお伝えしたように、華道家になるには簡単ではありません。そのため、花が好きでなければ、勉強や修行を続けていくことができず、途中で諦めてしまう方が多いようです。
しかし、花が好きな方であれば、いろいろな花に常に触れることができるので、大変な修行や勉強にもついていくことができるでしょう。また、プロになって自分の好きな花で作った作品が評価されれば、やりがいを感じることも多くなります。
日本の文化に興味を持っている
華道家は日本の伝統芸能の1つなので、日本の文化に興味がある方にも適正があるようです。日本の伝統的な文化に触れることで知りたい技術や知識を吸収できるので、楽しみながら華道家を続けることができるでしょう。
また、日本文化に大きな興味を抱く外国人の方などにも向いている職種となっています。日本文化を体験したいという思いで来日し、日本の伝統的なさまざまな職種を経験されてみたいという方は、ぜひ華道家についても目指して勉強や弟子入りを目指してください。
自分の手で物を作ることが好き
華道家に向いている人の特徴として、自分の手で物を作ることが好きな人にも向いているといわれています。物作りにはさまざまなものがありますが、華道も花を使った物作りの一つです。
好きな物作りを仕事にしたいと考えている、または新しい物作りの仕事を探しているという方は、華道家に向いているでしょう。
華道家になるための学校・教室
華道家になるための知識と技術を学べる専門学校
華道家を目指すのであれば、「美術」「比較文化」「デザイン」「農芸化学」などの学科を設けている専門学校や大学に通うことをおすすめします。専門的な知識や技術を学ぶことができるので、将来的に「華道家になりたい」と考えている学生さんは、紹介した学科のある学校へと進学してみてはいかがでしょうか?
しかし、プロの華道家になるには自分の好きな流派へと入門して、弟子として修業を積まなければなりません。入門する流派を事前に探しておくと、卒業後はスムーズに華道家へと進むことができるでしょう。
学校に通えない人は通信講座でも勉強できる
「働きながらノウハウを学びたい」「学校に通うことが難しい」という方は、自宅で華道家になるための勉強ができる通信講座がおすすめです。送られてくる教材を使って自分のペースで学ぶことができるので、働いている方でも空き時間を使ってしっかりと勉強できます。
また、通信講座を使えば、個人差はありますが最短1年で華道家の免許を取得することが可能となっています。利用する通信講座によっても免許取得の内容が異なる場合があるので、さまざまな講座の中から目的に合ったところを選びましょう。
華道家になるには?まとめ
プロの華道家になるには流派での修行と師範免許(お免状)の取得が必要
華道家になるには、入門した流派で最低5年は修行を積む必要があり、師範免許(お免状)を取得しなければなりません。古くから受け継がれる伝統的な技術と知識を学ばなければいけないので、そう簡単になれる職種ではありません。
しかし、花が好きな人や日本の文化に興味を持っている人、または物作りが好きな人であれば好きなことを仕事にできるやりがいを感じられますので、修行や資格取得は簡単ではありませんが、続けることができるでしょう。
すでに社会人として働いている方の場合、収入の面から流派への入門や、忙しさから専門学校に通えないという方もいるはずです。そのような方は、通信講座でも技術と知識を学ぶことができます。また、通信講座では資格取得も可能となっているため、働きながらでも華道家を目指すことが可能です。
興味のある方はもちろん、好きなことを仕事にしたいと転職される方は、ぜひこちらの記事を参考にして華道家を目指してみてください。
華道家の参考情報
平均年収 | 250万円~350万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 免許 |
職業職種 | 広告・デザイン・アート |
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