探偵の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
イメージの上での探偵の仕事は、やはりドラマやアニメなどでの影響か、「警察とは異なる手法で犯人を突き止める事件捜査のプロ」のように受け止められますが、実際の探偵業は必ずしも事件と関係するわけではありません。では、実際に探偵はどのような仕事をしているのでしょうか。また、探偵として成功するためにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。
探偵とはどんな仕事?
探偵は、一言で言えば「情報収集業」と言い換えられるかもしれません。依頼者が自分自身で得ることが難しい情報を集め、依頼者に報告することが探偵の仕事です。
これには、調査対象がどのような人物であるのか、どういう生活をしているのか、また異性関係はどうなのかといったようなことも含まれます。調査対象の生活に密着して、必要な情報を得るまで辛抱強く仕事を続けるのが探偵という仕事であるといえます。
探偵が遂行することが多い仕事とは?
探偵に依頼される業務の中でも最も多いのは、浮気調査であると言われています。パートナーが浮気をしている疑いがあっても、決定的な場面を得ることは一般市民には難しいところです。
また、浮気の決定的な場面を抑えたいという方の中には、調査の先に何らかの措置を取るために、証拠として写真撮影や浮気相手の情報についても得たいという依頼者もいます。
こうした写真撮影、浮気相手の特定については、一般人が集めることがさらに難しいといえますので、これらの仕事は探偵に依頼されるのが一般的です。
男女関係のトラブルは探偵に依頼されることが多い?
実際のところ、探偵へ依頼される業務のうちかなりの割合が浮気・不倫調査だと言われています。やはりその背景には、相手の浮気・不倫を理由としての離婚・離別や、それに伴う慰謝料の請求など、具体的な証拠集めが必要となっているケースも多くあります。
このため探偵の実際の業務では、調査対象を尾行したり、調査対象とその浮気相手がホテルや部屋に出入りしている様子を明確に本人だとわかる形で写真撮影するといった高度な仕事が求められます。
探偵の専門分野によっては「何でも屋」のような仕事も
探偵は調査業・情報収集業という位置づけが一般的です。ひとえに情報収集を行うことが探偵に求められる能力であるためですが、これは浮気調査などだけに活かされるというわけではありません。
たとえば、企業からの依頼で採用試験に応募してきた人材の身辺調査といった仕事もあります。経歴や信用問題を調査するのも探偵の重要な仕事の一つです。「怪しい」から調べるのではなく、「問題がない」ことを確認するために調査をする、という仕事もあるのです。
調査にはもちろん「人助け」もあり得る?
探偵によっては、「人助け」にあたるような仕事を依頼されるようなケースもあります。
たとえば、過去に失踪してしまった人物で、警察などに頼れない、警察での捜索が打ち切りになってしまったというようなケースでは、探偵事務所が別のルートで調査を依頼されることもあります。また、犯罪関係ではなく、単純に生き別れとなった親族のことを調べたいとか、長年探している相手を見つけて連絡をしたいといった依頼を受けることもあります。
これらは本当に探偵以外に頼る相手がいないという状況での依頼となるので、探偵の腕の見せどころといえるでしょう。
探偵の仕事の具体的な内容
浮気調査や不倫調査、情報収集などと言われる探偵の仕事ですが、では具体的にはどのような仕事内容なのでしょうか。
もちろんその仕事ごとに行う行動は変わってきますが、警察やその他の捜査機関と同じ方法での捜査は組織力の意味でも探偵には困難ですし、それでは探偵の存在意義がありません。捜査機関とは異なる方法でのアプローチを行っているのが探偵です。
探偵が具体的にどのように仕事を進めているかについて以下に解説します。
浮気・不倫調査
浮気・不倫調査では、まず依頼者からできる限りの情報を集め、浮気・不倫相手の特徴や会っている場所、時間などを特定するところからが探偵の仕事です。そのためには、調査対象を尾行してどのような通勤ルートをたどっているか、会社からの帰りに立ち寄る場所や、普段と異なるルートを通るときには浮気相手と接触しているかなどを現場で確認します。
ホテルや浮気相手の家へ入っていく、出てくるなどの行動がある場合、また腕を組んでいたりキスをしていたりといったような、具体的に浮気・不倫の根拠となる場面を押さえます。はっきりと本人が浮気・不倫をしているとわかる形でその様子を写真などに収め、決定的な証拠として依頼者に引き渡すのが探偵の仕事です。
素行調査・身辺調査
素行調査や身辺調査で多いケースとしては、先に挙げたような採用予定の人物の調査のほか、婚活パーティーで出会った相手の素行調査依頼や、ときに心配する親が自分の子どもの素行調査を探偵に依頼することもままあります。
こちらも探偵は実際に現場に赴き、尾行や張り込みといった方法、出かける先や職場、その職場への通勤時間などの調査、そして職場や住居への所在について調査をするといった方法が行われます。また、調査対象者周辺への聞き込みなどを行うケースもありえます。
捜索などの調査
行方不明者の捜索などは非常に難しい調査となります。というのも、公的機関がすでに調査している場合が多く、公権力のもとで行われた調査で判明しなかった事実を探偵が再度調査することになるためです。
この場合、探偵はまず住民登録などの記録から本人の所在を追い、記録にない部分に関しては現場へ足を運んだり聞き込み調査をしたりして調査を進めることとなります。探偵が独自に持っている情報ネットワークや調査手法が問われるので、探偵の実力がそのまま結果に現れやすい調査といえます。
人間関係に介入することも
近年の探偵は業務範囲を広げていることもあります。たとえば、「別れさせ屋」を行っている探偵というのもあります。反対に、「復縁工作」を行う探偵も存在します。依頼者と対象者の間を、偶然を装って取り持って復縁させたり、反対に偶然を装って別れさせたりといった手法をとります。
この場合工作を行うスタッフは「工作員」と呼ばれ、工作員は実際に対象者に接触をして目的の実現を目指します。対象者に対して工作員が一人と決まっているわけではなく、必要があれば複数の工作員を使って復縁・破談を遂げるために工作を行います。
参考リンク:https://tanteihiroba.com/
探偵の仕事のやりがい
こうして実際に探偵という仕事を見てみると、ドラマやアニメで見るように派手な活動というのはむしろ少なく、長期間にわたる尾行や張り込みといったような、以外意外にも「地味」な活動が多いということがわかります。
では、こうした「裏方」ともいえる仕事でのやりがいにはどのようなことがあるのでしょうか。実際に探偵となって感じることが多いとされるやりがいについて、以下に紹介します。
普段は触れることのない社会・人に触れる
探偵の仕事の基本とも言える「尾行・張り込み」といった仕事は、なかなか体験することが少ない仕事です。警察などの捜査機関に勤務している以外には、なかなかこうした仕事を経験することはないでしょう。
また、聞き込みをして回ったり、ときには人の思わぬ一面などを垣間見ながら、依頼者のために全力で仕事を進めていくという探偵の仕事は、非常に新鮮な体験をすることができます。
目的を遂げた依頼者の喜びを分かち合う
探偵に依頼をする依頼者は、「他にも手段があるけれど」という方は少ないでしょう。それがどんな依頼、たとえば浮気調査であれ、人探しであれ、通常の手段はひと通り試してみて、それでも自分が満足するような結果・成果が得られなかったがために、探偵に依頼するという選択をしているわけです。
そうした、「困った」「もうほかに頼れるところはない」という思いを持った依頼者の方が、最後ののぞみとして依頼をしてくる探偵という職業は、依頼者の目的を達成することができたときの喜びもまた大きいといえます。
依頼者の方とともに、目標の実現を喜ぶことができる、必要な情報が出揃い、手続きを進めることができるという、依頼者の方の力になれるというのも探偵の魅力です。
探偵の仕事内容まとめ
一見すると地味でも依頼者のためになる情報を提供する仕事
探偵の仕事は、先ほども述べたように創作の世界に比べれば一見地味な印象を持つかもしれません。しかし、どんな手続きや行動も、「情報」がなければ進めることができません。
探偵は依頼者に寄り添い、依頼者が求める情報を適切に収集して提供することで、依頼者とともにその目的を実現することができる仕事であるといえます。
探偵の参考情報
平均年収 | 300万円~400万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | その他 |
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