実演販売士の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
多くの人の前で、実演を交えながら商品を紹介し、販売までこなすプロである実演販売士。就職や転職、他にも働いていくうえで、もっていると役に立つ資格として、サービス接遇検定やトークコーディネーターがあります。今回はサービス接遇検定、トークコーディネーターの二つについて、資格の内容や試験の情報をご紹介します。
実演販売士に役立つ資格「サービス接遇検定」
販売業でもっておくと良い資格
サービス接遇検定は、接客や対人に対する心理について、態度などサービスに対しての心得を身に付けた人材を育成するために公益財団法人、実務技能検定協会が主催、および開催している民間試験です。
サービス接遇検定は3級、2級、準1級、1級に分かれています。面接はロールプレイング形式となっていて、二人一組で行われます。
サービス接遇検定の試験概要
受験資格
特になし。
受験費用
- 3級 2,700円
- 2級 3,900円
- 準1級 4,700円
- 1級 6,500円
試験場所
北海道地区、東北地区、関東地区、中部地区、近畿地区、中四国地方地区、九州・沖縄地区。
上記にあげた地区であっても、すべての市で行われているわけではありません。北海道、東北の大きい所なら札幌や仙台、関東や中部なら東京や新潟、近畿なら大阪や神戸、中四国な広島、九や沖縄なら福岡や那覇などがあります。
市によって決まっている会場もあれば、例えば「福岡ならば、福岡市内」などと決められていない場合もあるので注意が必要です。
出題範囲・試験内容
サービススタッフとしての専門、一般知識から、敬語やトラブルに対する対処ができるなどの対人技能及び実務技能について出題されます。
2級と3級は筆記試験だけでマークシートと記述問題、1級は記述問題が出題されます。1級は、筆記試験と面接試験に合格すると、正式に合格となります。
準1級は面接のみで、接客に対する対応が適切かどうか見られます。準1級は、準1級面接試験と2級試験に合格すると、正式に合格となります。2級に合格せず面接試験に合格した場合、ロールプレイング合格となるため、2級試験合格後に申請をすることで準1級合格となります。
合格率
全体的に約60~70%前後。
サービス接遇検定の難易度・合格率
比較的難易度は低め、しかし十分な試験対策は必要
比較的難易度も低く、どの級も合格率は高いです。合格率は、全体的に約60~70%前後となり、十分な試験対策をしていれば、合格することは難しくないです。
合格基準として、2級と3級は正答率60%以上、1級や準1級は面接と筆記合わせて、正答率が60%以上あることが必要になります。また、筆記試験に関しては理論領域と実技領域の二つを合わせて60%以上となっています。
試験を主催している協会の参考書や問題集を徹底的に網羅しておけば独学で勉強しても難しくないでしょう。また準1級や、1級の場合は、面接試験があります。特に準1級は面接試験のみなので、筆記試験はもちろん、面接試験対策もしておく必要があります。
また、準1級を取得するには、準1級の面接合格と2級に合格していることが必要です。準1級の面接に合格しても、2級に合格していない場合は、後から申請する必要があります。
実演販売士に役立つ資格「トークコーディネーター検定」
その名の通り、トーク力を鍛える資格
トークコーディネーター資格試験は日本心理アカデミーが主催、および開催している民間試験です。2級と3級があり、講習を受けることで取得することができます。
ビジネス、プライベート、あらゆる状況に応じた、トーク力を鍛えることを目的とした資格となっています。短時間に伝えたいことを思いつく力や集団での話し方などが身に付きます。
2級は3級を先に受講していないと、受けることができないので注意が必要です。
トークコーディネーター検定の概要
合格率
講習のみのため、公表されていません。
受講資格
特になし。
受講費用
- 3級 3万5,000円
- 2級 3万5,000円
受講内容
■3級
話す力や傾聴力、相手の言動からタイプを見極める方法など、さらに質問を増やすためのポイントなどの応用について学べます。
■2級
相手の言動の観察、相手との会話のリズムを感じ取る展開力、伝えたい内容をまとめることやわかってもらいやすい話のネタを作るための構成力、状況によって話し方を変える表現力、そして2級では最後に、実際に練習を行います。
講座の規定人数について
内容も難しくはないので、気軽に受けることができますが、少人数形式となっているので、定員は24人となっています。
個別スクール説明会も開催しているので、受講するかどうか、定員は大丈夫なのか、他にも受講日に関して相談してみるべきでしょう。
トークコーディネーターの難易度・合格率
難易度は低め、講習のみ
トークコーディネーターは講習を受けて、修了すれば、認定書がもらえます。試験はないので合格率はありませんが、一日で講習が終わる内容となっているのと、履歴書に記入することができるので、気軽に受けてみても良い資格だといえるでしょう。
その他の実演販売士に関連する資格
実演販売士として、実演販売士に使える資格は他にも色々あります。
実演販売士に使える資格は様々
実演販売士は資格がなくてもなれる仕事ですが、実演販売士として働くうえで、使える資格は他にもあります。
- 販売士
- TOEIC
- プレゼンテーション技能検定
など、販売職として就職する際に、もっておくと良い資格はさまざまあります。上記の二つ以外にも受けてみても良いかもしれません。自分が思い描く実演販売士に有利になりそうな資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
特にプレゼンテーション技能検定は、人前で商品を紹介して、実演販売の仕事をするうえで、上記の二つ以外にも、役に立つ資格だといえるでしょう。
また、販売士と実演販売士は少し違った仕事内容でもありますが、販売に関する知識も頭に入れておくことで、実演販売する時にも役に立つでしょう。
育成から就職まで斡旋する資格
実演販売士の就職まで斡旋している資格として実演販売士という資格を、コパコーポレーションが主催している資格があります。難易度は、人前に出るということが苦でなければ容易ですが、苦手と思う人には難しい可能性が高いです。
資格としては、有名ではないですが、コパコーポレーションでは、実演販売の塾を立ち上げています。無料説明会もあるので、一度問い合わせてみてもいいかもしれません。
実演販売士認定協会の資格
検定内容は詳しくは決まっていませんが、実演販売認定協会が実演販売の育成を目的とした資格についてのサイトを立ち上げています。しかし、資格認定するための職業訓練に関してはまだ詳しくは決められていない資格です。
実演販売士に役立つ資格やスキルを学べる学校や教室
トークコーディネーターは講習のみですが、サービス接遇検定は筆記試験と面接があります。独学でもありですが、面接対策のことも考えて、学校に行っておくと確実に合格することができるでしょう。
トータルスクール ピタゴラス
ビジネス接遇検定の受験対策セミナーを開催しています。筆記試験、面接試験の対策講座を開いており、実際にこのスクールが筆記試験や面接試験の試験会場でもあります。
直前に、勉強したことが、試験でも対応できるという点はメリットでもあるでしょう。
太田情報商科専門学科
サービス接遇検定以外にも、販売士、他にも独立する際には持っておくべき資格、フィナンシャル・プランニング資格の取得を目標としている学校です。
資格取得に関するサポート体制が強く、サービス接遇検定試験以外の他の資格の対策講座も多く設けています。卒業する際にも、サービス接遇検定試験、フィナンシャル・プランニング検定以外にも10以上の資格取得を目指せる学校です。
実演販売士の資格・試験まとめ
実演販売士として就職するなら、二つの民間資格、サービス接遇検定、トークコーディネーターを目指そう
実演販売士は特別な資格がなくてもなれる職業です。ですが、トーク力やプレゼンテーション能力は就職や転職、独立を考えていく際に、もっておく方が役に立ちます。
トーク力やコミュニケーション能力高めるためにもトークコーディネーターやサービス接遇検定試験の資格を取得しておくと、一定の販売職としての知識やスキルが身に付いていると証明できるでしょう。
実演販売士の参考情報
平均年収 | 350万円~500万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 販売・サービス |
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