指揮者の資格・試験とは?能力や実績を証明するためにコンクールなどへ参加して受賞を狙おう
指揮者を目指す上で必ず取得する必要がある資格や試験はありませんが、プロとして活動するためにはコンクールなどで優秀な成績をおさめるなど、実績を証明できるものが必要です。本記事では、指揮者として活動する上で役立つスキル、コンクールなどについてご紹介します。
指揮者の資格とは?
指揮者を目指す上で必須となる資格はない
指揮者にはこれが必要という資格がありません。ある程度の音楽の知識と譜面を見る能力があれば誰でもアマチュアの指揮者として活動をすることができます。
認められた人しかプロの指揮者になることができない
アマチュアの指揮者として活動をするのであれば、どこで活動をしても特に文句を言われることがありません。しかし、名だたる有名音楽楽団やオーケストラの指揮者になるのであれば、スキルが備わっていないと演奏者が指揮者の指示に従ってくれません。
演奏者もプロの演奏家としてのプライドがあるため、指揮者にそれ相応の能力があると認められないと指揮者の言うことを聞いてもらえない可能性もあります。
またオーケストラの演奏会でも誰が指揮をするかで参加するかどうかを決める観客もいます。観客の中でも音楽に厳しい方は多くいるので、下手な指揮をすればガッカリされてしまうことも少なくありません。
「演奏するに値する指揮者」として活躍できるように、指揮者としてスキルを身につける必要があります。
指揮者として認められるスキル
具体的に指揮者として認められるスキルとはどのようなスキルがあるのでしょうか。指揮者として求められるスキルについて紹介していきましょう。
次のようなスキルを兼ね備えていると、指揮者として認められ世界的に活躍できる可能性があります。
統率力
大人数のオーケストラを束ねるための統率力がなければ良い演奏を実現させることができません。
一流の指揮者になれば、高い統率力を兼ね備えているので指揮者として認めてもらいたいのであれば、統率力のスキルを身につけるようにしましょう。
譜面解析力
優秀な指揮者はどのような譜面を見せられてもすぐに自分なりの解析を行うことができます。
最近では定番のオーケストラ曲だけでなく、ゲームのBGMのオーケストラ演奏などを行うイベントも企画されています。
聴きなれない曲でも、譜面を見て音楽を聴きどのような演奏をするとより良い演奏になるかを解析する能力があれば、演奏者だけでなく観客からも認められるでしょう。
独創性
既存の曲をどのように解釈するかも指揮者によって異なります。独創性のある指揮者が演奏をすると、同じ曲でも全く違う演奏になることもあります。独創性の強い指揮者は演奏者からも認められるので、独創性も身につけるようにしましょう。
このように、指揮者には試験や資格がないものの求められるスキルは多くあります。これらのスキルが備わっていないと指揮者として認められず活躍することができないので、求められるスキルや能力を身につけるようにしましょう。
指揮者として認められるまでの道のり
指揮者になるための資格試験は存在していません。そこで、どのようにすれば有名指揮者になることができるのか、有名指揮者への道のりを紹介していきましょう。
指揮者との実績の積み方
有名指揮者になるためには、実績が必要です。世界的に有名な指揮者は実績を見ると素晴らしいものばかりです。そのため、有名指揮者になるためには実績を積み上げていく必要があります。どのようにすれば、実績を積み上げることができるのでしょうか。
コンクールに受賞する
指揮者として実績を作りたいのであれば、コンクールに出場しましょう。世界的に有名なコンクールで賞を受賞するだけで、無名な指揮者でも簡単に有名指揮者への足がかりを作ることができます。もちろん、コンクールで受賞するだけでは意味がありません。
その後、どのような活動をして知名度をあげるかは指揮者自身にかかっているので、まずはコンクールで受賞し、その後どのような戦略をとるべきか慎重に検討しましょう。
知名度をあげる
金賞を受賞し指揮者として必要なスキルを身につけたら知名度をあげましょう。指揮者として知名度が高ければ、いろいろな場所から指揮者としての仕事を依頼されます。特にメディア関係の仕事が舞い込めば仕事が飛躍的に多くなる可能性があります。
知名度をあげるためにSNSを使う方法もオススメです。SNSは簡単に情報を発信することができるだけでなく、拡散されれば一気に知名度をあげることができるので、予想以上の速さでステップアップすることも可能です。
有名指揮者の仲間入りをしたいのであれば、積極的に知名度をあげるための情報発信も行いましょう。
その他、指揮者に役立つ可能性が高いスキル
指揮者に関連するスキルはどのようなものがあるのでしょうか。指揮者の関連スキルについて紹介しましょう。
演奏できる楽器が多い
指揮者として演奏できる楽器が多いと指揮者として指示をする際に演奏者と話をしやすくなるので、余裕があれば演奏できる楽器をピアノだけでなくさまざまな楽器を演奏することができるようにしましょう。
指揮者のスキルが磨ける場所
指揮者の資格や試験に必要なスキルを学ぶ学校はありませんが、指揮者のスキルを底上げできる場所は多くあります。次のような方法で指揮者に必要なスキルを磨くようにしましょう。
コンクールに出場する
世界的に有名な音楽コンクールに出場し賞を受賞すると、指揮者としてのスキルを磨くことができます。受賞できなくても、音楽コンクールで賞を受賞するための勉強は無駄ではありません。
特に世界的に有名なコンクールで指揮者として評価されれば、有名指揮者の仲間入りができる可能性があります。知名度をあげたいのであれば、コンクールに出場し必要なスキルを身につけるようにしましょう。
指揮者として活躍する場所を増やす
オーケストラに特化した指揮者を目指そうとしている方もいますが、オーケストラに限定してしまうと指揮者としての活動の幅が減ってしまいます。最近では、アニメやゲーム、ドラマなどのBGMに特化した演奏会も行われています。
このような演奏会は自分たちで企画を考えないとできない可能性があるので、音楽を広めるために自分たちはどのような活動をすることができるかを考えながら、さまざまな機会を作りましょう。
イベントを企画するだけでも、指揮者にとって求められるスキルを磨くことができるので、活動範囲が少ないと感じているのであれば、積極的に自分で作りあげるようにしましょう。
有名指揮者の音楽会に参加をする
指揮者としてキャリアがまだ浅いと感じているのであれば、有名指揮者の演奏会や音楽会に観客として参加して演奏の勉強をすることも大切です。指揮者として自分と何が違うのかを比較するだけでなく、一流の指揮者の凄さを知ることができます。
弟子入りをすれば、このような機会に多く恵まれますがそうでないのであれば、自分で積極的に音楽会に参加して指揮者に必要なスキルや能力を学ぶようにしましょう。
指揮者の資格・試験まとめ
資格や試験は必要ないが、実力を示す賞などは受賞を目指す必要がある
指揮者には試験、資格がありません。賞などを受賞した素晴らしい経歴と実績を持っており、運がよければすぐに有名指揮者になることができる可能性があります。
しかし、その一方で経歴と実績があってもチャンスに恵まれていなければ有名指揮者になれない可能性もあります。
本当に音楽が好きでなければ途中で諦めてしまう可能性もあるので、音楽に対して諦めず前向きに考えることができるように集中できる環境を作るところから始めましょう。
指揮者の参考情報
平均年収 | 400万円〜700万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 音楽・ラジオ |
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