指揮者になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説
沢山の演奏者を統率する指揮者になるには、どのような能力やスキルが求められるのでしょうか。指揮者になるための一般的な方法としては、音大に通うなどして指揮者に必要な知識やスキルを身につけ、指揮者になるべくして音楽活動を行うことです。本記事では、指揮者になるために求められること、向いている人の特徴などについてご紹介します。
指揮者になるには何が必要?
オーケストラなどで欠かすことができない指揮者になるためには、どのようなスキルや能力が必要なのでしょうか。求められるスキルを紹介していきましょう。
音楽の知識
当然のことながら音楽への知識が必要です。指揮者が担当する楽曲はさまざまです。演奏する楽曲の知識がなければ、オーケストラの奏者から信頼されません。
またコンサートマスターと呼ばれるヴァイオリニストに的確な指示をする必要があります。どのような音楽を演奏したいのか、どのような弾き方を演奏者達に求めるかといったことを要求する必要があります。
音楽の知識が浅い指揮者では、演奏時の要求や他の演奏者と対等に話し合うことができないため、演奏者から尊敬されるためにも音楽の知識は演奏に携わっている人以上に身につけるようにしましょう。
指揮科を卒業しよう
指揮者を志しているのであれば音楽学校の指揮科に入学し、深く広く音楽の知識を蓄えましょう。指揮科に入学をすることで、基本的に必要となる知識を得られます。
もちろん、他の方法で指揮者になった指揮者も多くいますが、どのようにして指揮者になればよくわからない方は指揮科に入学をしましょう。
譜面などから曲を分析して理解する能力
指揮者として最も大切なスキルは譜面を分析する能力です。クラシック曲の多くは古くに作られ作曲者が既にいないので、楽譜を分析することで理解するしかありません。
すでに発表されている曲ばかりなので、音楽を聞くことはできます。しかし、他の指揮者と全く同じような演奏を行なっても、コピーしているだけで指揮者としての独創性はありません。
指揮者として活躍をしたいのであれば、どのような演奏をしてほしいのかを曲ごとに自分なりに分析し、演奏者に伝える必要があります。同じ楽曲でも指揮者によって世界観が大きく異なります。
その違いが世界で評価されるので、これから有名な指揮者になろうと志している方は譜面から曲を深く分析して理解するための能力を身につけるようにしましょう。
指揮者に向いている人、適性がある人
指揮者に向いている人、適性がある人はどのような人物なのでしょうか。適性と向いている人物像について紹介していきましょう。
向いている人
指揮者として向いている人は次のようなスキルが備わっています。次のようなスキルを持っている人は指揮者になっても活躍することができるでしょう。
音楽が好き
指揮者になるのであれば、根っからの音楽好きでなければ務まりません。指揮者になると365日音楽について徹底的に考える日々を送ることになります。音楽を徹底的に考えることに嫌気がさしてしまうこともあります。
このような状況になっても音楽と真剣に向き合い、どのような演奏をすれば観客を沸かすことができるか、といったことを考えることができる人が指揮者に向いていると言えるでしょう。
絶対音感がある
音楽の才能には生まれつきのスキルも必要です。特にあると良いと言われているのが絶対音感です。絶対音感があると、感覚で音の違いを聞き分けることができるので、演奏中におかしな音があるとすぐに指摘することができます。
音感がなくても指揮者として活動するできますが、トップクラスの演奏者の多くは音感がある指揮者が多いので血の滲む努力がなければ淘汰されてしまう可能性もあります。
絶対音感がある方は基礎能力が優れているので、音楽の勉強をしっかりすればさらにスキルアップが期待できるので指揮者を目指しても良いでしょう。
ピアノが弾ける
指揮者はオーケストラの中で唯一演奏しないポジションですが、多くの指揮者がピアノの演奏をすることができます。
ピアノは音楽の基本なので、演奏できると指揮者としてどのようなスキルがあれば良いのかを理解するだけでなく、演奏者に対して解説をすることができます。
自分で実際に演奏をしながら確認できるため、何も演奏するスキルがなければピアノを弾けるようにしましょう。
適性のある人
指揮者として適性のある人物はどのような人物なのでしょうか。適性のある人物について紹介しましょう。
統率能力がある
指揮者は大人数のオーケストラを統率しなければいけないので、統率する能力が求められます。チームをまとめ上げる力がないと、良い演奏を完成させることができません。
1人1人が最大限のパフォーマンスを発揮して初めて良い演奏を行うことができるので、リーダーシップが高く統率能力がある人は指揮者の適性があると言えるでしょう。
コミュニケーション能力が高い
良い演奏を完成させるためには徹底した準備が必要です。準備をする中で他の演奏者と入念に打ち合わせをしなければならないケースもあります。
コミュニケーション能力に欠けていると、どのような演奏をしてほしいのか意図を伝えられないので、コミュニケーション能力が高い人の方が良い演奏を実現しやすいと言えます。
指揮者になるための学校・教室
指揮者を養成するための学校や教室は存在していません。音大に通うことで指揮者に必要な知識やスキルを身につけることはできます。しかし、必ずお金を稼ぐことができる指揮者になれるわけではありません。
稼げる指揮者になるためには、ある程度の知識やスキルが求められるので、これから指揮者を目指す方はさまざまな方法でスキルアップを図りましょう。
有名指揮者の弟子入りをする
指揮者として少しでも夢を現実のものにしたいのであれば、有名指揮者の弟子入りをしましょう。
有名指揮者の弟子入りをすることで、指揮者にとって必要なスキルや知識を毎日学べます。もちろん、有名指揮者の中には弟子をとっていない方もいるので、自分の憧れている方に弟子入りできない可能性もあります。
弟子入りすることができれば、厳しい生活が待っているもののその経験が必ず指揮者として活用できるので、ぜひ弟子入りを検討してみましょう。
音楽留学する
音大に所属している方であれば、定期的にドイツやオーストリアに留学をするチャンスがあります。このような留学するチャンスがあれば、飛躍的にスキルアップする可能性があります。有名な指揮者になれば日本国内だけでなく国外でも活躍することができます。
世界に活動の幅を広げることで、日本国内では学ぶことができなかったスキルや知識を身につけることができます。
また、世界的に有名な音楽家とつながることができるチャンスがあるので、指揮者としてチャンスの機会に巡り合うことも期待できます。スキルアップをするために海外へ留学することも前向きに検討しましょう。
スキルの学び方は千差万別
このように、スキルを磨く方法はさまざまです。1つとは限りません。1年中音楽について考え学ぶ機会は自分で自由に作り出すことができるので、自分にぴったり合う方法を見つけて音楽の勉強をしてみましょう。
指揮者になるには?まとめ
指揮者として奏者たちを統率するために必要な能力を身につけよう
指揮者はオーケストラで欠かすことができない存在です。譜面を分析して曲を理解する能力、絶対音感、ピアノなどの楽器を演奏することができるスキルの他、さまざまな知識や能力が求められます。
これから志そうとしている方は、指揮者に求められる最低限のスキルを身につけながら人脈を作り、指揮者として活動することができる環境を整えましょう。
ひたむきに準備をすれば、きっとチャンスが訪れた時に有名な指揮者になれるチャンスがあるでしょう。
指揮者の参考情報
平均年収 | 400万円〜700万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 音楽・ラジオ |
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