自動車整備士の資格試験とは?自動車整備士 資格試験の概要と合格の秘訣

自動車整備士の資格試験とは?自動車整備士 資格試験の概要と合格の秘訣

自動車の専門家、自動車整備士として職に就くには、自動車整備士の資格が必要ですが、整備する自動車によって必要な資格が異なります。 今回は自動車整備士について、細かく分類されている資格の種類や、それぞれの受験資格、合格率についてご紹介します。

自動車整備士の資格とは?

自動車整備士は国家資格の1つです。自動車にはさまざまな法律が関係しているため、自動車整備士は「道路運送車両法」が関係してくる資格でもあります。

道路運送車両法とは、「道路運送車両に関し、所有権についての公証を行い、並びに安全性の確保及び公害の防止その他環境の保全並びに整備についての技術向上を図り、あわせて自動車の整備事業の健全な発達に資することにより、公共の福祉を増進することを目的とする」とあることから、国家資格である自動車整備士は技能検定を実施させています。

自動車の故障やトラブル、定期メンテナンスなど自動車のトラブル解消のプロフェッショナルといわれる「自動車整備士」。また、自動車整備士は車の医者とも呼ばれることがありますが、この資格は一級~三級まであり、細かく分類されています。自動車整備士の一級~三級それぞれの資格の内容をご紹介します。

一級自動車整備士

一級自動車整備士は、一級大型自動車整備士、一級小型自動車整備士、一級二輪自動車整備士の三種類がありますが、2018年2月の段階では一級大型自動車整備と、一級二輪自動車製紙の資格試験は行われていません。

これまで一般的には、二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士の資格が必要とされてきました。しかし、現代の高度な自動車技術の進化に伴い、最先端の自動車、ハイブリッド車や電気自動車、水素で動く自動車などの整備に対応すべく、一級自動車整備の資格が求められてきています。

一級自動車整備士の資格を取得することで、仕事現場において豊富な技術経験と知識があるため、他の整備士や工員のアドバイザーとなり、指導する立場になることができるため、一級自動車整備士の資格を持つことで資格手当が付くことがあります。

二級自動車整備士

二級自動車整備士には、二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士、二級自動車シャシ整備士、二級二輪自動車整備士の4種類あります。二級自動車整備士の資格を持つことで、自動車の整備全般の業務に携わることができます。

二級ガソリン自動車整備士の資格は、ガソリンエンジン自動車(普通自動車、四輪又は三輪自動車の小型自動車と軽自動車)の一般的な整備をすることができます。二級ジーゼル自動車整備士は、ジーゼルエンジン自動者(普通自動車、四輪又は三輪自動車の小型自動車と軽自動車)の一般的な整備をすることができます。

二級自動車シャシ整備士は、自動車の車体やエンジンなどを除いた機構の総称で、この資格を持つことでシャシ部分のほとんどの整備をすることができます。二級二輪自動車整備士では、二輪自動車(オートバイ)、原動機付自転車の整備をすることができます。

三級自動車整備士

三級自動車整備士の資格は、三級自動車ガソリンエンジン整備士、三級自動車ジーゼルエンジン整備士、三級自動車シャシ整備士、三級二輪自動車整備士に分類されています。二級整備士と違い、三級整備士ができる整備には制限があります。

エンジンの足回りや、トランスミッションの分解など、自動車の安全に直結するような大掛かりな整備作業を行うことはできません。三級自動車整備士の資格で携われる仕事内容は、タイヤ交換やオイル交換、基本的な点検業務や、カー用品を取り付ける作業などの簡単な作業が主な仕事内容です。

自動車整備士の資格の受験資格・合格率

国家資格でもある自動車整備士の資格を取るために、試験を受けるには必要な条件を満たさなければ受験することはできません。自動車整備士の資格に必要な条件、試験内容やその難易度や合格率を一級~三級までご紹介します。

一級自動車整備士

受験資格

自動車整備士の中でも最上位の資格である、一級自動車整備士の試験を受けるためには、二級自動車整備士(二級自動車シャシ整備士を除く)を取得したあと、整備士として3年以上の実務経験があることが条件になります。

しかし、自動車整備士の養成施設の中の、「一級整備士養成課程」を卒業していると、卒業と同時に受験資格を得ることができます。また、整備士として実務経験がない方を対象にした一種養成施設で、「一級整備士養成課程」を修了していると、実技試験の免除を受けることができます。

試験内容

一級自動車整備士の試験内容は、学科試験と実技試験が行われます。学科試験では、一次試験で筆記試験、二次試験で口述試験が行われます。

学科試験では、最新の自動車整備の分野から総合的な分野の問題が出題されます。二級自動車整備士の知識・技能、それに加え低公害車、電子技術などを含んだ新技術に関係する故障診断手法、リサイクルを考慮した整備、整備に伴う環境保全・安全管理等の知識が求められます。

実技試験では、基本的な工作、点検や分解、組み立てや調整及び、感染検査、修理や整備費用の試験機、計量器や工具の取り扱いが主な内容です。

合格率

一般社団法人日本自動車整備振興会連合会の平成29年度第2回の学科試験の結果から、受験者数3563名の内、合格者数は823名、合格率は23.1%となっています。

実技試験は、受験者数158名の内、合格者は81名、合格率は51.3%となっています。筆記試験の合格率は低く、実技試験は半数の方が合格しています。

二級自動車整備士

受験資格

二級自動車整備士の受験資格は、受けたい資格によって異なります。ガソリンやジーゼルの自動車整備士の受験資格は、自動車整備系の専門学校または大学を卒業している方は、卒業と同時に受験資格を得ることができます。

機械工学科などの大学や専門学校を卒業されている方は、三級の自動車整備士の資格を取得後、実務経験1年6カ月以上必要です。機械工学科などの高校や、整備士3級課程の高等学校又は専門学校を卒業されている方は、三級の自動車整備士の資格を取得後、2年以上の実務経験が必要になります。

自動車整備や機械工学科以外の学校を卒業されている方は、三級の自動車整備士の資格と、3年以上の実務経験を積むことで受験資格を得ることができます。

試験内容

二級自動車整備士の試験内容は、構造や機能と取り合う解放の一般常識や、点検から完成検査の方法、整備用の試験機や計量器、工具の構造と機能の取り扱い方法の一般知識や図面の初等知識などが主な内容です。

実技試験では、基本工作や点検から完成検査の工程、一般的な修理や工具などの取り扱いが主な内容になります。

合格率

一般社団法人日本自動車整備振興会連合会の平成30年度第1回の学科試験の合格率によると、二級ガソリン自動車整備士の受験者数は2281名、その内合格者数は1031名、合格率は45.2%となっています。

二級ジーゼル自動車整備士の受験者数は455名、その内合格者数は166名、合格率は36.5%となっています。二級二輪自動車整備士は、受験者数688名、その内合格者数は489名、合格率は71.1%となっています。

二級シャシ整備士の試験は平成29年度第2回で実施されているデータから、受験者数279名の内合格者数は250名、合格率は89.6%となっています。

三級自動車整備士

受験資格

三級自動車整備士は、大学や専門学校を進まず、無資格の状態で仕事をしつつ、自動車整備士の資格を目指すための、最初に取得することができる資格でもあります。しかし、誰でも受験できるわけではなく、高等学校で自動車、機械などに関する過程を修了していない方は、1年以上の実務経験が必要になります。

高等学校で機械科の学科を卒業した方は、6カ月以上の実務経験を得ることが必要になります。また、高等学校の自動車科を卒業した方は、卒業と同時に受験資格を得ることができます。

試験内容

三級自動車整備士の試験内容は、学科試験と実技試験の2種類あります。学科試験では、構造や機能、点検や修理、整備用の試験機や計量器と工具の構造、材料や燃料油脂の性質などの初等知識、保安基準その他自動車整備に関する法規が主な内容です。

実技試験では、簡単な基本工作、点検と調整や修理、整備用の試験機、計測器と工具の取り扱いが主な試験内容です。

合格率

一般社団法人日本自動車整備振興会連合会の平成30年度第1回の学科試験の合格率によると、三級ガソリン自動車整備士は受験者数3811名、その内合格者数は2532名と、合格率は66.4%となっています。

三級ジーゼル自動車整備士は、受験者数380名、その内合格者数は221名、合格率は58.2%となっています。三級シャシ整備士の受験者数は1397名、その内合格者数は831名、合格率は59.5%となっています。

その他、自動車整備士関連資格

自動車整備士の資格には、自動車整備に関連した資格もあることをご存知でしょうか?これまで紹介してきた自動車整備士とは別の資格ではありますが、自動車整備に関連した資格なので、ご紹介します。

特殊整備士

特殊整備士は、自動車に関する電気装置、車体やタイヤに関する知識を持ったスペシャリストの資格と言えます。特殊整備士には、「自動車電気装置整備士」「自動車車体整備士」「自動車タイヤ整備士」の三種類の資格があります。

自動車電気装置整備士

自動車電気装置整備士は、電機制御された自動車、ハイブリットや電気自動車が普及する中で、この先自動車の電気装置に関する専門知識が豊富な、自動車電気装置整備士の資格は役に立つ資格の1つになることかと思います。

自動車車体整備士

自動車車体整備士は、フレームやボディの車の車体に関する専門的な知識を持つ資格です。板金塗装の仕事の際に役立つ資格です。

自動車タイヤ整備士

自動車タイヤ整備士は、その名の通り、主に自動車のタイヤまわりを整備するための専門知識を得ることができる資格です。自動車タイヤ整備士は、タイヤの点検や修理、整備に関する業務で役立ちます。

自動車の整備の仕事には、様々な種類の資格があり、資格を取得するための受験資格を満たさなければ試験を受けることができません。次に紹介するのは、自動車整備士の資格を取得することができる学校をご紹介します。

自動車整備士の資格が取れる学校

自動車整備士の資格を取るには、自動車整備に関する専門学校や養成学校を通うことで、実務経験と実技試験が免除されるので、最短で自動車整備士の資格を取得することができます。

受験資格を得るには最短ではありますが、二級では2年間、一級では4年間通学する必要があるため、自分が自動車整備士として将来像も考えて選択する必要があります。

大学に進学するメリット

大学に進学すると、学士という称号を取得することができます。学士を取得すると、整備士以外に、経営や開発、研究などへのキャリアアップを目指すことも可能になります。自動車整備の学科を修了すると二級整備士過課程をうけることができるので、卒業と同時に受験資格を得ることができるので、実技試験を免除されます。

自動車整備士の資格のまとめ

いかがでしたか?自動車整備士には、一級から三級それぞれ扱える自動車別に資格を取得することができます。自動車整備の学校に進まなくても、実務経験を重ね自動車整備士三級から取得していくことで、一級自動車整備士の資格を目指すこともできます。

今後も自動車は進化をし続ける中で、新しい自動車から年代を重ねた自動車まで、幅広く扱うことができる自動車整備士の資格は、これからも注目され、必要とされる資格の1つになっていくことでしょう。

自動車整備士の参考情報

平均年収380万円~400万円
必要資格
  • 一級自動車整備士
  • 二級自動車整備士
  • 三級自動車整備士
  • 特殊整備士
資格区分 国家資格
職種運輸・乗り物

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