自動車整備士の給与や年収は?平均月収や支給される手当まとめ

自動車整備士の給与や年収は?平均月収や支給される手当まとめ

自動車整備は危険も伴う仕事であり、責任も重いため国家資格となっていますが、過酷な労働環境に対して給与は高くなく、仕事内容の割には合わない現状もあります。企業や資格により差はあり、賞与をもらえる会社があるものの、やはり不満を感じる方もいるようです。実際給与・年収はどれくらいなのかをまとめました。

自動車整備士の給料・年収

自動車整備士の初任給と平均年収紹介

自動車整備士の仕事内容はきつい、汚い、危険の3Kが揃っており、「よほど自動車整備の仕事が好きでなければキツイ」と言われることもありますが、実際に自動車整備士の方はどれくらい給料をもらえているのでしょうか?

自動車整備士の初任給

自動車整備士の初任給は高卒で15万円、短大・大学卒で17万円と言われていますが、実際は10万円も貰えていなかったりするケースもあるなど、会社や職場によりけりです。一般的な初任給の平均が高卒で16万円、大卒で20万円と考えるとやはり低い傾向にあります。

自動車整備士の平均年収

整備士ジョブズによる調査の結果、平成29年度の平均年収は372万円と400万円を切っています。2018年度の平均年収は422万円であり、平均値を大きく下回っていることがわかります。年々平均年収は減少している傾向にあります。

自動車整備士の手取りは?

自動車整備士の職場はブラック企業が多い傾向があるようです。サービス残業が当たり前のようにあり、休日出社をしても手当をもらえない状況の人が少なくないといいます。ここでは勤務歴に応じて、実際に自動車整備士を務めていた方の給料を紹介します。

自動車整備士7年目の例

Twitterで紹介された例によると、手取りとしてもらえている金額は10万円程となります。この例はディーラー整備士で残業代なしではあるものの、ガソリン代などが引かれた結果となります。

自動車整備士5年目の例

同じくTwitterからの紹介によると、給与としては24万円支払われて入るのですが、約10万円以上は給与から引かれており、結果的に14万円ほどしか手取りはもらえてないようです。

本当にここまで手取りが極端に低いのか?

今回紹介した事例は極端な例ではあります。平均値を見ると、平均年収は低い傾向にあるものの、372万円なので全ての人が手取りとして10万円しかもらえていないといったことはないようです。しかし、給与が安い傾向にあるのは事実です。

実際自動車整備士は不足している状況にあり、今は年配者であるベテランの方が多く、若い人で長く続けるような人がいないのが現状です。いずれにせよ、お世辞にも待遇が良い状況にあるとは言えないでしょう。

なぜ、自動車整備士の給料が安いのか?

自動車整備士は人命に関わる重要な仕事であり、国家資格を要する技術的な職業にも関わらず、待遇が非常に悪く転職を考える人も多いのが現状のようです。なぜこのような現状なのでしょうか?その理由について解説します。

業界の売れ行きが悪い

自動車整備士の待遇が悪い理由として一番あげられるのは、整備業界自体の売れ行きがそもそも悪いことにあります。車の整備は原資がなく、利益を生み出すような形態ではありません。会社としては維持するだけで費用をかけなければならない状態です。

また、車の整備工場はリフトといった車を整備するための特殊な工具をリース契約で設置します。環境設備を維持することだけで大きな出費が発生することから、必然的に待遇が悪くなってしまっているのが現状だといえます。

営業職が優遇されている?

営業職が頑張って車を売れば売る程、会社としては大きな利益となります。そのため、営業職のボーナスは実績に反映されやすく、優遇されている状況です。しかし、自動車整備士はいくら効率的に仕事をしたとしても給料が上がることはありません。

会社の立場として考えると、車が売れなければ売上となることはないので、営業職には一番努力してもらう必要があります。営業の待遇を悪くしてしまえば、モチベがあがらずに売上が上がるどころか下がる傾向になりかねません。そのため、企業としては営業職を優遇するような傾向にあります。

そもそも給料が全く上がらない

通常、勤務歴が長くなればそれなりに待遇はよくなり、給料は上がっていく傾向にあります。しかし、自動車整備士はいくら年数を重ねようが大幅に給料が上がることはあまりないようです。

ほとんどの方が残業代をあてにしている状況にあり、残業がない月を考えるととても生活ができないという声が聞こえてきます。

待遇が良い例もある

ここではマイナス面ばかり紹介しましたが、なかにはそれほど待遇が悪くなく、自動車整備士40代にして年収500万で生活できている方もいます。

しかし、やはり平均値としては低めではあり、この先給料が上がる見込みは少ないのが現状といえるでしょう。

自動車整備士が儲かるにはどうすればいいか?

自動車整備士で転職を考えているけど、他にあてがない。あるいは自動車整備士に興味があるけど、給与の低さで不安に思う方がいらっしゃると思います。ここでは自動車整備士が給与を上げるためにはどうすればよいかを紹介します。

ディーラーの自動車整備士を目指す

自動車ディーラーは新車や中古車を販売する業者のことを指します。ディーラーの自動車整備士は整備工場と比べると給与がよい傾向にあります。しかし、全体的に待遇が悪いという状況は変わらず、ディーラーは特にブラックといわれる企業が多い傾向があるといわれています。

また、残業が非常に多く繁忙期は夜中の12時まで仕事し続けることもあります。逆にいえば残業代でそれなりの稼ぎにはなりますが、残業代ありきの生活は身体を壊しかねず、決して無理はできません。

車の整備工場を経営する

もはや自動車整備士の仕事ではないのですが、結局整備士のままでは給与を上げることは限界があります。そこで車の知識を生かし、起業する手段というのもあります。

起業すると雑用が不要となったり、会社の経費を自由に使えたり、売上を伸ばせば伸ばすほど年収がよくなるのでいいこと尽くめには見えます。ですが、現実的には起業することは多額な資金が必要となり、リスクを背負うことにもなります。

当然、会社を経営する以上は毎月利益を出せなければならず、従業員を雇えば従業員の生活を守らなければなりません。また、多額の設備投資が必要となるのでそう簡単に行えることではありません。あまり現実的な話とはいえないでしょう。

自動車整備士からの転職

自動車整備士として収入を少しでも上げたい方は、やはり転職を一度でも考えることが多いようです。ですが、休日も働いている状況で転職活動を行う時間はなかなか取れません。ではどのように転職活動をすればいいか紹介します。

転職エージェントの活用

現在は転職エージェントと呼ばれるサービスも立ち上がっており、ネットで求人を探すことも簡単な時代となりました。このサービスは個人個人に担当者が割り当てられ、転職活動をサポートしてくれるサービスです。

また、転職エージェントには自動車に関わる仕事専用のエージェントサービスもあります。

自動車整備士は転職には不利?

自動車整備士で転職活動をしている方の多くは転職活動に苦戦をしています。その理由としては、自動車整備士はヤンキーっぽいイメージが根強いため、書類選考や面接を通りにくい傾向にあるようです。技術面で評価されることが大切でしょう。

自動車整備士の給料・年収まとめ

自動車整備士は非常に待遇が悪い現状

自動車整備士はお世辞にも待遇がよいとはいえず、大半の人がきつい状況のなか働いているのが現状です。そのため、よほど車が好きで自動車整備士としての仕事に誇りを持っていないと、一生の職業にするには厳しい仕事です。

しかし、マイナス面ばかりではありません。自動車整備士は、国家資格であり、会社の設備で自分の車をカスタマイズできたり、自動車設備のスキルを身に着けたりと、車に関する技術が身につく仕事です。スキルアップを狙うことも可能です。

また、若い人材が不足しているため、この先求人が多くなる仕事であるともいえます。人材難が続けば、今後は待遇が若干でもよくなる可能性も考えられます。

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自動車整備士の参考情報

平均年収380万円~400万円
必要資格
  • 一級自動車整備士
  • 二級自動車整備士
  • 三級自動車整備士
  • 特殊整備士
資格区分 国家資格
職業職種運輸・乗り物

統計情報 出典元:

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