カーデザイナーの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
新しい自動車をデザインする仕事、カーデザイナー。カーデザイナーは色々あるデザイン職の中のひとつです。職場により任される仕事内容も変わる傾向にある職業です。このページでは、カーデザイナーの具体的な仕事内容や、やりがい、魅力などについてご紹介します。
カーデザイナーとはどんな仕事?
新車の外装、内装をデザインするクリエイター
決まったコンセプトやテーマに合わせて新しい自動車のイメージをデザインする職業です。勤務先は基本的に自動車メーカーが多いですが、時にはカーデザイナー専門の事務所に就職する人もいます。
外装のデザインをする部署と内装をデザインする部署をメインに、他にもデザインしたスケッチを元に模型の様に立体化する作業をする部署もあります。カーデザイナーといっても、任せられる仕事は変動される事が多いです。
市場調査も大切な仕事
車は長きにわたり使われる製品でもあるので、安全面、機能面、デザイン面すべてが、長期的にも消費者に愛される、使ってもらえる車をデザインしなくてはいけません。
そのためにも日本国内は勿論、ライバル企業や海外企業にも視察して、どんな車が人気があるかなどを、調べて、市場分析する事もカーデザイナーの仕事のひとつです。マーケティング関連についても勉強しておくと、今後、独立も考えている場合なら、なおさら勉強しておくと後々役に立ちます。
コンセプト決めからカーデザイナーの仕事は始まる
どんな車にするのかを、会社内でミーティングやディスカッションを行い決める所からが、カーデザイナーの、最初の仕事です。
どの層に向けた車を作るのか、どのくらいの価格をつけるのか、今後かかるコストについても、最初にきっちりと決めておく事で、デザインする工程に進むときにも、ある程度、イメージが固まるでしょう。
未来を見据えたアイデアを考えないといけない仕事
カーデザイナーは1年以上かけて打ち合わせから完成品までを作らないといけない仕事です。その間に流行が変わっていくため、変更する所が出てくる可能性があります。流行に敏感に反応しながら、完成した時の時代に合うような車を考える事が必要な仕事です。
カーデザイナーの給料レベルは比較的に高め
勤務する事になる会社にもよりますが、ほとんどが正社員として自動車メーカーに就く事が多いです。企業規模や地域にもよりますが、それでも年収600万前後は見込める仕事です。
他にも将来的に独立して、見本市などで賞を貰える事があれば、さらに年収アップが見込まれる夢のある仕事でもあります。また、自分のアイデアが形になる意義のある仕事でもあり、実績があればまずまず給料も貰える仕事です。しかし専門性が高い仕事のため、求人が少ないのが現状です。
カーデザイナーの仕事の特徴
完成までをチームで協力して作り上げる仕事
デザインしたらそのまま完成形まで進むわけではなく、作りたい車によっては最先端の技術をもった人たちと協力する事も必要です。
作る事が出来る設計図になっているのかも、設計する部署の人達と相談して、時間をかけて作り上げる仕事です。定時で帰れる事もありますが、ミーティング後に、デザインを描き直したり、クレイモデルの作成に立ち会ったりしていると深夜になる事が増えます。
また、新入社員の場合、すぐにデザインを任せられるわけではなく、他の企業と同じく下積み時代を乗り越えて、色々任せられます。
デザイン系のソフトにも使いこなせるように勉強しておく事も必要
最近では、手書き以外に3Dイメージを固める為にも、デザイン系で使う事になるソフトを使う時も増えつつあります。特に3次元CADはよく使われるので覚えておきましょう。
覚える事が多い仕事でもある
カーデザイナーの仕事は、車をデザインするだけが仕事ではなく、大量に生産する車なら、作るときのコストや安全に関する基準、法律関連、工業関連のなら、どうやって車が作られていくのかの過程についてなど、高度な専門知識も必要です。
特に上の立場になればなるほど、車に使う材料についても考えて、他の部署とミーティングを重ねていかなといけないので、休みの日であっても仕事の事を考えている事が多い傾向になる職業です。
車に要求されることは、昔に比べるとさらに厳しくなってきているので上記の様な知識を入れつつ、描きだしていく必要があるので、常に勉強することが大事になって来ます。
コミュニケーション能力も求められる
こんな車を作りたい、と提案したとして、採用してもらうには、開発にかかわる人に伝える力が必要です。
特にチーフディレクターのような立場な人ほど、デザインする仕事しながら周りを引っ張っていく必要がある時がきます。だからこそコミュニケーション能力がなければ、作っていく過程で、ズレが生じる事があるでしょう。
精神的にタフである事も必要になる仕事
覚える事は日々、増えていきます。常に未来先を見て考えていなかいといけないので、精神的にも疲労がたまりやすい仕事です。
カーデザイナーは一人だけという訳ではないので、会社によってはカーデザイナー同士で企画を出し合って、全員で相談してから決める事になります。
そのため、仕事仲間であっても、ライバルを出し抜き、自分の作りたいものが採用されるように、綿密にデザインを考える必要があります。そのため、精神的にタフでないとやっていけない仕事です。
カーデザイナーの仕事のやりがい・魅力
自分のデザインした車が世に出せる事
車が完成するまでには年単位で時間がかかりますが、完成して、世の中に出る事が決まった時がカーデザイナーの仕事の一番のやりがいではないでしょうか。
デザインからクレイモデルを作り上げ、試作品、そして完成した時の発表会の時にはやっていてよかったと思える瞬間でもあるでしょう。
工業デザインである為クリエイターらしくはあまりない上に、それ以外にもしないといけない事が多いですが、クリエイターとして自分の手がけた作品が世の中に出せる事はクリエイター冥利に尽きるでしょう。
完成までに関わってきた人達と喜びを共感できるのも魅力のひとつ
自分だけの力だけではなく、デザイナー、設計部門、技術部門、色んな人達とアイデアを出し合って作り上げた作品を、発表までこぎつけた時に、一緒に喜べる人が居る事は魅力のひとつだといえます。
世に出た車が評価されれば、社内の給料や年収がアップになる可能性がある事や関わってきた人達とも、新たな車を世に出す時にも、協力してもらえる可能性があります。
世界中の人に使ってもらえる製品を作る仕事
車は完成した所で終わりではなく、最終的には色んな人に乗ってもらえる事で意味を成します。特に海外からも評価された場合、自分のデザインした車が世界中で使ってもらえる場合があります。それはカーデザイナーという、仕事ならではのやりがいでもあり、魅力でもあります。
また世の中の商品では作った後は自分では見る事ができない商品も数多く存在します。その中でも街中、近所、田舎や都会、国外でも使われている所を見られるのは車ならではです。
温めていたデザインが採用される事も有る
長く使われる車もずっと同じデザインのままという訳ではないので、決められた期間が過ぎると、新しい自動車のデザインをする必要があります。自分が考えたデザインが通らない時があったとして、チャンスが必ずめぐってくる可能性はあります。
過去には認めて貰えなかったアイデアも、時代が変わっていくと採用される場合があるところもやりがいになるのではないでしょうか。いつの日かの為に、自分がデザインした車についてちゃんとプレゼンテーションできるように、しておくと良いかもしれません。
カーデザイナーの仕事内容まとめ
車が好きな事とコミュニケーション能力が求められる仕事
車が好きである事はカーデザイナーの仕事をする上で大事になってきます。車を通して自分の作り上げたい、表現したい物を形にするぞという情熱があれば、幅広い仕事内容にも対応することも苦にならないのではないでしょうか。
そして一人では、車を作る事は難しいからこそ、デザインする方と、作る方(工場など)とのコミュニケーションをとる事は避けては通れない道です。コミュニケーション能力は高い方が、後々、仕事にも役に立つでしょう。
カーデザイナーの参考情報
平均年収 | 300万円~700万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 広告・デザイン・アート |
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