執事になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説
正しい礼儀作法やマナー、接客スキルを持っている職業の執事。そんな執事になるためには、いったいどのようなことが必要になるのでしょうか?また、執事としてのスキルを学べる学校はどこにあるのでしょうか?今回は、そんな執事になるために必要なことや専門の学校についてご紹介していきます。
執事になるには何が必要?
特殊な職業だが資格や学歴は必要ない
特殊な仕事の多くは何かしらの資格や学歴が必要とされることが多いですが、執事の場合は資格・学歴ともに必要とされる職種ではありません。ですが、だからといって誰でもなれる仕事でもなく、ただ接客ができるだけで勤まる仕事でもないようです。
元々は海外発祥の職業なので日本ではあまり親しみのない職業ですが、現在では富裕層の方に需要が高まっている職種となっています。客人を招いた際に主人の代わりとしておもてなしを行う仕事となっていて、最近では日本でも執事として働く方が多いといわれています。
また、執事といえば男性のイメージが強い傾向がありますが、実は女性でもなることができる職種でもあります。さらに、年齢制限がない職種なので、若い方であれば18歳からなることができる職種といわれています。
プロを目指すなら専門の養成学校に通う
執事は高レベルな接客サービスを行う仕事なので、「アルバイトで接客経験がある」というだけでは、執事になることができません。そのため、プロの執事になるには専門の養成学校に通うことが必要になるといわれています。
ちなみに、富裕層のお客さんに雇われている執事の多くは、必ず養成学校を出ているという方が多いそうです。元々日本にはなかった職種なので、有名な養成学校の多くはイギリス・オランダ・アメリカなど、海外を中心に養成学校が設けられているようです。
また、日本には養成学校がないため、執事を目指す方は留学をする必要があります。ですが、養成学校ではないものの、執事としてのスキルを学ぶことができる講座があるといわれています。
高レベルなマナーや接客スキルが求められる
執事は地位の高いお客さんに対して接客サービスを行うため、高レベルなマナーや接客スキルが必要となる職種です。一般的なマナーはもちろんですが、執事として身に着けておくべきマナーや接客スキルがあるため、養成学校で執事としてのノウハウを学ぶことが大切です。
ちなみに、社会人としての経験の中でホテルマンや会社で社長秘書を務めた経験がある方、または上流家庭で育った方は、執事を目指す方が多いといわれています。このような経験や家庭環境で育った方は、すでに高レベルなマナーや接客スキルを身に着けているため、執事という職種が適しているのかもしれませんね。
TOEIC700点ほどの英語力が必要
執事を必要とする富裕層の方は、外国人の方を自宅に招くこともあります。そのため、英語力は必須といわれ、TOEIC700点ほどのレベルが必要だといわれています。TOEIC700点のレベルがどれくらいなのかというと、日常会話の80%を理解することができて、正しい文法や読解の基礎を持っているといわれています。
また、海外の方でも日本でいうところの方言などがあるため、外国人によってはなまりの強い英語を話す方もいます。そういった外国人の方の会話もきちんと理解できるリスニング力が必要ですし、自分が話す場合は正しい英語を使うことが大切となります。
ちなみに、TOEICで700点以上を取得できるのは、試験を受けた人全体の約15%だといわれています。簡単に取得できるレベルの英語力ではないため、執事になるにはかなりの努力が必要になるでしょう。
執事に向いている人、適性がある人
お客さんを第一に考えた仕事ができる
執事はプロの接客サービスを行う職種なので、お客さんを第一に考えた仕事ができる方には向いている職業です。お客さんの依頼には必ず応えなければなりませんし、時間に関係なく依頼された仕事を行う必要があります。
また、お客さんによっては無理な依頼をされる場合もありますが、基本的には断ることができないため、お客さんを第一に考えられる方でなければできない仕事です。ですが、ときにはどうやっても対応できない要望を出されることもあるでしょう。
そういった場合は、お客さんに満足してもらえるような代わりのサービスを提案することも大切です。よく「お客様は神様」といいますが、執事になるのであれば本当にこのような精神で対応することが大切です。
秘密を確実に守ることができる
執事を雇うお客さんは富裕層の方が多いため、多くの資産や地位の高い方が多いです。このような方は世間に大きな影響を与える情報が多いため、仕事上で知り得たことは当然ですが口外することは許されません。
そのため、どんな些細な秘密でも確実に守ることができる方であれば、執事に向いているといえるでしょう。秘密を守れる方であればお客さんから高い信頼を得ることができますし、「この人に依頼したい!」と思ってもらうことができるはずです。
どんな状況でも臨機応変に対応できる
どんな状況でも臨機応変に対応できる方であれば、執事に向いているといわれています。接客サービスのプロである執事には、状況やお客さんからの要望に対して柔軟な対応が求められるもの。そのため、考え方に柔軟性を持ち臨機応変に対応できるであれば、執事を目指しても良いでしょう。
「○○じゃないとできない」「そんなこといわれても対応できない」など、考え方に柔軟性のない方にはおすすめできない仕事といえるでしょう。執事を目指しているのであれば、物事に対する自分の考え方を一度見直してみてください。
家庭を持っていない、または彼女がいない人
執事の仕事は時間に関係なくお客さんの要望に応えなければならないため、一般的な仕事に比べてプライベートな時間は少なくなってしまいます。そのため、家庭を持っていない人、または彼女がいない人が執事に向いているといわれています。
仕事で家族や奥さん、彼女との時間を取ることができなければ、喧嘩の原因になりますし、場合によっては離婚や別れ話を切り出されてしまうでしょう。そのため、執事をされている方の多くは独身の方が多いそうです。
執事になるための学校・教室
プロの執事を目指すのであれば海外の養成学校
上記でも少し紹介しましたが、プロの執事を目指すのであれば、海外の養成学校で勉強することをおすすめします。さまざまな国に専門の学校はありますが、オランダでは校舎に本物の古城を使用した養成学校があり、執事としてさまざまなノウハウを学ぶことができます。
約10週間分のカリキュラムが用意されていて、執事としてのトレーニングを受けることができるようになっています。本格的なトレーニングや勉強ができる養成学校なので、高レベルなマナーや接客スキルを身に着けることができるでしょう。
国内でも執事になるための勉強はできる
海外の養成学校に通うのであれば留学しなければならないため、100万円以上の高額な費用が必要になってしまいます。しかし、学校ではありませんが国内でも執事としての知識やスキルを身に着けられる講座があるといわれています。
「日本バトラー&コンシェルジュ株式会社」では、執事になるための講座を行っています。しっかりと学べる3ヶ月コースや、短期間で執事のノウハウを習得できる5日間コースがあり、好きなコースを選べるといわれています。
費用は100万円以下となっているため、留学するよりも安く学ぶことができるでしょう。国内で執事になるための学校を探している方は、ぜひこちらを受講してみてはいかがでしょうか?
執事になるには?まとめ
執事は誰でもなれる職種ではない。プロを目指すなら養成学校に通う
海外発祥の職種である執事ですが、誰でも簡単になれる職種ではないことがわかりました。高レベルなマナー・接客スキル・英語力が求められますし、プロの執事を目指すのであれば専門の養成学校に通う必要があります。
一般的には海外の養成学校を選ぶ方が多く、留学される方が多いそうです。ですが、高額な費用が必要になるため、予算に限りのある方は国内で執事のノウハウを学べる講座を受講してみてください。
執事(バトラー)の参考情報
平均年収 | 300万円~1000万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | その他 |
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