テレビカメラマンの給与・年収は?初任給や平均月収などの収入統計

テレビカメラマンの給与・年収は?初任給や平均月収などの収入統計

テレビカメラマンの給与や年収は、テレビ局・番組制作会社・フリーランスなど就職先や働き方によって大きく異なります。では、その平均値は一体どれくらいなのでしょうか?本記事では、テレビカメラマンの初任給、平均的な給与、平均的な年収など、収入面についてご紹介します。

テレビカメラマンの初任給

テレビカメラマンの初任給は就職先や雇用形態によって大きく異なります。働くスタイルはテレビ局所属のカメラマン・制作会社に所属するカメラマン・フリーランスで働くカメラマンの3つに分類されます。それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。

テレビ局に所属するカメラマン

テレビ局で採用するカメラマンの数は元々少ないことに加え、年々減る傾向にあります。採用されるためには、競争率の高い採用試験を突破しなければなりません。

テレビ局におけるテレビカメラマンの採用枠は技術職。技術職にはテレビカメラマンの他にも照明や音声などの部門も含まれています。東京をキー局にもつ2019年度時点でのテレビ局の初任給は以下の通りです。

テレビ局名 初任給額
日本テレビ 25万7,000円
テレビ朝日 25万3,000円
TBS 25万円
フジテレビ 24万5,000円
テレビ東京 23万7,000円
NHK 21万3,000円

テレビ局の初任給に関しては各社若干の開きがありますが、一般的な企業の初任給平均値に比べて少し高い程度であることがわかります。

番組制作会社に所属するカメラマン

テレビ局に所属するテレビカメラマンはそのほとんどが正社員であることに対して、番組制作会社に所属するカメラマンの雇用形態は正社員・契約社員・アルバイトなどさまざまです。テレビカメラマンとして働いている人の多くは、番組制作会社に所属して活躍しているのが一般的です。

番組制作会社はテレビ局から発注を受けて番組を作る「下請け」の立場なので、テレビ局のように一般企業以上の高い初任給を得ることは難しいとされています。また、各社の企業規模や経営状態によっても初任給は大きく異なる傾向にあります。

求人サイトに掲載されている「テレビカメラマン」の募集要項においては、15万5,000円から高くても23万円位が多いようです。

テレビカメラアシスタントは給与が低い

プロのテレビカメラマンになるために、テレビカメラアシスタントとして仕事を始める人も多くいます。

求人サイトによると、カメラアシスタントの雇用形態は契約社員やアルバイト・パートが多く、時給900~1,000円で設定している企業が多く見られます。また、月給制では18~19万円からという場合が多いようです。

フリーランスのテレビカメラマン

フリーランスのテレビカメラマンに関しては、初任給は一概に断定することは難しいです。

人脈や経験が豊富なテレビカメラマンであれば独立して多くの仕事が舞い込むことが考えられますが、そうでない場合は自分で仕事を取っていかなければならず、企業に属するテレビカメラマンよりも初任給が低くなることも考えられます。

テレビカメラマンの平均給与

ここでは、テレビ局とテレビ番組制作会社に属するテレビカメラマンの平均給与について解説します。

テレビ局は安定した給与体制

ここでは、テレビ局の中でも一番初任給の高かった「日本テレビ」を一例に平均給与を見ていきましょう。推定値ではありますが、日本テレビの技術職の平均給与額は88万1,000円とされています。

また、技術職にかかわらず全ての職種では、入社したばかりの20代前半の推定給与額は25万7,000円。年齢が上がるごとに増加し、40代前半では98万9,000円、50代前半では117万7,000円まで上昇しています。ただし、50代後半から60代にかけては徐々に減る傾向にあるようです。

年代 推定給与額
20代前半 25万7,000円
40代前半 98万9,000円
50代前半 117万7,000円

テレビ局で勤務する上でのメリットは、収入が高く安定していることと、福利厚生がしっかりとしている点にあるといえるでしょう。

番組制作会社は給与においてもテレビ局より低い

初任給と同様に、番組制作会社に所属するテレビカメラマンの給与はテレビ局に所属するテレビカメラマンよりも低い傾向にあるようです。

求人サイトの募集を見ても給与は20万円から多くて40万円前後となっています。ただし、この金額は正社員の場合で、契約社員などの場合はもっと低くなると考えられるでしょう。

テレビカメラマンの平均年収

テレビカメラマンの年収は、給与と同様に雇用先によって大きな開きが見られます。それぞれにどのような特徴があるのか解説します。

日本テレビのテレビカメラマンの平均年収

ここでも日本テレビを一例として、テレビカメラマンの平均年収を見ていきましょう。日本テレビの技術職における平均年収の推定値は670~730万円です。

職種 平均年収(推定値)
技術職 670~730万円
アナウンサー職 800~1,100万円
ディレクター職 740~1460万円
営業職 650~1,270万円

同じテレビ局社員のアナウンサー職は800~1,100万円・ディレクター職は740~1460万円・営業職は650~1,270万円(全て推定)となっており、同じテレビ局社員のなかではそれほど高くないとされています。

また、日本テレビにかかわらずテレビ局社員の全体の平均年収は一般サラリーマンよりも遥かに高い1,500万円前後と言われています。

他局や地方局のテレビカメラマンの平均年収

日本テレビ以外のテレビ局テレビカメラマンの推定年収は、フジテレビ640~700万円、TBS680~750万円です。また、地方局になるとその額は推定値で500~600万円程とされており、キー局で活躍するテレビカメラマンよりも最大3割程低い年収であることが一般的のようです。

この結果から、東京で働くテレビカメラマンが一番多い収入を得ることが可能といえるでしょう。東京に次いで平均年収が高い地域は、大阪や愛知とされています。

年代 推定給与額(推定値)
20代前半 約433万円
30代前半 約360~465万円
40代前半 約420~540万円
50代前半 約540~648万円

テレビカメラマンの年代別の推定平均年収では、20代前半では推定約433万円、30代前半では約360~465万円、40代前半では約420~540万円、50代前半では約540~648万円とされています。給与と同様に50代後半から60代にかけては年収が徐々に減る傾向にあります。

ボーナスの推定平均値は20代前半で約100万円、一番給与の高い50代前半では約160万円とされています。このようにテレビ局のカメラマンは給与以外にも年に2回の賞与が安定して出されるので、他の雇用形態のテレビカメラマンよりも生涯にわたっての収入が安定していると考えられます。

番組制作会社の平均年収

番組制作会社に採用されたテレビカメラマンの平均年収は、正社員としての雇用で約400~500万円と推定されています。そのため、契約社員などでの採用はそれよりも低い約300万円位であることが多いようです。

またテレビカメラアシスタントとして働く場合は、契約社員よりも低い年収であると推察されます。テレビカメラマンの一番多い就職先はテレビ局の下請けである番組制作会社であるため、一般的なサラリーマンと比べて同じ位か、それ以下の年収で多くの人が仕事をしているといえるでしょう。

フリーランスのテレビカメラマンの平均年収

フリーランスのテレビカメラマンの正しい平均年収は報告されていません。推定では約300万円前後とされています。

フリーランスのテレビカメラマンは、各個人の技術によっても大きく単価が異なります。発注元となる企業から単価が提示されることもありますが、時には自分で単価を決めて営業をすることもあります。

独立して働く場合は、売上全てが自分の収入になる訳ではなく、機材や車両の購入や維持費などの経費がかかることを覚えておきましょう。また、当然会社員のようなボーナスや各種手当てもないと考えておかなければなりません。

フリーランスとして生計を立てるためには、独立前に知識・技術・経験・人脈を蓄え、独立前にプランをよく練ってから行動に移すことが重要です。

テレビカメラマンで高収入を得る方法は

テレビカメラマンとして多くの収入を得るには、東京のキー局のテレビカメラマンとして働くのが一番よいでしょう。

テレビ局の職員となることで収入が安定するばかりでなく、各種手当てなどの福利厚生も充実し、経験や年齢が上がるごとに昇給が望めます。また、場合によっては役職に就くことも考えられるので、年収1,000万円を超えることも不可能ではないようです。

テレビカメラマンの給与・年収まとめ

テレビカメラマンとして働くのにあたり収入面を重視するのであれば、東京キー局のテレビ局に採用されて働く道が一番高い収入を得る方法ということができるでしょう。しかしテレビ局に採用されるテレビカメラマンの数はほんの少数であるのが現実です。

多くの人は下請けの番組制作会社のテレビカメラマンとして働いているので、収入面を考えるのであれば、年収は一般的なサラリーマンと同じ位と考えておいた方がよいかもしれません。

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テレビカメラマンの参考情報

平均年収350万円~750万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種テレビ・映画・映像

統計情報 出典元:

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