スタイリストになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説
テレビや雑誌など華やかな世界で活躍するスタイリストになるには、一体どんな力が必要なのでしょうか。今回はこの記事でスタイリストに必要な力や向いている人の性格的特徴、準備に必要な学校、アシスタントスタイリストとしてのスタートなどをご紹介します。
スタイリストになるには何が必要?
幅広いファッションの知識が求められる
スタイリストになるにはいくつか必要な要素が考えられますが、まずは衣装や靴、小道具などを揃えた後、組み合わせてコーディネートを行う力が必要とされます。
コーディネートには高いファッションセンスが要求されます。スタイリストには幅広いファッションの知識が求められます。スタイリストが活躍する現場では、制作演出チームの一員として様々な要望を聞き取り、目に見える形へ表現として落とし込む動きが期待されています。
流行を取り入れつくりだすスタイリスト
コーディネートには流行を意識することも必要です。スタイリストの仕事として、移り変わりの激しい流行をいち早くとらえる事は大切です。常にアンテナを張り巡らせ、流行を取り込む継続した学びが必要です。
現在の流行を取り込むだけがスタイリストの仕事ではありません。クライアントの要望は多岐にわたり、10年前のヒット商品における復刻版など、過去を連想させたスタイリングが求められるケースもあります。コーディネートの現場では前例のない、斬新な組み合わせが求められることもあります。
イメージを形にしていく中で試行錯誤を繰り返し、失敗の中から新たなスタイリングが浮かび上がるケースもあるかもしれません。このような試行錯誤の結果、スタイリストから生まれた斬新なコーディネートが、次の未来における新しい流行になることもあります。流行を生み出したスタイリストとして仕事冥利につきる瞬間でもあります。
感性を磨くことがスタイリストに役立つ
映画や芸術などの様々な分野における表現手法を吸収することも大事なことです。常にスタイリストとしてコーディネートに役立つ要素はないか考え、学習する姿勢が求められます。感性を磨くひとつの方法として、他の分野で常識とされる事柄を別の分野に取り入れるという形があります。例えば20代女性ファッションに、歌舞伎の衣装における色彩を取り込むという例も挙げられます。
吸収した表現手法は目前のスタイリングに生かされないものも多くあります。しかし、蓄積された感性は経験として、幅広い案件に対応できるスタイリストとしての評価をもたらします。
準備における交渉力がスタイリストには必要
スタイリストがコーディネートを行うための衣装はレンタル(リース)が基本となります。レンタル元の担当者との交渉も大切な仕事です。一つの衣装についてもサイズや色の組み合わせで下準備を行う商品点数は膨大な数となります。撮影当日までに欠品商品の補充を、レンタル元の担当者と行うことも大切なスタイリストの仕事です。
衣装のレンタルが行える事となった後は衣装の受け取りから衣装管理、撮影後の返却まで一貫して調整を行う事もスタイリストの仕事となります。
スタイリストに必要な打ち合わせ
スタイリストが活躍する現場ではテレビ番組や雑誌、広告など様々なクライアントとの打ち合わせが必要となります。クライアントが求める訴求したいイメージを理解して、形に表す提案を行うのがスタイリストの仕事です。クライアントへの様々な質問によって提案までたどり着くための道筋づくりがスタイリストに求められます。
スタイリングの現場でもディレクターやカメラマン、ヘアメイクなど様々な職種の方と連携を取り総合して演出する姿勢が求められます。
スタイリストに向いている人、適性がある人
スタイリストの適性としてファッションへの興味やコミュニケーション能力の高さがあります。忍耐力や体力など備えておくと現場にて高い適性となる力もあります。
ファッションや美容を広く好きな人はスタイリスト向き
ファッションや美容に広く興味関心があることはスタイリスト向きです。選択肢を多く用意できることは、スタイリストとして提案できるコーディネートに広がりをもたらします。
好きな事は積極的に学ぶ姿勢へとつながります。スタイリストに大切な流行の取り込みにも興味関心があれば早い時期からの対応ができます。大事な流行の旬を失わないスタイリストとして重宝されることとなります。
コンセプトの変化に対応できるコミュニケーション能力
スタイリストが提案を行う現場ではコンセプトの変化など急な変更も多くあります。現状にとらわれず、スタイリング後の魅力を引き立てるためのアイデアが問われます。コンセプトを正確に理解するためにはコミュニケーション能力も必要とされます。コンセプト変更はなぜ必要であるかを明確にする為に適切な対話を行います。プロのスタイリストとして提案の核を伝えることも大切です。
忍耐力が高い人はスタイリストの適正も高い
スタイリストには衣装の膨大な準備やレンタル品の返却まで、粘り強い作業が求められます。コーディネートの結果として表れる提案と比べ、膨大な準備が必要です。忍耐力があり、このような必要準備を安定して遂行できる必要があります。常日頃から忍耐力があると認められる人には、スタイリストになった後にも行動で現れ、適正があると振り返れます。
下積み期間の戸惑いも乗り越えられる向上心
スタイリストになって年月の短いアシスタントスタイリストの中には、下積み量の多さに戸惑う人も多くいます。アイロンがけ一つにおいても、個人用の商品点数とは桁が違う数を行うこととなります。芸能人へのコーディネートなど華やかな側面だけではなく、表に出ない下準備を着実に取り組む高い向上心が必要とされます。
アイデアを考える元となる“イメージ醸成に役立てる”くらいの向上心で取り組む姿勢が大切です。
長時間の撮影に向き合える体力
撮影が早朝から深夜にかけてなど長時間にわたる場合もあります。スタイリストとして複数の衣類など総重量が重くなるアイテムの持ち運びが必要なこともあります。そのため、長期にわたって安定した力を発揮するには、体力の充実が求められます。体力に自信があることもスタイリストになるための適正として大切な要素です。
スタイリストになるための学校
スタイリストになるための学校に通うことは、業務で必ず必要となる“下準備の技術習得”を受けられるということです。
服飾関連の専門学校に通う
服飾やデザインや色彩の専門学校に通い、スタイリスト事務所に就職をしてアシスタントスタイリストとして活躍を始める方も多いです。服飾関係の専門学校では、スタイリストになると必ず取りやらなければならない下準備のタグ管理や、アイロンかけなどの基礎動作を学ぶことができます。
近年では、現役スタイリストによる授業を行う学校も増えてきました。スタイリスト技術の習得にとどまらない学習が意識されています。また、現場に直接触れる機会を様々な形で取り入れています。学校によっては企業との提携によって、スタイリストの現場体験を行う所やインターンシップの形で長期経験を積める環境を整備しています。
専門学校のカリキュラムも細分化
スタイリストの専門学校では細分化されたコース設定も特色としてあります。雑誌スタイリストやファッション、雑貨など専門分野を掘り下げた学習が可能です。専門分野を共に学ぶ生徒同士も、スタイリストとして能力を高めあう、良きライバルとして苦楽を共にできることも魅力です。
フリースタイリストに直接弟子入りしてスタイリストになる
スタイリストになるには学校の卒業資格が必須ではありません。そのためいくつになっても目指すことができる利点があります。スタイリストになるための学校に通うことや、スタイリスト事務所に就職することもなく、直接フリーのスタイリストに弟子入りする方法も選択肢のひとつです。
これは、知人による紹介で弟子入りするケースと、直接お気に入りのスタイリストに自分を売り込み弟子入りさせてもらうケースがあります。
アシスタントスタイリストから一人前へ
スタイリスト事務所への就職や弟子入りというどちらのケースにおいてもまずはアシスタントスタイリストとしてスタートすることとなります。アシスタントスタイリストとして働きだした後、数年の修行期間を経て認められ一人前のスタイリストとなるのが一般的です。
スタイリストになるには?まとめ
アシスタントからスタート。提案する力を磨いて一人前のスタイリストに
まずはアシスタントスタイリストとしてコーディネートに必要な準備や交渉、商品管理などを習得していきます。あわせてスタイリング現場の経験や撮影現場にかかわる演出チームとの連携を磨いていきます。
ファッションへの興味関心を持続して流行を取り入れた感性に富む提案力を身につけます。あらたな流行をつくりだす斬新な提案を生み出す一人前のスタイリストとして成長していきます。
スタイリストの参考情報
平均年収 | 250万円~500万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 美容・ファッション |
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