スポーツカメラマンの給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説
スポーツカメラマンは、経験と技術を積み重ねることで収入額が上がっていく傾向にあります。また、勤め先が大手の新聞社や出版社などであれば年収水準は非常に高いものとなるでしょう。本記事では、スポーツカメラマンの初任給、平均的な給与、平均的な年収など、収入面についてご紹介します。
スポーツカメラマンの初任給
スポーツカメラマンの初任給は約10万前後
スポーツカメラマンの初任給は10万円前後が相場といわれています。
最初はプロのスポーツカメラマンのアシスタントとして働く事が多く、月収10万円前後で働くケースも珍しくありません。だからこそ駆け出しの頃は経験を積むためと割り切り、将来を見据えて技術を高めていく必要があります。
スポーツカメラマンの就職や転職状況
スポーツカメラマンの働き方には、大手の新聞社や出版社に所属する社員カメラマンと、フリーランスで働くスポーツカメラマンの2種類があります。
新聞社や出版社のスポーツカメラマンになったとしても、専門外の仕事を任せられることもありますから、どうしてもスポーツ専門のカメラマンになりたい場合は、スポーツ新聞の会社に就職するといいでしょう。
フリーランスで働く場合は、スポーツ撮影の仕事だけを選ぶことができますが、よほどの実力がなければ仕事を選べるほどの依頼はありません。フリーランスとして活動するスポーツカメラマンには、新聞社や出版社で経験を積んできた人が多く、実績を積み上げフリーへ転職するといった流れもあるようです。
さらにフリーランスの場合は、オリンピックという一つのきっかけで収入が増える可能性がある事もあるので、意識しておくと良いでしょう。
スポーツカメラマンの平均給与
スポーツカメラマンの平均給料は約40~45万円前後
初任給に比べると、慣れていくにつれどの企業でも給与は上がっていきます。さらに大手の新聞社や出版社で働くスポーツカメラマンの平均給与は40~45万円前後と比較的高めです。
フリーランスで働くスポーツカメラマンの場合は、実力次第で年収1,000万円以上の収入を得ることもできますが、よほどの実績や実力がなければ高収入を得ることは難しいでしょう。
地域密着で働くスポーツカメラマンの場合
地元密着で働くスポーツカメラマンは、さまざまなスポーツ大会や試合、各種スポーツイベントで写真撮影を依頼されることもあるでしょう。その場合の相場について紹介していきます。
有名スポーツカメラマンではなく、地域密着型のスポーツカメラマンの相場としては以下のような金額で依頼されることがあります。
項目名 | 金額 |
---|---|
基本料金 | 3時間28,000円 |
特殊レンズ使用代(望遠レンズ) | 30,000円 |
その他手数料 | 5,000円 |
交通費 | 込み |
あるいは、もっと大雑把に
項目名 | 金額 |
---|---|
基本料金 | 2時間17,000円 |
交通費 | 込み |
などと依頼されることもあります。これが、有名スポーツカメラマンともなると、基本料金だけで数十万円する人もいるそうですが、プロはそれだけの報酬を得るのに充分な技術や経験を持っています。プロに依頼すれば、期待に答えてくれる写真を撮ってくれることでしょう。
地域密着型のスポーツカメラマンの場合、撮影が得意なスポーツや撮影場所・ロケーションなどを相談し、使用するカメラやレンズを細かく決めながら、値段交渉していくこともあるようです。
駆け出しのスポーツカメラマンは、給与も少ないので、他に仕事をしながら週末に活動したりするという形でなら、地域密着型のスポーツカメラマンとして活動していくことはできるでしょう。
ネットで見つかるスポーツカメラマンの仕事
スポーツカメラマンの仕事をネットで見つけることもできます。野球の試合やサッカーの試合撮影で、委託契約8,000円~、納期が中2日から中3日などの募集が見られます。
このような募集では、撮影技術にこだわることなく、「写真の露出など基本的なことができていればOK」など、子供の思い出の一枚を撮影してほしいと依頼するケースもあるようです。
変わったところでは、スイミングスクールがスナップ写真カメラマンを募集していて、日給8,000円から募集しているというようなケースもあります。いずれにしても、地域密着型のスポーツカメラマンの募集は単発的で、この収入だけで生活をしていくことは難しいです。
フリーランスになるのも、給与アップのひとつの手段
フリーランスの場合は自分の実力次第で給与が変動します。しかしライバルとの差別化によって給与アップの可能性あります。
またライバルとの差別化には「この写真は自分にしか撮れない」という強みを持つ必要があり、この分野なら誰にも負けないという武器を持つことが求められます。スポーツカメラマンが撮影する写真は瞬間的なものですから、その瞬間を逃さないために多くの経験も必要となってきます。
センスや感性が必要となる場面も多くありますが、自分だけの強みを持つことができれば、収入を増やすこともできるでしょう。
スポーツカメラマンの平均年収
スポーツカメラマンの平均年収は350万~650万前後
スポーツカメラマンの年収は350~650万円ほどの収入になるとされています。プロ野球やJリーグ、東京オリンピック開催などでスポーツへの関心が高まってきている中、スポーツカメラマンへの仕事の依頼も増えてくることが予想されます。
これからは新聞や雑誌などの媒体だけでなく、インターネットを中心にスポーツ写真の需要も増えていくことが予想されます。しかし、仕事をもらえるかどうかは本人の実力によるところもあり、たくさんの依頼を受けるためには撮影技術を磨いていく必要があります。
フリーランスよりも会社勤務が安定性は有り
スポーツカメラマンとして安定性を求めるのであれば、フリーランスとして活躍するよりも、会社へ勤務して仕事をしていくことがいいでしょう。大手新聞社や大手出版社であれば仕事に困ることはなく、福利厚生も充実していて安定した生活を送ることができます。
フリーランスで結果を出すためには実力だけでなく、人脈や運も必要となってくるでしょう。実力次第で年収1,000万円を目指せるスポーツカメラマンですが、そんなに甘い世界ではありません。安定性を求めるなら、会社勤務も一つの選択肢となります。
スポーツカメラマンの需要は高まりつつある
最近になって、スポーツカメラマンの需要が減る傾向が見られるという話もあります。その理由はオリンピックやスポーツ大会などを主催する団体が、競技中の写真撮影を制限するようになっているからで、主催団体自らスポーツカメラマンを用意するケースもあるようです。
日韓ワールドカップ終了後は、サッカー日本代表に対する注目度が上がるとともに、他の日本代表の試合にも関心が高まる傾向が見られました。同じようなことが東京オリンピック開催で起こらないとも限らず、スポーツカメラマンの仕事が激増する可能性もあります。
スポーツカメラマンの将来は、何がきっかけで変わるか分かりません。ワールドカップやオリンピックなど一大イベントの開催に左右される仕事であることも知っておきましょう。
スポーツカメラマンに年齢は関係ない
スポーツカメラマンの良いところに、それほど年齢が関係しないという点が挙げられます。重いものを持ったり走ったりする体力は必要なく、写真を撮る元気があれば仕事を続ける事ができ、長く稼ぎ続ける事が出来る仕事でもあります。
この世界は長く続けることで信頼を得やすくなり、人脈も広げていくことができます。60代になると体力的に厳しくなるかもしれませんが、経験で補える部分もあるでしょう。
スポーツカメラマンの給与・年収まとめ
スポーツカメラマンの需要が増える可能性
人は安定性を求めるもので、スポーツカメラマンとしてフリーランスで働くよりも、会社に所属する社員カメラマンを選ぶ人が多いかもしれません。しかし、東京オリンピック開催が決まっている今、スポーツカメラマンにとってはチャンスかもしれません。
世界が注目するオリンピックの開催で、スポーツ競技に対する関心が高まれば、スポーツカメラマンの需要が増える可能性もあります。これをチャンスと捉えるかどうかはあなた次第です。
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スポーツカメラマンの参考情報
平均年収 | 350万円~650万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 出版・報道 |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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