ルートセールスになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説
ルートセールスは営業職のひとつです。既存の取引先に定期的に訪問し、提供している商品やサービスのアフターフォロー、新商品の宣伝、取引のニーズに応じた提案を行います。この記事ではルートセールスの仕事内容、ルートセールスに向いている人の特性や、ルートセールスの仕事に就くためにあると便利な資格を紹介します。
ルートセールスになるには何が必要?
ルートセールスの仕事は、既存の取引先を定期的に巡回訪問し、自社の提供している商品やサービスのアフターフォロー、新商品の売り込みや宣伝、取引先の収益につながるような提案を行います。
既存の取引先を定期的に訪問するので、ルートセールスの仕事は「ラウンダー」「定期巡回販売」と呼ばれることがあります。
ルートセールスと普通の営業との違いは、ルートセールスが既存の取引先を訪問する仕事であるのに対し、普通の営業は、顧客の新規開拓のため、これまでに取引のない会社や個人を訪問する仕事という点です。
ルートセールの仕事に就くために、あると便利な資格、必要な能力や技術をいくつか紹介します。
普通自動車運転免許
ルートセールスでは、既存のお客様を定期的に巡回して訪問します。ですから、普通免許があると便利です。AT限定免許の方でも、最近では営業車のほとんどがAT車なので、マニュアル車を運転したことがなくても、ほとんど問題ありません。
もちろん、電車・バスなどの公共交通機関を利用してのルートセールスも可能な場合があるので、普通自動車免許が必須というわけではありません。
営業士検定・セールススキル検定
営業士検定とは、経済産業省認可の「セールスレップ・販路コーディネータ協同組合」と連携した資格認定制度です。営業のプロとして、商品や生産開発に関する知識、販売促進、マーケティング技術や営業技術などを学び、試験に合格した人に「営業士」の資格が与えられます。初級・上級・マスターの3つのランクがあります。
セールススキル検定は、「NPO法人セールスコーチング協会」の実施しているセールススキルに関する資格試験です。セールスを行うにあたって不可欠な能力を測定し、スコア化、認定を行います。実務経験やセールスの関する能力、セールススキル検定をすでに合格しているかどうかに応じて、1級から3級までの試験があります。
営業士検定・セールススキル検定のどちらに関しても、ルートセールスの仕事に就くために、必須の資格というわけではありません。しかし、こうした資格をすでに有しているなら、ルートセールスの仕事に就くには有利な状況にあります。
商品やサービスに関する知識が必要
ルートセールスの仕事に欠かせないのが、取り扱う商品やサービスに関する知識です。例えば、自動車部品のルートセールスであるなら、自動車部品に関する知識が必要です。
医療機器メーカーのルートセールスならば、医療機器に関する知識や、その正しい使用方法、間違った使い方をするならどんな故障が起こるのかなどを知っておく必要があります。
コミュニケーション能力が必要
既存の取引先を定期的に訪問するのが仕事ですが、その先に取引先の担当者と話をし、現在納品している商品やサービスに満足していただいているか、お客様の反応はどうなのか、改善してほしい点があるかどうかなどを聞く必要があります。
また、取引先のニーズの応じた新しい商品やサービスを提案することもあります。取引先に必要なものは何か、どうすればその必要を満たせるのかといった情報は、取引先とのコミュニケーションにより仕入れることができます。
社内でのコミュニケーション能力も必要
効果的なコミュニケーションで、取引先の状況を把握できたなら、今度はそれを自社に持ち帰り報告する必要があります。
担当している取引先の生の声やリクエストをきちんと自社に報告し、取引先と自社とをつなぐコミュニケーションツールとしての役割も果たさなければなりません。そのためにもコミュニケーション能力は必要です。
ビジネスマナーが必要
会社を代表して取引先を訪問するので、きちんとした身だしなみ・服装・言葉遣いなどのビジネスマナーが必要です。既存の取引先を定期的に訪問することで、気を許すようになり、くだけた話し方や礼儀を欠いた態度にならないようにしなければなりません。
ある程度体力も必要
ルートセールスでは、商品を持っていくのが個人や企業ではない場合もあります。例えば、飲料のルートセールスでは、対象が自動販売機という場合もあります。こうしたルートセールスの仕事ではある程度の体力も求められます。
ルートセールスに向いている人、適性がある人
ルートセールスの仕事に就くために、あれば便利な資格や必要とされる能力を紹介しましたが、次に、ルートセールスの仕事に向いている人の持つ特徴をいくつか紹介します。
会話が上手な人
取引先とのコミュニケーション、会社内でのコミュニケーションの両方が求められるこの仕事は、やはり会話が上手な人が向いています。もう少し具体的にどんな特徴が必要なのか、会話が上手な人の特徴を2つ解説します。
上手に話ができる
会話好きな人は、聞き手が退屈しないように、上手に話をします。ルートセールスの仕事でも、商品やサービスの説明をしなければなりませんし、新商品のプレゼンを顧客に行う必要もあります。ですから、上手に話できる人はこの仕事向きです。
聞き上手
「聞き上手は話し上手」と言われますが、確かに会話の上手な人は、自分ばかり話すのではなく、相手にも語らせ、その話を上手に聞くことができます。
ルートセールスの仕事でも、得意先の担当者の仕事やプライベートの話を聞くことがあります。得意先にリクエストや不満があるなら、そうした点にも耳を傾ける必要があります。聞き上手であることにより、これまでの取引先との関係を維持することができ、さらに強い信頼関係を構築することができます。
約束を守る人
取引先と日付・時間を約束し訪問するのが、このルートセールスの仕事です。約束を守れなければ、信用の失墜につながります。逆にいつも約束を守るなら、それだけで信用を積み重ねることができます。普段から、約束をきちんと守る人はこの仕事向きと言えます。
物事を段取りよく行える人
ルートセールスでは、いくつもの顧客や取引先を担当します。 何も考えずに適当に訪問していれば、移動に時間がかかり、時間や経費の浪費になります。
訪問先や訪問する時間帯を考えて、効率よく訪問できるよう予定を組む必要があるので、普段から物事を段取りよく行える人はこの仕事に向いています。
ルートセールスの仕事に就くための学校・教室
ルートセールスの仕事をするために特定の大学や専門学校に行く必要はありません。ルートセールスを募集している会社にもよりますが、大卒以上というところもあれば、学歴不問というところもあります。
しかし、先ほど紹介したように、営業士やセールススキル検定の資格試験に合格していれば、ルートセールスの就職や転職に有利です。それでは、営業士とセールススキル検定合格のための学校や教室を紹介します。
営業士の資格を得るための講座
営業士の資格認定を行っている「セールスレップ・販路コーディネータ協同組合」が開いている講座を受講できます。他にも通信教育会社による営業士の試験に合格するための通信教育講座もあります。
セールススキル検定
セールスコーチング協会やその認定校が実施している対策講座で試験合格のための勉強をすることができます。
営業士やセールススキル検定の資格は、必ずしも必要というわけではありませんが、ルートセールスの仕事に就職したい、転職したいという方にはおすすめの資格です。
ルートセールスになるには?まとめ
会話が上手で約束を守れる人がルートセールス向きの人
既存の得意先を訪問し、商品やサービスを提供する、新しい商品やサービスを紹介する、取引先の利益になるような新提案を行うなどがルートセールスの仕事です。
こうした仕事を行うには、取引先やお客様との上手なコミュニケーション、訪問の日時をきちんと守るまじめな人柄が求められます。自社と取引先を結ぶ橋となり、取引先に喜ばれる商品やサービスを提供できるのが、この仕事のやりがいです。
ルートセールスの参考情報
平均年収 | 350万円~450万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | オフィス |
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