ピアニストの給与・年収は?初任給や支給されるボーナスはどれくらい?

ピアニストの給与・年収は?初任給や支給されるボーナスはどれくらい?

ピアニストの仕事には、演奏活動をメインとしたスタイルと、指導をメインとしたスタイルがあります。そのスタイルによって収入を得る形は違ってきます。この記事では、ピアノを生業とするピアニストはどのような方法で収入を得るのか、またその給与・年収はどのくらいなのかをお伝えします。

ピアニストにとっての初めての収入

ピアニストの中で毎月決まった金額を給料として受け取っているのは音楽教室に勤務している講師だけでしょう。

個人でピアノ教室を開いている先生は生徒さんからのレッスン料が主な収入になりますし、演奏活動をメインとしているピアニストの場合はコンサートに出演した時の出演料によって収入を得ます。

初めての収入が「初任給」として支払われるのは音楽教室の講師だけで、ピアノの先生の場合は「最初の生徒さんのレッスン料」演奏ピアニストの場合は「初めての出演料」が最初の収入になります。

音楽教室ピアノ講師の初任給

音楽教室というのは、楽器店の店内や教室専用の施設などで行われている大手の楽器メーカー等が主宰する教室です。

または楽器店が独自に教室を開いたりカルチャースクールで開設したりする形のものもあります。大手の音楽教室の場合は専任スタッフとしてその教室に就職する形になりますので、毎月給料が支払われます。その初任給は15万円ほどです。

カルチャースクールの場合だと指導するための場所が提供され、会場と自分の都合に合わせて時間を設定し宣伝などもしてもらえますが、収入としては生徒さんが払うレッスン料の4割程度しか受け取れません。1回のレッスン料が2,000円だとすれば、講師の収入額は800円程度です。

カルチャー講師でスタートした先生にとっては1人目の生徒さんをレッスンした時に得られるこの金額が初めての収入額となります。

個人経営のピアノの先生の初めての収入

自宅などでピアノ教室を開業している先生方も多いでしょう。その場合は音楽教室やカルチャースクールと異なり、生徒さんから受け取ったレッスン料のすべてが自分の収入になります。

個人経営のピアノのレッスン料の相場は、月謝で5,000円~7,000円程度なので、ピアノ教室の先生の初めての収入は最初の生徒さんから支払われたこの金額ということになります。

演奏ピアニストの初めての収入

演奏活動をメインとするピアニストが一体どこで最初の収入を得るのか、ケースによって実にさまざまです。ピアノ演奏をする機会は学生の頃から探せばたくさんありますが、そのすべてがお金になる演奏機会かと問われれば、そのようなことはほとんどありません。

音大生であれば他の楽器や声楽を専攻する友人の伴奏を頼まれることもありますが、それは収入にはなりません。また音大生が必ず行う演奏として卒業演奏がありますが、それも収入は得ることはできません。

地元の合唱団などからの伴奏の依頼や地域行事での演奏依頼、結婚式場やバーなどで演奏するアルバイトが入った場合、それが演奏家としての初めての収入となるでしょう。それらの仕事の相場は、おおむね1回1万円ほどです。合唱の伴奏であれば練習に行くたびに謝礼がもらえるので、学生のアルバイトに限らずピアノの先生等にとってもそれなりの収入になるでしょう。

また学生時代に出場したコンクールで優勝したことがきっかけで演奏依頼がくるようになった場合は、初めて受け取る出演料であっても、かなりの金額になる可能性があります。もっとも、コンクールで上位に入賞すれば賞金が入るので、そこで初めての演奏による収入を得ることもできます。

このように演奏家ピアニストの演奏による初めての収入の形はさまざまです。そして演奏家としてデビューする時期も早い人では10代から、遅い人だと音大の大学院を修了してから海外に留学して、そこで学んでからコンクールを受けて…と、長い学びの期間を経て30歳前後でようやく本格スタートという人までいるのがこの世界です。

ピアニストの平均月収の統計

「ピアニストの平均月収の統計」と見出しには書きましたが、こういったものは公表されておらず、音楽教室の講師以外のピアニストは収入が不安定のため、平均を出すのは難しいのが事実です。

収入が不安定な理由は、ピアノの先生は習いに来る生徒さんの数によって収入額が左右され、演奏家ピアニストは出演する演奏会の回数によって収入額に変動が生じるからです。

音楽教室講師の給与

音楽教室のピアノ講師の年齢別の平均給与は、次のようになっています。20~24歳は15.1万円、25~29歳は17.8万円、30~34歳は20.4万円、35~39歳は21.1万円、40~44歳は23.7万円、45~49歳は26.5万円、50~54歳は28.4万円、55~59歳は28.2万円です。

年齢 平均月収
20~24歳 15.1万円
25~29歳 17.8万円
30~34歳 20.4万円
35~39歳 21.1万円
40~44歳 23.7万円
45~49歳 26.5万円
50~54歳 28.4万円
55~59歳 28.2万円

音楽教室の講師はボーナスもあり、ピアニストの中では最も安定した収入を得られる仕事スタイルといえそうです。

個人経営のピアノの先生の月収

個人経営のピアノの先生の場合、レッスン料の設定や生徒さんの数によって大きな違いがあります。

子どもさんや愛好者を対象にしているピアノの先生の場合、一人あたりのレッスン料は4,000円~7,000円ほどなので、それに生徒さんの人数を掛けた金額が月収となります。生徒さんのレベルが上がればそれに応じてレッスン料を上げることもできるので、どのようなレベルの生徒さんがどのくらいいるかによっても収入が変わります。

音大を受験するレベルの生徒さんを対象にできる先生だと、1レッスンで1万円ほどの収入を得ることができます。月に何回レッスンするかは生徒さんとの話し合いになりますが、たくさんの生徒さんを担当できれば高収入が得られるでしょう。

レッスン以外の収入源として、ママさんコーラス等のアマチュア合唱団や器楽サークルなどの伴奏の仕事を依頼される場合もあります。こちらは本番のステージが相場で1万円ほど、練習時の謝礼が数1,000円ほどです。このような仕事を得るには生徒の親御さんや近所の方々と信頼関係を作り、情報収集ができる環境が必要です。

ピアノの先生にとっての主な収入源は生徒さんからのレッスン料なので、もしも生徒が集まらなかったりやめる生徒が多かったりした場合には、ピアノのレッスンだけでは生活できないためパートやアルバイトの仕事を掛け持ちするケースも出てきます。個人経営のピアノの先生が安定収入を得るためには、常に一定の人数の生徒さんを確保していなければならないのです。

演奏家ピアニストの月収

演奏の活動をメインとして仕事をしているピアニストの主な収入源は演奏会に出演した際の出演料です。月収として見ていくと、演奏会にたくさん出演した月はたくさんの収入がありますが、出演回数が少なく、収入が少ない月も出てきます。

出演料の金額は、そのピアニストの知名度や実績によってさまざまですが、多くのピアニストは10万円~30万円くらいだといわれています。実績もあり知名度も高いピアニストの中には、リサイタル1回の出演料が100万円という方もいらっしゃるようですが、そのような高額を得られるのは、ごく一部の有名なピアニストに限られています。

演奏をメインにしているピアニストの方でもほとんどの場合、生徒さんを指導したりコンクールの審査員を行ったり雑誌に執筆したり、と演奏以外の副業を行っています。知名度が上がれば生徒さんを指導した際にも高額のレッスン料を得ることができます。1回の演奏会で100万円を受け取るようなピアニストであれば、レッスン料も1回2万円ほどといわれています。

ピアニストの中には音楽大学で常勤や非常勤の教員として指導している方も多くいます。大学で学生を指導しているピアニストは、大学からの給料が安定した月収だといえるでしょう。

ピアニストの平均年収の統計

ピアニストの平均年収も月収と同様に、音楽教室の講師以外は収入が不安定なので平均を出すのは困難です。

音楽教室のピアノ講師の年収

音楽教室のピアノ講師は教室からの給与の他にボーナス収入もあるので、毎月の給与にボーナスを併せた金額が年収になります。

年齢別の平均年収額は、20~24歳が240.9万円、25歳~29歳が234.4万円~284.4万円、30~34歳が226.1万円~326.1万円、35歳~39歳が233.5万円~326.1万円、40歳~44歳が258.2万円~379.2万円、45~49歳が302.7万円~424.7万円、50~54歳が345.0万円~455.0万円、55歳~59歳が341.2万円~451.2万円となっています。

年齢 平均年収
20~24歳 240.9万円
25歳~29歳 234.4万円~284.4万円
30~34歳 226.1万円~326.1万円
35歳~39歳 233.5万円~326.1万円
40歳~44歳 258.2万円~379.2万円
45~49歳 302.7万円~424.7万円
50~54歳 345.0万円~455.0万円
55歳~59歳 341.2万円~451.2万円

金額に開きがあるのは、月給制で給与が支払われる教室と時給制で支払われる教室があるからです。時給制の場合は1時間1万円前後です。年収額はそれほど多いわけではありませんが、毎月給与として安定した収入が得られるのが音楽教室の講師の強みでしょう。

個人経営のピアノの先生の年収

個人経営のピアノの先生はレッスン料や生徒さんの人数によって千差万別です。レッスン以外にもお客さんからの依頼や音楽仲間とユニットを組んでの自主公演などの演奏活動を行っている方も多いので、そちらからの収入もあります。

個人経営のピアノの先生として経営を成り立たせるためには最低でも200万円~250万円の年収が欲しいところですが、収入が足りない場合はパートやアルバイトをしたり、教えるスキルを生かして学習塾を開いたりして副収入を得ている先生もいます。

演奏家ピアニストの年収

演奏の活動をメインにしているピアニストの年収は実績や知名度、どのような場所や機会に演奏しているかによって大きな開きがあります。

結婚式やバー等で演奏している派遣のピアニストの場合、1回の収入が相場で1万円程です。単純計算をすると年間に200回仕事を得られれば200万円の収入になります。

クラシックのコンサートに出演する一般的なピアニストであれば、出演料が1公演につき10万円~30万円。知名度が上がってくれば50万円~100万円くらいです。出演料が1回50万円のピアニストが年間50回のコンサートに出演すれば年収は2,500万円、1回100万円のピアニストであれば5,000万円となります。

実際、知名度が高くて人気のあるピアニストが1年間に出演するコンサートは、年間50回~60回前後です。

知名度が高いピアニストの中には音楽大学で教鞭をとっている方もいるようです。そのような方は教授として大学に迎えられているので、そちらの平均年収1,112万円を年間の演奏会の出演料と併せると、3,000万円~6,000万円以上の年収が得られることになります。このような高額収入が得られるのは、ごく少数の有名ピアニストに限られます。

ピアニストの月収・年収のまとめ

ピアニストが安定した収入を得るのは難しい

ピアニストは音楽教室の講師以外は安定した収入を得るのが職業を得るのが難しいことが分かりました。この職業を選ぶからには、ピアノの先生として生徒を集めるにしろ演奏家ピアニストとしてステージに立ち続けるにしろ、安定した収入を得るためには惜しまぬ努力が必要です。

どちらにしても、音楽の楽しさや美しさを人に伝える素晴らしい仕事であることに変わりはありません。

ピアニストの参考情報

平均年収200万円~300万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種音楽・ラジオ

統計情報 出典元:

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