海外営業の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
海外営業の仕事につく人の大半が取得する資格にTOEICや中国語検定があります。試験を受けないと業務に就けないという訳ではないですが、語学力の評価基準になることが多く、高いレベルを取得すれば就職や開業の際に有利に働くと考えられます。それぞれの資格や試験の難易度、合格率などの試験の情報についてまとめました。
海外営業に役立つ資格「TOEIC」
英語に関する語学力を評価する資格
TOEICは知名度もあり、海外ビジネスに携わる多くの人が受ける試験です。英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストとして、世界中で開催されています。
TOEIC試験は10点から990点まで点数で評価され、試験を受けて合格するという仕組みではありません。海外営業は特に英語の語学力が必須になるので、最低でも770点以上は取っておきたいところです。
TOEICの難易度・合格率
TOEICの試験はリスニングセクションとリーディングセクションの二つで分かれていて、トータルの点数がスコアになります。
リスニングセクションの平均点は315点で、リーディングセクションの平均点は263点となっています。就職や転職時には有利に働く点数は650点以上、海外営業の仕事では770点以上を獲得しておくとよいでしょう。
高得点取得は難しいですが、世界的に通用する試験ですので目指す価値はあります。
TOEICの概要
合格率 | 合格率はなくスコアで判断される |
---|---|
受験資格 | 誰でも受験可能 |
受験費用 | 5,725円 |
出題範囲 |
■リスニングセクション
■リーディングセクション
|
単語の理解やテキストで学習をしよう
TOEICの試験は人気の高さから、多くのテキストが販売されています。英単語や文法についてもしっかりと理解できている必要があるTOEICでは、弱点を重点的に克服できるなど、自身が使いやすいものを選びましょう。
また出題問題数も多いので全ての問題を解こうとせずに、自分がわかる問題から確実に答えていくといったような解答のペースもポイントになります。900点以上を目指せるような上級者でなければ、できない問題があってもしかたないと、気軽に構えて試験に臨むことが自分の実力を出し切るコツかもしれません。
海外営業に役立つ資格「中国語検定」
中国語の語学力のスキルを証明する資格
著しい中国の発展により、海外営業として中国に行く場合も多いと考えられます。業種によっても異なりますが、いま共通言語としても注目されている中国語で海外営業としてコミュニケーションができれば、かなりの強みになるといえるでしょう。
中国語検定は準4級から1級までの6段階で判定する資格です。中国語検定は、中国語の語学力のスキルの証明となる試験であり、アジアに向けた海外営業にとっては取得が必須といえます。
合格すれば需要が高く有利
日本企業の中国進出が活性化されている現在では、中国語を身につけている人の需要は高く、中国語検定も年間3万人以上が受験しています。それぞれの級でレベル保証期間として有効期限がありますが、合格が取り消されることはありません。
中国語検定の試験難易度、合格率
中国語検定は、試験の難易度からいうとかなり高めです。合格率は級によって異なりますが、1級の一次は約5%ともいわれています。準1級の一次の合格率は約28%で、二次は93.5%です。1級と準1級は一次試験の合格率がかなり低くなっています。2級は20%、3級は44%、4級でも58%と、易しいレベルでも合格率はあまり高くありません。
中国語検定は筆記試験とリスニング試験に分かれていて、それぞれの級の合格ラインをクリアすれば合格になります。海外営業として仕事で中国語を活用したい場合には準1級以上のレベルの取得が必要になるでしょう。
中国語検定の概要
合格率 | 級によって異なる |
---|---|
受験資格 | 制限なし誰でも受講可能 |
受験費用 |
|
出題範囲 |
■1級時事用語も含む高難度の文章の日本語訳・中国語訳。熟語、慣用句等含む総合問題 ■準1級新聞や雑誌、実用文、難度の高い文章の日本語訳・中国語訳 ※級によって異なる |
単語と発音を意識して学習すると効果的
中国語検定は人気の高い資格であり、テキストも豊富に販売されています。3級や2級の取得を目指す人は基本的な単語をしっかりと覚えることが大切です。
また、どの級にも発音試験があるので、発音の基礎をひと通り学ぶ必要があります。1級や準1級になると覚えるべき単語は1000以上にもなります。長期的な学習が必要でしょう。
その他の海外営業に関連する資格
海外営業に関する資格はさまざま
TOEICや中国語検定の資格以外にも海外営業の仕事に関連する資格はいくつかあります。海外営業の仕事に必要なのは語学力だけではありません。輸出入に関わりますので、貿易実務の知識を証明する貿易実務検定の資格を持っていることも、就職やキャリアアップに有利になるでしょう。
- 貿易実務検定
- TOEFL
- ケンブリッジ英語検定
- 日商ビジネス英語検定
- ビジネス翻訳
- 実用英語技能検定
一覧にあるTOEFLは、TOEICと共に知名度の高い試験で、英語を母語としない人々を対象に実施されている国際基準の英語能力測定試験です。
「英検」として知られ、日本で広く受験されている実用英語技能検定は、歴史もあり、企業の信頼も高く、英語の総合的な語学力を証明する資格になります。海外営業では英語でコミュニケーションをとるだけでなく、文書も交わして交渉もすることになるので確かな語学力が大切になります。
英検2級レベルまでは高校で取得している人も多いと思われますので、海外営業を目指す人は準1級以上の取得を目指しましょう。
海外営業に役立つ資格が取れる学校
専門学校東京ビジネスオブスクール
専門学校東京ビジネスオブスクールでは、海外営業を目指す人のためにビジネスマネジメント専攻が用意されている専門学校です。海外向けビジネスの実務を幅広く学べるので、海外営業で活躍する近道になります。グローバルな視点で変化し続ける流れを的確に捉えてカリキュラムを組む実習なども魅力的です。
入学直後から卒業後までしっかりとした就職サポート
専門学校東京ビジネスオブスクールは、就職サポートにも定評があります。丁寧に時間をかけてカウンセリングを個別で時間をかけて自己分析を進めます。
全国から求人情報が集まり、キャリアサポートセンターで管理をしています。担任と密に連携を取って最適な就職をサポートしてくれます。内定が決まるまでサポートしてくれ、安心感も大きな魅力です。
専門学校東京国際ビジネスカレッジ
専門学校東京国際ビジネスカレッジでは、海外営業を目指すための学科として、経営研究学科インターグローバル専攻が用意されている専門学校です。海外が好きで異文化に興味がある人には、国内にいながらでも20か国の留学生と国際交流が出来るメリットがあります。
短期海外留学が必修であり、現地学生と同じ施設を利用しての学習やホームステイも体験できます。海外営業を目指す人にとって、専門学校で多くの外国語や異文化に触れることができるのがよい刺激になることは間違いありません。
資格取得支援体制が充実
専門学校東京国際ビジネスカレッジでは通常講義の資格取得対策と資格対策ゼミを多く開講しています。自分の興味のある分野の資格取得に向けて学べる環境が整っていることは大きな強みです。海外営業に有利な語学の資格も取得することが出来ます。
海外営業の資格・試験まとめ
海外営業になるならTOEIC高得点と中国語検定の合格を目指そう
海外営業の仕事自体は特別な資格や試験に合格していなくても業務に就くことは可能ですが、語学力の証明やスキルアップのためにも資格を取得している方が有利だと考えられます。
TOEICで770点以上獲得できれば英語力の証明にもなり役立ちます。アジア向けの海外営業では中国語も必須ですので、中国語検定もオススメの資格です。
海外営業に関連する資格試験は、それ以外にも多くの試験があります。まずはTOEICや中国語検定の取得を目指しつつ、自分の目標とする海外営業像に役立ちそうな資格取得も目指してみてはいかがでしょうか。
海外営業の参考情報
平均年収 | 400万円〜700万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | オフィス |
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