プロボクサーの資格・試験とは?JBC認定プロテストの概要と合格の秘訣

プロボクサーの資格・試験とは?JBC認定プロテストの概要と合格の秘訣

ボクサーになるには、免許や資格は何も必要ありません。しかしプロボクサーになるには、日本ボクシングコミッション(JBC)が実施しているプロテストに合格してプロボクサーライセンスを取得する必要があります。今回は、プロボクサーを目指す第一歩となるプロテストの詳細や、試験の難易度などをご紹介します。

プロボクサーの資格について

日本ボクシングコミッション(JBC)認定のプロテスト合格が必要

プロボクサーとは、文字通りプロのボクサーのことで、プロのボクシング団体に所属した上で、ボクシングの試合によって収入を得る職業のことです。日本の法律では、ボクシングを職業として行う為に、所定の国家資格や免許などは必要ありません。

しかし試合を行う団体によっては、選手登録を行いライセンス(選手登録証)を得ないと試合に出ることはできません。また、まともに収入を得て、世間に広く認められるプロボクサーになる為には、世界レベルのボクシング認定団体に加盟している日本の団体において試合をする必要があります。

日本においては、日本ボクシングコミッション(JBC)が日本におけるプロボクシング界において唯一の、公式の認定団体であると言われており、JBCが日本のプロボクシングを統括していると言っても過言ではありません。JBC認定のプロボクサーとなる為には、JBCが主催するプロテストを受験し、合格する必要があります。

ですから、殆ど全ての日本のプロボクサー志望者は、日本ボクシングコミッションが認定する組織である日本ボクシング協会に加盟しているボクシングジムに入門し、練習生となる必要があります。JBCに認定されていない、日本ボクシング協会非加盟のボクシングジムでは、プロボクサーへの道は望めないと言われていますので、ジムを選ぶ際は要注意です。

JBC認定プロテストに合格する為には最低半年〜1年以上の鍛錬が必要

ボクシングジムに入門し練習生となると、所定の月謝や寮費(寮生の場合)を支払い続けながら、トレーニングに励むこととなります。受験資格はあるものの練習期間は特に問われていない為、JBC認定のボクシングジムに所属しさえすれば、プロテストを受けること自体は可能です。

しかし、プロテストに合格する為には、それ相応のレベルが求められます。テレビ番組の企画で、3ヶ月でプロテスト合格を目指すというものがありましたが、見る人がみれば番組出演者のレベルではプロテスト試験を受けるレベルにすら到底達していないと言われており、一般的には、全くの素人の場合、受験前に最低でも半年〜1年ほどのトレーニングが必要とされています。

なお、ボクシングジムにおいてプロ志望をする場合、最低でも週5回はみっちりとトレーニングを積む必要があり、それ故に、社会人が仕事の傍らプロテスト合格を目指すのは非常に難しいとされています。

日本ボクシングコミッションが行うJBC認定プロテストとは

JBC認定プロテストの概要

日本ボクシングコミッションが行うプロボクサー認定試験であるプロテストは、随時行われていますが、開催日時や回数は不定期です。これは試験の都合や、選考の公平性を保つ意味合いが大きいです。

例えば、スパーリングの試験がある為、受験者数は最低2人以上は必ずいなければなりませんし、公平性の高い試験のためには、ある特定のジムの練習生だけでなく、ある程度いろんなジムから応募者が集まっているかも重要になってきます。ですので、申し込み時点では、明確な日時は決まっていません。受験日時の決定に関しては、所属ジムのトレーナーなどから告知として伝えられるのが一般的なようです。

開催回数については、例えば東京地区の2006年度の開催実績は年24回となっていますので、ほぼ月2回のペースで実施されていることになります。毎日ではないにせよ、随時開催、といって差し支えはなさそうです。

JBC認定プロテストの受験資格には年齢などの制限がある

受験資格は、「満17歳から満34歳までの男女であること」、「コミッションドクターによる健康診断に合格した者」、「受験地における各地区ボクシング協会加盟ジムに所属している者」となっています。

コミッションドクターによる健康診断としては、B型肝炎検査、頭部CT検査(※30歳以上の者はCTに代わり頭部MRI検査)、女子はテスト日から30日前以内の妊娠反応検査、などがあります。

プロテスト受験料と試験免除の条件

等級 性別 受験料
C級 男子 6,480円
C級 女子 10,800円
B級 男女共通 10,800円

プロテストを受けるには所定の受験料がかかります。受験料は、C級の男子の場合6,480円、C級の女子の場合10,800円、B級は男女共に10,800円となっています。

また、アマチュアボクシングにおいて不戦勝を除き5勝以上の実績があり、社団法人アマチュアボクシング連盟の戦績証明の提示によって、審査の上でC級試験を免除される場合があります。

他の格闘技分野で顕著な実績がある場合にも、C級試験の免除が行われる場合があります。その場合、いきなりB級試験に進むことができ、合格すればC級ライセンスを飛び越えて、最初からB級ライセンスのプロボクサーとしてキャリアスタートできます。

プロテスト受験前に特に実績や経験のない大多数の人は、C級試験を受け、C級ボクサーとしてキャリアを積んでいくことになります。

プロテストの詳細や難易度・合格率

JBC認定プロテストの試験内容

試験内容は、筆記テストと、コミッションドクターによる健康診断、実技試験というように別れており、その全てを1日で行います。流れとしては、受験開始時間30分前までに受験場所に集合し、簡単な説明と挨拶のあと、筆記試験を受けます。

その後は、計量とコミッションドクターによる健康診断を受診して、健康診断終了後、リングに移動し準備をして、事前に発表されるスパーリング相手の組み合わせに従って実技試験を受ける、というものになります。

筆記テストの内容は、ボクシングにおける基本的なルールなどが主で、非常に簡単な内容となっており、合格率も非常に高くなっています。筆記だけでいえば合格率はほぼ100%と言われています。

実技試験は、1ラウンド2分30秒の2ラウンド制のスパーリングで、インターバルは30秒となっています。受験者はヘッドギアを装着し、実際に1対1の打ち合いを行いますが、勝ち負けは重要ではなく、基本的なワンツー攻撃と、ガードを中心とする防御の能力が審査されることになります。

採点は絶対評価となり、基本レベルに達していない場合、2人同時に落とされることもあります。

等級をあげる為には、実績を積み上げることが必要になる

JBCが認定するプロボクサーライセンスには、A級、B級、C級の、大きく3つの等級があります。最もレベルの低いC級をスタートとして、B級、A級と順次等級は上がっていきますが、その基準としては、エントリーできる試合のラウンド数にあります。

例えばC級ライセンスの場合、1試合に4ラウンドまで戦うことができるライセンスであり、B級の場合は1試合に6ラウンドまで戦うことができます。最も高いA級の場合は、1試合に8ラウンドまで戦うことができ、このライセンス等級が上がるに従って、試合によって得られるファイトマネーの額も上がっていく仕組みになっています。

では等級を上げるためにはどうすればいいのでしょうか。等級を上げるためには、所定の昇級試験があるのではなく、試合の実績を積むことによって自動で昇級となります。

例えばC級からB級ライセンスに昇級するためには、4ラウンド制の試合を4勝する必要があり、B級からA級に昇級するためには、6ラウンド制の試合を2勝する必要があります。どちらとも、引き分けは0.5勝として加算されていきます。

また、A級でも、8ラウンド制の試合を1勝でも勝たなければ、10ラウンド制や12ラウンド制の試合には出場できません。10ラウンド制以上の試合に出場できるようになって初めて、日本ランキングの対象者となります。

ここからはもうライセンス頼りではなく純粋に実績勝負になり、日本ランキングをあげていくことによって、日本チャンピオンや世界チャンピオンへ挑戦することができるようになります。

プロボクサーの資格・試験まとめ

兎にも角にもプロテスト合格が必須!実績を積み上げましょう

プロボクシング界は全盛期を過ぎ、日本では衰退の傾向にあると言われています。しかしながらその中でも、世界チャンピオンとして3度の防衛戦を戦った亀田興毅をはじめ、近年でも億に近い、あるいは億を超えるファイトマネーを手にするプロボクサーは未だ健在です。

しかし、有名になり巨額のファイトマネーを手にするプロボクサーは一握りという厳しい世界です。等級を上げ、実績を積んで、まずは日本の頂点、やがては世界の頂点に立つために、プロボクサーはひたすら戦って、目の前の壁を次々と壊していく必要があります。

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