MR(医薬情報担当者)になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説
MR(医薬情報担当者)になるには、薬について専門性の高い世界だからこそ、知識や技術を磨く以外に精神的な強さも必要です。仕事として続けるには薬に対して興味を持ち、自信を持ってすすめられる営業としての情熱が必要です。本記事では、MRになるために求められること、向いている人の特徴などについてご紹介します。
MRになるには何が必要?
病院の医師や薬剤師に自社の薬の情報を提供するMR(医薬情報担当者)という職業。MRになるために必要な要素はいくつもありますが、まずは薬についての知識を持ち熱い気持ちで売り込めるMRとしての情熱を持ち続けることが大切です。
かっこよく見える職業ですが、単に薬について知識があるだけでは、MRを目指すことはできても続けるのは困難かもしれません。体力的にも大変ですし、地味な作業の積み重ねによって成り立っているからです。
コミュニケーション能力がMRの仕事に役立つ
MRとして働くためにはコミュニケーション能力が必要になります。MRの仕事は営業になるために、明るくコミュニケーションができないとお客様がついてきません。
MRとしてお客様になるのは医師や薬剤師です。優秀な経歴だったり、頭脳明晰な人ばかりなので、相応の知性が求められるでしょう。知的なコミュニケーション能力がMRとしては求められます。
忍耐力もMRの大切な要素
MRは医師の空き時間をつかまえて商談の時間を確保することが一般的です。
医師によってそれぞれ空き時間は異なりますので、時には一人の医師と会うために長い時間待つことも必要になるでしょう。忍耐力があることもMRに求められる大切な要素といえます。
体力も必要なMRの仕事
MRの仕事はハードなので、基礎体力がしっかりあることも重要です。MRの仕事は病院の医師を訪問して営業することですが、アポを取って薬について説明するだけではありません。ミーティングや資料作成などデスクワークもあれば自ら足を運んで営業するなど慌ただしく仕事をすることが多いです。
医師に対して満足してもらえる営業をするためには体が資本です。体調を崩さないように、自己管理をしっかりする必要があります。
絶対必要ではないがMRに関する資格があるほうが有利
MRになるには何かの資格を取得しなければいけないわけではありません。
とはいえ、資格を持っていれば一定の知識やスキルの証明になり、転職や就職にも役に立つ可能性はあります。MRとして働く人が取得する資格で代表的なものは、MR認定試験があげられます。
語学力でコミュニケーションの幅を広げる
MRになるには英会話ができないといけないわけではありませんが、日常会話程度のコミュニケーションが取れると仕事の幅が広がる可能性があります。
MRは医薬品のプロフェッショナルとして語学力があれば外国人にも説明することができますし、いずれにせよ語学の習得に意欲を持つことはMRになるのにプラスになると考えられます。
MRに向いている人、適性がある人
MRになるには、センスや性格的な要素も影響することが多いです。
幅広い知識はMRの適性のひとつ
MRに求められる適性として、まずは幅広い知識があげられます。MRは医薬品の情報にしっかりと精通していることが大切です。
薬の効能や使用方法、体に起きる副作用の知識は知っていて当然であり、医療関係者である医師や薬剤師と対等に会話するためには病気に関しての幅広い知識が必要になります。
薬学に関する相当な学習をすることになるMRは、医療の世界に高い関心が必要です。薬や病気に関して興味を持っていて幅広い知識がある人は、MRの仕事の適性があるといえるでしょう。
判断力がMRには求められる
MRは製薬会社などの医薬品メーカーに所属し、薬の情報を提供しながら病院に売り込むことまでが仕事です。
正しい判断力で医師の信頼を勝ち取ることが大切になります。時には、一癖や二癖もある医師に意地悪な質問をされることもあるでしょう。そんな時にどうすれば良いかを的確に判断する力が求められます。
モチベーションを維持できる人はMR向き
MRという職業は、圧倒的に立場が上の医師がお客様になります。MRとして思い通りにならないことは多くなるでしょう。
嫌なことをされたりするなど、なかなか思い通りにならないこともありますが、そのなかでもモチベーションを維持して仕事に打ち込める忍耐力が求められます。強い信念を持って厳しい境遇でもモチベーションを維持できる人はMRの仕事の適性があると考えられます。
環境の変化についていける人もMR向き
MRは不正や癒着に対する対策のために数年で担当が変わったり勤務地が変わることが多くある世界です。結婚をしているなど家庭がどんな状況にあるかは関係ありません。
勤務地が気に入っていても定期的に異動があるので、環境の変化についていけることが大切です。環境が変わっても、パフォーマンスを発揮できる人はMRの適性があると考えられます。
継続的に学ぶ努力ができること
MRは医薬品を売る仕事ではなく、医薬品の情報を医師や薬剤師に伝える仕事です。そのためには幅広い知識が必要になります。
最近の医療は日々進化しているので、医薬品について最新の情報を頭に入れておく必要があります。そのためには、継続的に学習することが大切になってきます。
MRになるための学校
MRになるために学校に通うことは、自分と同じようにMRを目指す仲間に出会えるということです。ライバルとして仲間として時に励まし合い、競い合い、切磋琢磨できることは大きな魅力です。
医薬品や病気の基礎が学べる専門学校
MRは、専門学校を経てからなる人が多くいます。職業柄、専門用語が多く特殊な仕事内容でもあるため学ぶべきことが多くあります。薬の知識はもちろんのこと、営業としてどのように魅力を伝えることができるかなども専門学校で学べるでしょう。
カリキュラムやサポートを比べて学校選びを
MRになるための専門学校は全国的に数が多く選択肢は豊富です。学校によっては現役のMRから直接的な指導が受けられる授業か用意されています。現場の雰囲気や仕事をするうえでの心構えやポイントを知ることができます。
資格取得支援サポートが手厚い学校であれば卒業後の進路に対する不安も解消されるはずです。普段仕事をしている人は、夜間コースのある学校を選ぶことでしっかり学習時間を確保できるでしょう。
学校によってはカリキュラムやサポートの内容が異なります。自分が目指すMR像に近づけるように、比較を怠らず学校を選びましょう。
大学でもMRになるための勉強が可能
MRになるために学校に通う選択肢としては専門学校以外に大学という選択ができます。以下のような学部や学科名の場合にはMRに関連するカリキュラムが用意されていることがあるのでチェックしてみることをおすすめします。
- 心理学
- 保険衛生学
- 栄養学
MRになるなら大学卒が良い
大手の製薬会社ではMRになるための条件として大卒以上が応募資格になっていることが多いです。専門学校でもMRになることはできますが、就職先の選択肢が狭くなってしまうこともあるので注意が必要です。
アルバイトの雇用形態でMRとしての仕事は基本的にありませんので、経験を積みながらMRを目指すことは難しいのが現状といえるでしょう。大手の製薬会社を狙う場合には応募資格をチェックしておくと良いでしょう。
MRになるには?まとめ
資格があればベター。まずは情熱やコミュニケーション力がMRを続ける原動力に
MRになるためには、薬や病気についての幅広い知識を持って売り込める情熱と信頼を勝ち取るコミュニケーション能力、また、どんなに仕事がハードでも続けられる体力が必要です。加えて環境の変化に耐えられる人や、根気よく学び続けられる人は特殊なMRの仕事をするうえで強い武器になるでしょう。
未経験でも仕事につくことはできますが、資格を取得しておけばより有利でしょう。専門学校や大学で医薬について学び、資格を取得すれば転職や現場で有利にはたらく可能性があるでしょう。
MR(医薬情報担当者)の参考情報
平均年収 | 500万円~800万円 |
---|---|
必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 医療 |
MR(医薬情報担当者)の関連記事
「フォロー」をお願いします
最新情報をお届けします