医療事務の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

医療事務の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

医療事務として働く上で、資格や試験に合格すれば就職の際にも有利に働く可能性があります。特に、診療報酬請求事務能力認定試験に合格していると就転職に有利です。本記事では、医療事務に役立つ資格、関連性の高い資格などについてご紹介します。

医療事務に役立つ資格「医療事務技能審査試験」

医療事務業務の知識を証明する資格

医療事務技能審査試験は、一般財団法人日本医療教育財団が実施している資格です。

合格する事で、医療事務業務に従事する知識や技能を証明する事が出来ます。昭和49年から実施されている試験で、40年以上の歴史がある人気の高い資格です。

医療事務技能審査試験の概要

比較的難易度は低い。それぞれの試験対策を

医療事務技能審査試験は、学科試験と実技試験I、実技試験IIがあり、3時間ぶっ通しで行われるハードな試験です。

学科試験と実技試験IIは資料を持ち込みながら試験を受ける事が出来ますが、実技試験IではNGになっています。医療事務技能審査試験は、3つの試験それぞれが70%以上の正答率で合格になります。合格率は約50%と、比較的合格しやすい資格と言えます。

合格率 約50%
受験資格 特になし、誰でも受験可能
受験費用 7,500円
出題範囲
■学科

医療保険制度、高齢者医療制度、公費負担医療制度、介護保険制度、医事法規一般、医事業務

■実技I

コミュニケーション

■実技Ⅱ

診療報酬請求事務

過去問や講座で学習をしよう

医療事務技能審査試験を取得するには、テキストや問題集で学習する事が良いでしょう。基礎や演習、過去問を中心に解く事で、合格率は高まるでしょう。

また、講座を使用して学習する方法も良いでしょう。独学では難しい場合には、教材も揃っているのでおすすめです。疑問点などを質問できる事も効率的に学べるメリットと言えそうです。

合格点に達した科目は免除される

医療事務技能審査試験では、不合格になった場合でも試験科目免除制度が適応されます。3科目を受験した上で得点率が70%に達した科目は、6ヶ月間受験が免除されます。

試験は1ヶ月ごとに実施されるので、科目合格していれば有利に進められるでしょう。医療事務技能審査試験では、便利な試験科目免除制度を活用しましょう。

医療事務に役立つ資格「医療事務管理士技能認定試験」

医療現場をサポートするに欠かせない資格

技能認定振興協会が実施している医療事務管理士技能認定試験は、医療関係で幅広く認知されている資格です。

医療保険制度や診療報酬の仕組みについて知識を持ち、正確な算定が出来る能力と技術を証明するものです。医療現場を事務面からサポートする存在として人気の高い資格です。

医療事務管理士技能認定試験の概要

試験難易度は低め。医療事務として人気の高い資格

医療事務管理士技能認定試験は、学科試験と実技試験に分かれています。学科試験はマークシート形式が10問、実技は3問になっています。

試験の特徴として、指定会場で指定日に行う試験と、パソコンで自分が決めた日程で行うインターネット試験の2パターンがあります。毎年合格率は異なりますが、約50%程の合格率です。

合格率 約50%
受験資格 特になし、誰でも受験可能
受験費用 7,500円
出題範囲
■学科

法規(医療保険制度・公費負担医療制度の知識)、保険請求事務(診療報酬点数の算定、診療報酬明細書の作成、医療用語の知識)、医学一般(臓器、生理機能、傷病の知識)

■実技

レセプト点検、外来、入院

合格率を上げるにはレセプトを書く事

医療事務管理士技能認定試験の合格率を高めるには、レセプトを多く書く事がポイントです。レセプトを多く書く事で、カルテの読み取りやレセプト作成上のポイントやコツが身につくでしょう。

医療事務講座や試験問題集を利用して学習するようにしましょう。実技と学科のどちらも試験対策が大切と言えます。

その他の医療事務に関連する資格

医療事務に関する資格はさまざま

医療事務技能審査試験や医療事務管理士技能認定試験の資格以外にも、医療事務に関連する資格はいくつかあります。

  • 診療報酬請求事務能力認定試験
  • 医療事務認定実務者

一覧にある医療事務認定実務者は、試験は会場と在宅どちらでも受験する事が可能です。

接遇やマナーなど、受付業務に求められる技能・知識と、医療機関における各種制度や、業務の流れなどの技能・知識を求められます。医療事務として取得しておくべき資格の一つと考えられます。

一方、診療報酬請求事務能力認定試験は、実務レベルで役立つ資格ですので、就職や転職の際には取得してから行動するとよいでしょう。

医療事務に役立つ資格が取れる学校

東京医療秘書福祉専門学校

東京医療秘書福祉専門学校では、医療事務を目指す人のために医療事務科が設けられています。

資格取得が出来る授業に加えて、現場で即戦力になれる医療事務のシミュレーションもあります。知識に加えてシミュレーションをする事で、すぐに働ける力をつける事が出来ます。

東京医療秘書福祉専門学校では、電話対応や患者の対応実践などの細かい部分まで医療事務に必要な技術を学べます。医療事務のスペシャリストとして、病院や薬局で活躍する事が出来る人材を育てます。

短い期間でいくつも資格取得できる環境が魅力

東京医療秘書福祉専門学校では、医療事務に関する資格に加えて、ビジネスに関する資格やサービスに関する資格などの取得も出来ます。

社会に出るときに資格を多く取得していれば、自分の自信にもつながります。最大で13種類の資格を、1年間で集中して取得できることは大きな魅力です。

東京医薬専門学校

東京医薬専門学校では、医療事務を目指す人のために医療事務科が設けられています。病院就職に必要となる資格を、1年で取得出来る環境です。

午前中は授業を行い、午後は病院で実習をするカリキュラムなので、午前中に学んだ事を午後に実践が出来るので、知識や技術が身につきやすい特徴があります。

デュアル実習システムを導入で働きながら学べる

東京医薬専門学校では、現場力と収入、キャリアを同時に得る事が出来る、デュアル実習システムを導入している点に魅力があります。

稼いだ収入を学費に充てる事もできるのが嬉しいポイントです。在学中に実務経験を積んで、仕事と遊びを両立させる事が可能です。デュアル実習システムにはいくつもサポートがあり、働くアルバイト先は、実習生一人ひとりの希望に合わせて紹介してくれます。

実習前後に働くために必要な知識や技術、マナーなどの教育を行うので、安心して仕事に専念できます。悩み事がある場合に、担任が個別に面談やカウンセリングをしてくれる事も特徴的です。

なりたい自分に近付けるカリキュラム

東京医薬専門学校では地域の人や業界人と一緒に行うカリキュラムが多く、なりたい自分に近付けます。

スポーツ大会やホテル研修、キャンプ実習や海外研修など楽しい行事も多くある事から、学生時代の思い出がいっぱい出来ます。学びながら短い期間で新しい体験が出来ることは、東京医薬専門学校の大きな魅力と言えるでしょう。

医療事務の資格・試験まとめ

医療事務になるなら2つの資格、医療事務技能審査試験と医療事務管理士技能認定試験合格を目指そう

医療事務の仕事自体は、特別な資格や試験に合格していなくても業務に就くことは可能ですが、資格を取得しておく方が将来的に役に立つ可能性は高いでしょう。

医療事務技能審査試験と医療事務管理士技能認定試験に合格すれば、一定の知識やスキルの証明に役立ちます。医療事務に関する試験は、他にも多くの試験が行われています。

まずは、医療事務技能審査試験と医療事務管理士技能認定試験の資格取得を目指しつつ、自分の理想とする医療事務像に役立ちそうな資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

医療事務の参考情報

平均年収200万円~300万円
必要資格
  • 診療報酬請求事務能力認定試験
資格区分 民間資格
職業職種医療

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