通訳になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説
外国人とのコミュニケーションを円滑に行う上でとても重要な役割を果たす通訳ですが、通訳になるためにはどんなことが必要なのでしょうか。今回は通訳になるために必要なこと、通訳に向いている人、通訳になるための学校についてご紹介します。
通訳にはどんなことが必要?
通訳の仕事をするためには、「通訳案内士」を除いて必ず必要となる資格はありません。
しかし、通訳は言語力があればできると思われがちかもしれませんが、言語力以外にも求められる能力はたくさんあります。
言語力
通訳になるためには、まず言語力が必要です。言語力が無ければ通訳できません。外国人が話した外国語を正確に聞き取り、それを正しい日本語に変換しなければいけないので、外国語力はもちろん、日本語力も高くないとできない仕事です。
その逆も同じで、日本語を正しく外国語に変換して外国人に伝えなければならないので、瞬時に会話を理解し、他言語に変換する言語能力が求められます。
知識の豊富さ
通訳していく上で、場合によっては会話の内容が専門的になるので、知識の豊富さも必要になります。専門用語や専門知識が出てきても、しっかり理解して相手に伝えなければいけません。
国ごとの独特の文化があり、言語だけでなくその国の文化についても知っておく必要があります。常に知識を増やす努力をし、正しい通訳をするためにも、知らないことが無いようにしておきましょう。
瞬発力
通訳は、進行中の会話を聞きながら言語変換しなければならないので、瞬発力や頭の回転の速さが必要になります。通訳が会話の妨げにならないよう、通訳をするスピードが求められます。
会話の意図を読みとる
通訳は会話を聞きながら、「その人が何を言いたいのか」を理解する必要があります。もし通訳が相手の意図を読み取り間違えて伝えていたら、仕事として成り立ちませんし、迷惑をかけてしまうことになります。
相手の言いたいことを見抜き、正確に言語変換をして通訳する必要があるので、会話を聞いて通訳するだけでなく、会話の意図を読み取る力も求められます。
自ら考える力
通訳にはマニュアルが無く、こういう時はこうしたらいいのでは、と自分で考えながら仕事をしていく必要があります。自分で考えて行動したり、解決策を考えることが出来ると、突然のトラブルにも落ち着いて対応ができます。通訳は、自分で考えて臨機応変に対応できるようになる必要があります。
通訳に向いている人、適性がある人
通訳に向いている人、適性がある人は、言語力以外にも通訳への熱意を持つ人が向いていると考えられます。
語学への興味関心
通訳の仕事をする上で、語学の勉強は欠かせません。熱心に語学の勉強ができたり、他国文化への興味がある人は向いていると思います。通訳は非常にレベルの高い言語力が求められるため、語学の勉強を苦痛に感じたり、語学に興味が持てない人が通訳として仕事をしていくのは難しいでしょう。
高いコミュニケーション能力
通訳は、さまざまな人と接する機会があるため、コミュニケーション能力が高い人や、人とコミュニケーションを取ることが好きな人は向いていると言えます。日本人だけでなく、外国人とも話すことが多いため、国籍関係なく話せるコミュニケーション能力が必要になります。人と関わることが苦手な方は難しいかもしれません。
前向きに考えられる
通訳という仕事をしていると、時にはミスしてしまうことがあると思いますが、ミスしても通訳を途中で止めることが出来ないため、すぐに気持ちを切り替えて次の通訳をしなければなりません。
1度したミスは繰り返さないようにしっかり反省し、次の通訳に影響を出さないようにしましょう。通訳はミスを引きずらず、前向きな姿勢で仕事ができる人に向いています。
向上心がある
通訳は常に自分の能力、言語力などを高めていく努力をしていかなければいけません。現状に満足せず、よりよい通訳をするために日々言語の勉強をしたり、新しい知識を取り入れるなど、向上心を持って努力を続けられる人が向いていると言えます。
通訳になりたいという強い気持ちがある
通訳に限ったことではないですが、絶対に通訳になりたいという強い気持ちや覚悟がないと、中途半端になってしまいます。通訳になるために努力を惜しまず、強い気持ちを持って行動できる人が、通訳者として成功する可能性が高いです。
体力がある
通訳は毎日いろいろな場所でいろいろな人と会い、通訳することになります。時には飛行機に乗って海外出張をする日もあるでしょう。毎日新しい環境で初めて会う人と仕事をすることも多いので、疲れやすくなってしまいます。体調管理をしっかりして、慣れない環境でのストレスにも負けない体力のある人が向いています。
留学経験がある
通訳として働くには必ず留学経験が無いといけないわけではありませんが、留学をして海外で生活した経験があると、その経験を通訳でも活かすことが出来ます。日本で語学の勉強をするだけでも通訳にはなれますが、実際に海外に行ってネイティブと会話をすることで、ネイティブ独特の話し方を知ることが出来るので、より質の高い通訳をすることが出来るでしょう。
通訳になるための学校・教室
通訳になるために、通訳養成学校に通う人も多いでしょう。ネイティブの先生から指導してもらえたり、養成学校卒業後もキャリアサポートしてくれたり、将来通訳として活躍できるサポート体制が整っているので、通訳になりたい人はぜひスクール通学も検討してみてください。
インタースクール
インタースクールの通訳コースは英語、中国語、韓国語、フランス語の4言語から選べます。
現場で使えるスキルを磨くコースや、ビジネス英語力と知性を磨くコース、医療現場で使える通訳スキルと医学知識を身につけるコースなど、さまざまなコースが用意されています。通訳だけでなく翻訳も学べるコースがあるので、通訳と翻訳どちらも出来るようになりたい人にもおすすめです。
平日だけでなく、土日も開講されているので、仕事などで平日に時間が取れない人も土日に勉強することが出来ます。(祝日は休校)
サイマル・アカデミー
サイマル・アカデミーは英語、中国語、フランス語の3言語から選ぶことが出来ます。こちらもインタースクール同様、通訳と翻訳を学べます。
通訳・翻訳以外にも、語学力を強化したい人向けのコースもあり、それぞれの目的に合わせて受講することが出来ます。公式ホームページに英語スキルチェックがあり、結果をもとにレベルに合ったコースを紹介してくれるサービスもあります。
また、インターネット講座も開講されているため、スクールが近くに無かったり、なかなか通学できない人におすすめです。コース卒業後のキャリアアップもサポートしてくれるので、卒業後もしっかり仕事につなげることが出来ます。
ISSインスティテュート
ISSインスティテュートは英語と中国語の2言語から選ぶことが出来ます。どちらの言語も通訳者養成コースと翻訳者養成コースがあり、さらにそれぞれ4つのコースに分かれています。
通訳者養成コースは、4~5か月でプロの通訳者を養成するレギュラーコース、2か月以内で終了する集中コース、最短1日から受講可能な短期コース、自宅で受講できるeラーニングコースの4コースがあります。
さらに、4つのコースの中にもさまざまなクラスがあり、自分のレベルや目的に合わせて受講することが出来ます。豊富なコース、クラスから自分に合った授業を選びたい人におすすめのスクールです。
スキルチェック不要で受講出来ますし、割引制度が豊富なので、迷ったらISSインスティテュートを選んでもいいかもしれません。
通訳になるには?まとめ
高い言語力が必要。通訳への強い気持ちや自己管理能力があると良い
通訳になるには、まず言語力が高くないと仕事ができません。外国語だけでなく、母国語である日本語力も高める必要があります。
さらに、通訳はただ訳すだけが仕事ではなく、相手の伝えたいことを読み取る力も求められるので、言語力が高いだけでは仕事ができない、レベルの高い仕事です。
通訳は大変なことも多い仕事ですが、国境を越えてたくさんの人と関わることが出来る素敵な仕事です。
通訳の参考情報
平均年収 | 400万円~1000万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 国際 |
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