通関士の給与・年収は?初任給や支給されるボーナスはどれくらい?

通関士の給与・年収は?初任給や支給されるボーナスはどれくらい?

海外への商品流通に欠かすことができない通関士の仕事は、どの程度の給与・年収なのでしょうか。今回は、通関士の給与・年収について詳しく紹介します。これから通関士を志す人、通関士として転職を検討している人はぜひ参考にしてください。

通関士の初任給

まず、通関士の初任給ですが、平均すると19.2万円といわれています。この給与額は勤務する企業によっても異なるのでしょうか。

20代は給与に大差はない

通関士の仕事は資格を保有していなければならない仕事ですが、20代のなりたての頃はどの企業も給与の額に差はありません。もちろん中小企業と大企業を比較すれば1~2万円の差が出るものの、大きな金額の差が出るわけではないので、実績を積むという気持ちで仕事をするようにしましょう。

ただし、ボーナスは所属する企業の業績によって異なる可能性があります。ボーナスの平均は76.8万円ですが、業績の良い企業になればこの金額よりも高くなることが予想されるので、なるべく良い業績の企業を選んで就職活動をするという方法もあるので、待遇面で検討をするのであれば、給与だけでなくボーナスにも注目しましょう。

とはいえ、通関士の仕事は需要が全くないわけではないので、資格を保有していれば有利に転職活動ができることも考えられるので、あまり深いことを考えずに取り組むことも重要です。

20代の通関士がやるべきこと

20代の通関士は、給与に大きな差はないものの、やらなければならないことが多くあります。

20代は通関士としてキャリアを磨くための大切な時期です。資格だけを持っていても通関士としての実績や信頼がなければ、報酬をアップさせるために転職をしても企業からオファーがかからないことがあります。そのため、20代は通関士としての実績を磨くようにしましょう。

クライアントとの信頼関係を築く

商品によっては、その通関士でなければうまく商品を取引することができないという場面もあります。このような状況を作るためには、クライアントとの間に実績を作る必要があります。

これは通関を専門に扱っている業者で働く場合ですが、企業内でも実績を作りあげることで難しい仕事を振られるようになるので、信頼関係を築くための期間と捉えて仕事をするようにしましょう。

先輩の技術を学ぶ

資格を所持していることで知識はある程度あるけれど、それをうまく活用していないというケースもあります。通関士として実践的に活用するためには何が必要なのかを先輩の技術から学ぶことができます。

フリーランスの通関士でなければ、先輩から仕事を教えてもらうことができるので、先輩がどのようにして商品を取引しているのか、書類作成、交渉場面などさまざまな場所を観察して仕事に活用するようにしましょう。

通関士の平均給与の統計

通関士の平均給与の統計を見ていきましょう。平均すると約35万円です。一般企業の平均給与額よりもやや高めということがわかります。給与額は年齢によって大きく異なるので、そちらもチェックしていきましょう。

年齢による給与額の変化

通関士の給与額を年齢で見ていくと、20代は19.2万円ですが、30代前半に突入すると26.3万円と徐々に金額が高くなっていきます。30代後半になれば30万円前後になり、40代になれば33~37万円になり40代では40万円台になります。

ボーナスも20代の頃は76.8万円だったものが40代後半になれば160万円以上の給与を期待することができます。

大企業と中小企業での違い

それでは、大企業と中小企業ではどの程度給与額に差が出るのでしょうか。大企業の平均給与を割り出すと39.1万円で、小企業が29.3万円となるため、給与額に大きな差が生じていることがわかります。

転職をすることで給与を上げる

通関士の仕事は、海外と取引をするうえで必要不可欠な仕事です。今の待遇が悪いと感じても転職活動をすることで給与を飛躍的に上げることができます。

ヘッドハンティングされた場合、今の給与以上の待遇も期待できるだけでなく、場合によってはフリーランスで通関士として働くことで給与をより多く稼ぐことができるので、給与に不安を抱えている人は転職を検討してみてください。

通関士の年収統計

通関士の年収について紹介していきます。

通関士の年収平均

通関士の年収を平均すると、539万円です。一般的な企業よりもやや高い傾向があります。大企業の通関士になれば、625万円前後になるので、より良い待遇を求めるのであれば、大企業で勤務することを視野に入れて就職活動しても良いでしょう。もちろん、大企業でも年収を高くする方法があります。

給与を高くするために必要なこと

通関士と働いても、収入が低いと感じるケースもあります。年収を少しでも上げようとするために、今の職場よりもより良い職場を探す必要があります。給与を高くするためには、次のような能力、経験が必要不可欠になるのでぜひ覚えておきましょう。

他の企業で通せない商品の取引がある

転職をする際、通関士としてあなたしかできないという実績を持っていることは武器になります。転職先の企業が、特定の商品を今後海外で取引を行いたいと考えた時、あなたがその商品に関して専門的な知識を持っていれば、転職先から好条件を提示してもらえる可能性があります。

もちろん、すべての商品でこの条件が当てはまるわけではありません。だれでも持っているような実績ではなく、今後業績が伸びるような商品の取引の経験があることが重要になるので、何を取引することができるのかをアピールしつつ、企業がどのようなことを求めているかをリサーチしたうえで転職活動を行うようにしましょう。

外部との人脈が多い

商品実績だけでなく、通関士として得た人脈も転職活動の際に武器になることもあります。もちろん、人脈によっては前のしがらみで活用することが難しい場合もありますが、ネットワークが広いと通関士としての顔が広いので、トラブルが起きた時でも交渉ができるということをアピールすることができます。

このように、通関士のなかでも、自分にしかできないことをしっかりアピールすれば通関士としての転職先も問題なく見つけることができ、しかも好待遇で受け入れられることも考えられるので積極的にこのようなことを視野にいれた転職活動を行うようにしてください。

通関士の給料・年収まとめ

実力次第で報酬を飛躍的に上げることができる仕事

通関士の給与・年収を詳しく紹介しました。通関士は需要が今後もある仕事で、実績を積んでいけば社内でも評価されるようになり、結果的に給与を飛躍的に上げることができます。

通関士として給与を上げたいのであれば、実績をしっかり作り、社内からも信頼されているという事実を示すようにしましょう。これから通関士になる人は、どのようにして給与を上げればよいかを紹介した内容を参考に、検討してみてください。

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通関士の参考情報

平均年収400万円~650万円
必要資格
  • 通関士
資格区分 国家資格
職業職種国際

統計情報 出典元:

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